P3U 〜ペルソナ3×ウマ娘プリティーダービー〜   作:音佳霰里

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>今ゲームは風花加入の所まで進んでます


>…!? どうやら追記があるようだ、読んでみよう…

>『そろそろ恋愛の満月シャドウ戦です』と書いてある…


第2話

 

 

 〜4月7日 午前8時頃・トレセン学園 巌戸台分寮〜

 

 

 そろそろ学校に向かおうかという時間帯。部屋のドアを誰かがノックした。

 

「おい、転校生。起きているか」

 

 エアグルーヴさんの声だった。

 ここで『>出ない』なんて選択をするほど胆力がある訳でもないので、素直にドアを開ける。

 

「シンボリルドルフ会長に言われて、本日のみ、貴様を学園まで案内することになった。忘れ物は無いか?」

「はい、ありません」

「ならいい。着いてこい」

 

 そして、私は彼女に連れられて、これから1年間通うことになる学校─────日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称『中央トレセン学園』へと、向かうのだった。

 

 

 〜4月7日 午前8時半頃・トレセン学園職員室〜

 

 

 あの後は特に何事もなくトレセン学園に着き、どうやら同学年らしいエアグルーヴさんと別れ、職員室まで来ていた。お世話になる教員に挨拶するためだ。

 

 しかし、教員に声をかけたのは良かったものの、なぜ私は未だに職員室で待たされているのだろうか……。担任らしき人物はもう出ていってしまったし……。

 そんな事をつらつらと考えていると、教師が戻ってきて、私に声をかける。

 

「お待たせ。これから挨拶に向かうから、着いてきてちょうだい」

「分かりました……」

 

 挨拶……クラスのホームルームにでも向かうのだろうか……? 

 

 

 〜4月7日 午前9時頃・トレセン学園 理事長室〜

 

 

「歓迎ッ! ようこそトレセン学園へ! 私がこのトレセン学園の理事長、秋川やよいだ! そしてこっちが、秘書の駿川たづなだ!」

「駿川です。よろしくお願いしますね」

 

 なんでだよ。

 なんで私が理事長室にいるんだよ、順序はどうなってんのさ順序は(?)。

 

「え、えと。なぜ私は呼ばれたのでしょうか」

 

 とりあえず、聞いてみたかったことを聞いてみる。これを逃すと、機会も無さそうだ……。

 

「それは私から説明する!」、と秋川さん。

 

「まずこれは、一般の高校とトレセン学園との交換留学である事は知っているだろうか?」

「え、いいえ……」

 

「「……」」

 

 答えは沈黙。時に雄弁。

 

「とっ、兎角! このプログラムは、一般校のウマ娘にレースを含む、トレセン学園での生活を。トレセン学園のウマ娘に一般校のカリキュラムを体験してもらう事で、相互理解を促すと共に、普段あまり世に知られていないトレセン学園の実情を世間に知らせるというものだ」

 

 そして理事長は、扇子を取り出して開く。

 

「謝罪ッ。その事を伝え忘れてしまって、申し訳ない」

「い、いえ……。聞こうともしなかった私にも非があるので……」

「そして、私が君を読んだ理由はもうひとつある。現在君が宿泊している寮、その管理人は実は私なのだ」

 

 そうだったのか。案外そういういい一面もあるんだな。こういう大きな学校の理事長とかって、どこかしらに腹黒い一面を持ってるものだとばかり思っていたけど。

 

「そのため、近々私とたづなの2人で挨拶に向かおうと思っていたが……。謝罪ッ。本日は急用が入ってしまってな、明日以降になってしまいそうだったから、顔合わせだけでもと思い、今日、こうして君を呼んだ次第である」

「はあ……」

「感謝ッ! 本日はありがとう。これからの学校生活には慣れないことも多いかもしれないが、是非楽しんでくれ!」

 

 そして、クラスメイトとの顔合わせよりも先に理事長(分寮の管理人もやっているらしい)との顔合わせを済ませてしまった私は、ようやく自分のクラスに向かうことが出来たのだった。

 

 

 〜4月7日 深夜・トレセン学園 巌戸台分寮 作戦室〜

 

 

 もうそろそろ日付けを越そうかという時間帯。巌戸台分寮の4階にある作戦室には、トレセン学園の生徒会長であるシンボリルドルフ、副生徒会長のエアグルーヴ、そして理事長である秋川やよいの3人がいた。

 3人の見つめる先には、壁一面に備え付けられたモニターが。そこには、盗撮の事実なぞつゆ知らずと言わんばかりの、のんびりとした顔で眠るウマ娘の少女が居た。

 

「……まもなく時間ですね」

 

 自分の腕時計を見つめながら、エアグルーヴは2人に知らせる。その言葉に2人が頷くと同時、電子機器は一部を除き、その動きを停止する。今まさにモニターに映っている少女が『あの時間』などと呼称する時間帯がやってきたのである。

 

 しかし、秋川やよいを初めとした3人が棺桶の中に入ることはなく、ヒトとしての形を未だ保ち続けている。

 だが、今の彼女たちにとってそんなことは些細なこと。彼女たちが見つめる先には、棺桶の中に入ることなく眠り続ける少女の姿が。

 

「驚愕ッ。彼女はやはり『象徴化』することは無いというのか……。『影時間』への適性を持つことは分かっていたが、こうしてこの目で確かめるまでは分からないものだな……」

「えぇ、どうやらその様です。あとは彼女が『ペルソナ』への適性を持つことを祈るばかりですね……」

 

 そして3人は、今日も無事に例の時間が終わることを確認してから、各々の自室へと帰る。

 彼女たちは胸中で、エアグルーヴにはエアグルーヴの、シンボリルドルフにはシンボリルドルフの。そして秋川やよいには秋川やよいの、それぞれ三者三様の思惑を抱きながら、最初の夜は更けてゆくのであった。

 

 

 ―――満月まで、あと0日。




○幾月→理事長(ロリのすがた)
○テレッテ侍→出なかった
○肉彦→次の日の朝(小説内で)出る

>エアグルーヴって高2だったのか…。高3かと

>後半読みづらくてごめんなさい。
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