我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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お久しぶりです!
グリッドマン・ユニバース観たりその予習復習してたらこんなに投稿が空いてしまった…
今後は気を付けます。


第40話 期末試験part1

期末試験最終日

筆記試験を終えたA組メンバー達はコスチュームに着替えてグラウンドに集まっていた。

 

「それじゃあ!演習試験を始めていく。」

 

グラウンドに集まるA組一同の前には、雄英が誇るプロヒーロー教師陣が並び立っている。

 

「この試験でももちろん赤点はある。林間学校行きたきゃみっともねえヘマするなよ。」

 

「ん?先生多いな。」

 

耳郎の言う通り、相澤に加えてスナイプ、ミッドナイト、13号、パワーローダー、セメントス、エクトプラズムと錚々たる顔ぶれがこの場に集っている。

 

「諸君なら、事前に情報を集めてると思うが…」

 

「入試みてえなロボ無双だろ!」

 

「花火ー!カレー!肝試し!」

 

既に先輩と交友関係のある生徒から試験内容は入試の時のようにロボを相手にすると聞いている生徒は多く、上鳴や芦戸はこのまま試験をクリアして合宿に行けると喜んでいる。

 

「諸事情があって、今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

「「「校長先生!?」」」

 

だが、2人の抱く幻想は一瞬で打ち砕かれた。相澤のマフラーから顔を出した根津校長から試験内容の変更を告げられる。

 

「変更って…?」

 

「これからは対人戦闘、活動を見据えたより実践に近い教えを重視するのさ!というわけで…諸君らにはこれから2人1組でここにいる教師1人と戦闘を行ってもらう!」

 

「先生方と…!?」

 

新たに発表された試験内容は、生徒2人と教師兼プロヒーローの対戦というものであった。

 

「なお、ペアの組と対戦する教師はすでに決定済み。早速だが、発表していくぞ!」

 

生徒たちが新しい試験内容に驚いている間に、次々とペアと教師の組み合わせが発表されていく。

 

「…そして最後に、ウォズ、爆豪、緑谷の3人が1チームだ。対戦相手は…」

 

「俺がやろう。」

 

次々と発表されるペア達、人数の関係で出久達は3人1チームとなった。

その3人の相手を名乗るのは、屋内から歩み寄ってくるマゼンタ色のトイカメラを首から下げている。

 

「門矢士…」

 

その相手は以前の職場体験でウォズと爆豪の面倒を見た仮面ライダーディケイドこと、門矢士である。

 

「アンタが相手か。」

 

ウォズと爆豪は士を見て、久々の再開がこういう形になるとは思わず驚きつつも、少し懐かしさも感じていた。

 

「ああ、久しぶりだな。ジオウの方も保須以来か…」

 

「は、はい。今日はよろしくお願いします。」

 

以前ウォズが見せてくれた平成仮面ライダーの物語の中で実際に見た男が目の前におり、少し緊張しつつもしっかりと挨拶しておく。

 

「なあ、あの人誰なんだ?」

 

一応この世界ではプロヒーローをしている門矢士であるが、目立った活動はしていないためか知らないものも多い。切島が気になって士のことをウォズに問いかける。

 

「俺か?俺は通りすがりの仮面ライダーだ。覚えなくてもいい…」

 

切島の問いかけに、いつものセリフで答えた士はほかの教師達と共に一度その場を去る。

そして、生徒達は各々待機室に行ったり、モニタールームで他の組の試合を見るのであった。

 

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「流石、八百万君だね。」

 

さて、私達のチームはモニタールームで他の組の試験を見ているところだ。

体育祭以来、実技では自身がなさそうだった彼女だが、今日の試験で何とか振り切ったらしい。

機転を利かせて相澤先生にしっかり勝利を収めた。

 

「ウォズ君、作戦なんだけどどうするのがいいかな…?」

 

ここで我が魔王が作戦会議を提案してくれる。

 

「隠れつつの逃げ一択だね。彼はかなり強い。」

 

この試験のルールはシンプルだ。制限時間30分以内に我々生徒が指定の出口である脱出ゲートまで向かうか、専用のカフスで相手となるプロヒーローを捕えれば勝利。それができなければ生徒の負け、つまり赤点だろう。

そして相手は完全無欠の仮面ライダーディケイド、ここは出口を目指すことを最優先事項にすべきだろう。因みに、教師陣はハンデとしておもりを付けていが、それもディケイドには無意味だろう…

 

「つってもアイツが相手なら、戦うしかねえだろ。」

 

「それはどういう意味かな?」

 

だが、私の考えを爆豪君が否定する。

まさかプライドがどうとかの理由じゃないだろうね…

 

「アイツが強いのは分かってる。そっから逃げたくねえって気持ちもある。だが、それ以前にアイツがそう易々と俺らを逃がしてくれるとは思えねえ…」

 

「一理あるね。」

 

爆豪君の言うことにも頷ける。手数がかなり多いディケイドが相手だ。

我が魔王が全アーマータイムを使う以上に平成ライダーの力を引き出している。私のフューチャーリングや爆豪君のディエンドアーマーも職場体験中に完封されていた。いろんな手札を使って我々を追い込んで来るだろう。

