長くなってきたので分割することになりました(アニメで言ったら10分ぐらいの尺で1話分いっちゃいました…)
保須と呼ばれる地域には、ここ数日多くのヒーローが集まっている。
先日ヒーロービルボードチャート上位常連のプロヒーロー、インゲニウムがこの街で襲撃を受けて重傷を負ってしまった。その犯人であるヒーロー殺しステインを捕まえようと、普段保須に拠点を置くプロに加えて人気実力ともに兼ね備えたヒーロー達が何人かその姿を見せている。
「焦凍、俺の後ろについて来い。」
そこには現在職場体験中の雄英生であり、息子の轟焦凍を引き連れているNo.2ヒーローのエンデヴァーの姿もある。
「アイツがエンデヴァー、No.2ヒーローか。」
「ああ、私達の学校の大先輩でもある。」
さらに、ディケイドこと門矢士と彼の下に職場体験で訪れているウォズや爆豪も保須に訪れている。
個性を持つ人間達の世界ならではの、エンデヴァーの派手な見た目に士は少し感心している。
「呼ばれたから来てみたものの、中々の厳戒態勢だな。」
「ヒーロー殺しステイン、これまで全国に出没し続け17人のヒーローを殺害。」
「で、重傷で再起不能になったのは23人…こん中に委員長の兄貴も含まれてんだろ?」
「ああ、その通り。」
士がこの世界に来てからよくテレビで目にするヒーロー達を、保須に来てからかなりの頻度で目にしており、ウォズ達が解説している被害規模を耳にしてステインが彼らにここまで警戒されている理由を改めて理解する。旅の道中にある士は今現在この世界の住民であり、与えられたプロヒーローという役割をこなすためにウォズと爆豪を引き連れて町のパトロールを行うのであった…
「保須っつーことはアイツも此処に居んのか?」
「その可能性は高いね。」
ウォズと爆豪も飯田が保須のヒーロー事務所を訪れていることを知っており、インゲニウムの事情も聞いているので飯田が復讐に走らないかと心配している。
(何事も無ければいいのだけどね…)
飯田に対する心配が杞憂に終わって欲しいと祈り、ウォズも士に連れられて歩き始めたのだが彼の願望は打ち砕かれてしまうのだった…
「イー!イー!」
街の中心部で爆発が起こり、夜闇を爆炎が照らしているだけでなく、どこかから現れた大量のショッカー戦闘員が市民たちを襲っている。
「アイツらがオーマショッカーか…」
戦闘員達が現れるとすぐ、3人はUSJにも現れたオーマショッカーが襲撃してきたと察知する。
「変身!」
『カメンライド!ディ・ディ・ディ・ディケイド!』
士はすぐにオーマショッカーの戦闘員達を殲滅するために、仮面ライダーディケイドに姿を変える。
「お前らも手伝え!敵を倒すぞ!」
「「ええ。/おう!」」
『ウォズ!』
『ゲイツ!』
『ディエンド!』
さらに士は、職場体験中でヒーロー免許を持たないウォズと爆豪にも戦闘許可を出す。
「「変身!」」
『仮面ライダーゲイツ!』
『投影!フューチャータイム!』
『アーマータイム!』
『スゴイ!ジダイ!ミライ!』
『カメンライド!』
『仮面ライダーウォズ!ウォズ!』
『ディエンド!ディエンド!ディエンドー!』
戦闘許可を出されたウォズと爆豪も、仮面ライダーに姿を変えて敵に向かっていく。
保須でのヴィラン達とヒーローの戦いの火蓋は既に切られてしまったのだ…
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その頃、出久とグラントリノが乗る新幹線も保須近辺を走行していた。
「あの、この新幹線が着く頃には夜ですけど、良いんですか?」
「夜だから良い。その方が小競り合いが増えて楽しいだろ。」
「楽しくはないですけど…納得です。」
