ブルーアーカイブRTAストーリーvol.4クリア及び実績「高き場所の友」取得まで   作:カグラ 

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大河ドラマが面白かったので初投稿です



第2話 公安局でどうする

ヴァルキューレとかいうセキュリティガバガバな学園でお送りする第2話はーじまーるよー!

 

では前回最後に言った様に部員集めをしていきます。まずスタート地点はこ↑こ↓ヴァルキューレ警察学校の中もっと言うと公安局の中でどうやら放課後のようです。

放課後なのでグルちゃんはヴァルキューレ警察学校の制服ではなく私服になってます。

ヴァルキューレは24時間営業なので一定の人数の当直がいます。と言っても数はたかが知れていますし大体の仕事は事件の処理や被害報告などの事務整理です。

(キヴォトスに平和な時間は1秒も)ないです

少し話がそれました。それではまずパソコンを立ち上げ連邦生徒会が指定する指名手配リストを閲覧していい感じのキャラを探します。

はい皆さんがいつも周回でお世話になっている指名手配です。本ゲームでもスマホ版と同じでスキルの強化素材を獲得できるコンテンツであり、仲間に加える事が最重要な本RTAではかなりこのシステムは重宝します。

それではいい感じの犯罪者を探していきましょう。いい感じの犯罪者って何だよ()

この作業が本RTAの最初の関門です。

このリストから漁っていくことになりますこれがまぁ時間が掛かりさらにこの匙加減も難しく。いい感じの中よりの大の犯罪者がほしいです。

だからといって殺人犯や放火魔といった重犯罪者は流石に不味いのでちゃん罪を償ってもろて。あいつら(精神状態)おかしいよ……

さらにこれに加えていい感じの犯罪者を見つけたとしても性格がサイコパスであったりとか、愉快犯であったりなど性格が終わってる奴を引くとリセです。(∞敗)

 

それとこの指名手配リストには無限回転寿司戦隊・カイテンジャーの名前があるのでやろうと思えば仲間に加える事が出来なくも有りませんがやると間違いなくドンブラザーズみたいなカオスが広がりますので行いません。(1敗)

お?そんな事を言っていたら面白い指名手配犯が見つかりました。その詳細がこれです。

 

名前:不明

罪状:詐欺罪、教唆罪

学園:所属なし

武器種:AR

補遺:裏社会では情報屋として普段活動しており、名前や居場所は不明であり裏社会からは『伯爵』と呼ばれ多く知れ渡っている。なお『伯爵』は各学園からも指名手配されている。

 

ああ^~いいっすね^~(屈託のない笑顔)

この伯爵さんは情報屋として活動しているそうで裏社会の情報は大事な情報源になるのでこの子にしたいと思います。ただ教唆罪ってのが気になりますがRTAにはさほど関係ないでしょ(慢心)

 ですが居場所が不明な為会おうと思っても場所がわかりませんので奥の手を使います。ヒントはミヤコが言ったヴァルキューレの理念と正義に反する茨の道です。そしてそれは公安局の局長であるカンナちゃんがやってしまった事です。

もうここまできたら先生方分かるでしょう。

 

 

 

 

──そう汚職です

しかし実質はストーリーでカンナちゃんが不本意ながらも仕方がなく行った汚職ですしカンナちゃんは悪くありません。

ですがグレちゃんには自らの手で汚職に手を染めてもらいます。(正義は)ないです。

それにあれはカンナちゃんが苦労人すぎるのでこれからもっと苦労してもらうように工事していきます。(歪んだ愛情)

 

ですがこのままでは伯爵の位置が分かりませんので今度はヴァルキューレのパソコンでヴァルキューレ公安局が行っている捜査について調べてみます。以外とこういう所はちゃんとヴァルキューレはやっているので直ぐに出てきます。

はい、出てきました。これはブラックマーケット摘発の計画書です。企業から横流しされた武器や戦車などをブラックマーケットを利用して売り捌いて儲けている集団がいるそうで、どうやら実行に移す日取りも決まっているそうです。

どうやらこれを売り捌く集団のリーダーは裏社会で長く活動してきた指名手配犯なのである程度伯爵のことは知っていると思われるので、すこし"お話し"して来ようかと思います。とりあえずこのデータをUSBメモリーにコピーし、伯爵の情報と引き換えにこのメモリーを渡しましょう。

ではコピーし終わったのでパソコンの電源を切り、ブラックマーケットが行われている場所まで移動しm…

 

「放課後に一体何をやってるんだ?シグル」

 

ファッ!?カンナちゃんなんでここに?

