倉田ましろといろんなことがしたい。 作:フロストヴェール
「お兄ちゃん、またゲームしてる...」
ちょっとぐらい構ってほしいなぁと、たまに思うことはあるけど。
お兄ちゃんが近くにいればそれでいいやって、最近思ったりもしている。
でも。
「お兄ちゃん?」
「どした?」
目は合わせてくれない。
チームの人に迷惑かけるからって言ってたし、あんまり邪魔しないようにしてたけど。
やっぱりお兄ちゃんには構ってほしい。
「お兄ちゃん、ちょっとだけいい?」
「今ならいいよ、どうした?」
「お兄ちゃんの膝の上、座っていい?」
「...まぁいっか。頭どっちかに避けてくれるなら」
「やった」
私がお兄ちゃんって呼んでるからかもしれないけど、お兄ちゃんは私のこと本当の妹だって思ってる。
だから、こういう風に甘えると応じてくれて。
本当は嫌だけど、お兄ちゃんの優しさに甘えたいから嫌だとは言わない。
「よいしょ...お兄ちゃん、重くない?」
「全然軽い。寄りかかっていいよ」
お兄ちゃんに背中を預けると、お兄ちゃんの熱が伝わってきて、勝手にドキドキする。
顔が近いから息遣いも聞こえてきて、ちょっと集中すればお兄ちゃんの心臓の音も聞こえてきて。
ドキドキしてるのバレないといいなぁなんて思いながら、お兄ちゃんのゲームを眺める特等席に座ってる。
「...ふぅ」
「お兄ちゃん、終わった?」
「...あーいやまだだ。残業だ」
多分ゲームの用語。
よく分からないけど、まだあるんだって。
お兄ちゃんのゲームしてる時の横顔はかっこいいけど、外で歩いてる時の方がずっとかっこいい。
「...?」
ふと視線を下にすると、お兄ちゃんの手が私の腰辺りで固定されてる。
ゲームうまい人はコントローラーを固定してやってるみたいな話を聞いたことあるけど、お兄ちゃんは固定する場所を私の腰辺りにしてるみたい。
「...はぁ、何とか倒せた。ましろ、ちょっと降りて。飲み物取ってくる」
「私が行くよ、何飲むの?」
「ペットボトルでカフェオレあるからそれ。ましろはなんか好きなの飲んでいいよ」
「ありがとう」
カフェオレとイチゴオレのペットボトルを持ってきて、もう一回お兄ちゃんの膝の上を陣取る。
「ありがとうましろ。俺の上気に入った?」
「お兄ちゃんのゲーム見ながらお兄ちゃんとしゃべれるから」
「...そっか」
なんか、腰に回ってるお兄ちゃんの腕の力が強まってる気がする。
あれ、これってよく見たら、抱きしめられてる?
「...あ」
「いや味方強いなぁ...ましろ?」
駄目だ、お兄ちゃんが抱きとめてくれてるってだけで幸せで倒れちゃう。
「うごけないじゃん...まぁいいや」
お兄ちゃん、好き。
このままお兄ちゃんに包まれて寝ちゃおうかな。
お兄ちゃんです
それ以上でもそれ以下でもないです