「なんか、ラッキーじゃね?100階超えてからシャッター開きっぱじゃね?」
「ウチらのこと見失った?」
徐々に上の階に登っていく出久達。
先程までは通路が隔壁で閉鎖されていたのだが、今はそれも開いていて、出久一同は容易に廊下を走っていけてる。
「いや、違う。」
「私達、誘い込まれてますわね。」
だが、これは八百万の推測通り敵の罠である。
上の階で恐らく敵の戦力が待ち構えている。
「それでも、少しでも上に行くために、敵の誘いに乗る!」
その罠すらも突破して、サーバールームに向かう方針で出久達は上の階を目指すのであった。
そして彼らは、130階の実験室前に辿り着いた。ここを抜ければ上の階に行く階段があるのだが…
「すごい数…」
「やはり相手は、閉じ込めることより捕えることに方針を切り替えたか。」
「僕たちが雄英生であることを知ったんだと思う。」
出久達の素性が敵側に分かったことで、警戒のレベルが高まってしまった。
それにより、ヴィランサイドは戦力を送り込んで出久達を捕えることにした。
「でもこうなることは、こちらも予想済みですわ!」
「ああ、予定通りプランAでいこう!上鳴君!」
「よっしゃ!俺もやってやるぜ!」
敵が自分達を捕えに来ようとしているのなら、こちらも倒しに行くだけだということで、まずは警備ロボットを止めるために上鳴の出番がやって来る。上鳴が放電を使うのに合わせて、八百万が絶縁シートを生成して出久達を覆う。
「頼む!飯田!」
「ああ!」
飯田が上鳴の腕を掴んでエンジンの推進力で回転してから、その遠心力で彼を投げ飛ばす。
そして、上鳴が警備ロボの中心部に降り立ち…
「喰らえ無差別放電!130万ボルト!!」
そして、警備ロボたちの向けて大放電をするが…
「防御された!」
だがここで、ロボ達がフードを降ろして電気によるダメージを防ぐ。
「なら!200万ボルト!!」
「バカ!そんなことしたら!」
放電が効かないので、無闇に電圧を上げてしまう上鳴。
「ウェ~い」
「アホになっちゃうだろ!」
だが、その負担によって脳がショートしてしまい、上鳴が行動不能になって警備ロボに捕縛されてしまう。
「上鳴!」
「頑丈すぎだろ!」
「仕方ない…皆!プランBだ!」
『ジオウ!』
『ディケイド!』
上鳴が捕えられ、警備ロボ達が他の雄英生徒達に向かってくる。
そこで出久は、ジクウドライバーを腰に巻き付け、ジオウライドウォッチとディケイドラウドウォッチを起動して取り付ける。
「変身!」
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』
『アーマータイム!』
『カメンライド!』
『ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』
出久が仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーに変身してライドヘイセイバーを構えるとともに、八百万が創造したフレアを女子たちが投げて警備ロボの通信を妨害する。
「これで通信を妨害できますわ!」
「ありがとう!八百万さん!」
『ヘイ!ダブル!デュアルタイムブレーク!』
通信を妨害されて動きが止まった数体の警備ロボが、ライドヘイセイバーから放たれた竜巻に巻き上げられてから地面に落下して機能を停止させる。
「峰田君!」
「上鳴を返せ!」
さらに向かってくる警備ロボに峰田が頭のもぎもぎを投擲し、足元を捕えられて進軍できなくなった警備ロボ達。
『ヘイ!ウィザード!デュアルタイムブレーク!』
魔方陣が生成され、そこにライドヘイセイバーの刀身を潜らせて巨大化させると、その剣を横薙ぎに振るって動けなくなった警備ロボ達を横一閃に切り裂く。
「しつけえ!」
それでもまだ倒されていない警備ロボ達が向かってくる。
「いくぞ!緑谷君!」
「うん!」
(ワンフォーオール!フルカウル!リライブバンド!)
