我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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遂に出ます!あの形態が!


第58話 ヒーローの王・後編

『グランドジオウ!』

 

「どうやら、時が来たようだね。君がヒーローの王になる時が…」

 

出久の手に収まったグランドジオウウォッチ、それを起動した後、ジクウドライバーにジオウライドウォッチとグランドジオウウォッチを装填していく。

 

『(アークル) (オルタリング) アドベント!COMPLETE!ターンアップ!』

 

壮大な音楽と共に黄金のコインの様なものが舞い、ジオウの後ろには地中から巨大な黄金の時計台が出てきて、彼の横には20人の歴代平成仮面ライダーの石像が並ぶ。

 

『(音角) CHANE BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!』

 

そして、その石像の表層が剝がれていって仮面ライダー達の姿が現れる。

 

『サイクロン!ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!』

 

「変身!」

 

『ドライブ!カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!ライダータイム!』

 

ジオウⅡの変身が解除された出久が、ジクウドライバーを1回転させる。

 

『グランドタイム!』

 

『クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!』

 

それと共にライダー達が黄金のフレームに取り込まれる。

 

『響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!』

 

そして、出久が再びジオウの姿に変化すると、フレームが彼の周囲を浮遊する。

 

『ダブル!オーズ!フォーゼ!』

 

そのフレームたちはジオウの身体に張り付くように装着され、彼のアーマーとなる。

 

『ウィザード!鎧武!ドライブ!』

 

そのフレームが開き、ライダー達が決めポーズをとって黄金の像となる。

 

『ゴースト!エグゼイド!ビルド!』

 

そして、頭頂部のジオウが固定されると"ライダーの文字"を象った複眼が飛び出してくる。

 

『祝え!』

 

『仮面ライダー!グランドジオウ!』

 

そのインゲージアイがセットされ、出久は仮面ライダーグランドジオウへの変身を果たす。

 

「祝え!いや…もはや言葉は不要。ただこの瞬間を味わうがいい!!」

 

仏像とも言える姿をした壮大な王の誕生に、ウォズが最高の歓喜と祝福をこの場に轟かせる。

 

「姿が変わったところで、俺に勝てると思うなァ!!」

 

グランドジオウへの変身を終えた出久に、死柄木はアナザー電王とアナザーダブルを差し向ける。

 

『クウガ!』

 

『ビルド!』

 

すると、グランドジオウは自身の身体にあるライダーレリーフに触れると、各ライダーが戦った年代が表示したゲートが彼の上に現れる。そこが開くと、ライダーキックの姿勢のビルドとクウガが現れ、それぞれアナザーライダーに向けてその体制のまま突き進んでいく。

 

「ライダーが召喚された!?」

 

召喚されたライダー達のライダーキックが、アナザーライダーに放たれていく様子を見て、オールマイトは驚いた様子を見せる。

 

「まだまだ!」

 

『ブレイド!』

 

『鎧武!』

 

彼らに続く様にアナザーブレイドとアナザー鎧武が剣で切りかかってこようとしているので、ジオウはキングラウザーと大橙丸をレリーフから出して2本の剣を構える。

 

「ハアッ!」

 

2体のアナザーライダーが切りかかって来たのを大橙丸で捌くと、キングラウザーを横一閃。

アナザーブレイドとアナザー鎧武の胸部を切り裂き、火花を散らさせる。

 

「大きいのには大きいのだ!」

 

アナザージオウⅡが再び能力を使って復活させたアナザークウガが、グランドジオウに迫り来る。

 

『鎧武!』

 

それに対してジオウは鎧武のレリーフに触れると、仮面ライダー鎧武・スイカアームズがゲートを潜って登場し、アナザークウガに突撃していく。

 

『オーズ!』

 

さらに、アナザーアギトとアナザーファイズ、アナザーフォーゼと言ったアナザーライダー達が襲い掛かってくるが、それに対してグランドジオウは仮面ライダーオーズ・ガタキリバコンボを召喚。

召喚されたオーズはすぐに分身を発動し、50体のオーズがアナザーライダーに襲い掛かる。

 

「なんなんだ!この力は!」

 

「これが、ヒーローの王の力だよ。死柄木弔。」

 

グランドジオウの力に狼狽える死柄木に対し、更なる攻勢に出ようとウォズはギーツブーストミライドウォッチを取り出して、ベルトのギーツマグナムミライドウォッチと連結させる。

 

『投影!フューチャータイム!』

 

『ブースト!&マグナム!』

 

『フューチャーリングギーツ!マグナム!ブースト!』

 

