罪には罰を 悪に恐怖と絶望を
阿久 零の茶番
・図書館殺人事件
その日、少年探偵団が図書館のエレベーターに乗ると、重量制限のアラートが鳴った。
「オメーを数えてねーんだよ」
「あっ、そうか」
そんなやり取りを傍目に、少年の一人が携帯を取り出した。
「もしもし。管理会社の方ですか?
帝丹図書館なのですが、エレベーターが人1人分多く検知しています。
早めの検査をお願いします。
あっそうそう。少しお待ちください。
すいません!今日来てない職員の方いらっしゃいますか?」
あの人来てないよね?
と職員が話している。
「お待たせしました。天井裏にお一人いらっしゃるようなので、本日中にお願いします。」
「ちょっと待ちなさい」
電話を切ろうとした少年に館長が待ったをかけた。
少年は不思議そうに天井を見上げた。
「えっ?背表紙の無い本の中身ですか?みつゆ?警察?
はい、わかりました。警察の方にも連絡します。
館長から目を離すな、ですか。はいわかりました。」
「いい加減にしなさい!」
館長は顔を真っ赤にして怒鳴った。
「大人を揶揄うのはやめなさい!」
「そうですか。えっ?本を警察に持ち込めばいい、ですか。わかりました。」
遺体と本の中身が発見され、館長は逮捕されることになった。
少年は遺体に手を合わせた後、館長の足を見ると真っ青になり、恐れ慄いた。
「おい、何を見t「ナニモミテナイキイテナイキコエナイナニモミテナイキイテナイキコエナイナニモミテナイキイテナイキコエナイナニモミテナイキイテナイキコエナイ」なんなんだ!」
館長は戸惑いながら連行されていった。
***
「おい、阿久!まさかオバケがみえたのか?!」
ガキ大将のような少年…元太は怯えたように問うと、通報した少年…阿久は先程とは裏腹に無感情に答える。
「ただの計算に過ぎん。
人1人分の誤差は普通は出ない。
そして、そして以前見つけた背表紙の無い本と併せて考えれば、予想はつく。
後は戯れだ。」
「たわむれ ってなんだ?」
「遊びって意味ですよ、元太君」
(こいつ、オレと同じか?)
眼鏡の少年…コナンは阿久を見定めようとしていた。
・骨董盆は隠せない
探偵達が真相を暴き、犯人を自供させた。
そんな様子を冷めた目で見ていた少年は呟いた。
「揃って馬鹿か…」
「どういう意味さ!」
それを耳にした女子高生探偵が抗議するが聞き流し、犯人に話しかける。
「同情するぞ、お前の娘にはな。
これから一生、『人殺しの娘』だと後ろ指を指されるだろうな。
遺族に教えておくべきかな?"この娘のせいであの老人は殺された"と。
それより、本人に伝えるべきか?"親父さんが殺したのは、お前のためだ。お前のせいで人が死んだ"とな。」
犯人は青褪め、女子高生探偵…世良真純は胸ぐらを掴む。
「そこまで言わなくてもいいだろう!」
「いずれは知ることになる。
もしかして、目の前で知り、絶望する様を見なくなかったか?
それなら申し訳ないな。
そうだ。一応言っておくが、お前のも結構な値打ち物だ。
おそらく、手術費用がどうにかなる程度にはあっただろう。」
「あった?」
犯人は青褪めたまま、聞き返す。
「ああ。血で汚れたからな。
歴史的な何かなら兎も角、現代の殺人絡みだ。価値は下がるだろう。
どの程度下がるだろうな?
それに、犯人が分かったとはいえ、裁判も済んでいない。売却できるのはいつだろうな?
それで、手術費用はどうするんだ?
だれかから借りるのか?殺人犯に貸してくれるアテがあるのか?
借りたとして、お前に返せるのか?人殺しのレッテルが貼られるお前に?
そうそう、娘にはどう説明するんだ?『お前のために人を殺したけど、手術費用を工面出来なかった。すまない。』とかか?」
「うわぁぁぁ!」
犯人は叫び飛び出したが、警察に取り押さえられた。
「最初から助けを求めていれば良かったものを……」
取り押さえられた犯人を、阿久は冷めた目で見ていた。
推理メインの物って犯人を反省させたりしないよなって思ってたので
(誤解で殺した場合を除き、犯行がバレて降参or武力鎮圧の気がする)(特に後者、出所後にお礼参りしない?大丈夫?)
・案1 恐怖
霊が見えていると思わせた上で、とんでもないナニカが憑いていると思わせる。
(ハッタリ)
・案2 絶望
素直に助けを求めていれば助かったのに、殺しをしたから未来が潰えたと示す。
上記の例(本文)は、思い出しやすく書きやすいものから選んだ。