我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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今回は前回の続きで障害物競走!
こっから執筆のカロリーがかなり高そうです…


第19話 障害物競走

遂に始まった雄英体育祭の第一種目、それは障害物競走であった。

 

『先頭争いを繰り広げているのは轟と爆豪!そこに緑谷と…なんだ!?バイクに乗ったウォズまで参戦だ!』

 

序盤から先頭争いを繰り広げているのは、氷結を上手く繰り出して前進していく轟、両腕のブースターと足から放つ爆破の推進力で進んでいくゲイツ・フォーゼアーマー、ドラグレッダーに乗って飛んでいるジオウ・龍騎アーマー、そして、バイストライカープテラモードに乗るウォズ・フューチャーリングリバイスである。

 

『おっとここで最初の障害物だ!第一関門!ロボ・インフェルノだ!』

 

「あれって、入試の…」

 

「一般入試用の仮想敵って奴か…」

 

スタジアムの外周を進んでいく雄英生達の前に、最初の障害物が立ちはだかる。

それは以前の雄英入試で彼らと相対した仮想敵で、あの時0Pだった巨大仮想敵も複数台配備されている。

多くの者の脅威となった彼らが、再び生徒達の前に立ちはだかる。

 

「折角ならもっとスゲエの用意してくれねえかな…」

 

その内一体が先頭にいる轟に拳を振り下ろそうとしたその時、彼は右手を地面に突き当てて、冷気を解き放った。地面は一気に氷に覆われていく。

 

「クソ親父が見てるんだから…」

 

その腕を仮想敵に向けて振るうと、先頭に居た仮想敵の身体が一瞬にして大量の氷に包まれて一つの大氷塊と化す。

凍らせた敵の股下を通り再び彼は前に進んでいく。

 

「あそこ通れるぞ!」

 

「やめとけ、不安定な体制で凍らしたからな。倒れるぞ…」

 

凍ってしまった仮想敵の身体は崩れ落ち、後続の進行を妨害するだけの瓦礫と化す。

 

『1-A轟!攻撃と妨害を同時に!コイツはシビィ!』

 

『合理的な戦いだ。だが、あいつらを止めるには至ってないがな…』

 

「空にいるから!俺には関係ねえ!」

 

あくまでも轟が妨害できたのは地面に足を付けたライバル達だけであり、空を飛んで移動している者達の妨害はし切れていなかった。

 

「オラァ!」

 

ゲイツは両腕のブースターで加速しつつ、その勢いで前足を突き出して巨大仮想敵の頭部に突き進む。ブースターの推進力が加わったキックを受けた仮想敵の首が折れ、動けなくなったその巨体も地面に倒れ伏す。

 

『A組爆豪も仮想敵を撃破!そのまま轟を追撃だ!』

 

「僕だって…」

 

さらに、ドラグレッダーに乗ったジオウも彼に続く。

 

『アーマータイム!』

 

『カメンライド!』

 

『ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』

 

地面に降り立ったジオウはディケイドアーマーをその身に纏い、複数の仮想敵と対峙。

 

『アギト!』

 

『ファイナルフォームタイム!』

 

『ア・ア・ア・アギト!』

 

仮面ライダーアギト・トリニティフォームの力をその身に具現化させた仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーアギトフォーム。その武器であるストームハルバードとフレイムセイバーを構えると…

 

「ハアッ!」

 

それぞれを振るい、強風と炎を纏った斬撃を周囲の仮想敵に放つ。

 

『A組緑谷!一気に5体倒した!恐るべき破壊力だ!』

 

「まだまだ、かっちゃん達に追いつかないと。」

 

『ブレイド!』

 

『ファイナルフォームタイム!』

 

『ブ・ブ・ブ・ブレイド!』

 

敵を倒したジオウは、少し遅れを取ってしまったために開いた差を埋めるためにさらに進んでいく。

その為にディケイドアーマー・ブレイドフォームに姿を変えてブレイド・ジャックフォームが持つイーグルの羽を背中から生やし、再び飛翔して彼らを追う。

 

「チョロいですわ。」

 

「良い援護だ…」

 

各々が仮想敵と相対し、八百万も自身が創造した大砲で巨大敵達を倒していく。その間にバイストライカーに乗ったウォズもエリアを突き進んでいく。

 

『おいおい第一関門チョロいってよ!じゃあ、第二関門どうだ?』

 

既に先頭集団は次の障害物に辿り着いていた。

 

『落ちればアウト!それが嫌なら這いずりな!ザ・フォール!』

 

端的に言えば大胆な綱渡りの様な障害物である。地面に掘られた大穴と幾つかの残された足場。

それらを繋いでいるのは僅かなロープだけだ。

 

「こうなりゃ俺の独壇場だ!」

 

「いいや、僕達だね…」

 

ロープを凍らせてその上を滑っていく轟。

だが、そんな彼をゲイツとジオウが追い抜いた。

特に足からの爆破でさらに加速していくゲイツが現在トップを走っている。

 

『爆豪と緑谷が轟を追い抜いた!さらに魚津も続いていく!』

 

空を飛んでいる者が優位に進めていけるこの障害物。

各々の手段で飛んでいるライダー3人が先に関門を突破していく。

 

「…ッ!」

 

轟も彼らに続いてザ・フォールのエリアを抜け出す。

それと同時に右腕を振るい、氷結を空中に向けて撃って氷山を作り出す。

その氷山を避けようとした3人の起動が逸れて、スピードが少し下がってしまう。

その間に轟は地面を滑って加速し喰らいついていく。

 

