待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
「……ひいろおびるぼ……? ちゃあ……? ……? ……??」
何? 今、何と言ったんじゃこの筋肉阿呆。
訳の分からん
ええっと……。ひいろおびるぼおどちゃあと……? じゃったか? よく分からんが、
「ヒーロービルボードチャートJPだよ。言ってしまえば、日本ヒーローの番付さ! 誰が一番人気か、年に二回決められるってこと!」
あぁ、なるほど。確か授業とかでやったような気がするの。最後に
い、いかん。普段の勉強に加えて、
で。それはさておき。何で儂に、その何たら言う番付の話をするんじゃ? 儂には関係無いと思うんじゃけど……。
「あー、えっと。ホークスからの招待で、君は現地で見れるんだけどどうする?」
「ほおくすの招待?」
……何を考えてるんじゃあやつは。そんな訳の分からん番付発表に招待されても、見に行きたいとは思えん。そんな暇は無い。儂は何かと忙しいんじゃ。呪具作成も進めておきたいし、勉強はしなければならない。鍛錬も続けなければ。最近はえりの様子を見に行けてないから、そちらにも時間を使いたいんじゃ。
元気にしてるかのぅ、えり。この寮に居ては、えりについて何の情報も入ってこない。多分、通形や緑谷が知っとるとは思うんじゃけども……。うむ。今度直接、えりに会いに行こう。それが手っ取り早い。
「興味無い」
「まぁ、そうは言わずに行ってみない? ほら、エンデヴァーも居るから。手合わせの件でも、話があるみたいだし」
「……なら、行く」
仕方ないのぅ。えんでゔぁ、が居るのなら、その面は改めて見ておきたい。何せ本気で殴り飛ばして良いと轟に言われたからの。出会い頭、ぶん殴ってやっても良いかもしれん。出来ることなら殺したいんじゃが、殺人はいかんからの。事故死してくれるのが一番喜ばしいが、
とにかく。
「なら、さっそく準備しようか」
「は? 今から行くのか?」
「うん。だって、今日の昼からだからね。今から急いで車で向かえば、開催には何とか間に合う」
えぇ……? 今から? 今から行くのか……? 儂としては、数時間寝たいんじゃけど……。じゃってほら、昨晩は被身子が寝かせてくれなかったんじゃ。好き勝手に、目茶苦茶にして貰ったからの。寝不足じゃし、何より体が疲れている。せめて明日が良かったんじゃけども、番付とやらが今日に発表されるのなら仕方ないか。車の中で寝るとしよう。
よし。では……。準備して、向かうとしようかの。
取り敢えず。被身子に出掛けることを連絡しておこう。……ん?
まぁ、仕方ないか。後で、おおるまいとから緑谷に連絡して貰おう。で、緑谷から被身子に伝えて貰うとする。
……一応、動き易い格好に着替えておくか。いつも通り、和服に袖を通すとしよう。
◆
車に乗って、三時間と少し。儂は、何処ぞの街にある大きな建物にやって来た。移動中はずっと寝てたから、此処が何処なのか
呪力は……。うむ、いつも通り。
「ちゃんと付いて来てね? 彼女は、車内で待機だからさ。君って方向音痴だから、迷子になったら大変だ」
「……相分かった。言っておくがの、儂は別に方向音痴ではない」
いや、まぁ。方向音痴じゃけど。しかし面と向かって方向音痴扱いされると、やはり逆らってしまう。何かこう、口に出して認めてしまえば負けな気がするんじゃ。うむ……。
ちなみに。ながんは、残念ながら会場内には同行出来ない。ここまで三時間以上も運転してくれたんじゃけど、
取り敢えず。おおるまいとに連れられる形で会場に入るとするか。そう思い、先を歩き始めたおおるまいとの後を付いて行くと……。
「オールマイト! 今回のヒーロービルボード、どう臨むつもりですか!?」
「神野での一件、貴方は自身が弱っていることを露呈してしまった! 平和の象徴としての今後は!?」
「今直ぐ引退するべきと思っているファンも多いようですが―――!」
「オールマイト!」
「オールマイト!」
「オールマイト!」
……何じゃこれ。大勢の
「HAHAHA! まぁ確かに、例年通りの結果とは行かないさ! しかし、それでも私が変わることは無い! どんな結果が待っていたとしても、今まで通りやって行く。なんたって私は、平和の象徴!!
