我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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Partyを聞いていたら書きたくなりました!

頭平成男によるヒーローアカデミアをご堪能ください!


立志編
第1話 転生


(もうすぐVシネマか…楽しみだな。)

 

僕の名前は渡辺涼太。どこにでもいる普通の大学生だ。

強いて言うなら、仮面ライダーが好きすぎる大学生かな…

そろそろ仮面ライダーリバイスのVシネマが公開されるので、今日はバイト代で何かライダーグッズを買うために街を歩いていた。

もうすぐで家電量販店に着くだろうという時だった…

 

「美咲!危ない!」

 

交差点の方から声がしたかと思えば、横断歩道を歩いている少女にトラックが迫っていた。

それを見て、僕の身体は咄嗟に動いてしまっていた。

 

「逃げて!」

 

僕はその子の身体を押して、トラックの車線上から脱出させた。

だがその次の瞬間、僕の身体に衝撃が走った。

次の瞬間視界は目まぐるしく変わっていき、宙を向く。

 

「キャー!!」

 

身体に伝わる熱と全身に走る鈍痛。

そして、女の人の悲鳴で僕は何があったのか理解した。

少女を助けたまでは良かったけど、僕はそのままトラックに轢かれてしまったらしい

 

「はぁ…仮面ライダーギーツの続き…見てみたかったなあ…」

 

まさかギーツの続きを見届けることなく死んでしまうとは…

クソッ…!こんなところで…

 

死にたくない…!まだ僕は生きたいッ…!

 

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(あれ…?ここは…?)

 

車に轢かれて命を落としたはずの涼太は、暗闇の中で目を覚ました。

辺りに何かあるかと辺りを見渡せば、神々しい黄金の光が彼の目に入る。

 

「青年よ…ようやく起きたか。」

 

「オーマジオウ!?」

 

光が放たれている方から声が聞こえ、涼太がそちらを見てみると、彼の眼には玉座に座る豪華絢爛な仮面の男がいた。黒色と金色のその姿は派手な高級腕時計の様だと言い表すことができ、顔の複眼は"ライダー"と書かれている様な形である。彼の名前はオーマジオウ、時の王者であり"最低最悪の魔王"、最強の仮面ライダーとも言われている存在だ。

 

「な、なんでオーマジオウがこんなところにいるんだ!?これって…夢…?」

 

涼太にとってテレビの中の存在であるオーマジオウ。

彼が自分の目の前にいるという事実を、彼は信じ切ることができなかった。

 

「夢ではない…ここは現実だ。確かに貴様の世界で我々仮面ライダーは創作物の中の存在ではある。だが現に、私はここに居る。」

 

「現にここに居るって…」

 

「他のライダー達の世界と同様に、貴様らの世界も私の存在した世界と並列する世界の1つだ。渡辺良太、貴様の暮らす世界はどうやら特殊な世界らしいな。我々だけでない、多くの世界の物語を観測できているらしい…」

 

これまで、仮面ライダーをテレビで見てきた涼太であったが、それは彼の暮らす世界の特性によって並行世界を観測していたのだった。ライダーだけでなく、スーパー戦隊やウルトラマンを見ることも、観測行為に該当することであった。

 

「まだよく分かってないんですけど…なんで俺は貴方の前に居るんですか!?」

 

オーマジオウら仮面ライダーが存在しているという事実を涼太は何とか飲み込み切れたが、自分が何故そのオーマジオウの前に居るのかが理解できていなかった。

 

「私が召喚した。少女を救うその姿を見て、ある使命を貴様なら全うできると感じてな…」

 

「ある…使命…?」

 

「ああ、とある世界を救って欲しい。この世界にはいずれ破滅が待っており、その破滅はいずれ多くの世界に波及するだろう…その世界で最高最善の魔王を目覚めさせ、結末を変えてくれ。」

 

オーマジオウから涼太に託す使命。

それはとある世界だけでなく、他の並行世界が最低最悪の結末を迎えるのを阻止するために、ある少年を最高最善の魔王に導けというものであった。

 

「あなたが自ら行ったらダメなんですか?」

 