ジオウは全身にワンフォーオールのエネルギーを張り巡らせてから、リライブバンドで全身の筋肉を刺激する。
「スマーッシュ!」
身体能力を強化した状態で拳を振るい、向かってくる警備ロボと、上鳴を捕縛する警備ロボを一気に吹き飛ばし、上鳴の身柄を飯田がキャッチして保護する。
(威力、いつもより出てたかも…)
リライブバンドの力で、普段に比べて数倍力を出せていたという手ごたえを感じる出久。
「左から来るよ!気を付けて!」
『ヘイ!ドライブ!デュアルタイムブレーク!』
さらに向かってくる警備ロボ達に、ライドヘイセイバーからマックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーのタイヤ型エネルギーを飛ばして攻撃しつつ、実験室の出口に向かう。
「メリッサさん!リライブバンドの効果、凄いです!」
「付けてきてたのね!」
「外し方、分からなくて…」
そう話しつつ、出久達はさらに上の階を目指していき、次に辿り着いたのは138階のサーバールームであった。
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「…!?」
辿り着いたサーバールームの奥から出久達の方に押し寄せてきたのは大量の警備ロボット達だ。
「罠か!」
「突破しよう、飯田君!」
「って!どんだけいんだよ!」
ここに現れた警備ロボ達も対処しようと試みるジオウ。
しかし、この場に現れた敵の数は想像を絶するほど多かった。
「警備マシンは私達が喰い止めますわ!」
「緑谷君!メリッサさんを連れて別のルートを探すんだ!」
飯田と八百万はこの場は自分達が喰いとめて、ジオウとメリッサを上の階に向かわせることにした。
「メリッサさん!お願いします!」
「お茶子さんも一緒に来て!」
「えッ…でも…」
出久と共に上の階に行くことになったメリッサだが、麗日の個性も上に行くのに役立つと感じて共に来るように指名した。
「頼む!麗日君!」
だが、飯田からも出久達をサポートするように頼まれて麗日もメリッサ達と共に走り出す。
「トルクオーバー!レシプロバースト!!」
エンジンの噴射口から青白い炎を放ちながら、飯田が警備ロボ達の方に向かっていって一気に5体を蹴り飛ばす。
「砲手を任せます!弾は私が作ります!」
「了解!」
八百万は大砲を創造し、その砲手を耳郎に担わせる。
八百万が生成したトリモチの弾を耳郎がたい方で撃ち出し、警備ロボの動きを次々と止めていく。
「ハーレムは譲らねえからな!」
峰田も頭のもぎもぎを次々と警備ロボに投げつけていって、警備ロボの動きを止めていく。
「…ッ!」
次々とエンジンの推進力を活かして、ロボを蹴り飛ばしていく飯田。
(エンストッ!?)
だが、ここで飯田の足のエンジンが止まってしまう。
「うおおおおお!!」
そこに畳みかけてくる警備ロボ軍団。
「飯田!ヤオモモ!弾を!」
「はぁ…はぁ…」
「ヤオモモ!」
「そ、創造の…限界が…」
飯田に続き、八百万も個性の酷使で限界を迎えてしまう。
「オイラの頭皮も限界だ~」
峰田ももぎもぎを使いすぎて頭から血を流してしまい、行動不能になっていた。
「ああっ!」
そんな八百万達を捕縛しようとする警備ロボの集団。
「メガトン忍法!」
その時だった、巨大な紫色の竜巻が生成され、警備ロボを巻き込んでから一気に吹き飛ばした。
「う、ウォズさん!」
その竜巻を作り出した仮面ライダーウォズ・フューチャーリングシノビが八百万達を守るように彼女らの前に立ち、警備ロボ達にと対峙する。
「遅くなってすまないね。少し彼が建物内で迷ってしまったみたいでね。」
そのウォズの足元にはフォックスブーストロイドがおり、彼が飛び跳ねてウォズの掌の上に乗る。
「ウォズさん、飯田さんが…」
「分かっている。私が助けよう。」
八百万達よりも前線で戦っていた飯田が警備ロボに捕らえられてしまっただけでなく、こちらにもまだまだ警備ロボ達が向かってきている。
『ギーツマグナム!』
左手に持ったギーツマグナムミライドウォッチを起動させると、右手の上のフォックスブーストロイドがギーツブーストミライドウォッチに変形する。
『ブースト!』
そして2つのウォッチがジョイントで繋がって合体し、その状態でビヨンドライバーに装填する。
『アクション!』
『投影!フューチャータイム!』
『ブースト!&マグナム!』
『フューチャーリングギーツ!マグナム!ブースト!』
