1つ告知です。
この度、オリジナルライダーを書くチームのハーメルンジェネレーションズこと、ハージェネに加入させていただきました!
今後は我が魔王は緑谷出久に加えて、オリライの方の更新もしていくので応援よろしくお願いします!
ハージェネの作品はこちらです!
https://syosetu.org/novel/253025/
「う、麗日さん…」
「デク君!」
真常が起こした地震攻撃で仲間たちとはぐれてしまったグランドジオウと麗日。
2人は地面から起き上がりながら周囲を見渡す。
「大丈夫…?」
「うん、けど皆とはぐれちゃったね…」
起き上がった2人が辺りを見渡すが、そこにはクラスメイトの姿はない。
各々が真常による攻撃から逃げた際に、離れ離れになってしまったらしい。
「一先ず、辺りを見てみないと。」
(だったら私に任せて。)
ジオウは浮遊の個性を使って宙に浮き、辺りに仲間や他校生が居ないか情報集めをしようとしたが、彼自身が浮けば格好の的になると思い、志村の精神体が代わりにやると申し出る。
「わかりました。」
『ゴースト』
グランドジオウが召喚した仮面ライダーゴーストに、志村菜奈の精神が乗り移る。
「それじゃあ、お願いします。」
「任せて!」
志村ゴーストが浮遊して周囲を見渡す。
「あっちの方向に君達のクラスメイトのセロハンテープの子がいて、逆に向こうには他の学校の子がいるわ。」
「ありがとうございます!」
「行ってみよう!デク君!」
志村ゴーストによって伝えられた情報をもとに、ジオウと麗日は瀬呂がいる方向に向けて走り出す。
「瀬呂君!」
「緑谷!それに麗日!」
2人はすぐに岩陰に隠れている瀬呂と合流することができ、一先ず安堵の表情を見せる。
「さっきの攻撃、大丈夫だった?」
「ああ、何とか凌げたけど皆とはぐれちまった。」
「瀬呂君もウチらと状況は一緒みたいやね。」
3人共体のダメージはなく、ポイントも失っていない。
「つっても、やるべきことは分かってるだろ?」
「うん、ウォズ君の後も何人か試験をクリアしてるみたいだし、僕達も早く合格しないと…」
現在彼らは1540人中100人しか通ることのできない試験に挑んでいる。
ウォズを始め早々に試験を突破した者もおり、出久達も早くクリアしなければ不合格となってしまう。
「だったら、あっちにいる他の人達と…」
「戦うしかないね。」
先程出久達は志村ゴーストから、瀬呂がいるのとは反対方向に他校のグループと言う情報が齎されていた。他人を蹴落とすことになるとは言え、3人は戦う覚悟を決めて他校グループに向けて進行していく。
「で?作戦は?」
「まずは僕が情報を集めて、そこからだね。」
「また私の出番だね。」
ここで志村ゴーストは再び浮遊して、他の受験生の様子を見に行く。
「数はざっと20人。恐らく1クラス分ってところね。」
「じゃあ、ちょうど俺達が合格できる分は居るってことか。」
出久、麗日、瀬呂の3人がそれぞれ3名撃破して合格となると9人はその場にいてもらう方が良いが、既に20人いるということは彼らを倒せば合格できる確率が高い。
「そうなると作戦は…」
出久はこの3人でできる作戦を考え、それを麗日達に伝える。
その作戦を聞いた麗日達は、早速その戦法を実行するための準備に取り掛かる。
「それじゃあ、いくよ!」
準備を終えるとジオウは1人で他校生達が居る方向に向けて走っていく。
「いたぞ!雄英の奴だ!」
そして、浮遊の個性を使った状態で宙に浮き、他校生達の前に現れる。
「一人で来やがって!倒してやるぜ!」
他校生達がグランドジオウに向けてオレンジのボールを投げていく。
(ワンフォーオール!シュートスタイル!)
