我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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タフな執筆だった。
ということで1話になんとか詰め込みましたよ騎馬戦
情報量多いですが…どうぞ!


第20話 騎馬戦

雄英体育祭の第一種目を終え、第二種目の内容が発表された。

障害物競走での順位ごとに与えられたポイントを、騎馬戦で奪い合い上位4チームが最終種目に進めるという内容だ。

普通の者は5ポイント間隔で上位に上がるほどポイントが上がるのだが、1位である出久にはなんと1000万ポイントが与えられてしまった。

彼の鉢巻を取れば確実に一位になれる。多くのチームに狙われるということはチームメイトになった場合は自分もかなり狙われ、応戦させられるということだ。

それ故に避ける者が多い。守るよりも狙う方がやりやすいと多くの生徒が考えていた。

 

「ど、どうしよう…」

 

「組も!デク君!」

 

「私も共闘しよう…」

 

誰も仲間になってくれず、狼狽する出久に麗日とウォズが仲間になると申し出る。

 

「良いの!?2人共!」

 

「うん!仲いい人と組んだ方が良いじゃん!」

 

麗日としては、幾ら狙われやすいと言えど自分とある程度関係性を築けている出久と組んだ方がやりやすいと感じたのだろう。

 

「私は我が魔王に挑むつもりでいたし、爆豪君もその道を選んで他のチームに行った。だが、私は思うのだよ…君と戦うのは次の競技で良い。楽しみにしているよ…」

 

ウォズは出久に付き従うばかりではいけないと思い、体育祭では出久にライバルとして挑むつもりであった。

しかしながら、この先にもう一つ競技があるならタイマンを張るのはそこで良い。

一先ずはここでは共闘して、一緒に上のステージに進もうと考えていた。

 

「後のメンバーは…」

 

騎馬戦となれば、4人でチームを組むのが理想的だ。

しかし出久は、あと1人を探すのに難航していた。

友人である爆豪や飯田は、出久に挑みたいという思いが強くて彼とチームを組むことを辞退した。

 

(飯田君やかっちゃんと組めなかったのは痛い…けど、ウォズ君や麗日さんがいるなら安心だ。後は近距離や中距離で戦える人は…)

 

「君だ…!」

 

多くの生徒がチームを固めてしまった中、出久はとある生徒に声をかけてチームに引き入れたのだった。

その一方で…

 

「ここに居る殆どがA組に注目している。なんでだ…?A組は調子に乗っている。」

 

USJでの事件を乗り越えて世間的に注目されるA組に、対抗しようと試みる者達が居た。

 

「おかしいよな?彼らとの違いは?敵と戦っただけだぜ。僕らB組が何故予選で中下位に甘んじたのか?調子付いたA組に知らしめてやろう…皆。」

 

そう、B組である。

しかしながら、彼らは既に間違った認識をしていた。

A組は"敵と戦った"だけではない…各々が力を発揮し、"敵を撃破した"のである。

これから彼らはそのことを分からせられることになるのであった…

 

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「それじゃいよいよ始めるわよ!」

 

『15分のチーム決め兼作戦タイムを閉廷!』

 

チーム決めのために設けられた時間が終わり、騎馬戦開始の時を迎えた。

 

『フィールドに12組の騎馬が並んだー!』

 

『中々おもしれえ組み合わせになったな…』

 

『さあ上げるぜ鬨の声!雄英体育祭!合戦の刻だ!!』

 

各々がチームを組み、作戦や相性を考えて、ポジションを決めて騎馬を作った。

それぞれの騎手達はチームメイトの持つ総合計ポイントが描かれた鉢巻を頭に付けており、フィールド上に馳せ参じていく。

 

「ウォズ君!麗日さん!常闇君!よろしく!」

 

出久達のチームも既に布陣を終えている。

 

『問答無用で行くぞ!残虐バトルファイトのカウントダウン!3!!』

 

「狙いは…」

 

「一つ」

 

その多くが1つのチームを狙っている。

 

『2!!』

 

「準備はいいね?」

 

「勿論!」

 

既に出久、ウォズ、それに爆豪も各々変身しており、開始の合図を待つ。

 

『1!!』

 

『スタート!!』

 

「実質1000万の争奪戦だ!」

 

開始とともに、多くの騎馬が出久の騎馬に向けて突撃していく。

 

「俺達はどうする…?選択しろ緑谷!」

 

