我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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これにて期末テストは完結です!
GWは旅行と格闘技の大会のため更新ができない可能性が高いです。
GW明け楽しみにしていただけたら嬉しいです!


第42話 期末試験part3

『ジオウ!』

 

ジオウトリニティライドウォッチを手にした出久は、ジクウドライバーのD'3スロットにジオウライドウォッチを、D'9スロットにトリニティライドウォッチを装填してそのウォッチ側面についているダイヤルを回していく。

 

『ゲイツ!』

 

「なんだ!?」

 

そのダイヤルが回されていくと、空から降り注いだ光がゲイツを包み込む。

 

『ウォズ!』

 

「遂にこの時が来たようだね。」

 

さらにウォズも青い光に包まれると、いよいよ3人の力を合わせる時が来たとワクワクし始める。

 

『トリニティタイム!』

 

「かっちゃん!?ウォズ君!?」

 

そしてジオウがジクウドライバーを回転させると、ゲイツとウォズの体が頭部と胴体のバンド部の身の腕時計のような状態に変化し、それぞれジオウの肩に装着されていく。

 

『3つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!』

 

「やあ、我が魔王。」

 

「合体しちゃった!?」

 

『トリニティ!トリニティ!』

 

ジオウの顔面部も胸に移動し、頭部には新たに3色で描かれた"ライダー"の文字による複眼が形成される。

 

「祝え!3人のライダーの力が集結し生まれた、未来を創出する時の王者!その名も仮面ライダージオウトリニティ!…新たな歴史が創生された瞬間である!」

 

ウォズの意識も入っていることで、ジオウトリニティは己の左腕を挙げて祝福を述べている。

その左手には出久が継承したワンフォーオールが具現化したマイトガントレットが付いており、右手には爆豪の個性である爆破を象徴するような手榴弾型の籠手が付いている。

 

「おい、これどうなってやがんだ!?つーかここどこだ!」

 

ジオウトリニティの中にはウォズ、出久、爆豪の3人の意識が集う"クロックオブザラウンド"という空間があり、巨大な時計の針のようなものを囲うように3人が立っている。

 

「我々3人が文字通り三位一体になったということだね。」

 

「3人の力が1つにって言うけど、これってどう体動かせば…」

 

「何を話している?」

 

意識世界で話す3人の耳に、外部から別の声が聞こえてくる。

 

「そっちが動かないなら、先にいくぞ!」

 

その声の主はディケイド・ブレイドキングフォームである。

先程まではウォズ・フューチャーリングゼロワンが召喚したライダモデル達に妨害されていたが、ウォズがジオウトリニティに融合してしまったので彼らが消えてしまった。

自分を邪魔するものがいなくなったディケイドは、キングラウザーを構えてジオウトリニティに向けて切りかかる。

 

「さっさと俺にやらせろ!」

 

爆豪がそう叫ぶと、彼らの足元にある巨大な時計の針が彼の方を向く。

 

「くたばれ!!」

 

向かってくるディケイドに対し、ジオウトリニティの体は正面突破を図るように動いていく。

両掌から爆破を放ち、その推進力で加速して突っ込んでいく。

 

「オラ!」

 

右腕を振るって爆破を放とうとするが、ディケイドはその攻撃を右腕で凌ぎつつキングラウザーを上から下に振るう。

 

「グアッ…!」

 

剣で切られてジオウの体が地面に叩き付けられてしまい、そこに追い打ちをかけようとディケイドがキングラウザーをその肉体に振るおうとするが…

 

「替われ!私が何とかしよう。」

 

『ジカンデスピア!』

 

ここでジオウトリニティの体の主導権がウォズに移り、巨大な時計の針も彼の意識を指している。

 

「ナイスガード!」

 

ジカンデスピアの柄で振るわれる剣を防ぎ、その防御を出久も褒める。

 

「さあ、我が魔王。浮遊を使うんだ!」

 

「分かった。」

 

