待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!!   作:一人称苦手ぞ。

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更衣室にて。

 

 

 

 

 

 個性を戦法に組み込む。呪術のように、個性の扱いにも長ける。儂の武器は、呪術と個性。えんでゔぁの言っていた事は、正しいじゃろう。戦闘において、儂は個性をろくに使わん。それは、大抵が呪術で事足りるからじゃ。呪力操作に赤血操術、反転術式。そして、結界術。まぁ結界術を戦法に組み込むことは殆ど無いが。

 とにかく、儂は個性をもっと使っていかなければならない。今まで通りのやり方では駄目じゃと分かっていながら、結局今まで通りにえんでゔぁに挑んでしまった。これは良くない、まっこと良くない。とんでもない失態じゃ。強くならなければならんのに、足踏みしている場合ではないんじゃ。

 

 と、反省しつつ。儂は今、更衣室で体育着(じゃあじ)に着替え中じゃ。巫女装束(こすちゅうむ)は、えんでゔぁとの手合せの最中に焼けて駄目になってしまった。そのせいで全裸に近い姿になってしまったものじゃから、被身子の機嫌を損ねてしまった。じゃからまぁ、被身子に何をされたって儂は文句の一つも言えない訳で。じゃけどその、これは流石に……。

 

「ひ、被身子……?」

「じーー……っ」

「お、おい……」

「じぃーー……っ」

 

 見詰められている。着替えている所を、さっきからずっと見詰められている。被身子には、別に何を見られたって構わん。着替えなんて、何度見られて来たかも分からんぐらいじゃからの。じゃけども、穴が開きそうなぐらいに見詰められるのは……夜の営みの時ぐらいのことで。ううむ、これは困った。視線がの、大分気になる。そんなに見詰めなくても良いと思うんじゃが、被身子はとにかく儂を見詰めていたいらしい。わざわざ更衣室まで付いて来たと思ったらこの有り様じゃ。いったいどうしたものか……。

 

「なぁ、被身子」

「じぃーー……っ!」

 

 ……駄目じゃ。見詰めてばかりで答えてくれん。これは、何と言うか……困る。どうしたら良いんじゃろうか? と言うかお主、徐々に距離が近付いていないか? 最初は長椅子(べんち)に腰掛けていたのに、今では立っている。僅かに、じゃけど確かに、擦り足で近付いて来て……。はてさて、いったいどうしたものか。分からん。まっことわからん。

 分からんから、着替えの途中ではあるが両腕を広げてみる。そしたら、両手を掴まれた。どころか、そのまま戸棚(ろっかあ)に押し付けられた。それ自体はまぁ、別に良いんじゃけども。ただその、そんな目で見るのは……色々と良くないと思うんじゃ。

 

「ヨリくん」

「う、うむ……」

「ヨリくんは、円花ちゃんは私のものなの。呪術師とかヒーローやってれば服が破けちゃうなんてことは、多々あると思うけど……気を付けてくれなきゃヤ」

「ぅむ……。き、気を付ける……」

「ちゃんと気を付けてくれないと、凄いことになっちゃうから」

 

 凄い、こと……? って、こら被身子。何をするつもりじゃっ、何をするつもりじゃっ!? これ以上迫ろうとするのは、幾ら二人きりじゃからって……!

 

「ちゅっ」

「ん……っ!」

 

 っっ、こら……! 耳に触れるな……! 耳に、接吻(きす)をするなっ。

 

「……あむっ」

「ふあっ!?」

 

 ま、待てっ。耳を咥えるなっ。分かった、分かったから! 儂が悪かったから、こんな所で始めようとするのは……!!

 

「今から滅茶苦茶にするから。声、我慢して……。お仕置きなのです」

「っ、っっ!」

 

 み、耳元で囁くのは止せ……っ! ここ、学校じゃぞ!? 更衣室なんじゃぞっ!? せ、せめて寮に戻ってからしてくれ! うっかり誰かに見られでもしたら、それこそ大問題になってしまう……! そしたら、特待生で居られなくなってしまうんじゃぞ!? それは駄目じゃ、良くないんじゃ……!!

 こら被身子っ、脱がすな! 運動着(じゃあじ)をはだけさせるな……!! だ、駄目じゃっ、流石にいかん。こんなところで滅茶苦茶に、なんて……っ。……っ、っっ。

 

「ヨリくんの変態。お仕置きなのに、すっかり期待しちゃって……。もう悦んでる?」

 

 し、しとらんが!? 期待など、しとらんがっ!? お仕置きなのに悦ぶ、なんてそんな筈が無かろう……っ!?

 被身子、待て……! よ、止さぬか……!! 謝るから、儂が悪かったからっ! じゃから……っ。

 

「んん……っ」

 

 ……っ! へ、へんたい……! 阿呆、たわけ……!! 流石にこれ以上は……っ!!

 

 

「円花ちゃんの、えっち」

「……っっ、っっっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うぅ……。更衣室で、これでもかと滅茶苦茶にされてしまった。途中から腰が抜けて立って居られなくなっても、被身子は止まってくれなかった……っ。しかも、夜にまた続きをすると釘を刺された。儂が悪かったのは確かじゃけど、じゃからってあんな……あんな……っ!

 被身子の阿呆、たわけっ。へんたいっ! 途中から楽しそうにしおってっ。お陰で、少し休まねば動けそうにない……!! 少しばかり、長椅子(べんち)に腰掛けて休憩じゃ……!!

