我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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こんばんは、今回の話はかなり長くなってしまい前編と後編に分けることにしました。
後編は明日に投稿できたらいいんですが、ブレイキングダウンを観るのでできるか分かりません。
初の分割話ですが、楽しんでいって下さい。


第15話 魔王と救世主 前編

緑谷出久をアナザークウガに取り込まれてしまい、窮地に陥ってしまったウォズ。

そこに爆豪達クラスメイトが援軍として駆け付けたことで、彼らは反転攻勢に出る。

 

『セイバー!』

 

『投影!フューチャータイム!』

 

『烈火抜刀!』

 

『フューチャーリングセイバー!セイバー!』

 

ウォズは新たに手に入れたセイバーのミライドウォッチを使い、仮面ライダーウォズ・フューチャーリングセイバーに変身する。赤い竜を模したアーマーを身に付けて、火炎と物語の力を秘めたファイヤソード・レッカを手に持つ。

 

「皆、我が魔王を助けるぞ!」

 

「「おう!」」

 

「ああ…」

 

轟が生成した氷を打ち砕き、その中から飛び出してきたアナザークウガ。

その巨大な拳がウォズに迫っていくが…

 

「防御は任せろ!」

 

身体を硬化させた切島がその攻撃を防ぐ。

 

『ジャッ君と土豆の木!』

 

その間にウォズがレッカの柄部分にある栞状のボタン、ライドブックマークを押すとそこに秘められた物語の力が刀身に宿る。「ジャッ君と土豆の木」の力が秘められた剣を地面に突き立てると、巨大な木の幹の様なものが地面から生えてきてアナザークウガの身に絡みつく。

 

「轟君、もう一度いけるかい?」

 

「任せろ…」

 

轟の右腕から放たれる冷気がアナザークウガの下半身周りの空気を冷やし、氷を生成して包み込む。

 

「行くぜ!」

 

「ああ!」

 

『ニードルヘッジホッグ!』

 

身動きが取れなくなってしまったアナザークウガの上半身に、爆豪の爆破、切島も硬化した拳によるパンチ、レッカから放たれた大量の針が放たれる。それらの攻撃はアルティメットフォームとなりより硬くなったアナザークウガの生体装甲にかすり傷を付けてみせた。

 

「まだだ…まだ足りないな!」

 

だが、彼の持つ4本の腕が振るわれ、爆豪と切島の身が地面に叩きつけられてしまう。

 

「その程度では俺を倒すことはできない!」

 

「やはり、キツイな…」

 

アナザークウガ・アルティメットフォーム、本来であれば20人の平成仮面ライダーの力で倒せた相手だ。

流石のウォズや爆豪、轟でも敵の身体にダメージを与えることもままならない。

 

「クソッ…!どうすりゃいいんだよ!」

 

さらにアナザークウガは足元の氷を打ち砕いて、地面に転がる爆豪達に向けて拳を振るう。

それを避けつつも、何とか爆破を浴びせて牽制。だが、それでも敵の進撃は止まらない。

 

「危ねえ!」

 

アナザークウガが爆豪を蹴り飛ばそうとしたところを全身硬化状態の切島が庇う。

 

「切島!」

 

「友達なんだろ!?緑谷!」

 

ダメージを逃す様に、切島は後ろに身体を引き下げてから爆豪の方を見る。

 

「昔何があったか分かんねえけど!アイツ助けるなら俺よりもお前の方がふさわしいだろ!俺が守り切ってやるから!お前がいけ!!」

 

「ありがとなッ…」

 

自身の後押しをし、彼自身が助けに行く隙を作るために防御に徹してくれると申し出てくれた。

2人は先程、USJ内のビル倒壊ゾーンで共闘して戦友関係を築きつつあった。

そんな彼からの申し出に、爆豪は初めてその口から感謝の言葉を述べた。

 

「その通りさ、爆豪君。」

 

『ピーターファンタジスタ!』

 

ウォズの持つレッカの刀身から伸びるフックとウィールが、アナザークウガの足元に巻き付き、敵の動きを封じる。

 

「あの時我が魔王は君を救った!今度は君が彼を助ける番だ…」

 

「ああ!」

 

「何をゴチャゴチャと!」

 

ウォズによる拘束を振りほどいて、腕を振るおうとするアナザークウガ。

その一撃を全身硬化状態の切島が受けて耐え抜く。

 

「脇腹がお留守だぜ!」

 