というか数秒遅かったらコピーしてる現場抑えられてるじゃないですか!?おっぶぇ!?

 

「今日は当直で長くなるからコーヒーを多めに買ってきたんだが……シグル、お前は今日当直じゃないんだ家に帰って休め、休むのも仕事の内の1つだぞ」

 

あぁ^~心があったかいんじゃ^~

そして意外にもカンナちゃんとの友好度は高いようでいいゾ~これ ここからもっと好感度上げていきましょう。そして曇らせます。(一転攻勢)

まだこの時点ではカンナちゃんは公安局長ではありませんが公安局のエースとして活躍しており、ヴァルキューレの生徒からは『狂犬』の名として知れ渡っています。噂程度ですがキヴォトス全体でもこの『狂犬』の名は広がりつつあります。公安局長にカンナがなるのも時間の問題ですね。

あと悲しいことにカンナちゃんは既にヴァルキューレの腐敗を知って現実を突きつけられています。といっても腐敗を知ってるのは一部の生徒しか分かりませんがね

 

 

「それで?シグルお前はさっき何を調べてたんだ?」

 

あっやべ流せたかなと思いましたがやはりカンナちゃんは伊達じゃないですね。ですがこんな所でロスしたくなんだよなぁ……これ無理にはぐらかすよりさっさと言ったそうがいいですね。

ですが全て言う訳じゃなくて真実と噓をまじぇまじえしながら話します。

今度ヴァルキューレでブラックマーケット摘発されるじゃないですか(ここまで真実)その時のためにぃちょっと……下見しようと思ったんですよ(嘘八百)ま、多少はね?

 

「それは大丈夫なのか?局長に許可取っておいた方がいいんじゃ?」

 

大丈夫だって安心しろよ~。ヘーキヘーキ、ヘーキだから(大嘘)パパパっと(ブラックマーケット)行って、ワーッと(取引)やって、終わりっ!

 

「……わかった、そこまでシグルが言うなら私は止めない。だけど万が一の時は誰でもいいから連絡しろ、いいな?」

 

お気遣いありがとナス!

それじゃ改めてブラックマーケットへ出発します。

ですが少し寄り道を、付近のコンビニで摘発のデータが入ったメモリーと同じ形のUSBメモリーを買います。

情報を渡すと言ったな、あれは嘘だ

普通に渡してしまっても良いのですが、もし武器を売り捌くリーダーが捕まってしまった事を考えると後々厄介になります。

もしそのまま渡してしまったら、このデータの量ですからヴァルキューレの生徒が漏らしたとしか考えられませんし、しかも公安局の生徒が秘密裏に摘発のデータを渡していたとなると大問題です。だからUSBメモリーを買う必要があったんですね(某兄貴)

なので直前までデータが入ったほうのメモリを使って取引しますが渡すときにもう1つの偽のメモリにすり替えて渡します。

 

 

お、そんな事言ってる内にブラックマーケット会場に付きました。

会場の外には見張りが何人か固まっているので、固まっている方に歩きます。もし、ヴァルキューレの制服のまま来てたら大ガバになるので気を付けましょう。

もちろんこの時点で武器は持たずに仕舞っておき、両手を上に上げたまま向かいましょう。これで抵抗の意志は無いと相手は認識します。あ、相手気づきましたね。

 

「そこで止まれ!何しに来た!」

 

どうも~少しお宅らのリーダーと取引したいんですけどいいですかね?

