倉田ましろといろんなことがしたい。   作:フロストヴェール

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深夜に食べたら太るもの代表第12位、シュークリーム


夜中におやつをいっしょに食べたい

時刻は1時。

日付が変わって1時間ほどした頃。

 

「ふふ......♪」

 

布団からゆっくり起き上がって、キッチンに向かう。

そして、とある袋を冷蔵庫から取り出す。

この時を待ち侘びた。

本当に待ち侘びた。

今、私の手の中にあるのはとある焼き菓子の袋。

名を『シュークリーム』。

 

「えへへ......」

 

家族はこの家にはいないし、同居人も今は寝てる。

今がチャンス。

 

「えへへ、いただきまーす......♪」

 

小声で言ってから袋を開け、一口。

 

口の中に甘味が広がる。

しかし、それとは別の味がする。

これが、罪悪感?

とか考えていたら、後ろで物が落ちる音がした。

錆びた機械の様に振り向くと、

 

「え」

「......こんな時間になんてもん食ってんだ」

 

同居人、紅崎(あかさき)(さくら)君。

桜君は私の手......に目線が来てない。

口だ。

 

「口元、クリームついてんぞ」

 

そう言って、桜君は私の口をなぞって、付いたクリームをあろうことかそのまま口に入れた。

 

「!?」

「ん、うま。それどこの?」

 

私の考えなんていざ知らず、桜君は冷蔵庫に向かっていく。

 

「さ、桜君?」

「んぁ、なに?」

「なに、してるの?」

「おんなじもん食べたいから探してる」

 

そう言って冷蔵庫漁りを続ける。

 

「お、これかな?」

「あ、あの、桜君!」

 

勇気を振り絞る。

 

「ん?」

「半分、食べ、ます、か......?」

 

口を付けてない部分を差し出し、聞いてみる。

 

「お、まじで?食べる食べる」

 

と言って寄ってきた桜君に渡そうとすると、「ちょっと持ってて」と言われる。

何故だか桜くんは差し出したものをよく観察している。

そして、

 

「あーん」

「えっ!?」

 

そのまま食べた。

私の指ごと。

 

「えぇ!?何してるの桜君!?」

「いや、あまりにもましろの指が白くて。気づかなかったよ」

 

ごめんごめんと悪く謝る彼を見て、まあいいかと許してしまう私は甘いのかな?

 

「うんうん、うまうま」

「...起きてたの?」

「んー...いや、ふと隣がいないなぁと思って」

 

やっぱりバレてたんだ。

 

「あー、そんなしゅんとすんなって。俺も罪被ってやっから」

「...違う」

「え?」

「桜君に、見られたくなかった」

 

そう言うと、目から熱いのがこぼれそうになる。

 

「...よし、じゃあカロリー消費でもするか」

「ど、どうやって...」

 

もう夜なのに。

 

「夜だからこそ、出来ることがあるだろ?」

 

そう言って口を吊り上げて笑う桜君。

 

「え...あ、あの...」

「ましろ、今日は寝れないと思え」

「あ、ちょっと...桜君っ...」

 

 

 

 

 




...R-15ぐらいはつけようか、これ
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