 

「3人でバラけてゲートまで行くのは?」

 

「彼は当然の様に分身してくるよ。それに、ゲートの前で待たれていたら意味がない。」

 

3人別行動でもアタックライド・イリュージョンやオーズのガタキリバコンボの能力で分身して各個撃破されてしまうだろう。

 

「そうなると作戦は…」

 

「「正面突破だ!」」

 

門矢士との戦いは避けられない。なら、正面から戦うしかないだろう。

 

「3人で固まってゲートを目指そう。そこでディケイドに遭ったら戦いつつ進んでいく。戦いながら誰かがゲートを通れるようにするか、ディケイドにカフスをかけよう…」

 

「ああ、その方針で進んでいくとしよう。」

 

我々との3対1ならまだ勝てるか封じ込めることはできる。

3人でともに行動することで、クリアできる確率を上げることにしよう…

 

「それと、門矢士さんを翻弄するってことなら僕に良い作戦があるよ。」

 

「それは何かな…?」

 

私達は我が魔王が提案した作戦に賛同し、試験開始に向けて動き出すのであった。

 

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「ここが、出口のゲートか。」

 

ディケイドと出久達による試験の会場は市街地を模した演習場であり、門矢士はその地の様子をトイカメラで写真に収めている。試験のクリア条件である出口のゲートを確認しつつ、士はゲートの前に広がる大通りに向けて歩みを進めていく。

 

『試験開始!』

 

そして、スピーカーから試験の開始を告げるアナウンスがなされる。

 

「始めるか。」

 

数週間前、プロヒーローの1人であり仮面ライダーでもある士の存在を知った根津から試験での出久らの対戦相手のオファーが来た。根津としては他の者とライダー組が組んで試験に臨んでも、合格する確率が高いことはよく分かっている。それも組んだ相手がウォズや出久らの恩恵を受け、棚ぼたで合格できてしまうことも考えられる。それ故に根津は彼らライダー3人を固めて、そこに強敵をぶつけることを選んだ。その候補はオールマイト等も居たが、出久やウォズ達と同じ仮面ライダーである士が選ばれたのである。

 

「この世界での仮面ライダージオウ、その力しっかり見せてもらうぞ…変身!」

 

『カメンライド!ディケイド!』

 

士は嘗て常盤ソウゴ、最高最善の魔王を目指す仮面ライダージオウと共に戦ったことがあった。

そして、自分が訪れたこの世界には新たなジオウがいた。ヒーローの王を目指す仮面ライダージオウこと緑谷出久。彼とその仲間たちの実力を確かめるために、士は根津からのオファーを受けた。

 

(さあ、どう来る?)

 

相対することとなる3人の仮面ライダーの動きを警戒し、仮面ライダーディケイドへの変身を終えてからライドブッカーソードモードを手に取って生徒らのスタート位置の方向に少しずつ歩みを進めていく。

 

「来るか…」

 

そしてすぐ、ゴール地点に向けて出久達が向かってきているのが分かった。

演習場の大通りにはライドストライカーに乗る仮面ライダージオウ、召喚した仮面ライダーアクセルに乗るゲイツ・ディエンドアーマー、バイストライカーに乗るウォズ・フューチャーリングリバイスがそれぞれのバイク音を噴かしながら前進しており、その音もディケイドの耳に入ってきていた。

 

「3人で突破するよ!」

 

「「ああ!/おう!」」

 

出久達の作戦はバイクに乗ることで機動力を向上させ、なおかつ3人同時に攻めることでディケイドを翻弄して正面突破を図ろうとしていた。

 

『カメンライド・ダブル!』

 

ディケイドもすぐにディケイド・ダブルに姿を変えて、トリガーマグナムを3人に向ける。引き金が引かれるとその銃口からは炎を纏ったエネルギー弾が放たれていく。

 

「これは気を付けた方がいいね…」

 

3人は各々自身が乗るバイクのハンドルを動かして銃撃を回避し、トリガーマグナムから放たれて地面に直撃したエネルギー弾が爆ぜる。その爆風に乗ってさらに加速していく3人に対してディケイドはメタルシャフトを構える。

 

「ハアッ…!」

 

その棒に幻想の記憶を宿すと、メタルシャフトが鞭のようにしなりながら伸び、ジオウたちを襲う。

 

「2人共伏せて!」

 

その攻撃に気付いたジオウが2人に声をかけるが、蛇のような不規則な動きに対処しきれなかった。

メタルシャフトがバイクごと3人のライダーに襲い掛かり、弾かれたジオウたちはバイクから転落して地面を転がる。

 

「そう簡単には突破させてくれないみたいだね。」

 

「ああ、やっぱ気が抜けねえ奴だな。」

 

「職場体験からどれだけ強くなったか、見せてみろ!」

 

立ち上がったウォズ達にディケイド・ダブルがメタルシャフトを向ける。

出久達にとって期末最後の試練、その巨大な壁であるディケイドを果たして突破できるのだろうか…




期末は分割しまくりになると思います。
次回もお楽しみに!
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