待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!!   作:一人称苦手ぞ。

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おはようございます。新年早々寝落ちしました!


将来悪巧み。

 

 

 

 

 

 

 最近、円花ちゃんがカァイイのです。いや、常日頃からポンコツカァイイ円花ちゃんですけど、クリスマスが近付いてるせいか普段の数割増しぐらい……。……いやむしろ、普段の倍ぐらい……?

 火伊那ちゃんか聞いた限りだと、私にクリスマスプレゼントがしたくてデパートとかショッピングモールとかをあっちへこっちへ奔走してるみたいです。私を喜ばせたくて、頑張ってるみたいで。それを知ったら、我慢なんて出来っこないです。当然ですよね? 大好きな人が、自分の為に頑張ってくれる。恋する乙女なら、ついつい喜んじゃいますよねぇ。

 

 だから抱きました。はい、それはもう目茶苦茶に。だって、我慢出来なくって。クリスマスが迫ってますが、いつものように……いつも以上に。結構激しめにしちゃいました。まっこと、ヨリくんはトガを誘惑するのが上手です。それはもう立派な誘い受けで、だからつい。……てへっ。

 

「……へんたい。あほう、被身子のえっち……!」

 

 素っ裸で、真冬の夜なのに汗をかいてるヨリくんがお布団の中で盛大に拗ねてます。口ではこんな事を言いながら、実は内心満足してることを私は見逃さないんですけど。円花ちゃんだって、十分変態で阿呆でえっちです! 好き!! ぎゅっ!!

 

「直ぐトガを誘惑するからそうなるんですよぉ。あ、もしかして……わざとそうしてます?」

「しとらんが!?」

「えーー? してますよぉ。あんなに嬉しそうにしてたじゃないですかぁ♡」

「……っっ」

 

 あ、図星です。何も言い返せないのが悔しいみたいで、思いっきり睨んで来てますけど。でも円花ちゃん、拗ねてようとも恥ずかしがってようとも、抱き締めたら抱き締め返してくれるの。私が力を込めれば、それに倣うように同じぐらいの力で。そんなところも、カァイイって思います。それで、まだされたいのかなー? とも思っちゃいます。

 もう一回ぐらいする時間は、……ありますね。もう深夜ですけど、あと一回ぐらいならしても良いかなって。

 

 でも。流石に明日が有るの今日はここまでで我慢します。実はまだ、円花ちゃんへのクリスマスプレゼントが用意出来てなくって。頑張ってるんですけど、あとちょっと時間が掛かりそうなんですよねぇ。トガの計算だと、明日……と言うか今日の放課後までには間に合います。間に合わせます。どんなに遅れたとしても、イヴの朝には間に合わせて見せるのです。

 

「明日、楽しみにしてますから」

「ん……。それは、儂もじゃけど」

「そんなにデートが楽しみなんですかぁ?」

「……お主じゃってそうじゃろ。全然落ち着いてないくせに」

「落ち着く理由が無いので!」

「羽目を外すなら当日に外さんか。たわけ」

 

 呆れた声を出してますけど、円花ちゃんはトガにぴったり抱き付いて離れないまま。むしろ頭を撫でると言わんばかりに、額を肩に押し付けてくるのです。カァイイなぁ、カァイイなぁ。冬になるとほんとに甘えんぼで、ヨリくんからスキンシップしてくれて。そんなだから我慢出来ないんですよ? その辺り、分かってるんですかねぇ。

 

 ……。もういいや! もっかい抱きます!!

 

「……へんたい」

 

 勢いのまま円花ちゃんに覆い被さると、拗ねた顔になって首に腕を回されました。そのまま、下から唇を重ねられて……。

 えへへぇ。ヨリくんもその気で、嬉しいのです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝。目が覚めると寝不足でした。ヨリくんがぴったりくっ付いて居て、布団から抜け出すのに一苦労なのです。トガとしても寒いし眠いから動きたくないんですけど、授業がある以上は起きるしかないです。んん……、もっと円花ちゃんとイチャイチャしたいんですけどねぇ。特待生維持は大変なのです。あと一年とちょっとは優等生で居ないと、色々面倒なので名残惜しいけど布団から抜け出します。すやすやしてるヨリくんを起こさないように慎重に、よいしょ……っと。

