富士・河口湖殺人ルート   作:新庄雄太郎

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いよいよ、最終章です。


第5章 解かれた謎と列車トリック

「ほう、じゃあ溝川さんは新宿から特急に乗って河口湖へ行ったんですね。」

 

「ええ、そうですよ。」

 

「ちなみに、あなたは沼津へは行きましたか。」

 

高山は溝川に言った。

 

「さぁね、沼津へは行ったかな。」

 

「そうですか、行ったかどうかわからないんだね。」

 

「ええ、そこまでは。」

 

「あのー、少し聞きますが。」

 

「何ですか。」

 

「新宿から河口湖へは行きましたか。」

 

「ええ、行きましたよ、汝の特急かは覚えていないがね。」

 

「そうですか。」

 

その後、溝川は釈放された。

 

「そうか、アリバイがあるのか。」

 

「ええ、河口湖へ行ったのは確かです。」

 

「問題は、特急「あさぎり」に乗って沼津へ行ったかだよね。」

 

「犯人はあの人だわ。」

 

と、桜井は言う。

 

「桜井は、そう思うのかい。」

 

「ええ、その溝川が怪しくなってきたわよ。」

 

「そうか、何かある筈だ。」

 

高杉は言った。

 

「でも、どうやって山梨から静岡へ列車で行ったのかしら。」

 

「そこなんですよね。」

 

「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「えっ、高山それ本当か。」

 

「ええ、主任時刻表を持ってきてください。」

 

「はい。」

 

南は高山に時刻表を渡し、早速調べて見た。

 

新宿発7時30分 特急「あずさ3号」に乗車

 

大月着8時31分 下車

 

富士急行で河口湖へ、矢場を殺害。

 

河口湖から大月へ、ホテルで1泊

 

大月発8時48分 特急「かいじ104号」に乗車

 

新宿着9時53分 下車

 

新宿発10時15分 特急「あさぎり3号」に乗車

 

車内で、杉本を毒殺

 

沼津着12時16分 下車

 

沼津から三島へは列車で。

 

三島発17時31分 東海道新幹線「ひかり116号」に乗車

 

東京着18時14分 下車

 

「そうか、犯人は「あずさ」と「かいじ」と「あさぎり」と「ひかり」に乗り次いで山梨から静岡へ行ったのか。」

 

「その通りですよ。」

 

「そうか、三島からは新幹線に乗って東京へ帰れるのは可能ですからね。」

 

「これが出来るのは、溝川だ。」

 

「問題は、犯行の動機ですよね。」

 

「そこなんだよな。」

 

「ええ。」

 

そして、次の日。

 

「溝川さん、あなた特急「あさぎり3号」に乗っていましたね。」

 

「そうして、黙っていたんですか。」

 

「おいおい、私が犯人だって証拠はあるのか。」

 

「証拠はありますよ。」

 

「何。」

 

「あなたは、新宿から「あずさ」に乗って大月へ行き河口湖で矢場を殺害し、その後に大月のホテルで1泊し、大月で「かいじ」に乗って新宿で「あさぎり」に乗って杉本を毒殺した。」

 

「あいつは許せなかったんだよ、私が注意した駐車の事でトラブルで恨まれていたとは許せなかったんだ、だから殺害するしか。」

 

「例えどんな理由でも、殺害は犯罪ですよ。」

 

と、南は言った。




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劇中の列車時刻は平成4年の時刻を使用しています。

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