攻撃によって生まれた隙を突くように、左手の籠手の先端部を敵に向けてピンを引き抜く。

そうすると、籠手内に溜まっていた爆豪の汗を活かした威力増大バージョンの爆破がアナザークウガに付き刺さる。

 

「小癪なァ!」

 

「離れろ!爆豪!」

 

轟の声と共に、爆豪は後退して距離を置く。その瞬間2人の間に巨大な氷塊が生成され、2人を分断すると…

 

「撃て!」

 

今度は右籠手のピンを抜き、大爆破を氷塊に向けて放てば一気に割れてその破片がショットガンの銃弾の様に、拡散した状態でアナザークウガの身体に向かって吹っ飛んでいく。

 

「ガキごときが!」

 

その攻撃を喰らい、よろけつつも空を飛ぶアナザークウガ・アルティメットフォーム。

彼にはまだ作戦があった。究極の闇を発動して大量の怪人を生成することができ、それらを召喚してUSJにいるA組生徒達を全て殺そうと考えたが…

 

「何故だ!何故こうなる!!」

 

彼自身がその力を発動しようとしても、使うことができなかった。

 

『ストームイーグル!』

 

「どうやら今の君は、本当の力を使えないようだね…」

 

剣に秘められた物語の一つ、ストームイーグルの力で空へ飛んできたウォズにもそのことを見抜かれてしまった。

 

「恐らく、君の中で我が魔王が抗っているのだろうね…だから君は、本来の力を使えない。」

 

「黙れ!だったら俺が完全に取り込んで…」

 

「その隙は与えない!」

 

『西遊ジャーニー!』

 

レッカの刀身から生成されて、剣を振るうことで放たれた金属の輪がアナザークウガの左翼を切り裂いた。

 

「クソ!」

 

「まだだ!まだ俺とタイマン張れんだろ!」

 

バランスを崩して、地面に落下していくアナザークウガ。

そこで待ち受けていた爆豪から、さらに数発爆破を喰らってしまうが…

 

「仮面ライダーでもない奴が!俺と張り合うな!!」

 

その口から放たれた破壊光線に、よって3人が吹き飛ばされてしまう。

 

「爆豪君!皆!」

 

ウォズがその光景を見て、すぐに3人に駆け寄るが…

 

「まッ、まだッ…!終わってねえぞ!」

 

それでも爆豪は立ち上がってみせる。

 

「何故だ!何故まだ立てる!」

 

「俺はッ…!小さい時からアイツをッ…!デクを虐げちまってた!勝手に見下して!勝手に…プライド折れて!そんな俺でもアイツは救けてくれた!だから俺が今度は救ける番だ!!」

 

その時であった、爆豪がコスチュームのポケットに入れていたブランクライドウォッチが赤く発光し始めたのは…

 

『ゲイツ!』

 

「これは…」

 

「人を救う力だよ。さあ、これを使って我が魔王の…いや、皆の救世主になってくれ。」

 

爆豪の中の"助ける決意"が生み出したゲイツライドウォッチと、ウォズが差し出したジクウドライバー。

その意味が分かると爆豪は、それらを手に取り、ウォッチをジクウドライバーのD'9スロットに取り付けてからベルトを腰に付ける。

 

「変身ッ…!」

 

『ライダータイム!』

 

『仮面ライダーゲイツ!』

 

爆豪勝己が仮面ライダーゲイツに変身した。だがその姿は多くのライダー視聴者が知っている姿と少し違う。爆豪のコスチュームデザインを反映したかのように、両手には手榴弾型の籠手が付いている。ゲイツはゲイツでも、爆豪の個性を生かすのに特化した姿と言えるだろう…

 

「祝え!悪意に打ち勝ち、新たな未来を切り開く最強の救世主!その名も仮面ライダーゲイツ!まさに生誕の瞬間である!」

 

「出久…俺が勝つ!だからテメエもソイツに打ち勝て!」

 

ゲイツに変身した爆豪が、足から爆破を放ってその推進力でアナザークウガに飛びつくと、腰の節部分に手から爆破を放つ。

元々個性を持つ爆豪からウォッチが生まれたことで、ゲイツの力が爆豪自身に適応した。

それにより、手だけでなく足からも爆破が出来るようになり、彼の戦い方の幅が広がる。

 

「仮面ライダーが一人増えたところで!」

 

「俺はただのライダーじゃねえぜ…」

 