 

「んふふ。今夜は何処にも行かせませんし、寝かせませんから。覚悟しておいてくださいねぇ……」

 

 み、耳元で囁くなっ! 抱き寄せるのは構わんが、反対の耳を指で擽るのも駄目じゃっ。またするつもりか……!? そろそろ戻らないと、叱られてしまうじゃろっ。

 

「ひ、被身子……っ。流石にそろそろ……っ」

「はい。そろそろ戻らないと怒られちゃいますねぇ……。でも、まだ行かせてあげないから」

 

 ぬぐっ。まだ拗ねておる。これは、長引きそうじゃ。しばらく許して貰えないじゃろう。下手をすれば、向こう数日どころか一週間程はこのまま……か? それは、体が持たん気がしてならん。さっきは、手加減というものが一切無かった。声が我慢出来なくなるまで責め立てられて、どうにかしてしまいそうじゃった。

 それが、あと一週間続く……? い、いかん。それはいかん……!

 

「……す、すまなかった。反省しとるから、許してくれ……!」

「んーー……。許してあげないことも無いですけど」

「ま、まことか……?」

「まことですよぉ。でもその代わり……ちゅぅ〜〜っ!」

 

 っっ。お、おい。首を吸うなっ。そんな力強く吸ったら、痕が残ってしまうじゃろ。いやまぁ、反転術式(はんてん)を回せば綺麗さっぱり治りはするんじゃけども。

 

「ちゅっ、ふふ……もう一回……。あむっ」

「ひゃっ」

 

 うぅ……。へ、変な声が出た。一度目とは違う所に吸い付かれて、思わず出てしまった。そんな風に吸い付くのは、止してくれ。まだ体が落ち着いていないと言うか、また火照ってしまうと言うか……。その、直ぐ期待してしまいそうに……。いやいや、別に期待はしとらん。しとらんからなっ? ただその、何と言うか……。と、とにかくっ。これ以上あれやこれやとされるのは……!

 

「ん……っ。二つ付きました。これ、消さないでくださいね? 自然に消えるまで、そのままにしたら、許してあげます。あぁそれと、隠しちゃ駄目ですから」

「……ぁ、相分かった……」

「まぁでも、反転術式を使わなきゃいけない時もありますから……消えちゃったら言ってくださいね。言わないと、もーーっと怒るから」

 

 怒った顔で、釘を刺された。これは、肝に銘じておかなければ。でないと、いつまでも許して貰えないからの。うぅ……、そんなに怒らないでくれ。

 

「き、気を付ける。……すまなかった、その……。肌を晒すような真似をして」

「仕方ないって分かってますよぉ。でも、改めて円花ちゃんは私のものって周知しなきゃって思ったので」

「……儂は被身子のものじゃよ。あと、被身子は儂のものじゃからな?」

「んふふっ。そうですよぉ、トガは円花ちゃんの……ヨリくんのものなのです。

 じゃあそろそろ戻る……前に、もう一回良いですか? 良いですよね……♡」

 

 な、何を……? お、おい被身子。何で押し倒すんじゃ。運動着をはだけさせるな……! ま、まさかもう一度するつもりか……!? また儂を、滅茶苦茶にするつもりかっ!?

 

 それはいかん、いかんぞ……! そんな物欲しそうな目で見詰めてもじゃな……!?

 

「チウチウ、させて?」

「……ぅ、うむ……。その、程々にじゃぞ? 儂今、反転術式(はんてん)が使えないんじゃから……」

「使って良いですよ。流石に負担になっちゃうので。でもぉ、キスマーク付けてって……ちゃあんとおねだりしてくださいね♡」

「な……っ!?」

 

 ……っっ、ん……っ! こら、そんな勢い良く鎖骨に噛み付くな。ちうちうは幾らでもさせてやるが、それよりもおねだりってなんじゃっ。わざわざ、ねだれと……!? 痕を付けて貰うことを、被身子に望めと……!?

 

「ん、ちゅっ……。ふふ、このままぁ……もう一回しちゃいます?」

「い、いや……それは……!」

「嫌がらないと、もう一回しちゃいますよぉ。まぁ嫌がっても、しちゃいますけど。だって円花ちゃん、とってもマゾなのです……!」

 

 ま、……まぞ……? 何じゃっけ、確か……被虐趣味のことじゃよな……? いや、いやいや。まぞではないぞ、まぞでは。単に気持ち良い事は好きじゃし、被身子に抱かれるのが好ましいってだけで。じゃからって虐められることが趣味じゃなんて、そんなことは絶対に無い。無いったら、無い……!

 お主じゃから、身も心も委ねているだけで! お主じゃから、その……滅茶苦茶にして欲しいって思うのであってじゃな……!?

 

 儂に! 被虐趣味など無い……! 被身子に抱かれるのが好ましいってだけじゃっ。そこのところ、変な勘違いをしておらんか貴様っ!?

 

「あは……。ヨリくん、とってもカァイイのです……!」

 

 あ、いかん。これはいかん。被身子がすっかりその気になっておる。儂の血を吸って、口元を汚して……満面の笑みを浮かべて、迫ってくる。これはもう、どうしようもない。儂に出来ることは、このまま身を任せることだけじゃ。

 じゃって、こうなった被身子は途中で止まったりしないんじゃ。満足するまで、儂を滅茶苦茶にして……。

 

 せ、せめて……! 手早く終わらせてくれぬか……?? その、滅茶苦茶にすること自体は……構わんから……っ。

 

 

 

 

 

 







校舎の中ですることしちゃうって、良いですよね。

三人称による補完は要りますか?

  • 欲しい
  • 要らん
  • 良いから一人称で突っ走れ
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