 

「なに?取引だと?」

 

こっちは取引する気で来てるんで気になるならさっさとリーダー呼んできてどうぞ。

1人奥の方に進んで行きましたね。きっとリーダーを呼んでるのでしょう。

 

「ここらじゃ見ない顔だね。あんたどこの生徒だい?1人で乗り込む度胸は認めるがどうしてこの場所を知ったんだ?」

 

(学園には所属して)ないです。

通りすがりの情報屋ですよリーダーさん。

それを含めてお話しおうや。

 

「なるほどな……撃つなお前ら!こいつは大事な大事なお客様だ!丁重に扱え」

 

どうやら取引に応じてくれるそうです。ここは相手に刺激を与えないようにしながらも怖じけず、しかし舐められないようにしていきましょう。

しかし沢山の武器が揃ってまぁ、RPGに重機関銃、さらに奥の部屋には対空戦車もありますね。

 

 

………ん?ちょっと待って?(焦り)

今通った部屋にZSU-23-4(シルカ)対空戦車がありました

あのシルカに搭載されてる23mmの4連装機関砲に撃たれると流石のキヴォトス人でもヒナ並じゃないと身体が吹っ飛びますので気を付けましょう(3敗)

逆に何でヒナは耐えるんだよアレを(困惑)

てか横流しとは言えシルカがあるんだよおかしいだろ!?いい加減にしろ!

そんな武器を見ながら奥の部屋に案内されましたオッスお邪魔しまーす!(気さくな挨拶)

 

「早速だが単刀直入に聞く。アンタは取引と言ったな、何を取引する気だ?先に言っておくが武器はいらないぞ」

 

情報ですよ。それもお宅らの安全に関わる話です。

 

「その情報って?」

 

ヴァルキューレの公安局がこ↑こ↓のブラックマーケット摘発に乗り出そうとしてるからですよ。

 

「へぇ~それを証明できる証拠は?」

 

(USBメモリーが)ありますねぇ!(本田圭佑感)

パソコン貸してもらってもいいっすか?

 

「あぁ、いいだろう。しかし変なマネはするなよ」

 

もちろんさぁ!(ドナルド風)とりあえずこのメモリーをパソコンにブチ込んで見てもらいましょう。これがブラックマーケット摘発の計画書で御座います。どうですか〜リーダーさん(頭)冷えてるか〜?

嘘じゃないので速く撤退したほうがいいんじゃないですかね

 

「随分と詳しく書いてあるじゃないか…確かにお前の言ってることは事実な訳だ。アタシも約束は守る人間だ、何がほしい?武器か?金か?アタシで出来る事ならなんでもしよう。」

 

ん?今何でもするって言ったよね?

じゃあ伯爵の居場所と知ってる情報全て言うんだよあくしろよ(ホモはせっかち)

 

「そんな事でいいのか?まぁいいさ取引だからな。伯爵の知ってる限りの情報は言うよ、伯爵には申し訳ないが背に腹は代えられない。」

 

(少女情報提供中)

 

工事完了です…じゃあ後はすり替えたメモリーをあげてトンズラしましょう。

「これでアタシの知っている事は全て話した。ありがとよ情報屋」

 

あ、それとUSBメモリー(偽物)ねこれ、ほなそうゆう事で。

これで伯爵の情報が入りました。

あとカンナちゃんに電話しときましょう。

 

「随分長かったじゃないかシグル、下見は終わったか?」

 

それがですねぇブラックマーケットの連中が武器弾薬仕舞って撤退しようとしてましたよ。(警察官の鏡)

あのリーダーには申し訳ないですが必要な情報は入手したので消えてもらいましょう。先程言った通りヴァルキューレの制服着たままだとこんな事は出来ませんしあんなの(シルカ)がキヴォトスで暴れては困ります。それにこれからのRTAに干渉してきたら面倒くさいのでここで皆仲良く豚箱に行ってもらいましょう。

それと情報が入ってるUSBメモリーはその辺に捨てときましょう。1つ位捨てても・・・バレへんか(クズ野郎)

 

「なんだと!本当かシグル!?」

 

本当だけど早くしないと逃げられるけどいいの?

 

「なぜそこまで他人みたいな言い方なんだお前は!とりあえずこの件は局長に報告しておく、恐らく今日中に摘発が行われるだろうがシグルはどうする?1度ヴァルキューレに戻るのか?」

 

ちょっと色々有り過ぎて疲れたんで休んでいいすっか?

