ありふれた職業で世界最強 白騎士と創世の龍 作:Als_EX
次の日に気付いたのだが、変化の影響が体にも現れていたらしい。
髪の毛の毛先の方だけが白く染まり、右の瞳が金色になった。
アルビオンの人間態がこんな感じの白髪金眼らしい。
確認しに来た恵里もだいぶ驚いてた。
恵里に現状を聞いてみたんだが、どうやらハジメは死亡したということになったらしい。
お偉いさん方は"無能"であったことに安堵していたようだ。
ただ、クラスの方はだいぶ危ない状況にある。
ただの学生が死を目の当たりにしたのだ。トラウマになってもおかしくない。
事実既に半数以上が戦うことを拒否しているらしい。
さらに愛子先生の抗議によって訓練の参加が任意になった結果、残ったのは天之河組と不良組辺りのみになった。
俺は訓練に参加しないことにした。ステータスとかのせいで変なことになりそうだったからだ。
恵里への諸々の説明は済ませてある。だいぶ変な顔されたけど。
天之河がなんか言ってきたが取り敢えずスルー。
その時間は技能取得とアーティファクト製作、あと魔法の鍛錬に取り掛かることになる。
それから1週間と5日後。
俺はいくつかの技能とアーティファクトを一つ、いや、二つ製作した。
前提として創世魔法は技能や武具にその素材まで、ありとあらゆるものを魔力を消費して創ることができる。これはこの世界、つまりトータスに無いものでも可能らしい。
ただし、派生技能については不可能。ちゃんと頑張れって言われた。
そうして割と自由に技能を取れた。
まずは"熱源感知"。あると便利そうだからダメ元で言ったらあった。
次に"潜影"。これはオリジナルのやつでだいぶ魔力を持ってかれた。効果は文字通り影に潜ることができる。
3つ目に"魔素吸収"。これも文字通り空気中に漂う魔素を吸収して魔力に変換する技能。
あとは"気配遮断"と"状態異常耐性"に"夜目"と"千里眼"、それと"空間魔法"をとった。
空間魔法は取った時魔力無くなってぶっ倒れたからまだ使ったことないが多分凄い性能してると思う。名前がもう強いし。
そしてアーティファクト。
一つ目は「
俺にとって最もイメージし易く、最も強い「剣」。
黄金の輝きを放ち、持ち主に勝利をもたらす「宝具」。
"魔素吸収"はこれを創る為に取ったまである。
正直カッコいいから創った。
風属性魔法と光属性魔法で「
もう一つはその鞘「
持ち主をあらゆる攻撃から護り、傷を即座に治癒する。
本家にはなかったがこっちにも一応インビジブル・エアをつけといた。
実はエクスカリバーを完成させた時に気が乗って創ったものだったりする。
そのせいで予定より数日遅れてしまった。
でもマジでカッコいい。
もう満足。
あと魔法の鍛錬の結果分かったのだが、俺は全属性適正があるが、そのうち風属性魔法と光属性魔法の二つに特に適正があるらしい。逆に闇属性魔法は殆ど使えなかった。
それで風属性魔法ばっかり練習してたらこの一週間くらいで風属性魔法を使って空をかなりの速さで飛べるようになった。
そろそろオルクスへ挑む時だ。
訓練組は既にオルクスへ向かっているから鉢合わせることがないように祈っておこう。
って言ってたら鉢合わせちまった……
20層まで順調に攻略した俺は、あの時のグランツ鉱石を発見。ショートカットとして利用したのだ。
目の前ではクラスメイトがベヒモスと死闘を繰り広げている。
どうしようかなぁ……
『あれ、友達でしょ?助けないの?』
助けられないでしょ。訓練に参加しないで引き篭もってたやつがいきなりベヒモスぶっ飛ばしていくんだよ?だいぶおかしいでしょ。
『それは…確かに……』
変装したらどうにかなるかなぁ?
『やってみようよ!』
なんでそんなに乗り気なの…?
即席で仮面を作ってみた。あとは鎧の形状を少し変えて色も変える。ついでに長いマフラー首に巻いて完成。
これで誤魔化せるかはわかんないけど取り敢えず突撃。
ちょうどベヒモスの跳躍を障壁で受け止めたところだ。
インビジブル・エアを解除してエクスカリバーを引き抜き、走る。その勢いのまま後衛組の少し後ろで跳躍し、ベヒモスの角に全力で振るう。
まるでバターの様に刃が通り、ベヒモスの残っていた角が斬られる。
そのままバランスを崩し、ベヒモスは地面に落ちた。
「え……?」
誰かの困惑したような声が響いた。突然の乱入者に驚き、固まっているようだ。
だが、ベヒモスはまだ生きている。
俺はベヒモスに向き直り、「宝具」を解放する。
──束ねるは星の息吹、輝ける命の奔流。──
そう呟きながら剣を構え直す。
本来は詠唱もタメも必要無いが、怪しまれないようにするためだ。
「エクス…カリバー!!!」
あの時の神威の何倍もの光がベヒモスを包み込む。
アニメやゲームで見たものとほぼ同じものが再現出来た。とても気持ちいい。
光が止んだ時、そこには既に生き絶えたベヒモスがいた。
『どう?アーティファクトの使い心地』
最っっっ高!
『それは良かった。さて、先を急ごうか』
「助けていただいてありがとうございます。あの、貴方は……?」
白崎が問いかけてくる。八重樫やメルドさんは警戒してるっぽいな。まぁそりゃそうか。
最強って呼ばれてた冒険者ですら刃が立たなかったヤツを、既に勇者が削ってたとはいえ倒したんだから。
にしてもなんて答えようか……本名をそのまま答える訳には行かないし……
アルビオン…リュート………
「……俺の名はアルト。ただの冒険者だ」
読んでいただきありがとうございました。
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