今日から雄英での生活が本格的に始まる。というわけで、家の前でバスを待っていたのだが、「何やってんだ、おっさん」家の前でオッサンがぶっ倒れていた。
「おはよう、誰そいつ。って酒くさ!」
どうやら水瀬もきたらしい。
「ウチの大家だ、いつもの事だから気にすんな」
そう、家の大家の 一条 再時 コイツがそうだ。
「バス来たな」
「そうね。て不味いよ、これ退かさないとこの人轢かれ…
バジュブシャァァァ
「轢かれたな」
「なんでそんな冷静なの!?」
そうこう言っている、水瀬を横目に無型はずっとバスの下を見ていた。すると。
人が出てきた。
「いってぇ。」
「生きてる!?しかも無傷!?」
「そういう個性なんだ。」
一条再時 個性超再生
怪我がとんでもない速度で治る、以上!
「お前が水「バス出るから、幸い運転手も気づいて無いらしいし、もう行くぞ」「ちょっ!?待っ」
あっという間に、二人とも乗って行ってしまった
「えぇ〜」
雄英高校の授業は主に二つ。
一つは通常の授業。本当に普通の授業である。
もう一つは…
「と、いうわけでヒーロー基礎学はこの私オールマイトが担当するぞ‼︎」
「「「オールマイトォォォォォ」」」
オールマイト、この国のNo. 1ヒーローで、全ての子供達の憧れの人である。
ましてやここはヒーロー科、みんなのテンションは爆上がりである。
「みんな、ヒーロースーツを着てグラウンドに集合だ。」
オールマイトにそう言われて、全員がグラウンドに出た。その身にヒーロースーツを纏って。
「みんな、かっこいいなぁ」
緑谷は思わずつぶやいてしまう。みんなが輝いて見えたから。
「緑屋のスーツもカッコいいぞ」
「無型君…」
無型のスーツは一言で言えば、機能性重視の見た目を一切気にしていない。羽織っている黒いジャケットと目付きの悪さのせいでヴィランにすら見える。腰に付けた刀だけがその服がスーツと証明している。
「結構地味かもな、俺のスーツ。」
「そんな事無いよ」
「まぁ女子のスーツ見て目血走ってるやつよりはマシか」
「んだとテメー」
どうやら聞こえてたらしい。
「悪かったな峰…なんだっけ」
「峰田実だ!」
そんなセクハラ野郎の事は置いといて、まずは説明を聞かないとな。
なるほど、廃ビルの中にある核を守るチームと奪うチーム、二つに分かれて戦うと…
先ずは緑屋の試合か。
モニターで試合を見れるらしいし、参考に見ておくか。
動きが有ったのは試合が始まってすぐだった。
緑谷が爆豪と出会してしまった。最初は緑谷が一本背負いを決めて優位に立ったが、戦いが長期化するにつれて実力差が顕になり緑谷が追い詰められてしまった。
そこからがすごかった。
「真上にぶっ放して、そこから一気に逆転。派手だねぇ」
緑谷の機転によりまさかの逆転勝ち。
「いいものが見れたな…次は俺たちの番か」
「よろしくな」
「よろしく」
「よろしくー♪」
最低限の挨拶を済ませた後、オレ達は作戦会議を始めた。
「対戦相手は轟と障子か…まぁ、手の内の読めない相手の対策は後回しでいい。自分たちに出来ることから考えよう」
尾白と葉隠さんがすごく真面目そうに聞いている。そんないい話か?
「まず尾白、出来ること言ってけ」
「俺は個性で尻尾を自由にあやつれるだけだな…」
無型と葉隠は思った。普通だ…と
「次葉隠さん、何が出来る」
「全部脱げば、絶対に見つからないよ」
無型と尾白は思った。それ、女の子としてどうなの…と
「最後に俺だ、俺は…
「それじゃあ…始めぇ!!」
オールマイトの掛け声が響く。試合が始まった。
核ミサイル(偽物)はビルの1番上の南西の隅にある部屋に隠されている。相手の進行方向が読みやすくなるという利点がある。
俺はその2階下の3階で待機だ。
「さて、どうなるか…ん?やばい。」
次の瞬間には俺は窓から飛び出していた。
直後、廃ビルが文字通り凍った。
「ヤッベェな…」
その現象にドン引きしていると地面が近づいてきた。
「5点着地」
着地は成功。久々だがなんとかなった。
「さて、行くか」
side轟
「多分…もう終わりだ」
ビルを凍らせた後俺は障子と核ミサイルの確保に向かった。程なくして核ミサイルのある部屋に着いた。
「嘘だろ…」
「強すぎでしょ…」
部屋には、尾白がいた。葉隠もいる。だが足りない。
「無型はどこだ。」
無型だけがいなかった。一体どこに?
「轟!?危ない!!!」
突然、障子に突き飛ばされた。直後さっきまで自分のいた場所、つまり障子のいる場所に銃弾が降り注いだ。
「ガッ!?ゴフッ!?」
「障子!?」
呼びかけには答えない、気を失ってしまったらしい。
「完璧に気配は消していたんだが。なぜ気づいたんだ?まぁ終わった後聞くか」
そう言いながら、その男は慣れた手付きでリロードをはじめた。
「やっぱゴム弾だとブレるな」
俺はすかさず氷の剣をその男に突き出した。しかしその男はそれを紙一重で避ける。どれだけ攻撃を繰り出してもその男は、その全てを回避した。
「なっ!?」
そのまま、その男は距離を詰めて来た。
「なら最大出力で!」
部屋全体を埋め尽くすほどの氷が現れた。それは一人の無個性の男に使うには大袈裟と言えるような一撃だった。しかし男はそれを避けず、腰を落としただ構えた…刀を鞘から引き抜いて、そのまま、迫る氷壁を切り裂いた。否…溶かした。
「なっ!?」
溶けた!?熱を使う個性だったのか。
「もう片方は使わないのか?」
「五月蝿え!」
力任せに個性を振るう。
それも、目の前の男の振り抜いた刀で溶かされてしまう。
「視界が遮られるのは良く無い。」
溶けた氷の隙間から現れたのは銃を構えた男だった。銃声が響いた瞬間、轟の意識は闇に落ちた。