それに顔見られちゃってるかもしれませんし

 

「了解した。これから忙しくなるから言っておくぞ、ありがとうシグル大手柄だな。」

 

お疲れ様カンナ〜後はよろしく

正直な話このまま伯爵に会いに行ってもいいですが明日伯爵に接触しましょう。

では部屋に戻ったら直ぐに寝て今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

能ある鷹は爪を隠すと言うことわざを知っているだろうか。

優れた能力のある人はそれを無駄にひけらかしたりしないということのたとえの指す言葉だ。

もしこの言葉通りの人物がいるとするならば彼女を指すのだろう。

「本日から生活安全局から公安局へと異動となりました蓬莱シグルです。慣れないことが多くあると思いますがどうか、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します!」

 

そう笑顔で話す彼女 蓬莱シグル

ダークブルーの輪っかに三本の爪痕の様なヘイローが組み合わさっているのが特徴的で短く切られている茶色の髪に翡翠(ひすい)の様に透き通った緑の目、そして浅黄色の獣耳と尻尾が彼女のトレードマークだ。

姿勢がよく、身体つきはがっしりしている。しかし頬の丸い、おっとりした印象を与える彼女はの顔立ちは、あまり警察官らしくなかった。

そんな彼女を暖かく迎える公安局の仲間達はみんな彼女に対して優しく接していた。

しかしその光景に私──尾刃(おがた)カンナは違和感を覚えてしまった。

シグルは笑顔で話しているが彼女の目の奥には禍々しい『何か』を宿しているとカンナは感じた。

しかしこれはただの違和感だと、第一生活安全局上がりの子があんな目を出来る筈がないと自身に言い聞かせた。

それと同時に生活安全局の子達はみんないい警察ではあるが重犯罪を取り締まるのは早い。なのに生活安全局上がりの子が公安局の仕事について行けるだろうかと不安を覚える。

なにより一番不安だったのは彼女がヴァルキューレの腐敗を知ってしまったらどうなってしまうのだろうか

───かつての私のように

しかしそんな不安はたちまち消えることになった。

 

 

 

 

「容疑者はヘルメット団幹部、昨夜D.U通りの交差点で青い車に乗って人を跳ね逃走。その後も爆走していたが電柱に突っ込んで事故を起こした所をヴァルキューレに身柄を拘束された。現在は取調室に移動されている。」

 

 公安局長はハキハキと公安局のオフィスで昨夜った事件について説明をする。

まだシグルが公安局に入ってから1週間も経たずして起こった出来事だ。

 

「こういった事件は本来警備局が担当するのだが容疑者が容疑者だから公安局が担当する事になった。実際彼女は警備局の取り調べで何を言われても徹底的にシラを切り通している。そこでだ」

 

そう言って局長はテレビの画面に映し出され椅子に座っているヘルメット団幹部の向かい側にある椅子を指で指し、目線をシグルに向ける。

「シグル、この取り調べはお前がしてもらう。行けるな?」

「はい、行けます」

 そう彼女は力強くそう言い放ち次は私に局長は目線を向けてきた。

「カンナ、シグルの取り調べを評価してくれ、その曇りなき『狂犬』の目でな。無論評価に容赦はいらない」

「わかりました公安局長」

そう言ってカンナとシグルはオフィスを抜けて取調室へと向かっていった。

 

 

 

取調室へと向かう途中長い廊下でカンナはシグルがどんな取り調べをするのか事前に打ち合わせすることにした。

「まさかあのヴァルキューレの『狂犬』に評価して下さるなんてよろしくお願いします!カンナ(・・・)ちゃん!」

 

シグルはこの状況を楽しんでいるかの様に笑顔で話す。

ヴァルキューレ公安局では当たり前なのだが、カンナの強面の顔に、八重歯、そして低い声色で鋭い目つきを向ければ畏怖し容疑者は自ずと自白する。ただしそれは逆も然りであり同僚や後輩からも恐れられているのにも関わらずシグルは全く動じなかった。

さらに初対面なのにも関わらずカンナはシグルに『ちゃん』呼びと公安局の生徒が見れば慌てふためくだろうが、『ちゃん』呼びされるのに不思議に感じる事はなく、むしろ心地よいと感じる。しかし『狂犬』のあだ名はカンナからしたら恥ずかしいと感じるがそれと共にカンナは『狂犬』の名がヴァルキューレ全体に通っている事を改めて再確認した。