仮面ライダーウォズ・フューチャーリングギーツブーストに変身すると、周囲のプロヒーローと交戦中のアナザーエグゼイドやアナザービルドに飛び掛かって、ブーストによる推進力を加えた回し蹴りを放つ。

 

「流石出久だ…けど、俺も負けてらんねえな!」

 

幼馴染である出久の強化と活躍に、爆豪も奮起してアナザーオーズに向けて飛び掛かると、爆破を連続で浴びせていく。

 

「皆!オールマイト達を助けに行って!」

 

『ファイズ!』

 

『カブト!』

 

『ドライブ!』

 

数の上では完全にヒーローサイドが逆転した。

ファイズ・アクセルフォーム、カブト、ドライブがそれぞれ召喚されると、エンデヴァーらと交戦する脳無やアナザーライダーに向けて走っていく。

 

『start up!』

 

『clock up!』

 

『スピ・スピ・スピード!』

 

ファイズはアクセルフォームの力で、カブトはクロックアップで、ドライブはシフトスピードの力でそれぞれ高速移動をすると、目にも止まらぬ速さで脳無やアナザーライダーにパンチやキックを放ち、ダメージを与えてプロヒーロー達から引き剥がしていく。

 

「なんて力だ…」

 

現役No.2ヒーローであるエンデヴァーも、グランドジオウの圧倒的な力に驚きを隠せないでいた。

 

「ふざけるな!俺と先生の作戦が!」

 

八百万のGPSを使ってオールマイトらを誘き出し、アナザーライダーと脳無で一網打尽にするという作戦は成功から遠のいてしまっていた。オールフォーワンはディケイドによって離れた土地で戦わされることになり、グランドジオウの覚醒によって脳無やアナザーライダー軍団が倒されようとしていた。

それに良かったアナザージオウⅡがアナザーゴースト、アナザー龍騎、アナザーブレイドと共にジオウに突撃していく。

 

「私も、まだまだ戦うぞ!」

 

それに対して、オールマイトが向き合いファイティングポーズを構える。

 

(いい戦いっぷりだね!少年!)

 

(俺達も戦わせてくれ。)

 

(え!?ど、どうやって!?)

 

(良いから!ゴースト出して!ゴースト!)

 

(俺はビルドで頼む。)

 

(わ、分かりました!)

 

グランドジオウの力に興奮気味な志村と煙が、共闘したいと言ってライダーを召喚するように出久に強請る。

 

『ゴースト!』

 

『ビルド!』

 

その要求にこたえるように、ジオウはゴーストとビルドを召喚する。

 

(それじゃあ、行くよ!)

 

するとゴーストには志村の精神体が、ビルドには煙の精神体が憑依していく。

 

「命!燃やすよ!」

 

「さあ、実験を始めるよ。」

 

その結果、ゴーストには志村の意思が宿り、ビルドには煙の意思が宿る。

それぞれ新たに戦う体を得ることができて、テンションが上がって決めセリフの真似をしている。

 

「その声は!お師匠!」

 

「ああ、俊典!一緒に戦うよ!」

 

「はい!」

 

ワンフォーオール8代目継承者の八木俊典、7代目継承者の志村奈々、6代目継承者の煙がヒーローとしてジオウの前に立ち、死柄木と彼が率いるアナザーライダーと対峙する。

 

「まずは俺から…」

 

アナザージオウⅡを始めとする4体のアナザーライダーに向けて、ビルドが煙幕を放つ。

 

「前が見えない!」

 

ビルドに宿った煙の個性である煙幕によって視界を奪われた死柄木が狼狽える間に、ゴーストは志村の個性で浮遊していく。

 

『カイガン! ビリー・ザ・キッド! 百発!百中!ズキューン!バキューン!』

 

そして、空中でビリー・ザ・キッド魂にゴーストチェンジすると、ガンガンセイバーガンモードとゴーストガジェット・バットクロックのガンモードを煙幕の中のアナザーライダー達に向けると、弾丸の雨を降らせていく。

 

「今だ!俊典!」

 

「デトロイト!スマーッシュ!」

 

オールマイトは自身の力を振り絞るように、右手でストレートパンチを放つ。

その威力で煙幕が晴れるどころか、4体のアナザーライダーが一気に吹き飛ばされる。

 

『龍騎!』

 

今度はジオウが龍騎のレリーフに触れると、龍騎サバイブの契約モンスターであるドラグランザーとドラグバイザーツバイが現れる。そして、オールマイトに吹き飛ばされて宙を舞うアナザーライダー達にバイザーから放たれるレーザーとドラグランザーの火炎が浴びせられる。