だからマスコミの皆さん、詳しい話は、また今度ねーー!!」
ぬおっ!? おいっ、儂を抱え上げるな! そのまま走るなっ!! 儂は貴様の荷物になった覚えは無いぞ!?
「……!! おい、ブラッディだ!! コメント貰わないと!!」
「ブラッディ! オールマイトの後継として一言!!」
「ブラッディ! やはり師には衰えが!?」
「ブラッディ!!」
「ブラッディ!!」
「ブラッディ!!」
おい。おい、何で儂に矛先を変えた? おおるまいとに、話を聞きに来たんじゃろ貴様等。と言うか、儂はこやつの後継ではない! それは緑谷じゃ、まったく……!
何だってどいつもこいつも、儂をおおるまいとの後継ぎとして認識しているんじゃ? 頼むから、もういい加減にしてくれっ。
なんて思っていると。
おおるまいとが儂を抱えて走ること、数分。やっとこの筋肉阿呆が足を止めて儂を地面、ではなく床に降ろした。気が付いたら、もう建物の中じゃ。記者達は追って来ていない。取り敢えず、一息吐こう。何で到着したばかりなのに、疲れなければならないんじゃ。どうしてこうなった?
……。……解せぬ。
「遅いぞ、No.1よ。何をしていた?」
「……いや、今は君がNo.1ね。そう通達有ったでしょ? 元気にしてた? 今度、お茶でもどうかな?」
「貴様としばく茶など無いわ!! 第一俺は、こんな結果は認めていない!!」
今度は誰じゃ? それにしてもこの廊下、やたらと暑いような……。気のせいか? 気のせいでは無い。実際に、暑い。前を見てみれば、少し先に仁王立ちしているのが、えんでゔぁであることが分かる。
「おい、貴様……」
「む? まさか、情けない結果を見る為に弟子まで連れて来たのか?」
「この間、連絡したじゃん。この子はブラッディ。君も知ってるだろ? こう見えて彼女、君との手合わせを望んで……って!? ちょっ、ブラッディ!!」
一跳びで距離を潰し、炎に飾られたその顔面を、思いっきり……殴る!! つもりじゃった。しかし現実は、拳を腕で防がれた。代わりに篭手のような物は殴り砕いてやったが、それでは腹の虫が収まらん。くそ、膝蹴りにでもしておくべきじゃったか。
まだ体が宙に在るうちに、この毒親の腕を引っ掴む。それから、全体重を乗せて思いっきり捻……ろうとした瞬間。儂の体はえんでゔぁから引き剥がされた。呪力を纏った、おおるまいとに。
「手合わせはまた今度の機会だからね!? いきなり暴れるのは止そうっ!!」
「喧しい! 離せ!! こやつ、殴る! 儂、殴る!!!」
「おちっ、お、落ち着いて!? それはまた別の日にね!?」
「……後継の躾ぐらいしておけ。いやそもそも、後継などでは無いようだがな」
「貴様、殴らせろ!! 轟から聞いとるんじゃぞ儂は!!!」
「……、……そうか。それについては、後で話そう」
後で……? は? 後など無いわ、たわけ。今! ここで! その燃えている面を殴り抜かせろ!!
おいっ、離せおおるまいと! 本気で抜け出したって良いんじゃぞっ!? 離せ! 離せと言っておるじゃろうが!!!
エンデヴァーと顔合わせ。そして会場入りの円花です。ヒーロービルボードチャートJP回が終わったら、ヒーローズ:ライジング回になると思います。劇場二作目の作中時系列どこだよってなってるんで誰か詳しい方教えてくださいって感じです。
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