まずはボールの嵐を凌ぐため、ジオウはワンフォーオールのパワーを込めた足を振るい、起こした風圧でボールを全て吹き飛ばす。さらにその風圧によって、身体を後退させていくジオウ。
「追え!」
そんな彼を狙う他校生達は、ボールを拾ってジオウに向けて走っていく。
「煙幕!」
岩場に囲まれた地に、他校生達を誘い出したジオウは、ここで煙幕の個性を発動する。
「み、見えない!」
ジオウが放った煙に包まれてしまった他校生達は、視界を奪われて混乱に陥る。
「解除!」
その時、麗日が浮かせていた岩が重力に引き寄せられて地面に落ちる。
その岩は煙に包まれた他校生に直撃こそしていないが、その岩に付けられた瀬呂のテープが彼らを拘束する。
「しまった!」
「逃げろ!」
煙幕が晴れた頃には、岩に着いたテープによって地面ごと拘束されてしまった生徒や、未だ捕まっていなくてなんとか闘争を試みる生徒もいる。
「捕まえた!」
だが、瀬呂が新たに伸ばしたテープによって、逃げようとした生徒が捕えられる。
「これでクリアだね。」
ジオウに誘われてしまい、麗日と瀬呂の罠にはまった他校生は自身の的に出久達のボールを当てられて脱落する。
こうして、出久達3人は一次試験の突破に成功したのであった。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、一足先に試験をクリアできた私は、先に控室に案内されてそちらで会場の他のクラスメイトの様子を見ていた。
「流石は我が魔王。素晴らしい戦術だ。」
と、ちょうど私が観測していた場所で我が魔王達が試験の通過に成功していた。
「おや?彼は…」
我が魔王も中々早い段階での試験突破だったが、彼よりも先に試験を通過して控室に入ってきた男がいた。
「ウッス!お疲れさんです!」
それは先程会場前で出会った士傑高校の夜嵐イナサ君だ。
彼は確か、今年の雄英の推薦入試を受けており、トップ成績で合格したものの辞退したとのことだ。
まあ即ち、轟君や八百万君以上の実力を持つ可能性があるということだ。
「お疲れ様。君も中々早いね。」
「ええ!しかも100人ぐらい倒せたッス!」
100人も撃破したとは…流石推薦入試1位だ。
「ほう、それは中々素晴らしいね。それに雄英の推薦入試でトップ成績で通過したらしいね。」
「え、ええ…まあ…」
反応から察するに、彼が雄英の合格を蹴ったのには何か深い事情がありそうだ。
とは言え、詮索するわけにはいかないので視線を中継画面の方に移す。
「おや、ここに居るのは轟君の様だね…」
と、そこで見つけたのは忍者の様なコスチュームを着た集団と対峙する轟君の姿であった。
「轟ッ…!」
私と共に中継が映る画面を睨みつけるように見る夜嵐君。
轟君を凝視している様子だし、推薦入試を受けていたということは彼にも会っている可能性がある。
「彼と何かあったのかい?」
「い、いやッ…!それは…」
流石に轟君のクラスメイトである私に、なんらかの事情を話すのは難しいだろうが…
「1つ言っておこう。君と轟君の間で何があったかは知らないが、彼も色々と悩みがあったのだよ。」
「アイツの悩み…?」
私の推測では、推薦入試の時の轟君は左を使っていなかった頃だ。
即ち、エンデヴァーや家族との関係が拗れており、孤高を貫いていた頃だ。
「彼は、父と同じに見られたくないと思っていた時期があった。」
轟君はエンデヴァーへの反骨心から、炎を使わずに彼を超えようとしていた。
「エンデヴァーへの恨みから、視野が狭くなっていたことがあってね、君と会った時の彼はちょうどそんな時期だったんじゃないかな?」
ちょうど、雄英に入ってすぐの屋内演習で彼と戦った時のことを懐かしく感じる。
「そ、そんなことが…」
「何故轟君がそうなったかは、個人の問題なので言うのは控えておくが、はっきりと言っておくよ。彼はあの時から変わったよ。少なくとも、私達の頼もしいクラスメイトの1人にね。」
彼が何故エンデヴァーを恨んでいるかは本人たちの名誉にかかわることなので、言わないでおくがまあ、あの頃からは様変わりした。今の轟君は、我々の大事な仲間の1人と言えるだろう。
「ウッス…その言葉、信じるッスよ。」
とは言え、夜嵐君は私の言うことを信じてくれたようで何よりだよ。
丁度、轟君も試験を突破したようだし…
おっと、こっちの画面に映っているのは爆豪君達かな?
