今日は少しコンパクトです。
一回戦はpart3までになりそうです。
次々と進行していく体育祭
第三試合ではA組の上鳴とB組の塩崎が試合を繰り広げ、上鳴があっけなく敗北
第四試合では飯田がサポート科の発目に説得されて彼女が作ったサポートアイテムを装着して試合を行った。なお、この試合は飯田を使っての発目によるアイテムのデモンストレーションとなった。
彼女のお手製アイテムを次々と使わせられつつ、翻弄された飯田。
10分に及ぶ彼女のアイテムプレゼンに付き合わされてしまったが、最後は満足した発目が降伏したことにより、飯田の2回戦進出となった。
そして、第五試合…
『さあ、息継ぐ間もなく第五試合!バイクにバッタ!能力多彩!Mr.仮面ライダー!ヒーロー科!魚津圭介!VS!万能創造!成績も相まって実力は折り紙付き!同じくヒーロー科!八百万百!』
ウォズの対戦相手は推薦入学者の八百万だ。
ビヨンドライバーを腰に巻きながらウォズは、目の前にいる八百万と対峙する。
「クラス屈指の実力者が相手とはな…この勝負、楽しませてもらうとしよう。」
推薦入学者である八百万との対戦に、ウォズは手首を回しながら少しワクワクしている。
一方の八百万はかなりの実力者であるウォズとの対戦に、緊張しつつも考えを巡らせている。
(プレゼントマイク先生の言う通り、相手は能力多彩の魚津さん。私の創造と魚津さんの変身…出来にできた方が先制攻撃を仕掛けられる…時間が必要ないシンプルな武器を創造して…)
『スタート!』
『シノビ!アクション!』
『投影!フューチャータイム!』
(しまった!)
八百万が考えてる間に、試合開始の時を迎えると同時にウォズは既に変身しながら走って迫って来る。
『誰じゃ?俺じゃ?忍者!』
『フューチャーリングシノビ!シノビ!』
八百万が咄嗟に盾を生成し、防ごうとした時には彼はフューチャーリングシノビの形態に変身を完了して眼前に迫って盾を殴った。
(他の武器は…!)
八百万が彼の速さに追いつき、しっかり考えて行動するという間も与えないほどのスピードで彼女を追い詰めていく。
(盾がッ!)
何度か盾にパンチやキックを撃たれ、後ろに退きさがっていた八百万だが、自身を守っていた盾が破壊されてしまいまた盾を創造し直す。
再び防御し直そうと、盾を構える八百万だが…
「私からすればッ…!まだ遅い!」
それに対し、ヒット&アウェイ戦法で八百万の盾を殴ってから下がり、また攻撃に転じていく。
シノビの能力故にウォズの動きはかなり速くなっており、その攻勢を目で捉えきれる者は少ない。
勿論、八百万は彼の動きを把握することもできず、次の策を考える間も無かった。
「ハッ!」
ウォズの攻撃を盾で受けている八百万の身体は、徐々に場外に向けて後退していく。
「これでなんとかッ…」
咄嗟に鉄の棒を創造し、反撃を試みる八百万であったが…
「八百万さん場外!魚津君!2回戦進出!」
気付いた時には彼女の身体は場外に出てしまっていた。
「まずは一回戦…」
『圧勝!まさに圧勝!スピードも中々のものだ!』
一回戦で勝利を収めたウォズは、変身を解除して彼女の方を見る。
「そんな…何もできず…何も…」
「涙を拭いてくれ。君の個性の有用性は私もよく分かっている…だからこそ、私もしっかりと対策させてもらい、全身全霊を掛けて挑ませてもらったよ。」
ウォズの実力的にも結果的にも圧勝となったこの対戦カード。
本来であれば身体を直接攻撃して気絶でもさせればさらに短い時間で勝負を決められただろうが、あえて盾だけを狙うことでお互い無傷で決着をつけることができた。
しかしながら、ウォズは対戦相手である八百万への敬意を忘れない。
「う…ウォズさん…」