「勿論、守りの一手!」

 

「ゆけ!ライダモデル達!」

 

緑谷チームの前騎馬を務めるウォズは開始前にフューチャーリングゼロワンの形態に変身しており、ライダモデル達を召喚して守備を固める。

 

「ハッハッハー!緑谷君!そのポイントいただくよー!」

 

「いきなり、襲来とはな…追われし者の運命(さだめ)…ダークシャドウ!」

 

さらに緑谷チームの後騎馬としてスカウトされた常闇の個性であるダークシャドウも周囲をけん制しており、指示を出されると迫り来る葉隠チームの攻勢をダークシャドウが前に出て食い止める。

 

「次はどう来るか分かるかな?我が魔王…」

 

「2時の方向の銀髪の人!多分B組かな?彼らが来るよ…」

 

「了解!」

 

出久がこの戦いに選んだ形態は仮面ライダージオウⅡ、未来を予測することができるこの形態は、何処から誰に攻撃されるかを瞬時に把握することができ、こういった乱戦には打ってつけだ。

 

「何だよ!」

 

B組の鉄哲チームに属する骨抜は自身の個性で地面を軟化させて、出久達の足を沈めて動きを阻害しようとしていたが、その作戦がジオウⅡによってすぐに見抜かれてしまっていた。

フリージングベアーのライダモデルが彼らの足元を先に凍らせ、その腕を騎手の鉄哲に振るう。

 

「俺が耐える!その間に氷を何とかしろ!」

 

鉄哲徹鐵、個性:スティール。

肉体の一部や全身を金属化して防御力を高めることができる。ぶっちゃけ、切島の個性とダダ被りである。

その彼が自身の個性で体を固くし、仲間達の盾となる。

 

「耳郎ちゃん!」

 

「常闇ッ…!」

 

葉隠チームの耳郎がイヤホンジャックで攻撃を試みるが、それもダークシャドウに阻まれる。

鉄哲チームと葉隠チームはそれぞれ、緑谷側の戦力によって攻勢を阻まれ、近付くことすらままならない。

 

「凄いよ!ウォズ君!常闇君!」

 

「いいや、我が魔王の未来予知あってのことさ…」

 

「選んだのはお前だ。」

 

「ウチだって…」

 

出久に褒められる他2人に負けじと麗日は、出久から拝借したファイズフォンXを手に周囲を見回す。

 

「デク君!後ろ!」

 

その時彼女は一つの網が出久に向かって飛んできているのに気が付き、出久に知らせると共に銃で撃ち抜いた。

 

「助かったよ…麗日さん!って、あの人…」

 

「バレてしまいましたか…」

 

その下手人は、紫髪の心操であった。彼が持っているネットガンは、同じチームに属しているサポート科の発目が作ったモノだろう。

 

「あの人サポート科だよ!だからアイテム持ち込めるんだ!」

 

「撤退するぞ…」

 

「はい!」

 

奇襲に失敗した心操と発目はその場から撤退する。

更に出久を狙って障子に乗る峰田らのチームや、B組の鱗チーム、小大チーム、鎌切チームらが出久に挑んでいくがライダモデルとダークシャドウに阻まれてしまう。

 

「つーか、葉隠お前!鉢巻ねえぞ!」

 

「いつの間にー!」

 

「漁夫の利だね…」

 

その隙に一部のA組の騎馬からB組の物間が鉢巻を盗み取る。

 

『さあ、まだ2分しか経ってないが!A組緑谷の防御は完璧!各所で奪い合って2位~4位狙いもアリだぜ!』

 

「ンな勝ち方、する訳ねえだろ…」

 

既に出久に挑むのは得策ではないこの状況。

他の者から掠め取って予選通過圏内を狙ってしまうのも得策ではあるが、そのような勝ち方を認めない男が居た。

 

「仕掛けるか?爆豪!」

 

「ああ!」

 

仮面ライダーゲイツに変身する爆豪勝己である。

出久への罪を償い、仮面ライダーとなり、彼のライバルの1人となった彼だが、一つ曲がっていない信念があった。それは完璧な勝利を求めることである。体育祭も全競技1位で終える気である。

 

『ディケイド!』

 

立場は追われる者から追う者になり、出久に挑む立場の爆豪。

彼が選んだのはディケイドのライドウォッチであった。

 

『アーマータイム!』

 

『カメンライド!』

 

『ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』

 

まずは、仮面ライダーディケイドを模したアーマーをその身に纏い…

 

『ファイナルフォームタイム!』

 

『ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!』

 

更にはゴーストアイコンをスロットに取り付け、ゴースト・グレイトフル魂をその身に宿した仮面ライダーゲイツ・ディケイドアーマーゴーストフォームに姿を変える。

 

「こうやって使えばいいんだろ?同じ芸当ができんのはテメエだけじゃねえぞ!」

 

ゲイツはその能力を早速発揮し、15体の偉人ゴースト達をフィールド上に召喚する。

 

「スッゲーお前もそんなことできんのかよ…」

 

「ちょっくら練習しただけだ。」

 

体育祭に向けての特訓でライドウォッチの能力を学び、障害物競走でその組み合わせの重要性を身に染みて理解した。だからこそ、ライダーの力と自分の個性の合わせ技で出久に挑むことにした。

 

「行け!」

 

爆豪チームの騎馬が出久らに向けて走り出すのと共に、偉人ゴースト達も各々の武器を手に偉人ゴースト達が出久のチームに突撃していく。

 

「防ぎきれるか!?」

 

ライダモデル達を使い、防衛しようとするウォズだがゲイツが召喚した偉人達の方が数が多くて対処しきれない。

 

『サイキョーギレード!』

 

迫り来る偉人達にジオウもジカンギレードとサイキョーギレードの二刀流で対処を試みる。

 

「中々やるねえ…」

 

「油断はするな!」

 

完全に出久チームの周囲はライダモデル&ダークシャドウと偉人ゴーストによる混戦状態となってしまっていた。それも数の上では偉人ゴースト達が優勢の状態で…

 

「デク!!」

 

その状況下でジオウⅡ本人を狙ってゲイツが乗るその騎馬が進んでいく。

爆豪自身の個性である爆破を放ち、爆炎でジオウの視界を阻害する。

 

「オラァ!」

 

そしてジオウの頭部にある鉢巻目掛けて腕を振るうが…その手が掴んだのは周囲の空気であった…

 

「危なかった…」

 

彼に攻撃される寸前で、ジオウは麗日の個性を使って重力から解き放たれて宙を浮いていた。

 

「解除…」

 

麗日が個性を解除し、再び重力に縛られて騎馬の上に降りて来た。

 

「チッ…!」

 

逆にゲイツにファルコンのライダモデルが襲い掛かってきて、深追いは禁物と感じた彼らは一時的に撤退する。

爆豪決死の作戦すらも跳ね除けてしまった出久達、徐々に他のチームも1000万狙いから2位~4位に標的を変えつつあった。

一方、出久への攻撃に失敗した爆豪は次なる敵と対峙することになった。

 

「全く…どうしてまた君達A組が目立つことになるんだろうか…まあいいさ、ここで少しでもA組を減らして、次の競技では僕達B組が天下を取らせてもらうとしよう…」

 

出久チームへの攻勢に失敗し、一時的にその場から距離を置いた爆豪のチームをB組の物間チーム、小大チーム、鎌切チームが取り囲む。

 

「なるほどな…デクに勝てねえって分かって、俺らのポイント取りに来て上位固めってとこか…」

 

彼らの狙いを察した爆豪だが、はっきり言うと物間が爆豪を狙ったのは悪手と言えるだろう…

 

「じゃあ、教えといてやるぜ。そんなセコイ考えじゃ、デクには勝てねえし…俺にも勝てねえ!」

 

その時、ゲイツがグレイトフル魂の力で召喚していた15人の偉人ゴースト達が3チームに襲い掛かる。

 

「ドッカン!」

 

B組の吹出が発した言葉が、個性によって固体化して爆豪に迫っていたがそれもビリーザキッドの偉人ゴーストによって撃ち抜かれる。

 

「俺に遠距離武器で勝てると思うなよ!」

 

吹出が次々と発する固形化した擬音を、ガンガンセイバーガンモードとバットクロックガンモードの2丁の銃で撃ち落とし続ける。

 

「切り刻んでやるよ!」

 

「そうはさせない!」

 

一方、B組鎌切と対峙するのは宮本武蔵の偉人ゴーストだ。相手が振るう刃に対して、ガンガンセイバー二刀流モードで防いでいく。

 

「触れさえすれば…」

 

