倉田ましろといろんなことがしたい。 作:フロストヴェール
時刻は1時。
日付が変わって1時間ほどした頃。
「ふふ......♪」
布団からゆっくり起き上がって、キッチンに向かう。
そして、とある袋を冷蔵庫から取り出す。
この時を待ち侘びた。
本当に待ち侘びた。
今、私の手の中にあるのはとある焼き菓子の袋。
名を『シュークリーム』。
「えへへ......」
家族はこの家にはいないし、同居人も今は寝てる。
今がチャンス。
「えへへ、いただきまーす......♪」
小声で言ってから袋を開け、一口。
口の中に甘味が広がる。
しかし、それとは別の味がする。
これが、罪悪感?
とか考えていたら、後ろで物が落ちる音がした。
錆びた機械の様に振り向くと、
「え」
「......こんな時間になんてもん食ってんだ」
同居人、
桜君は私の手......に目線が来てない。
口だ。
「口元、クリームついてんぞ」
そう言って、桜君は私の口をなぞって、付いたクリームをあろうことかそのまま口に入れた。
「!?」
「ん、うま。それどこの?」
私の考えなんていざ知らず、桜君は冷蔵庫に向かっていく。
「さ、桜君?」
「んぁ、なに?」
「なに、してるの?」
「おんなじもん食べたいから探してる」
そう言って冷蔵庫漁りを続ける。
「お、これかな?」
「あ、あの、桜君!」
勇気を振り絞る。
「ん?」
「半分、食べ、ます、か......?」
口を付けてない部分を差し出し、聞いてみる。
「お、まじで?食べる食べる」
と言って寄ってきた桜君に渡そうとすると、「ちょっと持ってて」と言われる。
何故だか桜くんは差し出したものをよく観察している。
そして、
「あーん」
「えっ!?」
そのまま食べた。
私の指ごと。
「えぇ!?何してるの桜君!?」
「いや、あまりにもましろの指が白くて。気づかなかったよ」
ごめんごめんと悪く謝る彼を見て、まあいいかと許してしまう私は甘いのかな?
「うんうん、うまうま」
「...起きてたの?」
「んー...いや、ふと隣がいないなぁと思って」
やっぱりバレてたんだ。
「あー、そんなしゅんとすんなって。俺も罪被ってやっから」
「...違う」
「え?」
「桜君に、見られたくなかった」
そう言うと、目から熱いのがこぼれそうになる。
「...よし、じゃあカロリー消費でもするか」
「ど、どうやって...」
もう夜なのに。
「夜だからこそ、出来ることがあるだろ?」
そう言って口を吊り上げて笑う桜君。
「え...あ、あの...」
「ましろ、今日は寝れないと思え」
「あ、ちょっと...桜君っ...」
...R-15ぐらいはつけようか、これ