 

「....こちらこそ頼みますよシグルさん。それでどうやってあの犯人を尋問するのですか?」

「じ、尋問て……まぁ見といて下さい!こう見えて私取り調べは得意ですので!」

 

堂々と言い放ったシグルは自身の胸を強く叩いたが、カンナはそれを無視して話を続ける。

「シグルさん相手はヘルメット団の幹部ですよ?そんじょそこらの不良生徒とは訳が違う何度も修羅場をくぐり抜けた人間です。もしシグルさんが良ければ多少は手伝いますよ?」

「え?だけど局長は『容赦は要らない』って言ってましたけど」

 

しかしカンナはその言葉に首をふる。

「確かに局長はそう言っていましたがシグルさんが犯人に舐められては評価のしようありません。

それに生活安全局上がりであるシグルさんがどのように尋問するのか単純に興味があったからです。」

だがしかしカンナは心の底では心配していた。まだ入ってきて1週間も経っていないのにも関わらず公安局の仕事にも慣れていない彼女がいきなりこんな大事な役目をして良いのかと。

しかし1番辛かったのは彼女の正義に満ち溢れている目がカンナがヴァルキューレの腐敗を知らなかった頃の目と同じ目をしているからだ。

だからこそカンナはシグルをできる限り守ってあげたくて、自分のようにならない様にしてあげたいと思っていた。

そんなカンナの思いがシグルがサイコキネシスでもない限り伝わる筈もなくシグルはカンナの口から「手伝う」という言葉が出てきたからか緊張の糸を切らし、今まで彼女なりに取り繕っていた顔が自然とほころぶ。

 

「本当ですか!ならお言葉に甘えてお願いしまーす!」

そう言ってシグルは考える素振りをして少し考えると、考えが纏まったのか彼女はにやりと笑う。

「.......ではカンナちゃん私が合図したタイミングで取調室に入ってきてください。」

 

──勿論『狂犬』として、ですよ?

 

その言葉にカンナも釣られる様にニヤリと悪い顔で笑う

「あぁ任せろ、なにせ私は『狂犬』だからな」

そう言って2人は合図のタイミングの仕方と取調室に入った後の動きについて打ち合わせ、纒まると取調室へと向うべくカンナは大股で歩き出すと、シグルは小走りについてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取調室の重い扉がガチャンと開く

同時に机に足を乗せていた犯人が部屋に入ってきたシグルに目を向ける。シグルは椅子に座ると先程のの笑顔とはかけ離れた冷たい表情で口を開く

 

「あなたの取り調べを担当する蓬莱シグルです。先にお断りしておきますが、貴方が拒めば拒むほど、私の心証が悪くなっていきます。あなたに疚しい事がないのであればどうか、本当の事を話してください」

シグルは少し威嚇するように切り出す。その口調は穏やかなものであったがまるで氷をの様に冷たい声であった。

 

幹部の彼女には一応黙秘権があるがそのワードについてはシグルは語らず取り調べを進める。カンナは記録係兼評価するためにマジックミラー越しに取り調べを見ていた。

幹部の彼女は眉をひそめた。

 

「これはどういうことなんだ?あんたらのお仲間に全部話したじゃねぇか、私は嘘なんかついてない。私は人なんて轢いていないってな」

「いやそれが、こちらで調べた事実と違っているようなんですよ。もう一度お尋ねします。昨日の夜、貴方が車に乗る前の事です。どこにいましたか?」

「昨日の夜……なんで昨日の夜なんだよ」

幹部は苛立った口調で訊いた。

「訊かれたことに答えて下さい。昨日の夜はどこにいましたか」

 

幹部は狼狽(ろうばい)を隠そうとせず、戸惑った表情シグルを視線を向ける。

 

