待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
自由に出来る女体を得てしもうた。助平な意味では無いぞ。今世で
前世では加茂家のはぐれ鬼だの呼ばれていたんだがのぅ……。まぁ、
まず『個性』とはなんぞや? そして『ひぃろぉ』とはなんぞ?
分からん。何も分からん。
調べようにもこの肉体、赤子そのものである。つまり自由に動けん。当面は今生の両親に頼るしか無かろう。今の儂を見て、とんだ間抜け面を晒している両親に育てて貰うしかあるまいて。
喜ばしいことに、この体でも呪力は練れる。そのうちではあるが、如何様な術式を持って産まれたのか分かるだろう。この肉の内にどんな術式が刻まれてるかは知らぬが、赤血操術であることを願う。儂は加茂家の次期当主ぞ。いや……当主の座を継ぐ前に両面宿儺に切り刻まれてこの身は御陀仏と相成ったが……。そもそも血みどろの内輪揉めをして家を出たのも、儂なんじゃが……。継げんかったなぁ、当主……。
まあ、過ぎたことじゃ。もう儂と加茂は何の関係も無い。それよりも、じゃ。儂は何で死んでしもうたのか……。はてさて。少し記憶を思い返してみようかの。
『―――くだらん』
ふむ。前世最期に見た光景からして、儂は宿儺に肉を両断されて死んだ。流石にあれは反転術式でどうこうなる話ではない。しかし見えぬ斬擊とは……。儂を差し置いて平安最強などと言われておっただけはあるな。再戦するのであれば何か対策を……いかん。頭が働かぬ。この抗いようのない睡魔は……さては誰かの呪いか? それとも呪霊に襲わ、れ……て……。
……。………。…………。っは!? 今、寝ておったか!?
ううむ。これは仕方あるまいな。何せ今の儂は赤子なのだ。どうやら今のままでは、少し物思いに耽るだけで眠たくなってしまうようじゃ。うむ……仕方、あ、る、ま、い……な……。
すぴぃ。
うむ。後になって思い返してみれば、この時の儂はこの先に待ち受けるものを想像してもおらんかった。この世界ではろくに呪術師が存在しとらんことも、なのに呪霊だけは数が多いなんて思い描きもしなかった。
そして、血狂いの
待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!!
こら! 血を吸うのを止さぬか! あ……っ、ちょっ……待ってぇ……。
赤血操術持ち呪術師居たらトガちゃんと相性良いんじゃない?
と思って書き殴っただけなので、続きは無いです。
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