ありふれた職業で世界最強 白騎士と創世の龍   作:Als_EX

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ステータスを書く都合上前より長くなっちゃいました。


2話 ステータス

俺たちは今魔法で動く昇降機みたいなのでハイリヒ王国とやらに向かっている。

俺たちがいたのが聖教教会の総本山である神山。その麓にあるらしい。

 

話は真面目に聞いてなかったがかなり密接な関係なんだろう。

 

王国の王宮に着くとまず玉座の間に通された。

 

国王っぽい人がイシュタルの手の甲にキスしてたから教会の方が立場が上なんだろうな。

 

今回呼ばれたのはただの自己紹介だったっぽい。

国王がエリヒド、王妃がルルアリア、王女がリリアーナ、王子がランデルとそれぞれ名乗った。

その他地位の高い人たちの紹介でこの場は終わった。

ちなみにだがランデルが白崎をチラチラ見てた。王子、多分無理だ、諦めろ。

 

その後は晩餐会が開かれた。

何やら怪しい色の料理が沢山出て来たが美味しかった。

 

その際、王宮での衣食住の保障についての説明と訓練における教官の紹介がされた。

教官が全員現役なのはいつか一緒に戦うからだろうか。

 

晩餐会が終わり、1人1つ割り当てられた部屋に案内された。

 

「でっか……」

 

でかい。

部屋もベッドもでかい。

ベッドに至っては天蓋まで付いてる。

今夜寝れるかな…

 

 

 

 

 

 

 

翌日から訓練と座学が始まった。

ちなみにだが昨日は結構ぐっすり寝れた。

 

最初に12×7cmくらいのサイズの銀色のプレートが配られた。

なんとなくプレートを眺めていると、騎士団長のメルド・ロギンスが説明を始めた。

 

「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」

 

なんか割と気楽な感じで大丈夫そうだ。

騎士団長だからもっと畏まったタイプの人なのかと。

 

説明は続く。

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

「アーティファクト?」

 

天之河が聞きなれない言葉に質問をする。

 

「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属けんぞく達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」

 

皆納得したのかステータスプレートの魔法陣に血を擦り付け始める。

取り敢えずやるしかないか…

 

皆と同じように血を擦り付けると

 

===============================

白浪リュート 16歳 男 レベル:1

天職:騎士

筋力:100

体力:70

耐性:50

敏捷:80

魔力:30

魔耐:20

技能:風属性適正[+雷属性]・剣術・槍術・気配感知・魔力感知・言語理解

===============================

 

と表示された。

が、次の瞬間プレートにノイズが走る。

 

「おわっ!?」

 

驚いて変な声でちゃった。聞かれてないかな?

軽く見回したら恵里がこっち見てた。ちょっと恥ずかしい。

 

ノイズはすぐに治ったが、問題はステータスの方だった。

 

===============================

白浪リュート 16歳 男 レベル:1

天職:龍騎士

筋力:150

体力:100

耐性:120

敏捷:180

魔力:350

魔耐:250

技能:全属性適正・全属性耐性・複合魔法・剣術・槍術・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解・器

===============================

 

なんかヤケクソ強化されたみたいになった。

天職も変わってるし、技能も増えてるし、何より最後の"器"が不穏すぎる。

 

「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」

 

たまによくあるステータスが上がって初めてレベルが上がるタイプか。

 

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」

 

魔物を倒すだけじゃそんなに上がらないのか、ちょっと面倒だな。

 

「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

 

龍騎士ってどんなやつなんだ…?