 

『オメガインパクト!』

 

『ハリネズミ!ボルテックブレイク!』

 

さらにゴーストのガンガンセイバーライフルモードと、ビルドが持つハリネズミボトルが装填されたドリルクラッシャーから放たれた銃撃もアナザーライダー達に突き刺さっていく。

 

「チッ…!まだまだ!」

 

アナザージオウⅡ以外のアナザーライダーがこの攻撃で撃破されて爆散し、アナザージオウⅡも地面を転がる。

 

『スキャニングチャージ!』

 

さらに、先程召喚されたオーズ・ガタキリバの大群によるライダーキックの嵐がヴィランの軍団を襲い、脳無やアナザーライダー達の多くが倒れる。

 

「さあ、観念しろ!死柄木弔!」

 

グランドジオウ、ゲイツ、ウォズ、ビルド、ゴースト、オールマイト、エンデヴァーとプロヒーロー達がアナザージオウⅡを取り囲んで追い詰める。

 

「まだだ!まだ終わらない!」

 

だが、アナザージオウⅡには歴史を書き換える力がある。加古川飛竜が変身した時ほどうまく使いこなせていないが、倒されたアナザーライダー達を倒されなかったことにことぐらいは出来る様だ。

18体のアナザーライダー達を再度召喚し、自身の周りに布陣させてジオウ達から身を守ろうとする。

 

「死柄木自身を倒さないとッ…!何度も復活してしまう…」

 

「だったら、君は彼自身と戦うんだ。」

 

「こいつらは俺達に任せろ!」

 

『ムゲンシンカ!』

 

『グレート!オールイエイ!』

 

アナザーライダー軍団と再び戦うために、志村ゴーストと煙ビルドがそれぞれ変身アイテムを取り出す。

 

『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

『イエイ!イエイ!イエイ!イエイ!』

 

『Are you ready?』

 

「「変身!」」

 

『チョーカイガン!ムゲン!』

 

『完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!』

 

『KEEP・ON・GOING! ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!GODゴースト!』

 

『スゲーイ!モノスゲーイ!』

 

ゴースト・ムゲン魂とビルド・ジーニアスフォームがヒーロー達の先陣を切るように、アナザーライダー達に突撃していく。

 

「俊典!その状態では…」

 

「いいや、ここが最後の戦いになろうと…私は最後まで!」

 

オールマイトは既に体から白い煙が立っており、体も随所随所が痩せ始めているが、平和の象徴としてここで退く気はない。アナザーライダーの中でも特に大きいアナザークウガ目がけて殴りかかり、出久達の進む道を開ける。グラントリノも彼の身を案じつつも、そのオールマイトに続いていく。

 

「くたばりやがれ!」

 

そして、アナザージオウⅡに向けて走っていくグランドジオウを守るように、ゲイツとウォズが彼と並走していく。迫り来るアナザーライダー達をゲイツの爆破や、ウォズのアームドガンによる銃撃を退けていく。

 

『キバ!』

 

『カメンライドタイム!イ・イ・イ・イクサ!』

 

続いてジオウ達の前に立ちはだかったのは、3体のアームズモンスターを使役するアナザーキバ。

それを迎え撃つのはグランドジオウによって召喚されたキバ・ドガバキフォームとゲイツ・ディエンドアーマーによって召喚されたイクサ。

 

「任せたよ!」

 

アナザーキバ達の相手を任されたキバ自身はガルルセイバーとバッシャーマグナムを手に持ってアームズモンスター達に近距離と中距離で対抗していき、イクサはドッガハンマーを受け取って敵に目がけて振り回す。

 

『鎧武!』

 

死柄木と距離を詰めたジオウは、鎧武・イチゴアームズの武器であるイチゴクナイを手に持つと、それを敵に向けて投擲する。

 

「俺はここで倒れない!」

 

投擲されたイチゴクナイ達を、剣で叩き落すと、自身の眼前に迫った一本をその右手で掴む。

 

「ヒーローの社会を崩壊させるまでは!」

 

アナザージオウⅡの手に触れてしまったそのイチゴクナイは、死柄木自身の個性によって崩壊してしまう。

 

「あの手に触れられないよう、注意しないとね。」

 

死柄木の個性は強力で、触れてしまった相手を簡単に殺してしまうことが出来る。

だが、そんな彼の個性をこの戦いで生かし切るのは至難の業かも知れない。

 

『電王!』

 

仮面ライダーギーツの力をその身に宿すウォズと、ジオウが召喚した電王・ガンフォームによる銃撃でアナザージオウⅡをけん制し、距離を詰めさせない。

 

