「むっ、気づかれたか……だが、そのギョッとした表情もスケッチさせてもらったぞ」
露伴は10mほど先を歩く小学生の少女から視線を一切そらさずそう
その少女は先日
当然、ぼくは興味をもった。術式というその力の源泉が呪力というヤツであるということまでは康一くんの記憶にのっていたが、それを駆使して彼女が定期的に退治している呪霊の姿や動き、鳴き声なんかは一つの情報もありはしなかった。
自身に『呪霊が見えるようになる』と書き込もうとも思ったが、そこで康一くんの記憶に『呪霊を認識しているとそれらに襲われやすいらしい』と書き込まれているのを見て一度踏みとどまった。
その翌日に、クソッタレの仗助に重傷を負わされて数日の療養を強いられたが、そこでこの露伴は今後の
『スピードワゴン財団』や『石仮面』、『呪術高専』と興味深い内容はいくつもあったが、まずは『
なぜ幼い彼女が頼まれもしないのに死に物狂いで人類の脅威を排除しているのか? ぜひとも本にしてみたい。
読んだ記憶を思い出す限り、件の少女は普段は一般的な小学生として登下校を行いその道中で発見した呪霊を倒しているそうなので、その少女を見つけ、それから自身に『
視線を切るように人混みで右、右、左、右と小刻みにステップで進む。
波紋で強化した身体能力を駆使した高速移動で漫画家との距離を引き離そうと試みるが、しばらくすると元の距離に戻っている。
『ふふ、この岸辺露伴を撒こうとしているな? 無駄だぜ、この辺りの小学生の通学路は頭に入れてきた、
リンダリンダが強化した聴力でその声を拾う。
そういう理屈ならば彼からは逃げようがない。最終的には必ず追いつかれるだろう。
と、一般的な小学生ならば諦めるのだろうが、あいにく私はそうじゃあない。
「ちょっとハードな登校になりそうだけどしょうがないわねっ!」
ここで改めて解説、私が今使っている力は波紋と呪力のふたつ。
呪力による強化は、
対して波紋は、練り上げた波紋エネルギーによって生命力、身体能力を大きく底上げできるものの、その強化率は
どちらも掛け算の強化ではあるが、かける対象の数値を引き上げる為には修業あるのみなのだ。
だが、その強化
通行人が一斉にどよめいた。
その視線は全て頭上遥か高くに突然跳ね上がった私へ向いている。
当然、岸辺露伴の視線もキッチリ私を捉えている。
それでいい、決して逃げるつもりで飛び上がったわけではないからね!
私は握りこんだテグス糸にありったけの波紋を流し込んだ。
『何ッ!?』
テグスの先は
前後左右から殺到する糸の塊を避けることは一般的な身体能力であるそこらの漫画家では対処不可能っ!! 勝った!! 杜王町編完!!
『――とかいう表情だが、甘いっ! ゴマ蜜団子より甘いな! この露伴がその程度の策を予測できないと思ったか!!』
高速で露伴の腕が閃くと迫っていた糸がぷっつりと切断された。その手にはGペン!? 確かに高速で振り回せばそれなりのキレ味は出せなくもないだろうけど、毛糸の塊を切るとかどんな超絶技巧なのさ!?
視線誘導のために高く飛び上がった代償か、ずんずんと露伴がこちらに迫る。
自信に満ち溢れた表情だ。『これから自分が負ける可能性なんてありはしない』と思っている顔だ。
「
もう一度テグスに波紋を流し込む。
一見すべてが断ち切られたように見えていた毛糸が再び集まり、切られた毛糸も巻き込んで露伴へと襲い掛かる。
ロープマジック。 第二部でジョセフ・ジョースターがエシディシやカーズに披露したトリックだ。
「何度やろうと同じこと……ムッ!? ……なんだ!?」
先ほどの焼き直しのようにGペンを振るうがそのペン先が毛糸を切断することは無く、あっという間に全身へ絡みついた。
「今度は波紋だけでなく、呪力も流したんですよ。呪力には強度を底上げする効果もあるんです」
「……なるほど、いい勉強になったよ。それで、この毛糸はどうやったら解けるんだい?」
「私に、子供を追いかけまわす大人を解放する度胸は無いので、しばらくそこの
困惑した表情で彼が地面に転がったところで近づいてタネを明かし、くるりと反転して歩き出した。
ちょうどここは件の小路が隠れている道の向かいに位置しているし、今度鈴美さんに弄られればいいんだよ。
第4部終了後のストーリーどこから見たいですか? 選ばれなかったのは閑話やら回想やらでたぶん細切れで書きます。
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呪術、高専(玉折前)から
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ジョジョ、第5部から
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第4部と第5部の間のオリジナル
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すっ飛ばして呪術原作1巻から