世界を救った暗殺者はダンまち世界に転移する 作:一般リターナー兵士
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何とか更新出来ました。
さて、彼女達に幾つか質問をしていた訳だが。
「ナルシェ、フィガロ、ゾゾ、サマサ、これらの地名に聞き覚えは?」
全員に首を横に振られる。
「ガストラ、ケフカ、こいつらの名前を聞いたことは…………なさそうだな」
ガストラの段階で首が横に振られた。仮にも皇帝だったのになあのジジイ。
これは、まぁ何というか、流石に予想してなかったというか。
全くもって意味がわからんぞ。
いや、そもそも俺自身が意味のわからん存在なのだから、こういう事態が起こっても不思議ではないのか?
「アストレア、最後に確認したい」
いや、主神を呼び捨てにしたくらいでこちらを睨むなよ金髪
こっちは仲間達と神を殺した事もあるんだ、今更神なんて敬えないんだよ。
「神、すなわち
「どうしてそんな事を聞くのかはわからないけど事実よ」
間違ってて欲しかったんだがなぁ、一応確認をしておくか。
「俺は
さて、どうだ。
「神として貴方が嘘をついたのはわかったけど、この確認に何か意味があるのかしら?」
なるほど、俺も下界の子として
オラリオ、バベル、神、ファミリア、その他諸々っと。
本当に何でこんなことになったのか、これがわからない。
これまでに聞いた話をまとめていくと…………これは確定なのか?
顔を上げここにいる4人、正確には3人と1柱を見渡す。
全員不思議そうな顔をしているが、俺が何故このような質問をしたのか理解出来ないのだろう。
まぁ、こいつらにとっては神に嘘が通じないのは常識ではあるから仕方ないか。
流石に細かくは
「アストレア、これから俺が話す内容に嘘が含まれていたら指摘して欲しい」
そうだな……まずは、前提から話していくか。
「
アストレアの顔色が変わったな、他の連中も驚いてはいるようだ。
「では、続けるぞ?」
「先程も言ったが、俺はこの世界の人間ではなく、元々は別の世界で生きていた」
「その世界は滅びの危機を迎えていたが、それに抗う者たちもいた」
「そいつらと共に滅びの元凶となる存在を倒し世界を救った」
「世界を救った後、死を選んだつもりだったのだがな…………気付けばここで寝かされていた」
「まぁ、俺の事情はそんな所だ」
おい、沈黙が痛いんだが?何か反応しろよ。
アストレアの方に視線を向ける。
「…………彼の言ったことに嘘はなかったわ」
反応してくれたのは嬉しいが、そうじゃない。
もう少し、こう…………何かあるだろ。
赤毛ポニーテールと金髪エルフ、銀髪ヒーラーの方を見てみる。
赤毛ポニーテールが顔を伏せて震えてんだけど?
「……………すっ………」
あん?
「…………ごい………………す………ごい………」
お前、どうした?
「すっっっっごいわね!!つまり、貴方は世界を救った【英雄】ってことでしょ!!!!!!」
うるさ、声でかすぎんだろ。
あと目をキラキラさせながらテンションをいきなり上げるな。
本当に、何なんだこいつ……。
「だってそうでしょ?仲間と一緒に世界を救ったなんて【英雄】以外の何者でもないじゃない!!」
あぁ、そういう類の奴かこいつは。
きゃいきゃいと騒いでいる赤毛ポニーテールをつい冷めた目で見てしまう。
【英雄】、【英雄】か。
「ねっ!アストレア様もリオンも聖女ちゃんも、そう思うでしょ!?」
………………それだけは、ありえない。
「違うな」
思ったよりも低い声が出た。血を吐くような、低く悔いたような自分の声。
仕方ないか。
これだけは、否定しなければならない。
「勘違いをするな。赤毛のお前はローヴェルだったか?俺は【英雄】なんて呼ばれる存在ではない」
【英雄】と讃えられるべきは、俺ではなく仲間達だ。
「金さえ払われるなら、誰の、どんな依頼でも受けた暗殺者で」
俺が【英雄】だと?そんな事認められるわけがないだろう。
「世界を救うことになったのも、成り行きに過ぎず」
俺が【英雄】だというなら………。
「俺は個人的な理由で世界を救おうとしていた奴らに同行しただけ」
何故、世界が引き裂かれることを防げなかった?
何故、引き裂かれた大地に落ちた者たちを救えなかった?
何故、死ぬ必要のない者が数え切れぬほど死んだんだ?
「それで結果的に世界が救われた、それだけだ」
あぁ…………そうだ。
「人を殺し続けただけの俺が【英雄】なわけがないだろう」
この主人公、実は原作シャドウよりこじらせてたり。
ちなみに、ケフカに止めを刺したのはこいつ。
暗殺者として殺しはいっぱいしたけど、罪悪感や義務感から殺したのはケフカだけだったりする。
ビリー?あいつは愛で殺したよ。
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