仮面ライダーウォズの上半身にはマグナムフォームの装甲が、下半身にはフォックスブーストロイドが変形してできたマグナムフォームを模した装甲が装着されていく。
白と赤が特徴的な仮面ライダーウォズ・フューチャーリングギーツブーストが、警備ロボ達の方をみてファイティングポーズを構える。
「さあ、いくよ!」
ウォズが足のブースターで加速しながら警備ロボの集団に向けて突撃していき、先頭集団を一気に蹴り飛ばす。
「ハアッ!!」
さらに両手のアーマーから伸びるマグナムアームドシューターを、ブーストの推進力を乗せてブン回すとその餌食となった警備ロボの首が吹き飛ぶ。
「パワーがかなり強化されてますわ!」
ギーツブーストミライドウォッチの力により、身体スペックがかなり向上しているウォズ。
敵に向かっていくスピードも、パンチやキックのパワーもかなり向上している。
縦横無尽にサーバールーム内を駆けながら、警備ロボを次々となぎ倒していく。
「ウォズ君!」
「飯田君、今助けるよ。」
ブーストで上方向に飛び跳ねたウォズが、両腕のマグナムアームドシューターを飯田を拘束する警備ロボに向け、そこからエネルギー弾を射出する。
「さあ、こっちだ!」
飯田を拘束していた警備ロボ達が次々と撃ち抜けれて倒れると、彼の拘束が解かれて解放された飯田の下にウォズが駆け寄る。
「助かったよ。ありがとう…」
「当然のことさ。」
まずはウォズが飯田の身体を担いだ状態で、ブースターで加速してから八百万達の方に向けて走っていく。
「おいおい、まだ来てやがるぞ!」
飯田を救出することはできたが、峰田が指摘するように次々と警備ロボ達が迫ってきている。
「任せたまえ。」
ウォズが両腕横薙ぎに振るいながら何発もの弾丸を放つと、それらが警備ロボ達を次々と撃ち抜いて機能を停止させていく。
「この数なら倒しきれそうだ。」
『ビヨンド・ザ・タイム!』
警備ロボの数が大体わかってくると、ウォズは必殺技を発動。
両腕のマグナムアームドシューターから弾を連射して、正面から襲ってくる警備ロボ達を次々と倒していく。
『ビクトリーマグナムブースト!!』
そして、残った警備ロボ達に向けてブースターで加速して突撃していくと、炎を纏った両足で一気に蹴り飛ばす。
「祝え!令和の歴史を継承し、新たな歴史を歩む預言者!その名も仮面ライダーウォズ・フューチャーリングギーツ!その勝利の瞬間をその目に焼き付けるがいい!!」
そしてウォズは、フューチャーリングギーツを使っての戦闘でしっかり勝利を収めた自分自身と、このギーツの力に祝福の言葉を贈るのであった。
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「ここは…?」
「風力発電システムよ。」
一方、サーバールームから移動した出久と麗日はメリッサに連れられ、屋外の風力発電設備の場所に来ていた。多くの風車が外気に晒されており、ここでタワーの電力を四六時中生み出している。
「どうしてここに?」
「タワーの中を登れば、警備マシンが待ち構えているはず。だから、ここから一気に上層部に行くの…あの非常口に行ければ。」
メリッサが提案するルートというのは、屋外の風力発電システムを上っていき、そこと繋がっている上層階の非常口を目指すというものであった。
「だったら僕に任せてください!」
『ファイナルフォームタイム!オ・オ・オ・オーズ!』
ジオウはオーズのライドウォッチをディケイドライドウォッチのF.F.Tスロットに装填し、仮面ライダーオーズ・タジャドルコンボの姿と能力を取り入れたディケイドアーマーオーズフォームへと変身する。
「ウチも手伝います!」
ジオウが自身の背中にメリッサを乗せ、その彼女に麗日が触れて体を重力から解放することでジオウの負担を減らす。
「じゃあ、よろしく!デク君!」
「はい!」
ジオウは自身に受け継がれた浮遊の個性を活かして宙に飛び、メリッサを運びながら上へと向かっていき、その様子を下から麗日が見届けている。
「このまま上に…」
「デク君!」
だが、そんなジオウ達に向けて上の階からドローン型の警備ロボット達が襲い掛かって来る。
ドローン型の警備ロボを、ジオウが手から火炎弾を放って何とか対処していくが…
「お茶子ちゃん!逃げて!」
地上にいる麗日の下にも、警備ロボ達が迫ってきている。
出久も空中から火炎弾を撃って、麗日に近づく警備ロボ達を撃破していく。だが空中から迫りくるドローン型の警備ロボにも対処しなくてはいけず、上手く麗日の方に迫るロボ達を完全には対処しきれていない。
(早く!行かないと!)
