萃香がある提案を出した。
「弾幕ごっこならいいよ。」
銀狼は殺し合いなどに強く、スペルカードルールに弱い。前まではそんな種族だった。
太一は「OK!」と言いながら、始めた。
始まってから太一が妖力使ってショットを撃ちまくった。が、完成度が低かった。
それを知った萃香は、にやけてこう言った。
「どうしたの?スペルカードは美しさや、技の完成度なども評価になるんだよ。」
「俺のスペルカードは、戦闘に特化したものくらいしかないぜ。」
「美しさに欠けるねぇ。」
「新スペルカードもあるし、2時間以内には勝てたりして。」
「鬼をなめないことね。銀狼さん。」
太一は完全に挑発に乗り、切れた。
突然、白銀の毛が消え、背中から翼、髪の毛が銀から青に変わった。
しかし、反動はデカくなるだけだった。
「ガッハ…ハァハァ。」
「本当に大丈夫?」
「スペル《聖剣 レーヴァテイン》」
太一はアロンダイトとレーヴァテインを持ち、《合成 アロンテイン》を使った。
「アロンテインに切れぬ物などない。《斬符 時切り》」
「庭師とは違うねぇ。」
突然、萃香にダメージが入ったが、少し当たっただけで、そんなにダメージはなかった。
「ハァハァ……やったか?」
「いいや?私はここだよ。」
後ろを振り向いた。そこには誰もいなかった。
前を向き直すと、そこに小さくなった萃香が10人ほど居た。
「う…そだろ…。」バタっ
突然太一が倒れた。反動によるダメージとウィルスによるものだと思われた。
萃香が元の大きさに戻って近寄ると、太一が蹴りを入れた。
萃香は足をつかみ、真顔で投げ飛ばした。
自分の能力が消えているのを知らずに。
「萃香ー。いいぞ。」
「もっとやってくれないかー。」
「いいぞー。もっとやれー。」
観客はすごく盛り上がっていた。
萃香が油断して酒を飲んでいた。
その直後、後ろから殺気を感じた。
太一は、また種族を変えたが、反動を受けなかった。
アロンテインを右手で持ち、体力が限界なのかフラフラと歩いた。
「スペル《無双残像 「トラ◯ザム」》」
太一が最終兵器に取っておいたスペルを使うと、体が紅く光り、動くと直視できるはっきりとした残像を生み出した。例えるなら、ガン◯ムO◯のエクシア並みの残像と言えるだろう。
太一は銀狼専用のスペルカードを無理やり作り、発動させたのだ。
太一は萃香に最後の一撃を与えるような感じで、切りかかった。
するとウィルスが突然変異し、めまいなどが消え、スペルカードの威力が上がった。
萃香は霧のような状態になることができる鬼だが、能力を使われていることを知らずに、能力が使えなくて焦っていた。
「え、どうして?」
「終わりだー!」
太一は萃香をピチュッた。
そして、試合を終わらせた後、勇儀と萃香と太一で宴会をしていた。店は勇儀が予約を取っていた店で、勇儀のお気に入りの店らしい。
「今日は私の奢りだ。好きなだけ食べたり、飲んだりして良いよ。」
「ところでさぁ。何でルナティック指定者が地底に来たんだ?」
萃香が不思議そうに質問してきた。
それを聞いた太一は。
「俺の信頼してる人に言われたんだ。このままだと、幻想郷の強者たちに簡単に負けるから、能力をできる限り使わないで戦う修行をしに来た。それだけだ。」
「真面目なんだね。」
「後何人か来るからその時に自己紹介でもしようか。」
一体誰が来るんだ?と考えていたとき、店に魔理沙が入って来た。他に数人つれてきて。
「よっ、来たぜ。」
「待っていたよ。さ、早く飲もうや。」
「ところで、お兄さん誰?」
太一に聞いてきたのは、閉じた瞳を持っていて、帽子を被っている少女だった。
