ありふれた職業で世界最強 白騎士と創世の龍   作:Als_EX

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書きたいシーンまでがあまりにも遠すぎる


16話 変貌

「ど、どういうことですか!? ハジメさん! 父様達に一体何がっ!?」

「お、落ち着け! ど、どういうことも何も……訓練の賜物だ……」

「いやいや、何をどうすればこんな有様になるんですかっ!? 完全に別人じゃないですかっ! ちょっと、目を逸らさないで下さい! こっち見て!」

「……別に、大して変わってないだろ?」

「貴方の目は節穴ですかっ! 見て下さい。彼なんて、さっきからナイフを見つめたままウットリしているじゃないですか! あっ、今、ナイフに〝ジュリア〟って呼びかけた! ナイフに名前つけて愛でてますよっ! 普通に怖いですぅ~」

 

何があったのか詳しくはわからないがハウリア族全員の性格が激変している。

あんなにも穏やかだったはずなのに…なんかこう…ワイルドな感じに変わってしまった。

 

『わぁ〜お、すごいねこれ』

 

言ってる場合か

 

「ハジメ、お前何を……」

「父様! みんな! 一体何があったのです!? まるで別人ではないですか! さっきから口を開けば恐ろしいことばかり……正気に戻って下さい!」

 

「何を言っているんだ、シア? 私達は正気だ。ただ、この世の真理に目覚めただけさ。ボスのおかげでな」

「し、真理? 何ですか、それは?」

 

「この世の問題の九割は暴力で解決できる」

「やっぱり別人ですぅ~! 優しかった父様は、もう死んでしまったんですぅ~、うわぁ~ん」

 

ついには泣きべそをかいて樹海へと走り去ろうとするシア。

だが、小さな影にぶつかり、尻餅をついてしまう。

 

「あっ、ありがとうございます」

「いや、気にしないでくれ、シアの姐御。男として当然のことをしたまでさ」

「あ、姐御?」

 

小さな子供でもダメらしい。

もうかつてのハウリア族はいなくなったと考えても良さそうだ。

 

「ボス! 手ぶらで失礼します! 報告と上申したいことがあります! 発言の許可を!」

「お、おう? 何だ?」

 

「はっ! 課題の魔物を追跡中、完全武装した熊人族の集団を発見しました。場所は、大樹へのルート。おそらく我々に対する待ち伏せかと愚考します!」

「あ~、やっぱ来たか。即行で来るかと思ったが……なるほど、どうせなら目的を目の前にして叩き潰そうって腹か。なかなかどうして、いい性格してるじゃねぇの。……で?」

「はっ! 宜しければ、奴らの相手は我らハウリアにお任せ願えませんでしょうか!」

「う~ん。カムはどうだ? こいつはこう言ってるけど?」

 

話を振られたカムは不敵な笑みを浮かべ、強く頷いた。

 

「お任せ頂けるのなら是非。我らの力、奴らに何処まで通じるか……試してみたく思います。な~に、そうそう無様は見せやしませんよ」

「……出来るんだな?」

「肯定であります!」

 

返事を聞いたハジメは大きく深呼吸をし、目を見開いて叫んだ。

 

「聞け! ハウリア族諸君! 勇猛果敢な戦士諸君! 今日を以て、お前達は糞蛆虫を卒業する! お前達はもう淘汰されるだけの無価値な存在ではない! 力を以て理不尽を粉砕し、知恵を以て敵意を捩じ伏せる! 最高の戦士だ! 私怨に駆られ状況判断も出来ない〝ピッー〟な熊共にそれを教えてやれ! 奴らはもはや唯の踏み台に過ぎん! 唯の〝ピッー〟野郎どもだ! 奴らの屍山血河を築き、その上に証を立ててやれ! 生誕の証だ! ハウリア族が生まれ変わった事をこの樹海の全てに証明してやれ!」

