試合が終わった後、無型たちはモニタールームへと向かった。
「帰るぞ…」
無型は、かなり疲れていた。何故なら、試合が終わった直後にチームメイト(主に葉隠)からの質問責めにあったからだ。
なんやかんやあってモニタールームに入ると、「「「○$¥%☆〒*☆*々〆*」」」無型の耳が割れた。どうやら、さっきの試合はヒーローの卵達にはかなりの刺激だったようだ。
「せめて一人ずつしゃべってくれ、マジで。」
無型がそう言っても彼らのテンションは止まることを知らずに上がり続けた。
「少し黙ろうか」
相沢先生がそう言った瞬間、みんな黙ってしまう。
「講評の時間だ」
という訳で、みんなでさっきの試合を見返す事にした。
まずは最初の轟がビルを全部凍らしたところからだ。この時に尾白と葉隠さんがやられたのか。
「ここ、君はどうやって察知したんだい?」オールマイトが問いかける。
「体力テストで氷の個性なのは分かった、だから寒気がしたらすぐにその場を離れようと思った、さすがにビル全部凍らすのは予想できなかったから、当初のシンプルに耐久する作戦を奇襲からの短期決戦に切り替えた。」
「思ったより言われたね、じゃあ次はみんなが見たいであろう奇襲のシーンだ。」
モニターに奇襲の場面が映し出される。
「手際良すぎない?」
どこからか声が聞こえる。芦戸さんだろうか?
「まずは最初の銃撃、ここ!よく奇襲を察知したね、障子君。」
「っ!?有難うございます」
「俺も気になってたわ、なんで気付いたんだ?」
「それはだな」
そう言うと、障子はおもむろに俺に背中を向けた。
なんだ?と思うのも束の間、障子の背から目が生えた、その後に生えた目が障子の肉体と分離してひとりでに動き出した。
「あーこれなら気づかれるか。」
まさか、マジで後ろにも目がついてるとは、思わなかった。
「疑問は解消したかな?」
「はい、問題無く」
「じゃあ続けるぞ」
モニターの映像が切り替わる。
「次は、このシーン。」
轟との戦闘だ。
「まずは無型君!」
オールマイトが俺を名指した。
「どうやって轟君の氷を溶かしたのかな?」
なるほどそれか。
「そういや無型の個性って何なんだ?」
切島がそう言った。
「身体強化?」「熱?」「反射神経?」
なんか、みんなして俺の個性の予想をはじめやがった。
「盛り上がってるとこ悪いけど、俺は無個性だ。」
部屋が静まり返る。
「おーい反応してく「#*$%☆○〆〒^=%$€¥♪→¥」
耳が壊れたPART2
「じゃあどうやって俺の氷を溶かしたんだ。」
「それはだな」
俺は刀を手に取って轟に持たせた。
「重っ!?」
「大体10kgぐらいだ。まぁデバイスを抜けば多少軽くはなるが。」
刀の底は蓋になっている、そこからデバイスを抜き出せる。
「氷を溶かしたのはこれのおかげだ。」
俺は手に取ったそれを全員に見せた。それは手のひらに収まるぐらいの凹凸のある金属だった。
「これを刀にぶち込むと」
刀から湯気が出始めた。
「熱を発する。」
「「「「カッケェ!!!」」」」(和音)
耳が(以下略)
その後なんやかんやあって最初のヒーロー基礎学は終わった。
「つ、疲れた。」
学校が終わり帰宅した俺は吸い込まれるようにベッドへと飛び込んだ。
最初はまぁまぁ楽しかったが、最後の方はアイツらのテンションについていけなかった。
「はぁ〜明日も楽しみだ」
程なくして俺は眠りについた。