倉田ましろといろんなことがしたい。   作:フロストヴェール

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今日は七夕(7/9)
うるせぇ!俺がそうだって言ったらそうなんだよ!!!!
どうぞ


七夕の願い事を一緒に書きたい

7/7は七夕。

織姫と彦星が1年に1度だけ会える特別な日。

笹の葉を飾るのは願いが届きやすくなるからで、短冊を飾るのは願いが叶うように。

短冊の色にも意味があるが、それは割愛。

 

「星に願いをかけて...」

 

呟きながら、ショッピングモールを練り歩く。

一人でショッピングモールを歩く事なんてなかなかないと思うが、歩いてみるといろんなところに視線が行って、そのたびに考えを巡らす。

例えばあそこの飯屋、ちょっと変わったなぁとか。

アクセサリーショップ、あんまり人いないなぁとか。

 

(ろう)くん!」

 

後ろから名前を呼ばれ、振り返れば白髪の彼女が。

名前を倉田ましろ。

高校2年になる、愛すべき幼馴染だ。

 

「随分早かったな。時間には早かったから、ちょっと散歩でもしようと思ってたのに」

「楼くん待たせるのはだめかなって思って。あと、楽しみだったから早く来ちゃった」

 

小動物のような、雛のような。

そんなかわいらしさを持った彼女が、どうして俺と一緒に居るのかというと。

端的にいえば、今日のこの日、短冊に願いを書いて一緒に吊るそうとのことだった。

家も近いからお願いしたんだろうけど、普通にバンドメンバーといっしょに行けばよかったんじゃないかと思っている。

俺を誘った真理が分からない。

 

「楼くん、どうして来てくれたの?」

「え、来いって言ったのはましろでしょ?」

 

心外である。

 

「あっ、その...ほかに予定とか、なかったのかなって...」

「年がら年中暇なのはましろも知ってるでしょ。そこに予定が入ってきたから応じただけ」

「そっか...えへへ」

 

にこにこしながら俺の隣を歩く彼女を見ると、こっちまで幸せな気分になる。

 

「楼くん笑ってる、良いことあった?」

「ん?いや?こうやって誰かとぶらつくの、久しぶりだなって」

 

小さい頃とか、それこそ幼稚園の遠足以来か?

誰かと遠出、というか家以外の場所に行くのは。

 

「あ、笹の葉!」

「短冊もあるみたいだな。なんか書いとくか?」

「うん!」

 

元気よく走りだした。

 

「走るなよ、危ないぞ」

 

後を追いかける。

 

「何書こうかな...」

「んー...」

 

さらさらと短冊に願いを書いていく。

 

「楼くん早いね。なんて書いたの?」

「『今年も安寧と平穏を願って』、だ」

「...楼くんらしいというか、あ、じゃあ...」

 

ましろも目の前の短冊に願いを記していく。

 

「できた!...どこに吊るそう」

「どこでもいいんじゃないのか?」

「なるべく高いところがいいんだけど...」

 

ましろを背伸びをして、高めの部分に括りつけた。

一瞬見えた願いは『幸せが続きますように』。

 

「(なんだ、ましろも変わらずじゃないか)...行くか」

「うん!」

 

 

 

 

 

 




七夕ってなんだよ
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