「「「「「「「「「「Sir、yes、sir!!」」」」」」」」」」

「答えろ! 諸君! 最強最高の戦士諸君! お前達の望みはなんだ!」

「「「「「「「「「「殺せ!! 殺せ!! 殺せ!!」」」」」」」」」」

「お前達の特技は何だ!」

「「「「「「「「「「殺せ!! 殺せ!! 殺せ!!」」」」」」」」」」

「敵はどうする!」

「「「「「「「「「「殺せ!! 殺せ!! 殺せ!!」」」」」」」」」」

「そうだ! 殺せ! お前達にはそれが出来る! 自らの手で生存の権利を獲得しろ!」

「「「「「「「「「「Aye、aye、Sir!!」」」」」」」」」

「いい気迫だ! ハウリア族諸君! 俺からの命令は唯一つ! サーチ&デストロイ! 行け!!」

「「「「「「「「「「YAHAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」」」」」」」」」」

「うわぁ~ん、やっぱり私の家族はみんな死んでしまったですぅ~」

 

ハジメはよりによってハー○マンを選択したらしい。

誰一人、何一つとして過去の面影はなく、そこにいるのは悪鬼の群であった。

 

「パルくん! 待って下さい! ほ、ほら、ここに綺麗なお花さんがありますよ? 君まで行かなくても……お姉ちゃんとここで待っていませんか? ね? そうしましょ?」

 

最後の希望に縋り付くかのように先程の男の子を呼び止めるシア。

昔の彼は綺麗な花が大好きなかわいい男の子だったのだろう。

 

「姐御、あんまり古傷を抉らねぇでくだせぇ。俺は既に過去を捨てた身。花を愛でるような軟弱な心は、もう持ち合わせちゃいません」

「ふ、古傷? 過去を捨てた? えっと、よくわかりませんが、もうお花は好きじゃなくなったんですか?」

「ええ、過去と一緒に捨てちまいましたよ、そんな気持ちは」

「そんな、あんなに大好きだったのに……」

「ふっ、若さゆえの過ちってやつでさぁ」

 

それが今はコレである。

なんて事をしてしまったのかあのバカ(ハジメ)は。

 

「それより姐御」

「な、何ですか?」

 

「俺は過去と一緒に前の軟弱な名前も捨てました。今はバルトフェルドです。〝必滅のバルトフェルド〟これからはそう呼んでくだせぇ」

「誰!? バルトフェルドってどっから出てきたのです!? ていうか必滅ってなに!?」

「おっと、すいやせん。仲間が待ってるのでもう行きます。では!」

「あ、こらっ! 何が〝ではっ!〟ですか! まだ、話は終わって、って早っ! 待って! 待ってくださいぃ~」

 

ぐっ……ウグァ………

今確実に掘り返してはいけない過去が出てきそうになった……

 

『大丈夫?』

 

ダメだ…もう無理かもしれない。

 

「……流石ハジメ、人には出来ないことを平然とやってのける」

「いや、だから何でそのネタ知ってるんだよ……」

「……闇系魔法も使わず、洗脳……すごい」

「……正直、ちょっとやり過ぎたとは思ってる。反省も後悔もないけど」

「反省はしろこの馬鹿野郎」

 

ハウリア族が去っていったあとには、シアの啜り泣く声と胸を押さえて苦しむリュート、そしてなんとも言えない微妙な空気が流れていった。




そういえばリュートやアルビオンのこと何も書いてないなと思って人物紹介的なものを書いてみる

白浪リュート
身長 177cm  体重 63.4kg
年齢 16歳  誕生日 7月16日
成績は学年で上から大体40〜50番目くらい。授業は興味のあるものだけ真面目に受けるタイプで、スポーツは割と出来る方。
今は両親と過去に保護した中村恵里と共に暮らしており、休みの日はほとんど家から出ない。
トータスではアルビオンの力に適合したことでステータスが跳ね上がり、ハジメたちについて行けるくらいにはなっている。

アルビオン
身長・体重・年齢・誕生日 不明
トータスを創り上げた白い龍であり、エヒトの策略により死亡。現在身体と意識が分かれており、身体は神山に埋まっている。
意識の方はリュートの中におり、自由に会話が出来る状態。リュートの過去の記憶を覗くこともでき、その結果立派なオタクに変貌してしまった。

オリキャラが出たらまたやろうかなという所存
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