我が魔王は緑谷出久!?   作:夢野飛羽真

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なんやかんやでインターン編も大詰め。
結構複雑すぎてトガちゃん達を絡ませれなかったけど、その代わりで八斎會はアナザーライダーのウォッチをオールフォーワンから渡されています。


第76話 オーバーホール

地下で激闘が繰り広げられているのと時を同じくして、地上では爆豪と志村が2体のアナザーライダーと戦いを繰り広げていた。

 

「クソがッ…!」

 

爆豪と対峙するアナザーゲイツは両腕を斧や弓に変形させて攻撃を仕掛けるだけでなく、変身者の酒木によって平衡感覚を狂わせられてしまっている。行動を阻害されるだけでなく、ゲイツリバイブ・剛烈の力によって強化された強大な爆破を無闇に撃てなくなってしまう。

 

「酔ってきたなあ!だがまだ足りねえ!」

 

アナザーゲイツは自身の腕を弓に変形させて、光の矢を何本もゲイツに向けて撃っていく。

 

「こんぐれえ、大した事ねえ!」

 

平衡感覚を狂わされながらも、周囲への影響が少ない小規模な爆破を放つことで敵の攻撃から身を守る。

 

「仮面ライダーゴースト、アイテムを落としてフォームチェンジに失敗する…と」

 

「何を書いてるの?とっとと行くわよ!」

 

アナザーウォズにさらなる攻撃を加えるべく、ムサシゴーストアイコンを取り出す志村ゴーストに対し、敵はノートの様なものに何かを書いている。

 

「あれ、眼魂が…」

 

「隙アリですよ。」

 

そのノートに書かれたとおりに眼魂を落としてしまったゴーストに、アナザーウォズが空中で生成した疑似惑星弾が襲い掛かる。

 

「あなたの個性は?」

 

「浮遊だッ…!」

 

アナザーウォズが自身の個性を使い、志村の個性を突き止めると、彼女が浮遊を使いにくい状況になるように雨の様に疑似惑星弾を降らせていく。

 

「厄介な相手だ…!」

 

元々多彩な能力を持つアナザーウォズに、変身者である音本の個性が加わることでよりその力が発揮されてしまっている。

 

「ぶっ倒してやる!」

 

さらに両腕を斧に変化させたアナザーゲイツが個性で平衡感覚を狂わせながらゲイツとゴーストに切りかかり、胸部装甲から火花を散らしながら2人は地面を転がる。

 

「厄介なヴィラン達だ…」

 

「けど、下でアイツらが頑張ってんだ!んなとこでくたばる訳にはいかねえんだ!!」

 

だが、この地下では出久達も八斎會と激闘を繰り広げている。爆豪はここで負けられないと立ち上がる。

 

「オラァ!」

 

ゲイツは足から爆破を放って宙に浮くと、地上にいる2人のアナザーライダーに向けて掌から爆破を放つ。

 

「これも喰らいやがれ!」

 

『パワードのこ!』

 

さらにゲイツは2人のアナザーライダーの前に着地すると、ジカンジャックローの電動丸鋸部分の刃でアナザーゲイツを切る。アナザーゲイツも両腕を斧に変形させて防ごうとするが、ジカンジャックローはそれを折ってしまう。

 

「メンタルはかなり強いみてえだな!」

 

「なら、そこも壊すまでだ。」

 

「させないよ!」

 

『俺がブースト!奮い立つゴースト!』

 

『ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!』

 

中々折れない爆豪のメンタルを折ってしまおうとするアナザーウォズに対し、闘魂ブースト魂にフォームチェンジしたゴーストがサングラスラッシャーで切りかかる。

 

「貴様、隠し事はッ…!」

 

アナザーウォズはその刃を両手と右肩で止めながら、ゴーストの精神を揺さぶるために彼女の秘密を言わせようとする。

 

「サーが俊典が死ぬと予言したッ…!」

 

「…ッ!?」

 

アナザーウォズが聞きだした志村の秘密は、サーがオールマイトが死ぬ未来を見てしまったと言うものであった。

 

「俊典?そいつは誰だ?」

 

世間ではオールマイトの本名が八木俊典であることは知られておらず、他のヒーローや身内のことだろうかとアナザーウォズが聞こうとする。

 

『スピードタイム!』

 

『リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイ!リバイブ疾風!』

 

『疾風!』

 

だが、その事実を知っている爆豪は、オールマイトのことを知られる前に倒さなくてはいけないと考え、ゲイツリバイブ・疾風に姿を変える。そして2名のアナザーライダーが捉え切れないほどの速さで彼らの背後に回り込んで爆破を浴びせる。

 

「くっ…!」

 

アナザーゲイツが爆豪の平衡感覚を狂わそうとするが、爆豪は一度その場から離れる。

 

『スピードクロー!』

 

「くたばりやがれ!」

 