圧倒的に劣勢になってしまった3チーム。

しかし、その首領である物間には秘策があった。彼の個性はコピー、触れた相手の個性を一時的に自分も使えるというものであるが…

 

「しまった…!」

 

背後に現れたフーディーニの偉人ゴーストが伸ばした鎖に、両腕を縛られてしまう。

 

「来るぞ!」

 

そこに迫る爆豪チーム。彼を阻もうと前騎馬の円場が個性によって空気を固めて盾となる板を作り出す。

だが、その板に向けてゲイツが腕を振るうと共に個性の爆破を放つと盾も打ち破られ、縛られた物間から彼らと、彼らが掠め取った葉隠チームの鉢巻を奪う。さらに小大、鎌切の鉢巻も偉人ゴースト達が奪っていた。

 

「大量ゲット!」

 

「良い感じだな、爆豪!」

 

「まだだ!俺の狙いは完膚なきまでの一位だ!また仕掛けんぞ…」

 

多くのポイントを手に入れ、次の競技への進出が射程圏内に入った爆豪だが、やはり狙うのは1000万ポイント…次の攻撃の機会を伺うが、また自身の鉢巻を狙う物間らや、そこにやって来た鉄哲チームに取り囲まれ、その対処に追われるのであった。

 

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時間は残り半分を切った。

爆豪チームがB組の騎馬を相手していた頃、出久達の方にも動きがあった。

 

「もう少々後半で相対するものかと踏んだが、随分早いな…」

 

「時間は半分!足止めないで!」

 

「飯田、前進!」

 

出久チームと次に対峙するのは轟らのチームだ。

彼らは八百万が創造したローラースケートを履き、飯田のエンジンで加速しながら突き進んでいく。

 

「八百万、ガードと伝導を準備!」

 

「はい!」

 

「上鳴は!」

 

「おうよ!分かってる!」

 

「気を付けて!仕掛けてくるのは1組だけじゃない!」

 

出久チームには轟達だけでなく、隙を見た他のチームの騎馬も迫ってきていた。

 

「しっかり防げよ…!」

 

迫り来る騎馬達に対抗すべく、ライダモデル達が出久の前に出る。

そんな中、八百万が生成した布を轟が被り、金属の棒を八百万が地面に突き立てる。

 

「無差別放電!130万ボルト!」

 

上鳴が周囲の騎馬諸共出久らに向けて自身の中の電気を放つ。

咄嗟にダークシャドウが前に出て、ジオウやウォズ達を守るが周囲に集まった騎馬達は巻き込まれて身体に電流が流れる。

 

「残り6分弱、後には退かねえ…」

 

轟が八百万に生成された棒を右手で握ると、その棒を伝って冷気が地面を覆い、電撃を受けて痺れてしまっていた他チームの足元を凍らせる。

 

「悪いが、我慢しろ!」

 

『群がる騎馬を轟一蹴!』

 

『上鳴の攻撃で確実に動きを止めてから凍らせた…障害物競走でかなりの数に躱されたのを鑑みてるな…』

 

『ナイス解説。』

 

フィールド上に残ってまだ動ける騎馬の数がかなり絞られた。

 

「ライダモデルがやられたッ…!」

 

轟らの作戦で出久チームはかなりの損害を背負うことになってしまった。

ウォズが召喚したライダモデル達は電撃のダメージと凍結によって動けなくなってしまっていた…

 

「しまった…!」

 

さらに、出久達の騎馬を囲うように轟が円状に氷を生成し、轟が作り出した氷山に囲われた空間内に出久達は囚われてしまう。

 

「安心してくれ、我が魔王。1対1となったのはむしろ好都合…彼の弱点はよく分かっている…」

 

この場に居るウォズと轟は対戦経験があった。

それ以降ウォズは3人のライダーのフューチャーリングを手に入れてさらに強くなっていたが、轟の手数はあの時とあまり変わっていなかった。

炎を使わず凍結だけで戦う轟の戦闘スタイルはジオウとウォズにはお見通しで、常に出久らは轟の左側に陣取る様に移動することで5分以上轟を寄せ付けなかった。

 

『なんと緑谷!この狭い空間を五分間逃げ切っている!』

 

完全に轟の弱点を突いていく出久らに、轟は手も足も出せないでいた…

 

「まだ、うぃける…」

 

残り1分の段階で轟チームの上鳴も限界を迎えつつあった。

何度か放電をしてみたが、常闇のダークシャドウに防がれてそろそろショート寸前だ。

 