 

 うぅ、寒い。今朝も室温や気温がひえっひえなのです。取り敢えず床に散らばったシルクの浴衣を羽織って、手早く帯を締めます。で、まずはお風呂ですお風呂。流石にこの姿のまま制服を着るわけにはいかないので。ひとっ風呂してから、朝ご飯とお昼ご飯を作って授業に向かいます。

 

「……んんぅ……」

 

 寒さに身を震わせて、それでも起きることのない円花ちゃんが寝たまま顔を顰めて縮こまりました。カァイイ。出来れば眺めていたいんですけど、時間が無いので。あ、そうだ。

 

「クリスマスプレゼントは、婚約指輪が欲しいです」

 

 まだ寝てる円花ちゃんにそう囁いて、耳と頬にキスしておきます。そろそろちゃんとした婚約指輪が欲しいなぁって、ちょっと思ってるので。まぁ指輪を三つも持ち歩くのはどうなのかなって思うんですけど、今付けてるのは婚約指輪の予約……みたいなものでもあるので。

 まだまだ起きる気配のないヨリくんにもう一回キスをして、それから着替えを持って部屋を出ます。取り敢えず、熱いシャワーを浴びて眠気をどっかに飛ばしちゃうのです。

 

 部屋を出ると。ちょうど部屋から出て来た火伊那ちゃんと、ばったり廊下で会いました。トガを見て目を丸くするのは失礼なのです。そりゃ、寝癖だらけですし首には円花ちゃんが付けた痕が幾つもありますけど。

 

「あ、おはようございます」

「……おはよう。相変わらずだな」

「んふふ。最近の円花ちゃんは積極的なので、盛り上がっちゃうんですよぉ」

「程々にしとけ。学業と任務に差し支えない程度にな」

「んー……、それは円花ちゃん次第です!」

 

 誘惑されたら、ひとたまりもないので。円花ちゃんに誘われたら、襲うしかないなぁってなっちゃうのです。それに我慢は体と心に悪いものなので、基本的にはしたくないの。どうしても我慢しなきゃいけないことは、ちゃんと我慢しますけど。授業に出るとか授業に出るとか、授業に出るとか。円花ちゃんと一緒の学年だったら、授業だって楽しいんですけどねぇ……。

 

 んん。やはり留年しちゃうのも手……。でも、それをやったら流石のヨリくんでも呆れちゃいそうですし。嫌われるなんてことは無いでしょうけど、失望されたいとも思わないので。

 あと一年と少し。どうにか乗り切ってみせます。その後の事は、まだ何も考えてないですけど。決まってるのは、総監部に就職してるってことですかねぇ。トガの進路は、円花ちゃん専属の補助監督なので。

 

 あ、そうだ。雄英を卒業する前に、円花ちゃんと新居を決めないと。一年なんてあっという間ですから、クリスマスを楽しんだら二人で新居を探すのです。私が将来貰えるであろうお給料とヨリくんの稼ぎを合わせたら、お金は多分気にしなくて良いですし。問題があるとすれば、円花ちゃんは後二年は寮生活なんですよねぇ。これも、どうにかしたいところなのです。絶対どうにかしないと……!

 

「朝から悪巧みか?」

「違いますよぉ。将来設計を考えてただけなのです」

「……聞かないでおく。何を言っても聞かなさそうだからな」

「そんなこと無いですよ? あ、お風呂入ってくるので!」

「あぁ。コーヒー飲むか?」

「お願いします!」

 

 考えたいことは色々有りますけど、まずはお風呂に入りましょう。それが済んだら、ちょっと将来について輪廻ちゃんに相談しつつ手早く朝ご飯を作るのです。火伊那ちゃんがコーヒー淹れてくれますし、今朝の眠気対策はバッチリ! あ、でも……。

 

 もうちょっと、ヨリくんの寝顔を眺めておきたかったなぁ。すやすやしてる円花ちゃんは、それはそれでとってもカァイイので!

 

 

 

 

 

 









三人称による補完は要りますか?

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