そして一気に2人のアナザーライダーに向けて駆けていき、ジカンジャックローのつめ部分で敵を切りつけ、爆破で吹き飛ばす。

 

「とっとと決めるぞ!」

 

「ああ…!」

 

オールマイトの件を口にしてしまって動揺していたゴーストも、再び立ち上がって臨戦態勢になる。

 

『フィニッシュタイム!』

 

『ダイカイガン!ブースト!』

 

炎を纏うゴーストの蹴りが2人のアナザーライダーを吹き飛ばし、その間にゲイツがジャンプする。

 

『百烈タイムバースト!』

 

『オメガドライブ!ブースト!』

 

そして上からゲイツリバイブ・疾風が2人のアナザーライダーに向けて連続でライダーキックを叩きこんでいく。ゲイツの足が怪人の身体に当たる度に爆破が放たれ、連続蹴りを打ち込まれたアナザーライダー達の身体が地面に叩き付けられる。

 

「やったみてえだな…」

 

怪人達は変身が解除されて人間の姿に戻り、気を失って倒れている。

 

「んなことより、さっきの話本当か?オールマイトの…」

 

敵を倒し一息ついた爆豪が、先程志村の口から出た言葉が真かどうか問いかける。

 

「ああ、本当だ。俊典から聞いた話だ…」

 

「……」

 

サーが予知してしまった未来に、爆豪は言葉を失ってしまう。

 

「少し、ショックかな?」

 

「いいや、関係ねえ…んな未来、俺がねじ伏せる!」

 

「ああ、私もそのつもりだ!」

 

だが、爆豪は静かに決意した。

"サーが予知した未来を捻じ曲げてオールマイトを救う"と。

 

「後これ、出久は知ってんのか?」

 

「いいや、知らないさ。」

 

「そうか、まあ…いずれ伝えることになるだろうな。」

 

オールマイトの運命を出久はまだ知らない。だが、今はそれよりも先に敵の対処をすべきだと考え、爆豪は出久達が向かった建物の中に足を向けようとするが…

 

「何かが来るぞ!」

 

だがその時、地面からコンクリートが壊れていく轟音が響いてきて、爆豪達は音がした方に振り向く。

 

『マキシマムハイパーサイクロン!』

 

すると突然、地面に大きな穴が開き、竜巻状のエネルギーが天に向けて昇っていく。

それと共に、アナザージオウⅡの身体が吹き飛ばされて宙を舞う。

 

「第2ラウンドだ!」

 

穴の中から浮遊してきたグランドジオウも現れる。

 

「またアナザーライダーか…」

 

治崎が変身するアナザージオウⅡの登場に、爆豪と志村はファイティングポーズを取り、その横に出久が降り立つ。

 

「あれは…」

 

「治崎だ!」

 

「アイツら、オーマショッカーと接触してたって情報あったが、多分これを貰ってたんだろうな…」

 

サーの調査の中で分かった、治崎らがオーマショッカーと接触していたという情報。

その時に彼らが行った取引の結果、治崎らは3つのアナザーウォッチを手にしていたのであった。

 

「起きろ、仕事はまだ終わっていない…」

 

アナザージオウⅡが地面に倒れ伏す酒木と音本の下に歩み寄ると、アナザージオウⅡの力で彼らが倒されてしまった歴史を改ざんしてしまう。地面に浮き上がった酒木と音本の身体が闇のオーラに包まれてアナザーゲイツとアナザーウォズに姿を変える。

 

「こういうことは、したくないが…ここでお前達を潰すためだ!」

 

アナザージオウⅡが2人のアナザーライダーに触れると、それぞれの身体にヒビが入っていく。

 

「あ、あれは…」

 

すると、アナザーライダー達の身体が割れて黒い靄が溢れ出る。

3人のアナザーライダーから漏れ出る黒い靄が絡まり合い、闇が3人のアナザーライダーを包み込む。

 

「なんつーこと、してやがんだ!」

 

「仲間を…吸収している!?」

 

アナザーゲイツとアナザーウォズの肉体が崩壊し、アナザージオウⅡの身体に吸収されていく。

 

『ジオウ…トリニティ…!』

 

アナザージオウ、アナザーゲイツ、アナザーウォズの3つのアナザーライダーの力がオーバーホールの力で1つになる。仮面ライダージオウ・トリニティを禍々しくし、黒いラインが至る所に走る6本の腕を持つ異形、その名もアナザージオウ・トリニティ。音本と酒木の肉体をも自身に吸収した治崎は新たなアナザーライダーへと進化を果たしたのであった。

 

「病人共…俺が治してやる!!」

 

アナザージオウ・トリニティが腕を振るうと、その場に大量のアナザージオウが召喚される。

 

「アナザージオウが…多すぎんだろ!」

 