「これでも喰らいやがれ!」

 

やや遠距離からの攻撃で距離を取られてしまっているアナザージオウⅡに、爆破の推進力で加速しながらゲイツが距離を詰めて爆破を浴びせる。

 

『ファイズ!』

 

『ダブル!』

 

『ドライブ!』

 

ゲイツの爆破は、アナザージオウⅡにダメージを与えるだけでなく、爆炎によって敵の視界を塞いでしまう。

その間に、ジオウはファイズ・ブラスターフォーム、ダブル・ルナトリガー、ドライブ・タイプフォーミュラー、を召喚する。

 

『ブラスターモード・エクシードチャージ』

 

『フルチャージ』

 

『トリガー!マキシマムドライブ!』

 

『フルフルフォーミュラー大砲!』

 

そして、ファイズはファイズブラスター、電王はデンガッシャーファンフォーム、ダブルはトリガーマグナム、ドライブはトレーラー砲をそれぞれ構えて、必殺技を撃つ準備をしていく。

 

『ビヨンドザタイム!』

 

そして、彼らに並んだウォズが両腕のマグナムアームドシューターをアナザージオウⅡに向けると、そこにブーストの炎を纏わせる。

 

『ビクトリーマグナムブースト!』

 

そして、ウォズが両腕から炎を纏ったレーザーを放つとともに、他の4体のライダーも自身の獲物から銃撃を一気に解き放つ。

 

「クッ…!見えない!」

 

その間にもゲイツがアナザージオウⅡと距離を取りながら、爆破を浴びせ続けたことで、彼は視界を奪われてどこからライダー達の攻撃が飛んでくるか把握する前に、彼らの放った銃撃がその身を襲う。

 

「グアアッ…!!!」

 

その攻撃を受けて自身の身から爆発を起こしながら、アナザージオウⅡは膝を付いてしまう。

 

「あっちもド派手だね!私達もいこう!」

 

『イノチ!ダイカイガン!』

 

出久達の戦いの様子に触発されるように、志村ゴーストもゴーストドライバーを操作してからガンガンセイバー・ライフルモードを構える。

 

『シンネンインパクト!』

 

その銃口から放たれる"信"の感情を込めた緑のエネルギー弾が、アナザーゴーストら複数体のアナザーライダー達を一気に撃ち抜いて爆散させる。

 

「俺も続くぜ。」

 

『ワンサイド!』

 

『逆サイド!』

 

『オールサイド!』

 

その志村ゴーストに続くように、煙ビルドはビルドドライバーのレバーを回していく。

 

『ジーニアスフィニッシュ!』

 

そして、虹色のグラフでアナザービルドを始めとするアナザーライダー達を拘束すると、そのグラフに沿って滑るようにライダーキックで突き進んでいって、アナザーライダー達を次々と蹴飛ばして、撃破していく。

 

「緑谷少年達の方には行かせないぞ!」

 

劣勢になっていくアナザージオウ達の様子を見て、アナザークウガが主人を助けようとジオウ達に突っ込んでいくが、その前に既にマッスルフォームを維持できなくなってきていたオールマイトが立ちはだかる。

 

「これが最後となろうと…緑谷少年に繋ぐ!緑谷少年の邪魔はさせないぞ!」

 

オールマイトの中にあるワンフォーオールの灯火は消費しきってしまい、右腕以外はマッスルフォームを維持できていない。だが、それでもグランドジオウとなった出久が戦いに勝利することを優先し、その障害となるアナザークウガと相対する。

 

(緑谷少年。これからは君たちの時代になってくるだろう。私も生きて君達を導こう…だが!その前に…最後の1仕事をさせてくれ!)

 

「うおおおおおおお!!」

 

自身に向けて突撃してくるアナザークウガに向けて、自身の腕を振り上げる。

 

「さらに向こうへ…Plusultra!」

 

オールマイトは弱った体でアナザークウガの胸部に飛びつき、振り上げた右腕にワンフォーオールのエネルギーを込めてパンチを放つ。

 

「ユナイテッド!ステイツオブ!スマーッシュ!!」

 

最後の力を振り絞ったオールマイトの1撃は、アナザークウガの胸部を打ち砕き、遥か先の上空まで吹き飛ばす。

 

「俊典!」

 

そして、マッスルフォームが完全に解けてトゥルーフォームとなってしまったオールマイトの下に、グラントリノが駆け寄る。

 

「少し、無茶をしすぎたようです…」

 