ここでウォズから出久に体の主導権が移り、出久はワンフォーオールと共に継承された浮遊の個性を使用する。地面を蹴り、その勢いで体を滑らせてディケイド・ブレイドの剣の軌道上から逸れると浮遊を使ってその身を浮かせる。

 

「じゃあ次は、俺の番だ!」

 

体を浮遊させた状態のジオウトリニティはディケイドよりも上に移動することができ、その位置から主導権を爆豪に渡して、掌からディケイドに向けて爆破を浴びせていく。

 

『ストレートフラッシュ!』

 

「避けろ!爆豪君!」

 

爆炎でお互いが相手の姿を捉え切れていない状況だったが、爆破を放つ音は確かにディケイドの耳に届いていた。

その音を頼りにジオウトリニティがいる方向を察知すると、5枚のラウズカードを剣に纏わせて斬撃を放つ。

 

「「「俺に/私に/僕に任せろ!」」」

 

予想外の攻撃を咄嗟によけようとしたことで、3人がそれぞれの方法での回避を試みようとした。

だがそれはジオウトリニティの体の主導権の取り合いを引き起こし、空中でディケイドによる1撃を受けてしまうことになった。

 

「連携がッ…難しい…!」

 

地面を転がるジオウトリニティの肉体。

意識空間であるクロックオブザラウンドでは、3人でどう息を合わせればいいのかと悩んでいた。

 

「我が魔王。1つ聞きたいことがある。」

 

「どうしたの?ウォズ君?」

 

そんな中、何かを思いついたようにウォズが出久に問いかける。

 

「先程、ディケイド・ブレイドの攻撃を回避するのに浮遊を使ったよね?」

 

「うん、そうだけど。」

 

「その後爆豪君に主導権を変えて、彼が爆破を放っている間に君はその個性を発動したままでキープしていたと思うのだが、どうかな?」

 

「確かに、使ったままだったと思う…」

 

「ああ、俺もあん時浮いてる感覚だった。」

 

3人は先程キングラウザーによる攻撃を回避して、ディケイドに爆破を浴びせた時のことを思い出していた。

 

「つまり体の主導権を持っていない時でも、個性の発動や制御ができるんじゃないかな?」

 

「確かに、ウォズ君の理論が間違ってたら、あの時体を浮かしたままにはできてなかったかも…」

 

「そういうことさ。体の主導権を私に託してくれ、2人は個性の発動と制御で私をサポートしてくれ。」

 

「うん、任せてよ!」

 

「ああ、信じるぜ!」

 

「感謝する。2人のためにも全力で戦わせてもらうよ!」

 

ウォズの考えに賛同し、出久と爆豪は彼に主導権を託した。

2人の思いとサポートを受け、ウォズはディケイドと対峙する。

 

(ワンフォーオール…)

 

((フルカウル!))

 

「爆速ターボ!」

 

再びディケイドに挑もうと、出久によってジオウトリニティの体にワンフォーオールのエネルギーが張り巡らされる。

ジオウが地面に足を踏み込み、そのまま地面を蹴って突撃していく。両掌からは爆豪の個性による爆破が放たれ、ワンフォーオールによる身体能力に加えて爆破の推進力でさらに加速していく。

 

「ハアッ…!」

 

2つの個性から生み出されたスピードにより、ジオウは一瞬でディケイドの眼前に迫ると胸部に右ストレートパンチを放ってみせる。

 

「…ッ!」

 

「次は浮遊だ、我が魔王!」

 

「わかった!」

 

次の攻撃を仕掛ける前に出久が使った浮遊の個性により、ジオウの体が浮き上がり、爆破の推進力でディケイドの背後に回り込むように移動する。

 

「爆豪君!撃て!」

 

「オラ!任せろ!」

 

さらにジオウは右腕の手榴弾型の籠手をディケイドに向けると、その先端部から大爆破が放たれる。

 

「良い攻撃だ、だが…」

 

ディケイド・ブレイドキングフォームの防御力により、その攻撃によるダメージが通り切っていない。

まだ万全の状態で動けるディケイドがジオウを攻撃しようとキングラウザーを構える。

 