既に空も暗くなってきており、時間が遅いことを気にする出久だがグラントリノの夜の方がトラブルが多いという意見に納得する。実戦経験を積むなら、そう言った時間帯の方が事件が多く戦いの数をこなせることは確かだ。
「座りスマホ!全く近頃の若者は!」
保須近辺を通っているということもあり、出久はスマホで飯田にメッセージを送っていた。
しかし、それに既読は付いているが返信が来ていないことを気にしている。いつもはすぐに返事をくれるのにと出久は心配している。
「おい!あれ見ろよ!あのビル爆発したぞ!」
「どこどこ!?」
その時だった。新幹線の乗客の内何名かが保須市内で突如起こった爆発に反応して窓の外を見ている。
「何事だ?」
「火事でしょうか?」
『お客様。座席にお捕まり下さい。』
状況を把握しようとする2人の耳に、車掌によるアナウンスが流れ込んでくる。
そのアナウンスに従う2人であったが、車掌の判断が正しいということがすぐに分かった。
車体に何かがぶつかり大きく揺れたかと思えば、大穴が開いてそこから傷だらけのプロヒーローと脳無が入って来る。
「何だよアイツ!」
「脳無!」
四つ目で長い手足を持つその脳無が車内でプロヒーローを仕留めようと腕を振るう。
「小僧!一緒に行くぞ!」
「はい!」
『ジオウ!』
グラントリノは出久に一緒に来るように告げると、足からのジェット噴射で乗客の間を縫うように移動する。
「変身!」
『仮面ライダー!ジオウ!』
出久がジオウに変身を終えると同時に、先にグラントリノが脳無の頭部に蹴りを入れる。
「車両から引きはがすぞ!」
「はい!」
走っている新幹線内での戦闘は、戦闘中に車外に放り出されて引きずられてしまえば危険と判断し、乗客達も守るためにまずは脳無を車外に放り出す必要があると判断する。
(ワンフォーオール!フルカウル!)
グラントリノは足からのジェット噴射で加速し、出久は全身の筋肉をワン・フォー・オールで強化して床を蹴る。
2人は推進力を付けた状態で同時に脳無を殴って、新幹線の車内に突き飛ばす。
「小僧!お前の力なら大丈夫だ!町の中心部に行け!この脳無はオレが対処する!」
「グラントリノ!」
脳無を車外に出した2人が車体に空いた大穴から見たのは、爆発のせいで燃え盛っている保須市内だ。
グラントリノはワン・フォー・オールをマスターしつつあり、体育祭でも圧倒的な実力を見せた出久に想定よりも早い段階で実戦を積ませることにした。事件の中心となっている地に向かうように指示し、彼自身は先に脳無への対処に当たる。
「何が起こってるんだ!」
両脚からのジェット噴射で脳無を押しながら地面に向かっていくグラントリノに対し、出久は町の方を見てから緊急停車した新幹線から降りる。再び身体にワンフォーオールを張り巡らせた状態でビルの屋上に降り立つと、パルクールの様にビルからビルへ飛び移ってグラントリノの指示通りに街の中心部に向かっていく。
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『カメンライドタイム!メ・メ・メ・メテオ!』
『ジカンデスピア!ヤリスギ!』
保須にてオーマショッカーと遭遇した私達は、現在彼らとの戦闘中だ。
ゲイツ・ディエンドアーマーが召喚した仮面ライダーメテオが、迫りくるショッカー戦闘員達を拳法の技で次々と倒していく。
「しかしながら、戦闘員だけで来るとは考えにくいね…」
ジカンデスピアヤリモードの刃先で戦闘員達を切っていくが、敵が戦闘員だけとは考えにくい。
こういう時はどこかに怪人がいる筈なので、敵を倒しながら爆心地に進んでいくとしよう。
「オラァ!」
しかしながら爆豪君、ここ数日でライダー達のとコンビネーションをしっかりと確立している。
