お気に入り登録がじわじわ増えていることにニヤニヤしている作者です。
ついに第4部原作です。
矢文ちゃんはあくまでサブストーリーキャラを目指しているようですが、運命はどのように彼女を導くのか……
ご期待ください。
月日は流れ、1999年4月に突入した。
独学での術式、波紋の修業は順調に進んでいる。
……ウソです。最近やっと勝手に術式が発動するのを制御できるようになりました。
それまでは定期的にデザイン違いの『石仮面』がちらほらと……全部叩き割ったけど。
けどしょうがないじゃん!? 術式になれるためにメインキャラからモブまであらゆるジョジョ立ちをッ、体に覚えこませていたら自然にそういうリアクションとるようになっちゃったんだから!
『構築術式』で作られたものは当然一般人にも見えるし、タイミングや物によっては隠しようがないので、最近学校では【町一番の天才マジック少女】なんて異名を付けられちゃうし。
入学式とクラス替えが終わり、今日は普通の登校日。
本来ならバスで向かった方がいい距離だけれど、両親には貯金と運動を理由にして早めに家を出て徒歩で学校へ向かう。
ポニーテールに使っていたアメリカンクラッカーのゴムを解き、中空の鉄球を弾ませる。
そしてゆっくりと深く、力強い呼吸に切り替えていく。
パシパシパシィ!
紫電のような衝撃が鉄球のまわりに弾ける。
波紋は最近やっと道具に流せるくらいに練れるようになってきた。
しかし、道具に流すと今度は肉体の強化がかなりおろそかになってしまう。
その分は呪力で補っているけど、最終的には両方同時に使って強化がしたい。
今後の課題だね。
そしてぇ、波紋で弾みがより良くなったアメリカンクラッカーを、思い切り振り回す!
ドグォ~ンッ!
「あぎやぁ!?」
「みょおじぇ!?」
「たこすっ!?」
ぶつける間だけ呪力をのせて、3方向の蠅頭を殴り祓った。
半年ほど前から、行きと帰りの往復で見かける度にこうしている。
毎日最低でも5匹、多い日はだいたい15匹は祓っている感じだ。
周りの人には呪霊は見えていないので派手な一人遊びをする子供に見えているから、時々ほほえましいものを見る視線を感じるけど、こいつらが成長して人を死なせるよりはよっぽどいい。
しばらくアメリカンクラッカーを弾ませながら歩いていると、目の前をこの辺では見かけない子供が通り過ぎた。
蝶々のデザインが各所に織り交ぜられたちょっと高そうな私服の幼女だ。
しかし、見たところもう学校に通っていそうな感じがするんだけれど……
誰かを探しているのか、表情は眉根をよせて唇をキュッと閉じていて不安と焦りがうかがえる。
そんな彼女の負の感情に引き寄せられたのか、蠅頭から進化したばかりに見えるカエルに似た呪霊がペタペタと塀をよじ登って構えるのが見えた。
わたしは空条徐倫!
ことしの誕生日で7才になるの! ふだんはお仕事ばっかりのお父さんが、珍しくお休みをとったから私はてっきり誕生日のまえばらいをしてくれるのかと思っていたの。
けど、お父さんったら新しくジャパンで見つかった、ひいおじいちゃんの息子さんに会いに行かなきゃいけないんだって!
そんなことより私の誕生日のほうが、ふつーだいじでしょ!?
だから、いっぱいダダをこねてついてきてやったの!
誕生日旅行もかねる? のよ!
それなのに、もりおうちょうに着いたらさっそく迷子になったのよ、お父さん!
あちこち歩いてみたけど、ぜんっぜん見つからないの!
ちょっぴり不安になってきてどーしようって思ってたら、『しふみお姉ちゃん』がきてくれたの!
かっこいいヒーローみたいにジャンプしてきてね、その場で1回転したの!
それから「だいじょうぶ?」ってやさしく声をかけてくれてバス停まで送ってくれたのよ!
途中で何回かマジックも見せてくれてね、カメさんがいるのもお姉ちゃんが教えてくれたの!
けど……さいしょにジャンプしていた時、何もないところをけっていたように見えたきがしたのよね、不思議!
背の低い高校生に向かい合う、白いコートを着た長身の男に駆け寄っていく彼女を見届けて私はすぐにその場を離れる。
そして、何度か道を曲がり人気がなくなったところでしゃがみこんだ(ワムウのポーズ)。
「あっぶねえええ!?」
なんか見覚えのある顔してると思ったらまさかの空条徐倫!
なんで杜王町いるの?
ここ死亡フラグが乱立してる危険地帯だよ!?
よく連れてきたね承太郎さん!? 外国に住んでたせいで平和ボケしちゃったわけぇ!?
びっくりしすぎてまた勝手に術式発動しちゃったじゃんか!
徐倫ちゃんには学校のみんなと同じマジックということでごまかせたけど、構築したものによっては大問題だったよ……。
「助けられてよかったけど、先が思いやられるよ」
ともかく、彼がこの町に来たということは原作がはじまったということだ。
これから彼と彼の叔父にあたる高校生、東方仗助そしてその友人たちによる数か月の物語が繰り広げられる。
その物語が終結したとき、凶悪な殺人鬼はいなくなり、町には平和が訪れるのだ。
……とりあえず人質にされたりしたら原作の崩壊につながりかねないので、徐倫ちゃんのことは見かけたらちゃんと気にかけておこう。
「……仗助、もう一つお前に伝えておく」
「この写真、この、
「コレをたとえ一部でも持っている人間を見たら、すぐに連絡しろ」
「これを持っている奴は……何をしでかすかわからねぇ」
矢文ちゃんは『アイズオブヘブン』を履修していません。
作者のやる気に直結しますので、感想、評価お待ちしています。