その任務を涼太に託すオーマジオウではあったが、彼のこともよく知っている涼太からすれば自分よりも彼自身がやった方が最適だと感じてしまう。

なぜなら、オーマジオウは涼太の様なライダーファンたちが行っている仮面ライダー最強論争に、終止符を打つほどのスペックと能力を持ち合わせている。

少なくとも彼が出てくれば、どんな世界のトラブルも一瞬で解決できてしまうだろう。

 

「貴様も知っているだろう。若き日の私が王にならない未来を選び、私の存在はすでに消滅している筈だ。だが平成ライダーの歴史が今の私を生かしている。確かに今こうして生きているが、存在は不完全な状態…この世界を救うことができる力は、もう残っていない…」

 

「なるほど…だから僕が最高最善の魔王を誕生させないといけないんですね…」

 

だが、そのオーマジオウの存在は今現在不安定なものであり、世界を一つ救うこともままならない。

だからこそ、新たな魔王を誕生させようというのがオーマジオウの出した結論である。

 

「そうだ。私はある少年にジオウの力を託した…ウォズとしてその少年を導いてくれ…!」

 

オーマジオウが託してくれた使命。

自分にとって憧れの仮面ライダーから託された願いでもあり、自分が再び生きるチャンスでもある。

 

「ええ…やりますよ!」

 

"一度失った命で世界を救うための使命を果たす。"

涼太の中でその覚悟は既にできていた。オーマジオウの話が正しければ、多くの並行世界…さらには自分が暮らしていた世界にも影響を与えかねない。

だからこそ、その使命を託される道を選んだ。

 

「必要なものは全て託そう…ゲイツもいずれ新たなジオウの近くに現れるだろう…」

 

オーマジオウが手を翳せば、涼太の手の上にビヨンドライバーと4つのミライドウォッチが現れる。

 

「運命は既に動き始めている…頼んだぞ、新たなるウォズ!」

 

「はい!それと最後に聞きたいことがあります。」

 

「何でも申してみよ。」

 

「その新しい魔王の名前を教えてもらってもいいでしょうか?」

 

新たな世界に旅立つ前に、涼太の中には一つの不安があった…

それは新しい魔王が誰か分からないということだ。その者が分かっていなければ、導こうにも導くことができない。

涼太には新しい魔王がどこにおり、それが誰なのか、という情報を知っておく必要があった。

 

「いずれその者に会う運命になるだろう…ゲイツの力を持つ者もその近くで目覚めるだろう…その、新たなジオウの名は…」

 

オーマジオウから新たな魔王になる者の名を聞き、涼太…いや、新しいウォズはすぐに新しい世界に向けて旅立っていったのだった…

 

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それから時が流れて桜の季節。

春は出会いと別れの季節とよく言われてるが、今日は多くの場所で新たな出会いが生まれる行事が行われている。

その中でも、折寺中学校の入学式では1つの出会いが生まれ、運命の歯車が動き出そうとしていた。

 

「ようやく会えましたね、我が魔王」

 

「魔王…って僕!?」

 

入学式を終えて、体育館から教室に移動する新入生達の多くは小学校からの友人と話しているが、緑がかった縮れ毛とそばかすに大きく丸い目が特徴的な少年だけが話す相手もいないまま体育館から校舎につながる通路を歩いていた。だがその少年は突然1人のクラスメイトに魔王と言われ、話しかけられた。

 

「自己紹介が遅れましたね。私は魚津圭介、ウォズとお呼びください。」

 

「う、うお…ウォズ君…?そ、その…魔王って…?」

 

話しかけてきた少年は、長身でウェーブがかった少し長めの髪が特徴的で、逢魔降臨歴と書かれた一冊の本を手に持っている。

彼に魔王と呼ばれている緑髪の少年は、彼の言っていることが理解できず戸惑っている様子だ。

 

「ええ、君には最高最善の魔王となり世界を救う未来が待っている。私はその運命を導く預言者…お会いできて光栄です。我が魔王、"緑谷出久"」

 




主人公
魚津圭介(ウォズ)
CV宮野真守
オーマジオウから緑谷出久を導く使命を与えられた転生者。
原作のウォズに似て高身長で黒髪を伸ばしウェーブをかけている。
(風都探偵の様にジオウがアニメ化した場合のウォズを想定)
性格も少しエキセントリックであるが、少し情に流されやすい一面もある。
転生前から仮面ライダーが大好き。
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