待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
「楽しかったですね、クリスマスパーティー!」
「そうじゃな。楽しかったのぅ」
寮に帰って来た。で、今は居間の
くらすめぇと達やえりとの
明日から儂は、くらすめぇと達より一足早く
「……何考えてるんですか?」
「ん? ……いや、少し明日の事をじゃな?」
「明日からインターンですもんね。でも、今は私だけ考えてて欲しいなぁ……なんて」
隣に座る被身子が、ずいっと寄って来た。儂の肩を掴んで、頬に手を添えて。顔が不満を訴えておる。どうやら儂はまだ、明日の事を考えてはいかんらしい。
……仕方ないのぅ。明日からの事は、明日になってから考えるか。寝てしまうまでは、被身子だけに構うとしよう。儂もそうしたいし。
じゃから。一度、
「こらこら、被身子」
「んー……っ。良いじゃないですか。甘えさせてください」
「えへへぇ。ヨリくんって、撫で上手ですよね」
「……そうか?」
「そうですよぉ。こうやって撫でてくれると、安心するのです!」
「何じゃもぅ。このぐらい、幾らでもしてやるぞ?」
「そうやっていっぱい甘やかされると、骨抜きになっちゃいます」
「なったら良いじゃろ。お主のことは、儂が支えてやる」
人に聞かせられん気恥ずかしい会話をしている気がする。が、今は二人きりじゃからそれも良いじゃろう。言葉を伝え合って、心を寄せ合って。そういう時間も、きっと大切じゃ。肌を重ね合わせるのも良いが、こうして被身子と密着しながら話す時間も儂は好きじゃと思う。大抵は突拍子もない言動に振り回されるけども、それはそれじゃ。
何だかんだで、儂は被身子が好き過ぎる。少しどころか、かなりどうにかしてしまっている。
じゃけど、そんな日々が愛おしい。こんな日々が永遠と、それこそ最期まで続けば良いと思ってしまう。それだけ儂にとって、被身子は大切で。
こんな風に思ってしまう程、こやつには絆された。身も心も捧げたつもりなのに、もっとそうしたいと思ってしまう。決して譲れぬものも儂の中には有るけれど、それと同じぐらい被身子が愛しくて。……あぁ、もぅ。
「……だ、大好き……じゃ。お主が愛しくて堪らん」
「……!」
気恥ずかしい。けど、言いたいから言ってみた。そしたら被身子は目を丸くして、それからゆっくりと笑顔になっていく。あ、いかんなこれ。まっこと、いかん。
「はいっ! 私も、私も大好きで愛してますっ!」
被身子に火が点いてしまうから。際限無く気分を高めて、止まらなくなってしまうんじゃ。
……じゃけど、まぁ……。そんな被身子も好きじゃなって、思ってしまう。なので、ここからはもう……身を委ねるとする。後で大惨事かもしれんけど、それはそれじゃ。被身子の学費は、どうせ儂が払うからの。
「んふふっ。お風呂入って、部屋に行きましょうか♡」
良かった。そのくらいの理性は、まだ残ってるようじゃ。
この後。儂は被身子と、それはもう大いに盛り上がった。気が付けば朝日が出そうな時間になっていて、寝たのは朝の四時前じゃった。
◆
ね、眠い……!
昨夜はたっぷり被身子と求め合ったからのぅ。そのせいで、すっかり寝不足じゃ。今日から
布団の誘惑を何とか振り払い、無理矢理体を起こす。そしたら、少し目が回った。いかんいかん、貧血じゃこれ。
……さて。一度服を着て、それから
「ぅ、うぅ……」
「……被身子?」
「んん、んぐぐ……っ」
「おい、どうしたんじゃ……?」
儂の隣で横になったままの被身子が、呻いている。頭を抱えて、枕に顔を押し当てて。……様子がおかしい。肩に手を置いて、少しだけ揺さぶってみる。そしたら被身子は、僅かに顔を動かして儂を見た。顔色が酷く悪い。すっかり憔悴してしまっている。
「大丈夫、ではなさそうじゃの……。風邪か?」
「っっ、うぅう……。頭、ガンガンして……うぅ!」
風邪……のように見える。なのに、今の被身子に酷く違和感を覚える。こやつとて、たまには風邪を引く。でも大抵は熱を出して動けなくなるぐらいで、こんなに顔を青くして苦しんでる姿は見たことがない。
どうも、様子がおかしい。が、何故そう思うのかは分からん。とにかく、儂がやるべきことは一つじゃ。
「医者を呼んでくる。服は着れそうか?」
「ん、ぐ……っ。無、りぃ……っ。痛くて、痛くて……っ!」
「分かった、着なくていい。そのまま布団の中に居てくれ」
風呂に入っている場合ではない。畳の上に脱ぎ散らかした浴衣を手早く着て、直ぐに部屋を出―――。
「ちょうど良いタイミングみたいね……」
「……、母?」
部屋から出ようと扉を開けば、そこに居たのは母じゃった。おい、何で此処に居るんじゃ? いや、それは良い。姿を見せてくれたのなら、それはそれで助かる。
「風邪みたいじゃ。儂は医者を呼ぶから、母は被身子を」
「……そうね。お医者さんを呼んだら、貴女はインターンに行きなさい。良いわね?」
「いやでも」
「今日は私が看病するから、行きなさい。大丈夫よ、夜には治ってるから」
「しかしじゃな、被身子を放って置くわけには」
「良いから。円花に出来ることは何も無いの。黙って私に任せなさい」
……いや、しかし……。今の被身子を放って
この日。儂は自分がして来た軽率な真似を、酷く後悔することになった。過去へと戻れるなら、儂は儂を殴りたい。いや、殺してしまいたい。むしろ今、自分で命を絶った方が良いとさえ思える。
何でじゃ? どうして?
どうして儂は、こうなる事を予測しなかった!?
トガちゃんに仕込んでた爆弾をここで爆発させます。これは作中最大の円花のやらかしでもあります。いったい何が起きたんでしょうねぇ(すっとぼけ)
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