待て! 止さぬか! 儂じゃなかったら死んでおるぞ!! 作:一人称苦手ぞ。
改めて根津校長、つまり雄英高校から呪霊対策を依頼された儂に待っていたのは、雄英での
後者については何がどうしてこうなったのかは、少しも理解が及ばない。及ばないんじゃけど、校舎から少し離れた所に家が建った。築二時間、一階建ての四角い建物。
何で寮生活する羽目になったのかと言うと、依然として解決していない呪霊対策の為じゃな。偶然見付けた游雲に、校長が取り寄せた低級呪具の数々。この二つで呪力が無くとも、雄英教師は呪霊を祓えるようになった。ただ、幾つか残っている問題があっての。
それは儂、もしくは母以外には呪霊が見えぬと言うことじゃ。見えなければ祓いようが無い。呪霊が侵入にも気付けぬ。その問題が解決するまでは、儂が呪霊掃討及び呪具の警護に付くことになった。
実は、寮には地下室があっての。そこに纏めて呪具を保管し、一階で儂が住まうことにより警護する。と言う形じゃ。これについては仕方ない部分が大きい。呪霊を祓えるのは儂だけじゃからな。それは良い。最初から儂がやるつもりじゃったし。
ただ、のぅ。どうしても、どうしても避けて通れない問題がある。それはな……月に一度、多くて二度は来てしまう、あれじゃ。
……そう。……生理、じゃ……。
生理が来てしまった場合、儂は全く動けなくなる。無理をすれば体は動かせるが、それでも普段通りの実力を発揮することは出来ない。この事実を根津校長に話した時、意外にもあやつは慌てなかった。それどころか、次の生理予定日までに呪霊を見る術を確立しておくと言い切って見せおったわ。ある種の頼もしさを感じたの。
しかし、そんなのは無理としか思わんから、儂の方でもやれるだけの事はすると言っておいた。
……。……おくすり、のむ。りかばりいがあるからもらったおくすり……のむ……。
やじゃあ……。のみとうないぃ……。やじゃやじゃ、おくすりやじゃあ……。
……はあ……。嘆いても仕方ない。嫌がっても仕方ない。いい加減、薬を飲めるようにならなければ。でないと、今後は被身子に口移しで飲まされるかもしれん。それは流石に避けたい。じゃって、絶対口移しだけじゃ済まんからの……。口移しに乗じて、せくはらしてくるに決まってる。いつぞやに生理が来た時、口移しで飲まされたことがあるんじゃ。その時は……。
……思い出したくもない。
薬は、飲めるようになろう。心底飲みたくないけど、飲もう。
そして、最後に。これが一番の問題と言っても良い。儂自身が、
儂自身を警護する為に、誰かしらの
何で悪党連合が儂を狙うのかは知らんが、周囲を巻き込むことだけは止めて欲しいの。手を出したら殺すからな。絶対に殺す。どこまででも追い掛けて、必ずこの手で殺してやる。……なんて思ってる時点で、向こうの思う壺じゃなあ。いかんとは分かっているが、今生の両親は大切なんじゃ。そして、被身子も。じゃからどうにも……心が乱れる。心配で堪らんのぅ……。
いっそ両親も寮に入ってくれれば、安心出来るが……。今度、根津校長に頼んで見ようかの。
「円花ちゃん、お風呂入りましょうか」
寝室。つまり和室でゆっくりしていると、着替えを持った被身子が姿を見せた。現在時刻、夕方五時。この後の事を考えると、今の内に風呂に入浴しておくのは悪くない。
「せくはらは無しじゃからな」
「しませんよぉ。でも、チウチウは良いですよね? あと、キスと……ハグも!」
「……それだけじゃぞ? その三つだけじゃからな?」
「んふふっ。はぁーい」
……絶対に
なぁ被身子、分かっておるよなぁ!?
◆
分かっとらんわ。あやつ、何も分かっとらんわ。結局吸血と接吻と抱擁だけでは済まず、抱かれてしもうた。初めて使う広い風呂場で、何で血まみれになりながら恥ずかしい思いをしなければならんのか。解せぬ。頼むから風呂ぐらいはゆっくりさせてくれ。
いや、儂も途中からしたくなったのは事実じゃが。吸血も風呂場ですることが多くて、風呂に入ると被身子が我慢出来なくなるのも知ってはおるが。
……んん゛っ。もう良い。抱かれたことよりも、これからの事に集中しよう。
入浴後、
尚、工房の位置は外に出て右へ三歩。つまり、真隣じゃったりする。何でも、警護のし易さを考えると、いちいち校舎の中に入るのは時間の無駄だと言うことで寮の真隣に建てたらしい。
……何でじゃ? 誰かは知らぬが、頭が狂っとるのか?
何はともあれ。直ぐ隣なのは、正直ありがたい。一人でも迷わず辿り着けるからの。いっそ教室も、寮の目の前にならんかのぅ。そうすれば儂、一人でも教室に行ける。まぁ、当分儂は授業に出れんのじゃけど。呪霊対策が完璧になるまでは、いんたあんしっぷじゃからな。
「廻道円花じゃ。游雲の警護に来たから、ここを開け―――」
何やら物騒な音がする建物……と言うか天幕に入ろうと垂れ下がる幕に手を掛ける。その時じゃった。儂は爆破を受けて吹き飛んだ。
危なかった。咄嗟に呪力で防御していなかったら、大怪我じゃったぞ? 何じゃ何じゃ? 中で舎弟が待ち伏せでもしておったか??
……随分激烈な仕打ちじゃなぁ!? 貴様いい加減にしとけよ小僧っ!! それはそれとして儂にのし掛かっているのは誰じゃ!?
「円花ちゃん!!?」
「……大丈夫じゃよ。怪我は無い。ところで中に舎弟でも居るのか? 相澤、小僧を凝らしめて来ても良いか?」
「いや待て。爆豪じゃない」
は? 小僧じゃない? あんな爆発を起こしておいて?
と言うか、誰じゃ? 儂を押し倒しているのはどこの馬の骨じゃ? そろそろ被身子が冷たい笑みを浮かべ始めるから、退いて欲しいんじゃが……。
「あ、すみません。突然の爆発失礼しました!!」
誰じゃこの
「……円花ちゃん。何を、して、る、の……?」
待て被身子。落ち着け、落ち着かんか。別に何もしとらん! じゃからその笑みを止めろ! 得体の知れない圧を出すな!!
儂は! 何も!! しとらん!!!
じゃろうがっっ!!!!
「ゲホッゲホッ……お前なァア……。
思いついたもの何でもかんでも組むんじゃないよ……っ! 発目!!」
後に、儂は知ることになる。儂の上に居たのは発目。発目明。
そして、こやつの登場により儂も被身子もくらすめえとも盛大に振り回されることとなる。
儂、こやつ嫌いじゃ! 苦手じゃ!!
こやつが居るとな、被身子が猛烈に嫉妬するんじゃよ!!
という訳で円花もトガちゃんも誰よりも早く寮入りです。んで、円花は誰よりも早くインターンシップ(と言う名の呪具警護)開始。仮免とか無いけどまぁ雄英敷地内なのでセーフかなと。
それはそれとして雄英の中に愛の巣が出来てしまいました。あーあ。
そして発目ちゃんも出てきました。結局あれこれ考えはしたものの、非術師の呪力獲得ってほぼ無理ゲーなんですよね。なので呪霊見えない問題は強引に解決します。
三人称による補完は要りますか?
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欲しい
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要らん
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良いから一人称で突っ走れ