グラントリノが駆け寄ってきた後でも、オールマイトは膝を付くことなく立っている。

 

「次は…君達だ…平和な時代を築くんだ!」

 

オールマイトはグランドジオウ達がいる方を指さす。

そのオールマイトの言葉に応えるように、グランドジオウも軽く頷いた。

 

「決めるぞ、出久。」

 

「うん、かっちゃん!」

 

オールマイトの勇姿を見届けた、彼に憧れた2人の若き仮面ライダー。

その2人がオールマイトからバトンを受け継ぎ、戦いの決着をつけようとしていた。

 

『フィニッシュタイム!』

 

まずは先陣を切るようにゲイツが自身のベルトを操作すると、アナザージオウⅡに向かっていく。

 

「自ら向かってくるなんてな!」

 

ジャンプしてから、蹴りを放とうとするゲイツに対し、アナザージオウⅡは手で触れて体を崩壊させてやろうと目論む。

 

「悪いが、爆豪君を簡単にはやらせないよ。」

 

そんな死柄木の甘い考えを折るように、ウォズも爆豪達の援護に加わる。

アナザージオウⅡの背後に回ると、両腕のマグナムアームドシューターから弾丸を連射。

幾つもの弾丸がアナザージオウⅡの背中に突き刺さり、次々と爆ぜて火花を散らしていく。

 

「…ッ!?」

 

今日の戦いで体にダメージを溜めこんでいた死柄木にとって、ウォズによる攻撃もかなり効いてしまう。

 

「バーストショット!」

 

そして爆豪は、自身の周囲にある"らいだー"と"きっく"の文字たちを集めて1つのボールの様なものを作り出すと、爆破を伴った蹴りでそれを撃ち出す。

 

「触れてしまえばッ…!」

 

ウォズの銃撃によるダメージを受けつつも、手を伸ばしてそのエネルギー弾を崩壊させてしまおうとする死柄木。

 

『フィニッシュタイム!』

 

『グランドジオウ!』

 

だが、2人の攻撃で死柄木の集中力が削がれた隙に、グランドジオウによって召喚されたクウガ・ペガサスフォーム、カブト・ハイパーフォーム、フォーゼ・コズミックステイツ、ハイパームテキエグゼイドが彼を取り囲む。

 

「いけえええええ!!」

 

出久の号令と共に放たれたクウガのペガサスボウガンによる封印エネルギーの込められた矢が、ゲイツの放ったエネルギー弾ごとアナザージオウⅡを貫く。

 

「グアアッ…!!」

 

自身を射抜いた矢と、エネルギー弾の爆発で吹き飛ばされるアナザージオウⅡの身体を、フォーゼ・コズミックステイツがバリズンソードを上から下に縦に振るって切り伏せながら地面に叩き付ける。

 

『ALL ZECTOR COMBINE!』

 

そこを、カブト・ハイパーフォームがパーフェクトゼクターのガンモードで狙う。

ザビーゼクター、ドレイクゼクター、サソードゼクターを装填したパーフェクトゼクターから、巨大な竜巻状のエネルギーを射出する。

 

『MAXIMUM HYPER CYCIONE!!』

 

多数のワームを一気に葬り去るほどの威力を誇るマキシマムハイパーサイクロンが、その射程をアナザージオウⅡだけに絞って放たれる。

 

「先っ生…!」

 

その攻撃をその身に受けたアナザージオウⅡは、既に気を失ってしまいそうな状態であったが、完全にとどめを刺そうとグランドジオウが飛び上がる。

 

『オールトゥエンティ!タイムブレーク!』

 

ハイパームテキエグゼイドと、グランドジオウの2人のライダーが並んでのライダーダブルキック。

それが抵抗する力を残せていないアナザージオウⅡに向けて放ち、2人の突き出した両足が敵の胸部を捉える。

 

「俺が先生とッ…!この社会を…!ヒーローの社会を!壊すんだ!!」

 

捨て台詞を吐きながら、アナザージオウⅡの身体は爆発を起こす。

 

「死柄木…」

 

その爆煙が晴れると、そこには倒れて気を失った死柄木自身とアナザージオウⅡウォッチが転がっていた。

アナザージオウⅡの撃破を表すかのように、残りのアナザーライダー達も消滅し、夜明けの日差しがヒーロー達を照らすのであった。




超豪華アクションシーン、如何だったでしょうか?
前回のお話の後に、お気に入り登録が25人増えてかなり驚きました。
新たに登録して下さった皆様本当にありがとうございます!
今まで応援してくれた皆さんもありがとうございます!
今後とも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!
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