自分達が早く上にある非常口の方に辿り着かなければ、麗日がメリッサにかけている無重力の個性を解除できない。個性がかかっていなければ、ジオウからメリッサが離れてしまった時にメリッサの身体が地面に落ちていってしまう。彼女の安全のためにも、今は麗日が個性を解除できない状態だ。
「麗日さん!」
「ウチに構わず行って!デク君!」
自分のことに構わず進んで行けと言う麗日だが、彼女の下に警備ロボ達が一気に迫りつつあった。
「喰らえ!!」
だがここで、仮面ライダーゲイツが現れて警備ロボ達を爆破で吹き飛ばす。
「爆豪君!」
麗日の前に現れたゲイツ・ディエンドアーマー。彼に続く様に轟も警備ロボ達を次々と凍らせて、切島も硬化した腕で警備ロボ達を殴り倒していく。
「遅くなった!」
「切島君!それに轟君も!ありがとう!」
「話は後だ!出久を援護するぞ!」
『バース!』
麗日の下に駆け寄る3人。
その中でも爆豪は出久に迫るドローン型の警備ロボに気付き、援護を送ろうとバースライドウォッチを取り出す。
『カメンライドタイム!バ・バ・バ・バース!』
ゲイツ・ディエンドアーマーによって召喚された仮面ライダーバースは、初めからCLAWsユニットすべてを装備したバース・デイの形態で上空に飛んで、ジオウの周りにいる警備ロボ達を攻撃していく。
「ありがとう!かっちゃん!」
「私も居るよ!我が魔王!」
さらにそこに、サーバールームでの戦いを終えたウォズ達もやって来る。
フューチャーリングリバイスに変身し、バイストライカー・プテラモードに搭乗したウォズはジカンデスピアヤリモードを手に持ち飛行しながらドローン型の警備ロボ達を次々と切り裂いていく。
「ウォズ君!」
「さあ、共に行こう!」
ウォズがジオウとメリッサをブーストライカーの後部に乗せて、上層階の屋外に面する非常口まで一気に飛んでいく。
『ブレストキャノン』
そんな出久達を阻もうと彼らの正面に飛んでいこうとする警備ロボを、バースが胸部に装備したブレストキャノンからエネルギー砲を放って撃ち落とす。
「助かるよ、爆豪君。」
こうして出久、メリッサ、ウォズの3人が上層階に辿り着き、ここからさらに最上階を目指すのであった。
仮面ライダーウォズ・フューチャリングギーツブースト
『投影!フューチャータイム!』
『ブースト!&マグナム!』
『フューチャーリングギーツ!マグナム!ブースト!』
ジオウよりも未来のライダーであるギーツの歴史を秘めたギーツマグナムミライドウォッチとギーツブーストミライドウォッチで変身し、上半身にマグナムフォームを模したアーマーが、下半身にはブーストフォームを模したアーマーが装備されている。
ブーストによってスペックが向上する共に、自然発火するほどの超高密度エネルギーを放出しての加速や推力追加による蹴りを繰り出せる。
足のブースターからエネルギーを放つことで飯田の様な戦闘も出来てしまう
必殺技
ビクトリーマグナムブースト
マグナム側のアーマーのマグナムアームドシューターから放たれた大量の銃弾を相手に撃ち込んでから、ブーストで加速しながら炎を纏った状態でライダーキックを相手に放つ。