待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
個性を戦法に組み込む。呪術のように、個性の扱いにも長ける。儂の武器は、呪術と個性。えんでゔぁの言っていた事は、正しいじゃろう。戦闘において、儂は個性をろくに使わん。それは、大抵が呪術で事足りるからじゃ。呪力操作に赤血操術、反転術式。そして、結界術。まぁ結界術を戦法に組み込むことは殆ど無いが。
とにかく、儂は個性をもっと使っていかなければならない。今まで通りのやり方では駄目じゃと分かっていながら、結局今まで通りにえんでゔぁに挑んでしまった。これは良くない、まっこと良くない。とんでもない失態じゃ。強くならなければならんのに、足踏みしている場合ではないんじゃ。
と、反省しつつ。儂は今、更衣室で
「ひ、被身子……?」
「じーー……っ」
「お、おい……」
「じぃーー……っ」
見詰められている。着替えている所を、さっきからずっと見詰められている。被身子には、別に何を見られたって構わん。着替えなんて、何度見られて来たかも分からんぐらいじゃからの。じゃけども、穴が開きそうなぐらいに見詰められるのは……夜の営みの時ぐらいのことで。ううむ、これは困った。視線がの、大分気になる。そんなに見詰めなくても良いと思うんじゃが、被身子はとにかく儂を見詰めていたいらしい。わざわざ更衣室まで付いて来たと思ったらこの有り様じゃ。いったいどうしたものか……。
「なぁ、被身子」
「じぃーー……っ!」
……駄目じゃ。見詰めてばかりで答えてくれん。これは、何と言うか……困る。どうしたら良いんじゃろうか? と言うかお主、徐々に距離が近付いていないか? 最初は
分からんから、着替えの途中ではあるが両腕を広げてみる。そしたら、両手を掴まれた。どころか、そのまま
「ヨリくん」
「う、うむ……」
「ヨリくんは、円花ちゃんは私のものなの。呪術師とかヒーローやってれば服が破けちゃうなんてことは、多々あると思うけど……気を付けてくれなきゃヤ」
「ぅむ……。き、気を付ける……」
「ちゃんと気を付けてくれないと、凄いことになっちゃうから」
凄い、こと……? って、こら被身子。何をするつもりじゃっ、何をするつもりじゃっ!? これ以上迫ろうとするのは、幾ら二人きりじゃからって……!
「ちゅっ」
「ん……っ!」
っっ、こら……! 耳に触れるな……! 耳に、
「……あむっ」
「ふあっ!?」
ま、待てっ。耳を咥えるなっ。分かった、分かったから! 儂が悪かったから、こんな所で始めようとするのは……!!
「今から滅茶苦茶にするから。声、我慢して……。お仕置きなのです」
「っ、っっ!」
み、耳元で囁くのは止せ……っ! ここ、学校じゃぞ!? 更衣室なんじゃぞっ!? せ、せめて寮に戻ってからしてくれ! うっかり誰かに見られでもしたら、それこそ大問題になってしまう……! そしたら、特待生で居られなくなってしまうんじゃぞ!? それは駄目じゃ、良くないんじゃ……!!
こら被身子っ、脱がすな!
「ヨリくんの変態。お仕置きなのに、すっかり期待しちゃって……。もう悦んでる?」
し、しとらんが!? 期待など、しとらんがっ!? お仕置きなのに悦ぶ、なんてそんな筈が無かろう……っ!?
被身子、待て……! よ、止さぬか……!! 謝るから、儂が悪かったからっ! じゃから……っ。
「んん……っ」
……っ! へ、へんたい……! 阿呆、たわけ……!! 流石にこれ以上は……っ!!
「円花ちゃんの、えっち」
「……っっ、っっっ!!」
◆
うぅ……。更衣室で、これでもかと滅茶苦茶にされてしまった。途中から腰が抜けて立って居られなくなっても、被身子は止まってくれなかった……っ。しかも、夜にまた続きをすると釘を刺された。儂が悪かったのは確かじゃけど、じゃからってあんな……あんな……っ!
被身子の阿呆、たわけっ。へんたいっ! 途中から楽しそうにしおってっ。お陰で、少し休まねば動けそうにない……!! 少しばかり、
「んふふ。今夜は何処にも行かせませんし、寝かせませんから。覚悟しておいてくださいねぇ……」
み、耳元で囁くなっ! 抱き寄せるのは構わんが、反対の耳を指で擽るのも駄目じゃっ。またするつもりか……!? そろそろ戻らないと、叱られてしまうじゃろっ。
「ひ、被身子……っ。流石にそろそろ……っ」
「はい。そろそろ戻らないと怒られちゃいますねぇ……。でも、まだ行かせてあげないから」
ぬぐっ。まだ拗ねておる。これは、長引きそうじゃ。しばらく許して貰えないじゃろう。下手をすれば、向こう数日どころか一週間程はこのまま……か? それは、体が持たん気がしてならん。さっきは、手加減というものが一切無かった。声が我慢出来なくなるまで責め立てられて、どうにかしてしまいそうじゃった。
それが、あと一週間続く……? い、いかん。それはいかん……!
