世界を救った暗殺者はダンまち世界に転移する   作:一般リターナー兵士

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前話で自分の表現力の貧しさから混乱させてしまった部分がありましたので補足をちょこっとしようかと↓

他人のスキルやステータスを探ったりするのってマナー違反では?について。

主人公ってアストレア達に実は自分の事をあまり語ってないので、彼女達からすると「世界を救ったらしいし、関わった感じ悪人ではないとは思うけど……善人でもないよね」って状態だったり。
なので、「大丈夫だとは思うけど、規格外の力を持った異世界人だし、もしもの時の為に探り入れとこ」ってなってもおかしくはないかと。

正直、暗黒期のオラリオに突然現れた完全な味方として信用できない、いつか敵になるかも知れない労働契約を結んだだけの意味不明な異世界人のステータスやスキルを探らない方がおかしくないか?と困惑しました。

これは自分の表現力の無さが原因だと思いますので、精進していきたいと思います。

また、主人公が何故こんなに強いのか?何故魔法を使えるのか?なども後々明かす予定であり、設定は組んでいます。

まだまだ拙い文章ではありますが、今後もよろしくお願いします。




昨日は仕事を倒せなかったので……今日は朝の更新となります。



010 拠点 (じたく)

数日後、無事に退院した俺はディアンケヒト・ファミリアまでわざわざ迎えに来た輝夜へ拠点となる物件へと案内されていた。

 

退院する際にアミッドから「退院おめでとうございますシャドウさん。私への報告か訓練以外では私に会いに来ることがないよう、身体には気を付けてください」という祝われているかよくわからない言葉を貰った。

 

実は普通に嫌われているのではないか?とも思ったが、「最初の訓練の日はいつにしますか?」と続けて言ってもらえたので……恐らく嫌われてはいない、と思う。

 

そんなことを考えながらも都市を歩いていく。

 

都市の主要な街道からは外れているが……人通りはそれほど少なくないな。

 

が、やはり活気というものが少ないようには感じる。

 

民衆に笑顔などがない訳ではないが、どことなく空元気な様に見えるのだ。

 

………『死の七日間』という物が残した爪痕は大きいのだな。

 

まぁ、この都市の民衆は世界が引き裂かれ崩壊した直後のあの世界の民衆よりはよっぽどマシに見える。

 

なまじ考える力があると絶望するだけだが、空元気でも立ち直ろうとはしているなら、上等か。

 

「着きましたよ、シャドウ殿」

 

殿って付けるの止めて欲しいんだけど、言っても聞かなかったんだよな。

 

迎えに来た時から何故か丁寧な口調でシャドウ殿って呼ばれているんだが、何故だろう?

 

まあいいや。

 

さて、闇派閥(イヴィルス)から徴発した物件とのことだが。

 

「………本当にこの物件なのか」

 

「不満ですか?良い物件だと思いますが」

 

いや、不満というか。

 

「元々は酒場だったのか?俺に店でもやれと?」

 

「あら、酒場のマスターも似合うと思いますよ」

 

開店するなら通いますから検討されてみては?とか言われても、経営するの面倒だろ。

 

聞けば、酒場を隠れ蓑にして違法な品の取引に使われていた物件だとか。

 

道に面した表は店舗となっていて居住空間への入り口は建物の裏にあるらしい。

 

輝夜が持っていた鍵で扉を開けるとこちらに振り返る。

 

「おかえりなさい、退院おめでとうございます」

 

「……まだ引き渡された訳でもないのに『おかえり』はおかしくないか?」

 

というか、何の真似だ突然。

 

「ここはシャドウ殿の家になるのですから、おかえりと迎えられてもいいと思いますよ」

 

そういうものか?何か違うと思うが。

 

「では、改めて。おかえりなさいシャドウ殿」

 

「……………あぁ、ただいま」

 

おい、せっかく答えたのだから何か言えよ。

 

お前からふってきたというのに。

 

「少し、中を見させてもらうぞ?」

 

動かなくなった輝夜を無視して1人建物の中へ。

 

平屋でそれほど大きくない建物だったのですぐに見終わったが。

 

「庭もあるのか」

 

それほど大きくはないが、悪くない。

 

「気に入りましたかシャドウ殿?」

 

なんだ、再起動したのか。

 

「拠点にするのには十分だ」

 

これには素直に答える。

 

正直もっとボロボロの建物を渡されると思っていたので、ありがたい。

 

輝夜から鍵を受け取り、輝夜に案内してくれた礼とアストレアにも拠点の礼を言って欲しいと伝える。

 

輝夜はこれからホームに戻り、仲間と都市の巡回に行くとのことだったので外まで見送ことにした。

 

「そういえば、こちらを」

 

渡されたのは2つの袋と1枚の羊皮紙。

 

紙によるやり取りはしないはずではと思ったが、どうやら違うらしい。

 

「こちらはシャドウ殿の当面の活動資金となります。そして、こちらの紙はヘファイストス・ファミリアのあるバベルまでの地図となっております」

 

なんでも、アストレアの言っていた鍛冶師を明日紹介したいらしいのだが明日は輝夜の都合が悪く案内出来ないとのことで、わざわざ地図を用意してくれたらしい。

 

ヘファイストス・ファミリアには事前に伝えてあるので輝夜の二つ名である『大和竜胆』の紹介だと言えばいいらしい。

 

で、そのもう一つの袋はなんだ?

 

「こちらは…………」

 

軽い気持ちで聞いたが、輝夜からの返答に俺は言葉を失うこととなった。

 

 

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 

 

翌日、輝夜から貰った地図を頼りにバベルにあるヘファイストス・ファミリアまで来た。

 

いや、何なのあのエレベーター??