「ここで決めるよ!2人共!」

 

「「うん!/おう!」」

 

その様子に気付いたウォズも、ここで勝負を決めてしまおうとジカンギレードとサイキョーギレードをその手に装備する。

 

「2人共、力を貸してくれ!」

 

ジオウが2本の剣を合体させて形成されたジオウサイキョーギレードの中に、ワンフォーオールのエネルギーと爆破のニトロが流れ込んでいく。

 

『ロイヤルストレートフラッシュ!』

 

『キング!ギリギリスラッシュ!』

 

ディケイド・ブレイドのキングラウザーが振るわれることで放たれる黄金の斬撃と、ジオウトリニティのジオウサイキョーギレードから放たれる金と虹色の光を纏う斬撃が彼らの前でぶつかり合う。

ジオウサイキョーギレードに秘められた爆豪の汗から生み出されたニトロが斬撃のぶつかり合いによって反応して爆発を起こす。

 

「今だ!」

 

「おう!爆速ターボ!」

 

爆炎によってディケイドの視界が塞がれて、彼がジオウトリニティの姿を捉え切れない状況になってしまった。

その間に両掌から爆破を放ち、ジオウは加速していく。

彼の足はディケイドではなく、出口のゲートの方を向いている。

 

「一気に駆け抜けて!ウォズ君!」

 

「任せてくれ!」

 

爆破の推進力とワンフォーオールの身体能力強化による加速。

それはウォズがこれまで退官したことのないような速度を生み出してしまい、何とかその身を制御しつつゲートの方へ突き進んでいく。

 

「そっちを狙ったか…!」

 

爆発による煙で視界を阻害され、音でしかジオウの場所を察知できないディケイド。

彼がジオウトリニティの意図を読み取った頃には、既にジオウはゴール目前まで迫っていた。

 

『魚津、爆豪、緑谷チーム、条件達成!』

 

ジオウトリニティがゴールとなるゲートを駆け抜け、そのまま突破してみせた。

ゲートを潜り抜けたジオウトリニティは3つの光に分かれ、それぞれ出久、ウォズ、爆豪の3人の姿に戻っていく。

 

「流石だ。それぞれの得意を使って俺を突破したか。」

 

その3人に向けて、変身を解除した門矢士が歩み寄る。

 

「まあ、俺は倒しきれなかったが合格だ。」

 

「ありがとうございます!」

 

彼らに合格を告げる士に、出久は深々と頭を下げる。

 

「じゃ、俺の仕事は終わったから帰らせてもらう。その前にウォズ!」

 

士は本日の仕事を終え、すぐに自分の事務所に戻ろうとしたがウォズの方を向く。

 

「これはお前が使え。」

 

そう言ってウォズに新たなミライドウォッチを投げ渡す。

 

「これは…ギーツか。」

 

そのウォッチに描かれていたのは白い狐の仮面ライダーであるギーツであった。

彼は、ジオウよりも未来の令和時代で戦う仮面ライダーの1人である。

 

「ああ、お前なら使いこなせるはずだ。」

 

「当然さ。」

 

「爆豪、お前ももっと強くなってきたな。」

 

「当たり前だ!いつか超えてやるから首洗って待っとけよ!」

 

ウォズにミライドウォッチを託し、爆豪の言葉に頷いて答えると士はそのまま歩き去っていった。

 

「さあ、我々も皆の下に戻ろうか。」

 

「うん!」

 

そして、1つの試練を終えた出久達もまたクラスメイトの下へ戻っていくのだった…




仮面ライダージオウ・トリニティ(ヒーローアカデミアバージョン)
通常のジオウトリニティとの違いは右手に爆豪の爆破の個性を象徴する手榴弾型の籠手が付いているのと、左手に出久のワンフォーオールが具現化したマイトガントレットが装備されている。
特殊な能力としては、ワンフォーオール、爆破、浮遊の3つの個性を扱える。

次回で期末テスト編は完結です。
その後は2人の英雄やります!乞うご期待。
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