『A組の4人が先頭争いを来る広げる!そんな中迎えるは最終関門!一面地雷原!よく見りゃ分かるようになってるから目と足酷使しろ!』

 

最後の障害物は地面に埋まった地雷。

本物の爆弾ではないが音と光、それに爆風で踏んでしまった挑戦者を妨害する仕組みになっている。

地面の一部が土の色が変わっており、そこが地面を掘って地雷を置いた後に埋め直した跡であることが分かる。

 

「後続に道を作ろことになっちまうが…」

 

既にライバルは空中におり、地雷を残しても妨害にはならない。

そのことが分かってしまった轟は、後続にとっては地雷の意味がなくなってしまうことを致し方ないと思い、地面を凍らせてその上を滑っていく。

 

「道を作ってくれて助かるよ…」

 

第三関門の開始地点から終端地点までを凍らせた轟。

彼が作ってしまった氷の道は轟だけでなく、多くの生徒が通ることができる。

それはウォズとて例外ではない…

 

『レックス!』

 

バイストライカーをレックスモードの変化させ、通常のバイク形態にするとその2つのタイヤで氷上を走り抜けていく。

 

『魚津がトップに躍り出た!』

 

ホバーバイク状態よりもスピードが出やすい通常のバイク形態は、他の3人を超えるスピードで突き進んでいく。

 

「そうはさせねえぜ!」

 

爆豪が猛追するが、ブースターと爆破の推進力でもバイストライカーの速度に追いつけない。

 

「流石、皆速いッ…けど、僕だって負ける気はないよ。」

 

ウォズとゲイツは徐々に轟やジオウとの差を広げていく。

 

『爆豪猛追!このままトップは2人に絞られるか!』

 

流石に第一種目の一位通過はウォズか爆豪になるだろう。

プロヒーロー含むオーディエンスや関係者らはそう感じていたが…

 

『ファイズ!』

 

一度地面に降り立ったジオウは作戦を変更し、一気にトップに躍り出ようとしていた。

 

『ファイナルフォームタイム!』

 

『ファ・ファ・ファ・ファイズ!』

 

ファイズ・アクセルフォームの力をその身に宿す、仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーファイズフォーム。彼はゴール地点を見据えると、ディケイドライドウォッチのボタンを押す。

 

『ファイナルアタックタイムブレーク!』

 

すると、ジオウの身体が赤く発光したかと思えばこの場に居る者達の前から姿を消した。

 

『おっと!?緑谷の姿が消えた!?どこに行ったんだ!』

 

『マイク、ゴールんとこ見てみろ…』

 

そう言って解説席の相澤がスタジアム内のゴール付近を指さす。

 

「これで…タイムアウトだ…」

 

スタジアム外周の第三関門内に居たジオウの姿が見えなくなってから、僅か10秒。

ジオウはゴールテープ付近に再び姿を現した。

 

『いつの間に居たんだよ!?なんだ?ワープか!』

 

『いいや、超高速でここまで走り抜けたんだろ。その証拠に見てみろ、足跡は残ってる。』

 

未だ誰も踏んでいないコース上には幾つものジオウの足跡があり、しっかりと走り抜けていたことが推察される。

 

『よくわかんねえけど、A組緑谷!一位でゴールだ!』

 

「よし!」

 

最初の競技からいきなり1番速くゴールに辿り着くという結果を叩き出した出久は、思わずガッツポーズをする。

 

「素晴らしいよ。我が魔王…」

 

続いてバイクで走り抜けたウォズ。

 

「俺も使っときゃ良かったか…」

 

あまりアーマータイムの扱いに慣れていないものの、フォーゼアーマーの力を使いこなしたゲイツがそれぞれゴールに辿り着く。

 

「お疲れ、2人共…」

 

「度肝を抜かれてしまったよ…しっかりとファイズ・アクセルフォームの能力を覚えていた様だね。」

 

「クソッ…!俺ももっと使いこなせるようにならねえと…」

 

流石の戦術で一位になった出久に、感心するウォズと悔しがる爆豪。

彼らを横目に轟ら他の生徒達が次々とゴールしていくのであった…

 

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「さて、予選通過は上位43名!!」

 

全ての競技を終え、主審のミッドナイトにより予選通過のボーダーラインが告げられるとともに、その次の競技がアナウンスされようとしていた。

 

「そして次からいよいよ本戦!さーて第2種目は~~コレよ!!」

 

『騎馬戦!』

 

その競技の名目がスタジアムにあるスクリーンに表示される。

 

「参加者は2〜4人のチームを自由作ってもらうわ!基本は普通の騎馬戦と同じだけど、1つ違うのが…先程の結果に従って各自にポイントが振り当てられるわ。43位が5ポイント、42位が10ポイント…といった具合で……」

 

このシステムだと第一種目で高順位の者に多くのポイントが与えられるため、上位の者ほど狙われやすくなる。ポイントも4位の轟が200P、3位の爆豪が205P、2位のウォズが210P、1位の出久が215Pといった風に増えていき、彼らのポイントを奪うことができれば次の競技に進める確率が高くなる。

 

「そして1位に与えられるポイントはなんとっ……!1000万ポイントよっ!!」

 

「「1000万!?」」

 

1位である出久は自分に与えられるポイントが予想を超える大きな数字であることに驚いてしまっている。

他の者のポイントを考えると、その1000万ポイントを奪うことができれば次のステージに上がれることは確実だ。つまり、騎馬戦で出久のことを狙う者は多い。

多くの者が彼に視線を向けながら、騎馬戦のチーム決めに移っていくのであった…




次回は騎馬戦です!どんな組み合わせになるか乞うご期待!
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