「緑谷…コノ野郎…」

 

「皆、残り1分弱。この後俺は使えなくなる…頼んだぞ!」

 

この膠着した状況を潰すべく、飯田が賭けに出る。

 

「皆!しっかり掴まっていろ!取れよ!轟君!」

 

前傾姿勢を取り、飯田は自身の脚部にあるエンジンのトルクを上げていく。

 

「ウォズ君…」

 

「ああ、分かってるさ…ダークシャドウくん、少し手伝ってくれ…」

 

飯田のその行動を、出久は既にジオウⅡの能力で予知していた。

そして同じく警戒するウォズに指示を出す。

 

『投影!フューチャータイム!』

 

「トルクオーバー!」

 

両足のエンジンマフラーから蒼炎を噴き出す飯田に対し、ウォズはダークシャドウの手を借りてリバイスミライドウォッチをビヨンドライバーに装填。

 

『バディアップ!』

 

「レシプロバースト!」

 

『フューチャーリングリバイス!』

 

飯田の爆発的な加速に対し、ウォズはフューチャーリングリバイスに姿を変える。

彼らの急接近に対して、ウォズはバイストライカーを呼び出して搭乗。

咄嗟にジオウだけを乗せて、彼らの車線上から離脱した。

 

「しまった…!」

 

咄嗟の賭けを外してしまい、飯田は足のエンジンをレシプロバーストの負荷によって使えなくなる。轟らのチームは機動力すらも失ったのに対し、ジオウ達は…

 

『マンモス!』

 

バイストライカーを4輪の車型のマンモスモードに変化させると、その上にジオウ、ウォズ、麗日、常闇が乗り込む。

 

「このまま逃げ切るよ!」

 

「させるか!」

 

またも轟の左側から逃亡を図るジオウ達。

その彼らに向けて咄嗟に轟は炎を放ってしまう…

 

「逃がしたか…」

 

他のチームは人間同士で組んだ騎馬に乗っているのに対し、こちらは車に搭乗しており機動力ではどのチームにも勝っている。

そうなれば、出久チームが終盤の1分間を逃げ切るのは容易であった…

 

『タイムアップ!第二種目!騎馬戦終了!』

 

そして、第二種目衆力の時が訪れ、出久達は完全に逃げ切ったのであった…

 

『ンじゃあ早速上位4チーム見ていこうか!』

 

プレゼントマイクの一声と共に次の競技に進める上位4チームが画面に表示される。

一位通過は1000万を守り切った緑谷チーム、二位通過は物間、小大、鎌切と彼らに奪われた葉隠チームの鉢巻を得た爆豪チーム、三位通過は鉄哲チームと彼らが奪取した峰田チームそれぞれの鉢巻を奪った心操チーム、四位通過は元々の高いポイントを維持し続けた轟チームであり、これら4チームの16人が最終種目に進むことになる。

 

(攻撃には使わねえ…そう決めてたのに、気圧された…)

 

「これじゃアイツの思う通りじゃねえか…」

 

多くの者が自身の決勝進出を喜ぶ中、轟は出久らを相手に終盤炎を使ってしまったことを悔いていた。

 

『それじゃあ1時間ほど昼休憩鋏んでから午後の部だ!じゃあな!』

 

こうして、雄英体育祭午前の部は終了したのであった。

 

「何が起きたんだ…いつの間にか0ポイントになって終わったぞ…」

 

そんな中、鉄哲は終盤まで2本の鉢巻を持っていたのに終わった時にはそれを失っていたことに唖然としていた。

 

「あの小さき方のポイント…汚らわしい獲り方をしてしまった罰でしょうか…」

 

メンバーの塩崎はこの件はこっそりと峰田のポイントを奪った罰ではないかと推測していた…

 

「納得いかねー!」

 

悔しがる彼らを見て、紫髪の少年心操は一人笑みを浮かべるのであった…

各々が昼休憩に入っていく中、出久とウォズはある者に呼び出されていた…

 

「話って…何…?」

 

2人を呼び出した男は轟焦凍。

彼は静かに目の前にいる2人のことを見ていた…

 




ジオウⅡの未来予知とウォズの手数の多さで騎馬戦は乗り切りました。
そして少しずつライドウォッチを使いこなせるようになってきた爆豪。
次のトーナメントも書くのが楽しみです…
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