「けど、やるしかないよ。ここで治崎を倒して壊理ちゃんを助ける!」

 

『ダブル!オーズ!』

 

『ゼンカイガン!ケンゴウハッケンキョショウニオウサマサムライボウズニスナイパー!ダ~イ~へ~ンゲ~~!!』

 

『パワードタイム!リ・バ・イ・ブ剛烈!剛烈!』

 

グランドジオウはダブルとオーズを召喚し、ゴーストはグレイトフル魂に変身して英雄を召喚。

数で勝るアナザージオウ軍団に対抗するために、こちらも人数を増やしていく。

 

「俺も手伝うのさ!」

 

さらに万縄ウィザードも合流し、ライダーとアナザージオウ軍団の戦いの火蓋が切って落とされる。

 

『ムサシ!ベンケイ!ゴエモン!リョウマ!ヒミコ!ノブナガ!デルデルデ~ロ!ラッシャイ!!』

 

ゴースト・グレイトフル魂が召喚した英雄ゴースト達が、それぞれの剣でアナザージオウ達を切っていく。ベンケイゴーストもガンガンセイバーハンマーモードを振るってアナザージオウ達を殴打していき、ノブナガゴーストはガンガンハンドでアナザージオウ軍団を撃ち抜いていく。

 

「くたばりやがれ!」

 

ゲイツはリバイブ・剛烈の力で増幅した大規模な爆破を浴びせて、アナザージオウ達を吹き飛ばしていく。

 

「もう一回分離してやるのさ!」

 

ウィザードはドラゴタイマーの力によってフレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴンの4形態に分離し、それぞれの身体にドラゴンの体の一部を発現させて攻勢に打って出る。

 

「治崎!」

 

他のライダー達がアナザージオウ軍団を抑えてくれている間に、グランドジオウ自身はジカンギレードとサイキョーギレードの二刀流でアナザージオウ・トリニティに切りかかる。

 

「英雄気取りの病人が…!」

 

だが、2本の刃はアナザージオウ・トリニティの2本の腕で受け止められ、別の腕でグランドジオウを殴り飛ばす。

 

『フォーゼ!』

 

ジオウはフォーゼファイヤーステイツが使用するヒーハックガンを装備すると、火炎弾を相手に向けて撃ち出していくが、それらも敵は6本の腕で防いでいく。

 

「どうした…こんなものか?」

 

さらにアナザージオウ・トリニティが地面の意思の通路に触れると、それらが分解されて棘の山となり、グランドジオウに迫る。

 

(浮遊!)

 

ここで出久は志村の個性である浮遊で宙に浮いて回避する。

 

(黒鞭!)

 

更に万縄の個性である黒鞭で敵の腕を縛り付ける。

 

(ワンフォーオール!シュートスタイル!)

 

黒鞭を引き寄せて敵の身体を自身の方に引き寄せて、ワンフォーオールで強化された足を活かして蹴りを撃ち出す。

 

「スマーッシュ!」

 

「…ッ!?」

 

蹴りを受けたアナザージオウ・トリニティが地面に着地して、衝撃を数本の腕で抑える。

 

『覇王斬り!』

 

さらにサイキョーギレードから七色の斬撃を飛ばすが、それは敵の腕に当たるだけで、彼自身にダメージを与えることはできなかった。

 

『電王!ドライブ!』

 

地上に降りたジオウはデンガッシャーとドア銃の2丁の銃を手に持ち、敵に向けて弾丸を撃ち出していくがそれすらも腕で防がれてしまい効いていない様子だ。

 

「壊理を…返してもらおう!」

 

アナザージオウ・トリニティがグランドジオウに向けて走り出すと、6本の腕で次々とパンチを浴びせていく。

 

「クッ…!?」

 

「そんなものか…?英雄症候群の小僧!」

 

敵が放つパンチを出久が受け止める。

 

「何かになりたいって夢は…病気なんかじゃない!」

 

そして出久は左腕にワンフォーオールのエネルギーを込めてカウンターパンチを撃ち出す。

 

「子供が夢を持って目指すことを…否定する権利なんて誰にもない!」

 

さらに左足で蹴り上げて敵の顎を撃ち抜く。

 

「俺がこの世界の支配者となり!」

 

だが、今度はアナザージオウ・トリニティがパンチを撃ち返し、ジオウの身体が揺らぐ。

 

「個性という病気を消し去る!!」

 

更に数本の腕から繰り出されるパンチが、次々とグランドジオウの身体に突き刺さっていく。

 

「さあ、息の根を止めろ…!」

 

さらに召喚されたアナザージオウ達が次々とグランドジオウやライダー達を取り囲み、攻撃を続けるのであった…




アナザージオウ・トリニティ
アナザージオウⅡの進化版で、ジオウ・トリニティのアナザーライダー
主な能力はアナザージオウを大量に召喚、使役することである。
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