中距離の敵相手には自分の爆破で対処しつつ、討ち漏らした戦闘員達はメテオの拳が粉砕していく。
「気を抜くな!敵はまだまだいるぞ!」
『カメンライド!鎧武!』
ディケイドも戦力を惜しみなく投入していく。ディケイド・鎧武に変身すると大橙丸と無双セイバーの二刀流で次々と戦闘員達を切っていく。
3人+カメンライドタイムで呼び出された4人のライダーで戦っているということもあり戦闘員達をあっという間に倒すことができ、私達は騒動の中心へと飛び込んでいく。
「あれは…」
炎に包まれる市街地の中心にいたのは2体の脳無であった。
片方はUSJに現れたものに似た黒い脳無で、もう片方は翼が生えている。
「黒い方は俺に任せろ。翼があるのはお前達に任せた。」
「了解!」
『リバイス!』
『バース!』
ディケイド鎧武は二刀流で黒い脳無に切りかかり、私とゲイツはウォッチを入れ替える。
『投影!フューチャータイム!』
『カメンライドタイム!』
『バディアップ!』
『バ・バ・バ・バース!』
『フューチャーリングリバイス!リバイス!』
ゲイツ・ディエンドアーマーは召喚中のライダーをバースに切り替え、私はフューチャーリングリバイスに変身すると共にバイストライカープテラモードに乗り込み空を飛ぶ。
「やっちまうぞ!」
私と爆豪君とバースの3人で翼のある脳無を取り囲み攻撃を仕掛けていく…
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(流れの元が騒ぎの中心だ!しかし、なんだって脳無みたいなやつが…!)
グラントリノの指示に従い、騒ぎの中心地に向かっていくジオウ。
(もし、オーマショッカーがこの前のアナザークウガみたいな奴を引き連れていたら…この街が危ない!ここで職場体験してる飯田君だって!)
出久は街にいる戦闘員や脳無達から今回の襲撃犯がオーマショッカーであると分かり、前回のアナザークウガのような敵が居れば町の住民の安全を保障できないと急いでいる。
出久が身を案じている人物の中には、クラスメイトで職場体験に来ている飯田も居る。
「天哉君!天哉君!」
その時丁度出久の耳に、飯田の名を呼ぶ声が聞こえてくる。
「クソが!」
「かっちゃん!ウォズ君!」
声のする方に出久が向かえば、燃え盛る炎の中で2体の脳無とウォズ達4人のライダーが戦っている。
「マニュアル!消火だ!」
「お、おう!」
プロヒーロー達は周囲の人々の救援をしていく中、飯田の職場体験先のヒーローであるマニュアルは自身の個性を活かして消火活動を行っている。
「なんでこんな時に限ってどっか行っちゃうんだ!?天哉君!」
(どこかに行った!?この状況で!あの真面目な飯田君が!?こんな大事件を前にして!…ここって、保須市…?ヒーロー殺し!)
マニュアルの言葉から飯田がこの場から離れてしまったことを知り、出久は最悪の状況を想定する。
保須での混乱に乗じて現れたかもしれないヒーロー殺しステインに、兄の復讐をしようと飯田が独断で行動してしまった可能性がある。そんことに気付いて思わずジオウは立ち尽くす。
「我が魔王!」
そんな出久の存在に気付いたウォズが、バイストライカーから降りて駆けよって来る。
「今のマニュアルの言葉…!」
「うん、飯田君が危ないかも知れない!」
「ああ、その可能性は高いね。脳無達は私達で何とかする。我が魔王は、彼を助けに行ってくれ!」
ウォズはバイストライカーを自分の隣に呼び寄せると、再び乗り込んで脳無に向けて突撃していく。
「ありがとう!ウォズ君!」
仲間達がこの場を抑えてくれるということで、心置きなく飯田を助けに行けることになり、感謝の言葉を述べつつ出久は宵町を駆けていくのであった…
この度は私事で更新遅れて申し訳ございません。
次は早めに出せるように頑張ります!