「その夜は仲間と一緒に隠れ家で遊んで過ごして……」

「ではその仲間達と何をしていたんですか」

「何をって……テレビを観たり…」

「どういうテレビ番組ですか。何時から何時まで観ていましたか。できる限り細かく教えて頂きたいのですが」 

幹部の視線が揺れた。瞬きを繰り返した後、頬を震わせて口を開いた。

「いや、違う。あの夜はテレビは観ていなかった。そうだ、映画を観てたんだ。映画の題名は──」

「それは結構です。」シグルは相手の言葉を遮った。そんなものを聞いたところで何の足しにもならない。観ていた映画の題名をいうだけだろう。

 

「では、質問を変えます。貴方は仲間と別れた後、車を運転しD.U通りの交差点を通り過ぎていますね?」

 

質問を聞いたとたんに体をビクつかせながらも彼女はしぶしぶ交差点を通り過ぎたことに首を縦に振り認める。

ここまでの取り調べを見てきてカンナはシグルが取り調べをする前の取り調べ記録を観てみると幹部の彼女が全ての質問に否認していたのに対してシグルに取り調べを変えるとすらすらと幹部が話すのでカンナは驚きを隠せずにはいられなかった

 

 

「なるほど、では最後の質問です。」ここでシグルは勝負を仕掛ける事にした。1度間を取り、シグルは口を開いた

「貴方の車のだけど、色は何でしたっけ」

「……色か?」この質問に意表を突かれた幹部は一瞬困惑するが彼女はこれぐらいなら、と先程まで警戒していたのは何処へやら油断したように答える

 

「青色だけど?なぁこれで終わりだろ頼むからさっさと解放してくれよ」

「いいえ、まだです」

すると彼女は敵愾心(てきがいしん)の籠もった目でシグルを睨んできた。「おい、どういうことだよ」

「それはこっちの台詞ですよ。貴方が人を跳ねた現場には青い車の塗膜片が落ちていました。その塗膜片を調べて見ると貴方の車と一致したんですよ。これでもまだ否認するつもりで?」

 

決定的な証拠を前に彼女は動揺を隠し切れずにいるがシグルの目には『野獣』のような鋭い光を宿しておりその目からは逃れられなかった。

 

「そ、それはお前達の思い込みだ!同じ色の車なんて世の中に沢山あるだろうが!」

 

最後の抵抗かのように声を荒らげ、次には頬を紅く紅潮し始めていた。睨みつけるような目をシグルに向けてくるところを見ると、怒りで震えているようだ。

 

「ないよ」

しかしそんな言葉など無慈悲に叩き落とす

「……え?」

「だって日焼けするから、車もね。外を走っていれば、どうやったって少しは変化する。だから同じように生産された車でも1台1台、微妙に色が違っているのです。」

 

 チェックメイトと言わんばかりにシグルは王手を振るう。そんなのお構いなしに幹部の彼女はこの状況に納得せずに声を上げる

 

「こ、こんなの全部デタラメだ、私は人なんか轢いてなんかいない!やってないんだ!」

 

声をうわずらせ反省する素振りもない彼女を見て呆れるシグルだがこんな時の為の『合図』であった。   

シグルは小さく頷く様にマジックミラーの先に居る人物に首を振る。

本当は揺さぶりを掛けて一気に自白まで持っていく為の『合図』であったがこうなっては仕方がないと、やや強引ではあるもののマジックミラー越しのカンナに『合図』を送る。

 

「仕方ありません貴方には自ら自白してもらいたかったのですが……こちらもそれ相応の行動をするしかないようです」

 

机を挟み、シグルと幹部の彼女の睨み合いが数秒続いた後に扉が開く。そしてカンナは彼女に近づく。

彼女は知っていた、扉の先から出てきた『狂犬』を

それ故に彼女の顔から血の気が引き、やがて蒼白(そうはく)になった。

 

「て、てめぇはヴァルキューレの……」

 

狂犬、そう彼女が言い終える前にばんという音がした。カンナが机を勢いよく手のひらで叩いたのだ。

それとほぼ同時に、ふたたび体をビクつかせ、ひっ という小さな悲鳴が聞これた。幹部の彼女が発したものだ。

 

「『狂犬』の名を、一度は聞いたことがあるだろう?貴様、さっさと白状しないかっ!」

 

そう怒鳴り声を浴びせたあと、一転、シグルが穏やかな口調で言った。

 