4本の腕を振り回して何とか倒そうとする敵に対し、ゲイツは四肢から放つ爆破によるヒット&アウェイ戦法で攻撃を回避しつつ、自身の爆破を確実に当ててじわじわと敵を削っていく。

 

「俺は"勝つ"仮面ライダーだ!」

 

両手からの爆破をアナザークウガの頭部に当てると、さらに敵の下半身が氷に覆われる。

 

「私達のことも忘れないでいただきたいね…」

 

『ニードルヘッジホッグ!』

 

起き上がって戦線に戻ってきた轟らの援護が爆豪に加わる。

大量の針と切島のパンチがアナザークウガに突き刺さる。

 

「これで決めたまえ…」

 

「分かった!」

 

ウォズからゲイツに手渡されたのは、ディケイドライドウォッチ。

一度出久がそれを使っている場面を見ていた爆豪は、使い方をすぐに思い出してジクウドライバーのD'3スロットにそれを装填する。

 

『アーマータイム!』

 

そして、ジクウドライバーを回転させる。

 

『カメンライド!』

 

『ディケイド!ディケイド!ディケイド!』

 

両手の籠手が取れる代わりに、仮面ライダーディケイドを模したアーマーがゲイツの身に取り付けられる。

 

「祝え!」

 

「いちいち祝わなくていいわ!とっとと助けんぞ!」

 

「ああ…次いでだ、あの敵にはこれも有効だ…使うと良いだろう…」

 

仮面ライダーゲイツ・ディケイドアーマーの誕生に、思わず祝福をしそうであったが注意されてしまい、ウォズは少し寂しそうに俯く。だがすぐに、出久を救うという使命を思い出してクウガライドウォッチを手渡す。

 

『ファイナルフォームタイム!』

 

『ク・ク・ク・クウガ!』

 

クウガ、アメイジングマイティフォームの力を備えた仮面ライダーゲイツ・ディケイドアーマークウガフォームは、再び足からの爆破で飛ぶとアナザークウガが振るってきた腕を殴り飛ばす。

 

「すっげえパワー…」

 

その様子に切島も感心している。

強化された身体能力により、アナザークウガの4本の腕を寄せ付けないほどに拳や蹴りを撃って対処していく。

 

「さて、一気に決めるよ…」

 

「ああ…」

 

一度地上に降りて来た爆豪にウォズが合図を送る。

 

『ビヨンド・ザ・タイム!』

 

『ク・ク・ク・クウガ!』

 

アナザークウガを打倒して、出久を救い出すために2人はベルトを操作して必殺技を発動する。

 

『ストーリーズスラッシュ!』

 

ウォズが物語のパワーを纏ったファイヤソード・レッカを縦に振るい、アナザークウガの頭部から腰に向けて縦に切り裂くと…

 

『ファイナルアタックタイムバースト!』

 

ゲイツが電撃と封印エネルギーを込めた蹴りを、爆破の推進力で強化しながらアナザークウガの胸部に放つ。

 

「デクゥゥゥ!戻って来やがれッ!」

 

蹴りを撃ち込まれたアナザークウガに、2人の必殺技のエネルギーが流れ込み、身体が光に包まれるのであった…

 

 




仮面ライダーゲイツ(爆豪ver)
通常のゲイツと違い、爆豪の個性に順応した姿。
手に手榴弾上の籠手があるのと、彼の手から出た汗を両手両足に送って爆破を撃たせる機構が付いているのが特徴。

仮面ライダーウォズ・フューチャリングセイバー

『投影!フューチャータイム!』

『烈火抜刀!』

『フューチャーリングセイバー!セイバー!』

ジオウよりも未来のライダーであるゼロワンの歴史を秘めたセイバーのミライドウォッチで変身する。(セイバーミライドウォッチ)
仮面ライダーセイバーの力を再現したアーマーにより、勇気を糧にすることで力を発揮できる。
火炎剣烈火を模した、ファイヤソード・レッカを装備する。
レッカの柄には栞の形をしたライドブックマークと云うボタンが付いており、「ジャッ君と土豆の木」、「ピーターファンタジスタ」、「ニードルヘッジホッグ」、「ストームイーグル」、「西遊ジャーニー」の物語の力を一時的に解放して使用できる。
必殺技
ストーリーズスラッシュ
物語の力を秘めた6冊の本のエフェクトをファイヤソード・レッカに収束させ、炎を纏った斬撃を相手に放つ。
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