待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
辛い。とにかく辛い。もう無理じゃ。儂、林間合宿なんて行きとうない。そんな学校行事に参加するぐらいなら、寮の寝室に引きこもって寝ていたい。被身子には悪いとは思うんじゃが、苦しくなるぐらい抱き締めて欲しい。頭を撫でたり、首に噛み付いたりして欲しい。この苦しみから逃れられるなら、被身子に何をされたって構わん。辱しめられようが、抱かれようが、せくはらされようが、何だって。
じゃから被身子ぉ、もっと抱き締めてくれ。無理じゃ、儂もう……無理。嫌じゃもう。何でこんなに体調が悪いのに、
うぅぅ……。生理が辛い。痛い、気持ち悪い……。誰か助けてくれ。このままじゃと、儂は死んでしまう。やじゃやじゃ死にとうない。でも、死にそうなんじゃあ……。
「ちょっ、円花ちゃん大丈夫? すっごく体調悪そうだけど……」
「うぅう……。うぅ……」
「渡我先輩、これってその……もしかして?」
「えっと、はい。女の子の日……なのです。円花ちゃん、昔から凄く重たくて」
うるさい。うるさいぞ貴様等。頭が痛すぎて苦しいんじゃから、静かにしてくれ。間違っても、被身子以外は話し掛けてくれるな。応対するような余裕は微塵も無いんじゃ。
あぁ被身子、もっと頭を撫でろ。儂を抱き締めろ。くらすめえとなんかと話すな。ただでさえ辛いのに、儂を寂しくさせるつもりか。許さんからなぁ……っ。被身子の馬鹿ぁっ。
「被身子ちゃん、円花ちゃん……お薬は飲んだのかしら?」
「寮を出る前に飲ませたのです。効いてくれれば良いんですけど……」
「あちゃー。じゃあもう、収まるの待つしかない感じだ……」
「すっごく重たい代わりに、一日経てば収まるんですけど……。でもそれまではこんな調子ですから、そっとしておいて欲しいのです」
「ぐすっ。ぐすぐす……」
何じゃもう。儂以外の奴と話しおって。儂がこんなに辛いんじゃから、もっともっと甘やかせ。相変わらずくらすめえと共は喧しくて、頭痛が酷くなる。全員許さんからな。絶対に許さん。ふえぇ……。
「ちょっと男子ー、移動中は静かにしてよー? 廻道が死にかけてるから」
「渡我先輩、良かったらこれを」
「……。はい、ありがとうございます」
「えっ、常闇くん準備良いね……? 何で……?」
「念の為、備えていた」
うぐぐ。うるさいんじゃ鳥頭ぁ。膝掛けなら間に合っておる。何でこんな時に
やじゃやじゃ、儂もう帰りたい。林間合宿なんてどうでも良い。何で生理なのに、朝から出掛けなければならないんじゃ。せめて、せめて儂が生理じゃない時に予定を組まんか。だいたい、生理が来たら何も出来なくなると言ったじゃろうがぁ。あの鼠、何を聞いとったんじゃ……。許せん……っ。
「見ての通り、廻道はこの有り様だ。移動中は全員静かに過ごせ。他に体調不良になった者は、我慢せずに言うこと」
「だそうだ諸君! 廻道くんの為に騒がず静かにしていよう!」
「いやおめーが一番うるせえよ委員長。静かにしろ」
あぁ、もう。喧しいぞ貴様等。どいつもこいつも好き勝手に喋って……。うぐぐ……、痛い……。誰か何とかしてくれ。こればっかりは無理なんじゃ。どうしようもなくて、死んでしまう。
うぅ、被身子は何処じゃ被身子は。あぁ、隣に居た。目の前に居た。ぅう……。もっと抱き締めてくれないと、やじゃ。やじゃやじゃ。うぅ……。痛くて、気持ち悪くて……でもなんか、意識が……。
「あ、静かにしてください。円花ちゃん、寝そうなので……」
寝れるわけないじゃろ。こんなに痛くて気持ち悪いのに。なに訳の分からん事を口走って……。
……。………。……………。
◆
んぉ……。寝ていた……か? 違う、気絶していたようじゃ。うぐぐ、まだ痛い。苦しい。気持ち悪い。今、何時じゃ? まだ朝にもなっていないのか? 気絶しても生理が酷いままなんて、何の嫌がらせじゃ。今日の生理はいつもより辛いんじゃ。……何で? まさか二日目もこんな苦しみを味わなければならんのか?
