倉田ましろといろんなことがしたい。 作:フロストヴェール
突然ですが皆さん、皆さんバレンタインはご存じでしょうか?
コズミックイラ70で起きた連合がプラントに核ぶち込んだ話ですね。
それ以来純粋種と遺伝子改良種の戦争は激化したとか。
いやぁ、怖いこともあるもんで。
え、違う?
女子が男子にチョコを渡すイベントぉ?
それってさ、戦争起きるよねぇ...。
じゃなくて、かわいい子からのチョコとか全男子欲しいし、逆にかわいくない子からもらっても微妙な気分になるでしょう?
え?それは全部もらえるやつの前提条件だって?
...はぁ、これだから。
いいかい?
悲しい話は前提条件として持ってこないことだ!
何故もらえない発想で行くのか、よくわからないなァ!!
...あー、やめだやめだ。
こんな話しても盛り下がるだけだ。
絶賛僕はもらえない族に分類されてる僕が話すからさらに盛り下がるんですけども。
はぁーあ。
イケメンは良いよなァ?
ちょーっと顔がいいだけでいっぱいチョコもらえるんだからさァ?
あれだよな、女は「イヤーカオハソコソコデモイイカラヤッパナカミガダイジデー」みたいなこと言ってるけどねぇ、実際は「キャーイケメンクンカッコイーコッチムイテーキャーコッチムイタースキー」とか言ってるんです、どうせ男は顔ですよ。
...と、思ってたんですが。
「あ、あの」
「ん?えーっと...倉田さん?」
クラスの天使が話しかけてきました。
今日は命日かもしれない。
「えっと、その...今日、時間あったり、する?」
「えーと...今日は特には何も...」
え、なになに?
俺殺されるの?
そんなこと考えてたら近づいてきました。
あーヤバいなんかいい匂いするいや怖い怖い。
「その、放課後ね、ちょっと、クラスで待っててほしいなって...」
「あー...わかり、ました」
解答に満足したのか彼女は笑顔で離れていった。
はー、マジで怖かった。
...いや、もしかして俺、死ぬ?
放課後。
ついに来てしまった。
僕は今日、死ぬんですね。
「あ、あの」
「うぇい!?」
おっといけない。
後ろから話しかけられてついオンドゥル語が出ちまったぜ。
その反動で椅子から転げ落ちたけどね、えぇ。
「だ、大丈夫?」
「へーきへーき、死ななきゃ致命傷」
「ち、致命傷は...ダメなんじゃない?」
気にするな、致命傷だ!ってかの王様も言ってたからてっきり大丈夫なもんかと...。
「まぁいいや。それで、用件は何でしょうか倉田さん」
「あ、そうだ。これ、もらってほしくて...」
倉田さんの手にあるのは...ん、可愛いラッピングの箱。
「これは...世にいう...?」
「うん、チョコだよ」
あぁ、神様僕を裁いてください。
彼女からチョコを貰えるなんて...たとえ義理でも嬉しいですね、えぇ。
「ありがとう、倉田さん」
「えへへ、嬉しいなぁ」
...俺にチョコを渡して、それでいて嬉しい、とは?
「...配って回ってるのではなく...?」
「え?...しないよ、そんなこと。恥ずかしいし...」
いやいや、倉田さんのチョコぞ?
欲しくない奴いる?いねえよなァ!?
じゃなくてだね。
「その、あんまり上手にできなくて...」
むしろ残骸でも嬉しい、というかくれるだけでもういい。
お腹いっぱい。
...いや待て。
配って回っているのではない、ということは...?
「今...は恥ずかしいから、帰ってから食べてほしいな」
ですよね。
「ありがとう、倉田さん」
俺は箱をカバンに入れた。
「あ、そうだ...その」
袖掴まれた。
あーヤバいやばい。
「一緒に、帰らない?」
...破壊力。
ちゃんと一緒に帰ったよ。
帰ってからなんか夢っぽかったけどちゃんと現実であることをカバンの箱で理解しました。
はーいバレンタイン。
バレンタインって何ですか、えぇ。
つかイベント倉田可愛すぎて死んだ。