ほぼ瞬殺されてしまったことに悔しさを感じていたが、彼なりのリスペクトの気持ちが伝わり、褒めてもらえたと感じると思わず涙を零してしまう。
「皆が見ている。今は泣くのはやめておいた方が良いだろう…さあ、こちらへ」
そんな彼女にハンカチを渡し、退場口までエスコートする紳士的な姿にスタジアム中から拍手が沸き上がる。
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ウォズの試合後は芦戸と常闇の戦いが行われたが、こちらは常闇の圧勝。
一方で、次に行われた切島と鉄哲の試合は同じ体の防御力を上げる個性での対決故、拮抗した試合となり、前2試合とは違い試合時間がどんどん伸びていた。そんな中、次の試合を待つある選手のために控室に飯田が訪れていた。
「お疲れ様…飯田君。」
「麗日…じゃないな!シワシワだぞ!眉間!!」
そこにいた麗日の表情はかなり張りつめており、眉間にはかなりの量のしわが寄っている。
「眉間?ちょっと緊張がね…」
「そうか…君の相手、あの爆豪君だからな…」
一回戦の最終試合は爆豪と麗日の対戦となっていた。
出久との戦いを経て、仮面ライダーゲイツにもなり成長著しい爆豪。
今や出久やウォズに匹敵する力があると言っても過言では無いだろう…
はっきり言って、実力差のあるカードかも知れない。
「うん、超怖い…でもね、飯田君のあのやつとか見ててね…」
「あのやつ…?」
「デク君!あれ?皆の試合見なくていいの?」
「大体短期決戦で終わってて…今、切島君とB組の人がやってるところだよ。」
その控室に、さらに出久も入ってくる。
2人の試合は長期化してしまい、その間に彼女が心配になって声を掛けに来たようだ。
「じゃあ、もう次…すぐ…」
切島らの試合が行われているということは、次は麗日の試合が控えているということだ。
「しかしまあ!爆豪君も女性相手に全力は…」
「ううん、かっちゃんなら全力で戦うよ。皆夢のために1番になろうとしてる。かっちゃんでなくても、手加減なんて考えないよ…」
体育祭は多くのプロヒーローからの注目を集める場。
一位になれば多くのスカウトも来るだろう…
そんな場で、手を抜いて負けてしまったらその道が一気に閉ざされてしまう。
さらに爆豪は自分が舐められて、手を抜かれることを嫌う。逆に相手をリスペクトせずに手を抜くなんてことを自分自身がするのも嫌う。
「かっちゃんがスゴイのは分かってる…だから、付け焼刃かも知れないけど麗日さんがかっちゃんに対抗できる策…考えて来た!」
出久からすれば2人共大事な友達だ。特に爆豪の実力は本物で、何も心配はいらない。
一方の麗日はそんな彼を相手することになり、出久の中に少し心配という感情があった。
「おおー!麗日君!やったじゃないか!」
「ありがとう。デク君…でも、いい…」
個性の分析に長ける出久が考えた作戦。その信頼性はかなり高いものであった…
だが、その作戦を使うということを麗日は断ってしまった。
「騎馬戦の時、仲いい人と組んだ方が良いって思ったから組んだけど、今思えばデク君に頼ろうと思ってたのかも知れない…だから…飯田君が挑戦するって言ってて…自分が恥ずかしくなった…」
「麗日さん…」
「皆、将来に向けて頑張っとる!それなら皆、ライバルなんだよね!だから…決勝で会おうぜ!」
爆豪は最初から出久に挑んでいた。
ウォズはUSJでの出来事を経て体育祭で出久に挑む覚悟を決めた。
轟は体育祭で彼らを超えると宣戦布告した。
飯田も騎馬戦の時に出久に挑むと同じチームになることを拒否した。
彼らの姿を見て麗日も、今日は出久と1位を争い合うために挑むと決めた。
決勝で会おうと2人と誓い合った彼女を、出久と飯田は静かに見送るのであった…
次回、かっちゃんVS麗日!
お楽しみに!