 

こんなクソみたいに高い塔なんだから階段で昇ることはないと思ったが、エレベーターは予想外だわ。

 

ファンタジー世界の歪な技術の進歩みたいなのは本当にわからん。

 

この世界の技術でエレベーターの箱を安全に吊ることの出来るワイヤーとかどうやって作るのだろうか、すごい気になる。

 

FF6世界にいたときも、フィガロ城の潜航設備とかセッツァーの飛空艇ってどうやって作ったんだ?とか気になったが聞くに聞けなかったんだよなぁ。

 

さて、そろそろ現実逃避はやめるか。

 

「何故、アストレアがここにいる」

 

案内された部屋の扉を開けたらアストレアがいた件について。

 

お前、実は暇なのか?ここ数日結構な頻度で俺の用事に付き合ってるけど。

 

まぁ、俺としては都市には不慣れだからアストレアがいてくれるのはありがたい。

 

案内されたこの部屋、プレートに『主神室』って書いてあった気がするから本当にありがたい。

 

「言ったでしょ?鍛冶師を紹介するって」

 

私の神友なのよって、まさか鍛冶の神を紹介する気だったのかよ。

 

「……俺の事情は?」

 

「何も。武器を作って欲しい子がいるって話しただけよ」

 

そうか、ただ神が相手なら話した方がいいのか悩むな。

 

「正直、貴方の事情を他に話さずにいてくれて、貴方が扱える武器を作れそうな鍛冶師がヘファイストス以外思いつかなかったのよね。ゴブニュよりヘファイストスの方が私も頼みやすいし、どういう神物なのかは知っているから。貴方の事情も考えたら下手に子供(眷属)の鍛冶師に頼む訳にもいかないし」

 

それを言われると弱い……弱いんだが。

 

「わかった。だが、武具の依頼を出すか、事情を話すかは俺が決めるが構わないな?」

 

「彼女なら大丈夫よ。というか、貴方の事情を彼女にも話せないなら他の誰にも話せないわ」

 

随分と信用していることで。

 

というか、彼女?ヘファイストスって女神なのか?

 

あれ………ヘファイストスって女神だっけ?男神だった気がするが。

 

まぁ、とりあえず女体化させとくのは前世では古来からの文化だったな。

 

俺が死ぬ前は女体化させ過ぎて、元ネタが男だったのか女だったのかわからん感じになってたし、この世界でもそれを考えることになるとは思わなかったが。

 

「…………それで、そのヘファイストスは?」

 

「いまは眷属の様子を見に行っているわ。でも、もう来るはずよ」

 

その言葉から数分も経たないうちに部屋の扉が開き、ヘファイストスと思われる女神はやって来た。

 

なんというか、これがヘファイストスなのか?

 

右目の眼帯こそ目立つが、普通に美人な女にしか見えんな。

 

男装をしているからか、挨拶を交わしているアストレアと並ぶと絵になるし。

 

「アストレア、その子が貴女の言ってた私に武器を作って欲しいという子?」

 

「ええ、そうよヘファイストス」

 

アストレアとの挨拶が終わったのか、ヘファイストスから何やら探るような、見定めるような視線を感じる。

 

そりゃ気になるわな。

 

神友がわざわざ紹介したいと言ってきた人間だ。

 

さて、何と切り出すべきか。

 

アストレアは俺に任せると決めたのか、今は何も言う気はなさそうだ。

 

どうしたものかとも思ったが、段々考えるのが面倒になってきた。

 

「鍛冶の神、ヘファイストス」

 

()()を見せて反応を確かめるか。

 

「何も言わずにこれを見て欲しい」

 

紹介してくれたアストレアには悪いとは思うが、正直俺は鍛治師を紹介されても手裏剣などの投擲武器が補充できればそれでいいと考えていた。

 

それが、鍛冶の神に武具を依頼することになるとか予想すらしていなかった。

 

闇派閥(イヴィルス)の調査にわざわざ神が鍛えた獲物なぞいらんだろ。

 

「お前が鍛冶の神だというなら」

 

まぁ……ダメになったら流石にアストレアには謝るか。

 

「これだけで俺が何者なのか判断できるはずだ」

 

ヘファイストスの前に置かれたのは()()()()()()()()()()()()()

 

()()トレジャーハンターが俺の言葉を忘れていたが為に、何故か俺が預かることになり、そのまま俺と共にこの世界に来てしまった物だ。

 

 

 

 

 

 





問…嫌われているか気にするとか、主人公のアミッドへの好感度高くない?
解…リルムと近い年齢なので何かと気にしてる。

問…輝夜いろいろ壊れてない?
解…主人公を絶対に敵に回さないよう不快にならない程度に丁寧に接するようにした。主人公に喧嘩を売りまくる某ポンコツエルフにもう絶対に私を巻き込むなよ!と祈ってる。

問…なんで主人公の「ただいま」に固まったの?
解…つまらなそうな顔をしているか不機嫌そうな顔をしていることの多い主人公が浮かべたことに表情に「この男、こんな顔も出来たのか」ってなった。

問…輝夜が持ってた袋に何が入ってたの?
解…主人公がこの世界に来たときに身に付けてたポーチの中身。手裏剣数枚とある1つの物以外は原型がわずかにわかる程度のゴミになってた。

問…主人公がヘファイストスに見せた剣の柄って?
解…どこぞの自称トレジャーハンターが盗んだ物。「これ投げといて」って渡された。「前にもこれは投げても意味がないって言ったよな!」と忙しい中渡されて主人公はキレた。「忘れてた、じゃあちょっと預かっといて」とポーチに無理矢理仕舞われた。主人公は八つ当たりで余ってた沙悟浄の槍を投げた。

問…また主人公が変な物出したけどアストレア大丈夫?
解…へファイストスの横で頭抱えてる。



※作者のやる気が絶好調になりますので

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