「まぁまぁ、そんなに怒鳴らなくてもいいじゃ無いですかカンナちゃん。あなたは事故を起こしてしまった"だけ"ですもんね。うん、その目を見れば分かりますよ。あなたには悪い事なんて、とてもできやしません」

 

幹部の彼女とカンナに言葉を挟ませないように、シグルは舌を回すがその捲し立てるシグルに、カンナは困惑の表情を浮かべる。

するとシグルはカンナの耳元で彼女に聞こえない程度の声で囁やく。

 

「カンナちゃんもうちょい大袈裟でいいから『狂犬』を演じて」

 

始めは何を言ってるのは分からなかったが直ぐに理解しシグルに合わせる

 

「いいやシグル、違う彼女が犯人なんだ。もう証拠は上がっている諦めて白状しろ!」

「いいやカンナちゃん、彼女はしょうがない"事故"を起こしちゃっただけ、ね?そうでしょ?」

「彼女が犯人だ!」

「彼女は無罪です!」

そう2人が言い争っていると幹部の彼女は消えてしまいそうな声で口を開ける

 

 

「……ました」

 

 

「私が……私が…」

 

「ん?ちゃん言わないと分からないよ?私達に聞こえる声で、もういっかい」

 

 

シグルが彼女に優しく接する

すると彼女は目を赤くして涙を浮かべる

「……私が交差点で人を跳ねました。私がやりました。ごめんなさい、ごめんなさい」

涙をぽろぽろと流しながらも彼女は真実を話した

するとシグルは幹部の彼女の背中を優しくポンポンと叩く

「さっきはごめんね、辛かったよね、だけどありがとう。貴女は自分の罪を認めた。だからといって罪が消える訳ではないし、ちゃんとした罰を貴女は償うことになる。」

 

 

けど、とシグルは付け足す

 

 

「今ここで1番重要なのは罪を認めること、そして貴女はその罪を認めた。1度罪を償ってやり直しましょう、貴女にならやり直せる力がある。」

シグルの優しく温かい声が彼女の中に染みわたり鳴き声がさらに大きくなる。

この時カンナはシグルの最後まで犯人に寄り添う姿を見て確信した。

 

自分が追い求めていた"正義"は彼女(シグル)にあると

 

 そして彼女のように例え犯人であっても最後まで犯人に寄り添える本当の"正義の味方"そんな理想の姿は自分のような悪党には到底無理な話だと悟る

だからこそ、なのだろうかシグルの根底にある彼女の信念は一体全体何なのだろうかカンナはこの取り調べを通して思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り調べが終わって2人は公安局のオフィスへとまた長い廊下を再び歩いていた。2人とも足取りは向かう時と比べゆったりとしたペースで歩く。

「カンナちゃん、さっきの取り調べの最後の時アドリブで話合わせてくれてありがとう」

そう言ってシグルはカンナに向けて話す。話を続けて取り調べの時のカンナとの言い争いについて説明する

「───あの時の言い争いは要するに、1人が悪い警官役、1人がなだめ役の良い警官になって、犯人に接するわけです。すると犯人は、なだめ役の警官に情を感じて自白するという寸法ですね。結構古典的なやり方ですが、結構効くんですよこれが、ちょっと言い方アレですけど悪い警官役だなんて『狂犬』のカンナちゃんにピッタリだなと思って。まぁこれで説明は済んだし、カンナちゃんから見て私の取り調べはどうでしたか?」

 

その言葉にシグルは何の嫌味は無いのだろうかカンナからしたら皮肉にも聞こえた。カンナは悪い警官という言葉には触れず評価について話す

「評価と言っても文句の付け所がないほど完璧な取り調べでした。それに意表のつく質問の仕方によって犯人を心理的に追い詰める工夫を見せた点も高く評価できます。100点満点中95点、ってところですかね」

「……その残りの5点は?」

シグルはなんとなく察していた。残りの5点が何なのかを

「えぇ、最後の『良い警官、悪い警官』の話ですよ。打ち合わせの時に言えばよいものを……あの時、とっさに反応できたからいいものの、連携が上手く出来てないことを見抜かれでもしたらどうするのです?次からはあの様な行動をするのでしたら事前に打ち合わせをするようにしてください。」