近接寄りなのは技能とかからなんとなくわかるが。

 

「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

 

それが本当ならとんでもないチートだな。

 

「ねぇ、ステータスどう?」

 

と、恵里が話しかけてきた。そういやあんまり話せてなかったな。

 

「ボクはこんな感じ」

 

とステータスプレートを見せてきた。

 

=============================

中村恵里 17歳 女 レベル:1

天職:降霊術師

筋力:30

体力:50

耐性:40

敏捷:30

魔力:120

魔耐:80

技能:降霊術・闇属性適正・火属性適正・高速魔力回復・言語理解

===============================

 

「まぁこれが普通だよなぁ」

「?」

 

取り敢えず俺のプレートを見せようとすると…

 

「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」

「いや~、あはは……」

 

天之河がプレートをメルドさんに見せたようだ。

やっぱりアイツが勇者か。

 

それは置いといてプレートを恵里に見せる。

 

「は?」

 

そりゃそんな反応するわな。

 

「流石にちょっと高すぎじゃない?」

「だよなぁ…」

「あと器は多分厄介なやつだよ」

「俺もそう思う」

 

2人でコソコソ話している間にもステータスプレートの報告は続く。

 

「そういえば南雲は?」

「ちょうどだな」

 

ハジメがメルドさんにプレートを渡す。

 

受け取った団長の表情が「うん?」と笑顔のまま固まり、ついで「見間違いか?」というようにプレートをコツコツ叩いたり、光にかざしたりする。そして、ジッと凝視した後、もの凄く微妙そうな表情でプレートをハジメに返した。

 

「ああ、その、なんだ。錬成師というのは、まぁ、言ってみれば鍛治職のことだ。鍛冶するときに便利だとか……」

 

「おぅふ」

 

これはマズい。

多分奴らが調子に乗るぞ。

 

「おいおい、南雲。もしかしてお前、非戦系か? 鍛治職でどうやって戦うんだよ? メルドさん、その錬成師って珍しいんっすか?」

「……いや、鍛治職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員持っているな」

「おいおい、南雲~。お前、そんなんで戦えるわけ?」

 

檜山大介がハジメに絡みだす。

俺がハジメと一緒にいることが多くなってから絡んでこなくなってたが、異世界に来て気でも大きくなったのか?

 

「さぁ、やってみないと分からないかな」

「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ。天職がショボイ分ステータスは高いんだよなぁ~?」

 

「あれ、大丈夫?」

「マズいかもな」

 

ハジメは投げやり気味にプレートを渡す。

流石にそこまで低くはないだろ。

 

「ぶっはははっ~、なんだこれ! 完全に一般人じゃねぇか!」

「ぎゃははは~、むしろ平均が10なんだから、場合によっちゃその辺の子供より弱いかもな~」

「ヒァハハハ~、無理無理! 直ぐ死ぬってコイツ! 肉壁にもならねぇよ!」

 

反応からして俺の想定よりも随分下らしい。

 

「こらー! 何を笑っているんですか! 仲間を笑うなんて先生許しませんよ! ええ、先生は絶対許しません! 早くプレートを南雲君に返しなさい!」

 

先生が檜山達に怒りをあらわにする。

毒気でも抜かれたのか檜山はプレートをハジメに返す。

 

先生はハジメに向き直り、励ますように肩を叩いた。

 

「南雲君、気にすることはありませんよ! 先生だって非戦系? とかいう天職ですし、ステータスだってほとんど平均です。南雲君は一人じゃありませんからね!」

 

そう言って愛子先生はハジメに自分のステータスを見せた。

 

ハジメが遠くを見つめだした。目はもう死んでいる。

 

「あれっ、どうしたんですか! 南雲君!」とハジメをガクガク揺さぶる愛子先生。

 

「ダメみたいだね」

「俺らじゃ慰めることすらできないしなぁ」

 

そんなこんなで順番が回り俺たちのところまで来た。

恵里はありきたりな感じの説明を受けて終わった。

降霊術師は名前の通り死体を操ったりできるらしい。

問題は俺だな。

 

「よし、お前が最後だな。プレートを見せてくれ」

 

俺は大人しくプレートを渡す。

 

「なっ…」

 

予想通り通りの反応だ。

 

「もの凄いステータスだな。技能も多く、汎用性が高い。ただこの天職は聞いたことがないな…器という技能も同じだ」

 

メルドさんも知らないらしい。

 

「装備は取り敢えず俺たち騎士団のものに近いものを支給しよう。騎士と付いているから問題はないはずだ。」

 

一波乱あったものの、最初の訓練は始まった。




今回もありがとうございました。

次の話からオリジナル要素がどんどん増えてきます。

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