「……す、すまなかった。反省しとるから、許してくれ……!」
「んーー……。許してあげないことも無いですけど」
「ま、まことか……?」
「まことですよぉ。でもその代わり……ちゅぅ〜〜っ!」
っっ。お、おい。首を吸うなっ。そんな力強く吸ったら、痕が残ってしまうじゃろ。いやまぁ、
「ちゅっ、ふふ……もう一回……。あむっ」
「ひゃっ」
うぅ……。へ、変な声が出た。一度目とは違う所に吸い付かれて、思わず出てしまった。そんな風に吸い付くのは、止してくれ。まだ体が落ち着いていないと言うか、また火照ってしまうと言うか……。その、直ぐ期待してしまいそうに……。いやいや、別に期待はしとらん。しとらんからなっ? ただその、何と言うか……。と、とにかくっ。これ以上あれやこれやとされるのは……!
「ん……っ。二つ付きました。これ、消さないでくださいね? 自然に消えるまで、そのままにしたら、許してあげます。あぁそれと、隠しちゃ駄目ですから」
「……ぁ、相分かった……」
「まぁでも、反転術式を使わなきゃいけない時もありますから……消えちゃったら言ってくださいね。言わないと、もーーっと怒るから」
怒った顔で、釘を刺された。これは、肝に銘じておかなければ。でないと、いつまでも許して貰えないからの。うぅ……、そんなに怒らないでくれ。
「き、気を付ける。……すまなかった、その……。肌を晒すような真似をして」
「仕方ないって分かってますよぉ。でも、改めて円花ちゃんは私のものって周知しなきゃって思ったので」
「……儂は被身子のものじゃよ。あと、被身子は儂のものじゃからな?」
「んふふっ。そうですよぉ、トガは円花ちゃんの……ヨリくんのものなのです。
じゃあそろそろ戻る……前に、もう一回良いですか? 良いですよね……♡」
な、何を……? お、おい被身子。何で押し倒すんじゃ。運動着をはだけさせるな……! ま、まさかもう一度するつもりか……!? また儂を、滅茶苦茶にするつもりかっ!?
それはいかん、いかんぞ……! そんな物欲しそうな目で見詰めてもじゃな……!?
「チウチウ、させて?」
「……ぅ、うむ……。その、程々にじゃぞ? 儂今、
「使って良いですよ。流石に負担になっちゃうので。でもぉ、キスマーク付けてって……ちゃあんとおねだりしてくださいね♡」
「な……っ!?」
……っっ、ん……っ! こら、そんな勢い良く鎖骨に噛み付くな。ちうちうは幾らでもさせてやるが、それよりもおねだりってなんじゃっ。わざわざ、ねだれと……!? 痕を付けて貰うことを、被身子に望めと……!?
「ん、ちゅっ……。ふふ、このままぁ……もう一回しちゃいます?」
「い、いや……それは……!」
「嫌がらないと、もう一回しちゃいますよぉ。まぁ嫌がっても、しちゃいますけど。だって円花ちゃん、とってもマゾなのです……!」
ま、……まぞ……? 何じゃっけ、確か……被虐趣味のことじゃよな……? いや、いやいや。まぞではないぞ、まぞでは。単に気持ち良い事は好きじゃし、被身子に抱かれるのが好ましいってだけで。じゃからって虐められることが趣味じゃなんて、そんなことは絶対に無い。無いったら、無い……!
お主じゃから、身も心も委ねているだけで! お主じゃから、その……滅茶苦茶にして欲しいって思うのであってじゃな……!?
儂に! 被虐趣味など無い……! 被身子に抱かれるのが好ましいってだけじゃっ。そこのところ、変な勘違いをしておらんか貴様っ!?
「あは……。ヨリくん、とってもカァイイのです……!」
あ、いかん。これはいかん。被身子がすっかりその気になっておる。儂の血を吸って、口元を汚して……満面の笑みを浮かべて、迫ってくる。これはもう、どうしようもない。儂に出来ることは、このまま身を任せることだけじゃ。
じゃって、こうなった被身子は途中で止まったりしないんじゃ。満足するまで、儂を滅茶苦茶にして……。
せ、せめて……! 手早く終わらせてくれぬか……?? その、滅茶苦茶にすること自体は……構わんから……っ。
校舎の中ですることしちゃうって、良いですよね。
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