それは、勘弁して欲しい。一日でも無理なのに、二日目も生理が続いたらとても堪えられない。被身子、被身子は……隣におる。何で林間合宿に同行して……。いや、良い。被身子が居なければ生理を乗り越えられん。明日までこやつに抱き締めて貰わないと、困る。じゃからぁ、もっと抱き締めてくれ。まだ、まだ足りないんじゃ。うぅ……。
「……起きました? 円花ちゃん、立てます……?」
「立、つ……? 何でぇ……」
無理じゃ。一度でも座ってしまったなら、横になってしまったなら、再び立ち上がることは出来ぬ。倒した座席で横になったままなのは良い気がしないが、それでも動きたくない。動けない。
「全員外に出ろって相澤先生が。もうみんな出ちゃったのです」
「うぅ……。無理ぃ……」
動ける筈がない。こんなに痛くて、気持ち悪いのに。意識を保つことすら重労働に感じるぐらい、弱っているんじゃ。こうして被身子が側に居てくれなければ、みっともなく泣き喚いて居たかもしれん。
何でか知らんが、くらすの連中は
「じゃあ、こうしてましょうか。大丈夫ですよぉ、私が側に居ますから」
「うぅう……。被身子ぉ……」
駄目じゃ。辛すぎる。何か外から悲鳴が聞こえたような気がするが、それどころではない。
あぁ、そんな顔をしないでくれ被身子。我慢出来ぬのなら、思いっきり噛んでも良いから。そうしてくれた方が楽じゃから。うぅ、誰か子宮を掻き出してくれ。要らんこんなもの。子供を産む予定なんて無いのに、何で生理なんてものが来るんじゃ。毎月律儀にやって来おって……。ふえぇ……。
「渡我、廻道は動けそうか?」
「駄目なのです。明日の朝までは、そっとしておいてください」
「……そうか。ならそのまま寝かせてやれ」
「意外と理解あるんですね、相澤先生」
「ここまで弱ってるのに訓練させる程、厳しくないよ。改善出来るものならして欲しいとは思うが」
うるさぃ……。うるさいぞ相澤……。貴様、何勝手に儂の被身子と話してるんじゃ。せめて儂に一声掛けてからにしろ。許さぬ……。今日一日は、誰も被身子に話し掛けるな。被身子は儂の相手で忙しいんじゃから。
「薬は効いてそうか?」
「んん……あんまり。貧血にはなってないみたいですけど……」
「……宿泊施設に付いたら、直ぐ部屋を用意して貰う。廻道、それまで我慢してくれ」
喧しい。喧しいんじゃあ。この痛みを味わったことも無いくせに、いい加減な事を口走るなよ相澤。ふざけおって……。儂がどれだけ痛くて苦しいのか……、貴様も女に産まれ直して知ったら良いんじゃ。絶対に堪えられんぞ。この痛みは、男には無理じゃ。こんなのが月に二度も来るかも知れない恐怖もついでに味わったら良い。
生理、もうやじゃぁ……。やじゃやじゃ。被身子ぉ、お願いだからそんな顔をしないでくれ。心配してくれてるのは嬉しいけど、嬉しいけど……やっぱりお主は笑顔じゃないと……。
うぅ、ううぅ……。ぐすぐすっ。早く、早く収まってくれぇ……。
そんなこんなで魔獣の森不参加です。円花にも明確な弱点はあるとA組に周知させる回でもあります。
ヒーロー科女子の生理事情は気になるところですね。軽い子はともかく、重い子はどうしてるのか。また相澤先生は生理に理解が有るのか無いのか。プロヒーローも生理が来たらどうしてるのか。ヒロアカ世界の技術なら生理やっつけてくれる強力お薬とかサポートアイテムがあっても良さそうなものですが……。どうなんでしょうね……。ナプキンとかはすっごい性能良さそうですけど……。どうなんでしょうね………。
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