「うぐっ」

カンナからの正論パンチがシグルに突き刺さりバツの悪そうな顔に一瞬なるが再び笑顔で話す

「ま、まぁ終わり良ければ全て良しって奴ですよ!」

「……本当に反省してます?シグルさん」

「そらもう、とてつもなく反省しております」

「まったく……」

はあ、とカンナがジャケットの下でため息を吐く。

 

 

 

 

閑話休題(それはそうとして)

 

 

 

 

ふと、前からカンナが疑問に思っていた事を呟く

 

「シグルさんは何故公安局に転科してきたのですか?」

 

シグルの足が窓の傍で止まる。シグルはカンナの向いた。

外は既に日が落ちつつあり、窓を通して薄く差し込む光に、茶色の髪をした頭は鈍く光っている。

がしかしその表情は取り調べの時と同じ真剣な表情だった

 

少し言葉を出すのを躊躇いながらも答えを出した。

「……ヴァルキューレを強くするために、かな?」

予想外な答えを返され戸惑うカンナを見てシグルは言葉を発する。

「今のヴァルキューレが弱い訳じゃないんだよ、だけどこのままじゃヴァルキューレは強くなれない気がするんだ。だからこそ、私は──」

 

 

「ヴァルキューレに秘密の部署を立ち上げたいんだ」

「ヴァルキューレはあくまで“警察的権限をもった学校”であって警察組織そのものではないため、連邦生徒会。さらに言えばキヴォトスの安全保障関を担当する『防衛室』からの影響をもろに受けてしまう。その影響によって犯人を逃してしまうなんてざらにある。きっとそんな経験、カンナちゃんもあったでしょ?」

「だけどそんな"連邦生徒会の事情"で事件の真相が闇の中に葬られてしまうなんて絶対にあってはならない。」

 

そう熱く語る姿は普段の彼女とは比べ物にならないほど"正義"に対して強い気持ちで語っていた。

「だから私はキヴォトスで起ころうとしている陰謀を止める『計画を壊すもの』達が必要なの」

「その為に、私は公安局に転科してきたんだよ」

 

シグルの説明を聞いてカンナは理解こそしたが戸惑いを隠せなかった。しかしそれも無理はなかった。

彼女の転科した理由を聞こうとしただけなのにここまでスケールが壮大だとは思わなかったのだ。

 

「まぁまぁこんな話、1人の夢見がちな理想主義者の話だと思って聞き流してくださいな。人は素養だけで理想を現実にすることはできないから」

さっきの真剣な表情と打って変わって笑顔で話す

「さぁ、さっさと公安局に戻りましょう!こんな場所で話すのはもうカンナちゃんも飽きたでしょう?因みに私は飽きてるんで」

 

そう言って足早にシグルは戻っていった。

ただカンナは先程の話にやっぱりカンナなりに思う所があったようで簡単な話ではなかったがシグルの話は一定の説得力があった。

そしてシグルのあの表情を見てカンナは悟った。

 

 

 

 

シグルは絶対にやり遂げる

彼女の目は真剣そのものであり、目的のためなら最短距離で進む人間(R T A)だと確信した。

だが一方で彼女が公安局の多くのみんなに、にこやかに応対する姿は、鮮烈なのに、何処か危うげに見えた。

まるで今にも糸が切れそうな(たこ)のようであっという間に飛ばされてしまいそうであった。

では今にも糸が切れそうな(シグル)の手綱は一体誰が握らなければならないのか──

 

 

 

それはもうカンナには分かりきった事であった。

手綱を握る人物は私は(カンナ)なのだと

シグルを出来る限り守ってやらねばと心の中で誓い公安局のオフィスへと戻って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当は公安局に文句があります。色々と。だなんて口が裂けてもいえないよなぁ」

彼女の呟きは誰も届く事なくキヴォトスの風と共にかき消えた




因みに遅くなった理由は高校生への準備して遅れてしまいました。
小説書くの遅くてすみません
ユルシテ…ユルシテ…

週1で投稿する代わりに字数が減るのと月1のペースなっても字数多くするのどちらがいいですか?(週1で書けるかは分からない))

  • 週1でええんやで
  • 月1にしろや
  • 両立して♡
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