世界を救った暗殺者はダンまち世界に転移する 作:一般リターナー兵士
読んでいただきありがとうございます!!
とりあえずは、更新はここまで。
明日からは仕事の合間とかにちみちみ書いていこうかな。
夢を見た。
懐かしくもあり、儚くもあり、悲しくもあった夢を。
あのまま夢の中で語り続けることが出来たのなら。
夢に浸り、堕ち続けられたら……それはどれだけ幸福だったのだろうか?
だが、夢は所詮夢でしかない。
あのドマ城で、俺はそれを学んだのだから。
カイエンは己の力不足で亡くした妻や子供と、もう一度過ごせるという幸福な夢を振り切った。
なら、俺も振り切らねば仲間達に笑われる。
そうだ。
生きろと言われた。
幸せになれと願われた。
それが、俺への罰であると戒められた。
ならば、俺はこの夢から目覚め生きなければならない。
友に、家族に託されたのだから。
「…………………知らない天井だ」
何処だここは?
身体を起こし、部屋の中を眺める。
掃除の行き届いた部屋、清潔な白いシーツ、微かに消毒液のような匂いもする。
病院のような医療施設に運ばれたのか?
「俺は、瓦礫の塔の崩壊に巻き込まれたはずだ」
瓦礫の塔から近い町と言えばアルブルグかツェンだろうが、こんな場所はあっただろうか。
思い悩んでいると扉が開く音が聞こえ、そちらに視線を移すと長い銀色の髪をした少女が入ってきた。
彼女はこちらを見るとわずかに驚いたように表情を変えたが、すぐに表情を正した。
「ご気分はいかがですか?」
「…………悪くはない」
彼女は俺に近寄り脈を測り、幾つか簡単な質問をしてきたので返していく。
「申し遅れました。私はアミッド・テアサナーレ。ディアンケヒト・ファミリアに所属している
ご丁寧な自己紹介だが、ディアンケヒト・ファミリア?なんだそれは。
「そういえば、お名前をまだ伺っていませんでしたね」
名前、名前か。
あんな夢を見た後だからか、今まで名乗っていたシャドウを名乗るのは何か違う気がしてしまう。
しかし、まだ俺はかつての名であったクライドを素直に名乗れるほど…………切り替えられない。
さて、どうしたものか。
「俺は……………」
俺が答えに窮していると再び扉が開いた。
「やっほー!!あら?目が覚めたのね貴方!!」
「アリーゼ、他の人の迷惑になるから大きな声を出すのはやめた方が」
騒がしく部屋に入ってきたのは大きな声を出している活発そうな赤毛のポニーテールの少女に、神経質そうな声で注意をするマスクで顔を隠した耳の長い金髪の少女。
そして、何だこいつは?
胡桃色の長い髪を持つ驚くほど見目の美しい女性。
ぱっと見た感じ美しいだけの女にしか見えないが、俺の勘がそれを否定している。
いまもアミッドと名乗った少女から静かにするよう注意を受けている2人を微笑ましく眺めているが……目が合ったな。
俺の視線に気づいたのか?まあいい。
「そこの胡桃色の髪をした女」
美人ではあるが、何処か得体のしれない雰囲気を持つ女に問いを投げる。
「お前は、何だ?」
「貴様っ!アストレア様に向かって何と無礼なっ!!」
俺の言葉に金髪の方が何やら喚くが無視、視線は得体のしれない女から外さない。
「私はアストレア。アリーゼやリュー達の主神をしている神よ」
アストレアと名乗った女はその表情から笑みを消すことなく、そう答えた。
………………は?
「………………神、だと?」
髪ではないし、紙でもないよな。主神って言ってるし。
金髪の方は様付けしてたし、本当に神なのか?
確かに、この女はかつて戦った女神のように美しい姿をしているが………待て。
「正義と天秤を司る女神がアストレアという名だったはずだが」
前世がてんびん座だったから調べたことがあったが、ギリシャ神話の神だった気がする。
「ええ。そのアストレアよ」
神を名乗る不審者か?しかも前世の世界の神と同じ名前とはどういうことだ。
幻獣の中にはシヴァやラクシュミ、オーディンといった前世の世界の神話に出て来た神と同じ名前を持つ者もいたが。
この女も幻獣なのか?しかし、ケフカ亡き後は幻獣たちは世界に溶けていったはずだし、この女からは幻獣の気配もしない。
本当にどういうことだ………。
「いいのよリュー、私は気にしてないから」
「し、しかし!!」
2人の声にハッとする。
気が付けば警戒を解いて考え事をしていたらしい。
こんな得体のしれない雰囲気を持つ者を目の前にして警戒を解くなど、このアストレアという神を名乗る女性の雰囲気がそうさせたのだろうか?
「ねぇ!ところで貴方は何者なのっ!?」
………………俺が言えたことではないが、この雰囲気の中でよくそんな台詞が吐けるな。
「まだ貴方から名前を聞いてないってアミッドから聞いたわ!」
ふふんってドヤ顔してるが、空気を読むということをしないのか?
「アミッドもリオンだって気になってるでしょ?全身血だらけのすっごい怪しい恰好で倒れてたから
まぁ!私の勘は悪い人ではないって感じたから大丈夫だと思ったけどね!!とか自信満々に言ってるが、怪しい恰好した血だらけの男を大丈夫と思う勘を疑えよ。
「私はアリーゼ・ローヴェル。アストレア・ファミリアの団長でLv.4、二つ名は『
「この娘はリュー・リオン。私と同じアストレア・ファミリアの団員でLv.4、二つ名は『
赤毛の方がアリーゼで金髪の方がリューね、それはともかく二つ名とかファミリアって何だ?
「さあ!今度は貴方の番よ!!」
テンション高いなこいつ。
ふむ、答えるのは別にいいんだが………。
「答える前に幾つか聞きたいことがある」
どうも何か違和感というか齟齬のような物を感じるんだが、気のせいだろうか。
はい、アストレア・ファミリアが存在してるってことは原作前でございます。
時間軸は次回明かす予定。
二次創作は初めてなんですが、原作キャラの口調とか台詞の回し方とか難しいなぁ。
※作者のやる気が絶好調になりますので
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