----------------------------------------------------------------------------------------------------
「な、なんだありゃ!?どうなってんだ!」
高速道路を模したエリアの上に着いたのは、爆豪が変身したゲイツと切島、上鳴の2人だ。
彼らが目にしたのは、肉塊の様になってしまった受験生が転がっている。
「あの野郎の仕業ってことだろ!」
ゲイツが自身の仮面に着いた複眼で睨みつけるのは、夜嵐イナサと同じ士傑高校の生徒だ。
紫髪のその生徒は2年生の肉倉精児だ。
「我々士傑生は、活動時には制帽の着用を義務付けられている。何故か?それは我々の一挙手一投足が、士傑高校という伝統ある名を冠しているからだ。」
肉倉は自身の個性によって肉塊の様になってしまった他校生をその手に持ち、自身の学校の制帽について語り出す。
「これは示威である。就学時より責務と矜持を涵養する我々と、粗野で徒者のまま英雄ヒーローを目指す君達の圧倒的な水準差。」
「嫌いなタイプだ。」
「ああ、俺も同じだぜ!」
自身の学校のことを上げるためか、雄英の自由な校風を見下す言い方をする肉倉に、爆豪と切島は嫌悪感を露にする。
「雄英高校、私は尊敬している。御高と伍する事に、誇りすら感じていたのだ。だが…私は近頃の雄英の動きが気に喰わん。」
「何が気に喰わねえんだ?」
「仮免も持たぬ若輩者が、前線に立ち、あたかも自分がトップヒーローであるかのような面をしていることだ!」
自身の指を切り離して巨大な肉塊とした状態で、それを構える肉倉。
彼としては、免許がないにもかかわらずプロヒーローと肩を並べて戦闘に参加する出久や爆豪達が気に喰わない様子だ。
世間的には彼らの行動は賛否両論あるが、賛の方が多い。
だがそれは、彼らが死柄木弔を倒して八百万を救い出したからこそであり、結果が伴わなければ規律を乱す行動だとバッシングを受けていただろう。さらに、肉倉の様な一部の人間は結果が伴っていたとはいえ、出久達の行動を否定的に見ている様だ。
「切島、下がってろ。こういうのは大体、遠距離の方が有利だ!A・Pショット!オートカノン!」
肉倉が飛ばしてくる肉塊を、掌の一点から集中させて撃ち出す爆破を、連射して撃ち抜いていく。
「テメエ、出久やウォズのこと悪く言うなら…ブッ殺す!」
出久達のことを悪く言われたことで、爆豪の怒りに火が付いた。
出久との関係が修復されて以降、あまり汚い言葉を発してこなかった爆豪も、そう言った言葉を口から発してしまう。
「口が汚い輩だ!」
更に爆豪達に向けて、自身の体の一部をこねて切り離して向かわせる肉倉。
「くたばりやがれ!」
幾つかの肉塊を飛ばしてくる敵に対抗するため、今度は広範囲の爆破を連発していくゲイツ。
「視界がッ…!」
連続で浴びせられる爆破の、爆炎や煙は肉倉の視界を阻害する。
彼の視点では、爆豪達の位置を把握することが出来ず、肉塊を飛ばすにも、どの方向に飛ばせばいいか判断ができない。
「今だ!アホ面!」
「アホじゃねえ!」
ゲイツからの指示を受けると、上鳴はコスチュームの新装備であるシューターにポインターを装填して構える。
「雄英とか緑谷のこと中傷したの、俺も結構怒ってるぜ!」
肉倉が立っている方向に向けて、上鳴がポインターを射出する。
「なんだッ…!?」
爆煙が晴れて視界を取り戻した肉倉だが、そのコスチュームには上鳴が放ったポインターが着いてしまっている。
「ターゲットエレクトロ!」
そのポインターには周囲10m内の電気を誘導する性質があり、上鳴が放った電気は他の者に当たることなく肉倉に直撃する。
「皆真面目にヒーロー目指してんすよ!」
「それを、校風とか断片の情報だけでけなしてんじゃねえ!」
「…ッ!?」
電撃を受けて怯んだ肉倉の腹に、切島の硬化した拳による一撃が撃ち込まれる。
「コイツの分はテメエらにやるぜ。」
「良いのか?」
「ああ、決定打はテメエらだからな。」
肉倉を倒す決定打を与えたのは上鳴と切島だということで、彼らに肉倉の分のターゲットを2人に譲る。
「それに、どうやら起きるみてえだ…」
それに加え、爆豪としては標的はまだ有り余っている様だ。
肉倉によって肉塊にされていた他校生達が、彼が倒されたことによって通常の人としての姿を取り戻していく。
彼らのターゲットもまだ残っているゆえに、爆豪達にとっては獲物が多いということだ。
起き上がった他校生に対抗すべく、3人はファイティングポーズを構えるのであった…
本日も読んでいただいてありがとうございます!
ふと、思うのですが仮面ライダーに変身した状態の出久達ってあんまし血とか傷を見せないと思うんですよね。
なので、身体のダメージも少なくなりますし、この作品内では出久はトガちゃんに惚れられないと思ったので、ケミィも入れ替わられずに試験に参加していることになりますね。
なので、今後も色んな描写が原作と変わっていくと思うので、楽しんでいただけたらと思います。