そして、他にも、ヤマメやキスメ、パルスィやお燐、お空やさとりが誰?って顔をしていた。
魔理沙は、太一のことを説明中。
説明が終わって、みんなが喋っている時、ヤマメが今日の出来事を話していた。
魔理沙の説明で、太一が吸血鬼、銀狼という種族でもあるということは伝えてなかった。
勇儀と萃香と魔理沙は知っているが。(なんで教えないんだか。)
太一は自分のことを話されているとおもうと、嬉しくなかった。
「どうしたんですか?」
「お燐か。」
お燐が話しかけてきた。理由はヤマメが話している時につまらなさそうな顔をしていたからだ。」
「俺がここに来るまでにいろいろあって疲れただけだよ。」
「何があったんですか?」
「お兄さん聞かせて。」
「いいねー聞こうじゃないか。」
皆が興味津々だった。
「話すぞ、あれは今から36万……いや、5時間くらい前だった。」
太一が話し始めたころ、文と椛が地底にやってきた。
「いいですか。太一君の捕獲が今日の任務だそうです。」
「で、どうやって捕獲するのよ。」
「まずは聞き込みからです。」
二人は旧都で作戦会議をしようと思ったらしい。
太一は、追い込まれたが入口に入り、竪穴に落ちて行ったとこまで話した。
「そのあと、どっかの蜘蛛の巣に引っ掛かって抜け出そうとすると、ちょうどそこにヤマメが来て。」
「え、わたし!?」
「蜘蛛の巣をどかすのかと思いきや、ウィルス掛けて来てお前を食べるとか言い出したからちょっとした細工を蜘蛛の巣に施したら蜘蛛の糸が消えたんだよ。」
「とりあえず許してくれない?」
「弾幕ごっこで勝てたらな。」
「あ、そうそう。太一は5人目のルナティック指定者だぜ。」
「なんでそんな大切なことを早く言わないの。」
ヤマメが涙目になっていた。
「とりあえず、話を戻すぞ。そのあと落ちていたら桶が振ってきたから普通に回避して降りた。」
「(避けたんだ。)」
「それで、橋が見えたんだが、不気味にパルパルと聞こえたから川を下って行って旧都に向かった。」
「(みんなだけ出ているなんて妬ましいわね。)」
何を思っているんだか。自業自得です。
「そして、妖怪に殺し合いを挑まれたから、数秒で蹴散らし。萃香が来て、そのまま弾幕ごっこになった。」
「賭けバトルをやってたのか。私も見てみたかったぜ。」
「他人事だと思って。」
太一のセリフで太一以外が大笑いした。
一方、文と椛は…。
「とりあえず、ここの居酒屋で休憩しましょう。」
「ハァ、分かりました。でも、明日からはちゃんと真面目に仕事をやりますよ。」
「太一君がこの居酒屋に居たらなー。」ボソ
「ん?よく聞こえませんでしたが。」
文は気にしなくていいよと冷や汗をかきながら言い、居酒屋に入った。
中に入ると、旧都組、地霊殿組、魔理沙が集まって飲んでいるのを見つけた。
「せっかくだから何を話してるのかを聞いてみましょう。」
「盗み聞きですか(文さんはなんでこんな性格なのかな)。」
文は何をやろうとしているのやら。
偶然なんてものはないと、文は思っていたかもしれない。
文が、お空の後ろに隠れて話を聞いた。
「太一君が嫌いな種族は?」
「今のところ、カラス天狗かな。」
「どうしてだい?」
「だって、あいつらときたら、地位が上だからって白狼天狗にパシリするわ、前線に立たせるわ、鬼が来たら敬語で言うわ、ストレスは部下にぶつけるわっていう位の奴らだからな。噂レベルだが。」
それを聞いた文は、ムッとした。
「(私のようなカラス天狗はそんなことはしないのに。)」
「(時々ですけどありますねぇ。)」
「…《神剣 アロンダイト》
太一が急に、席を立ち、お空に向けて背中に生成させた。そして、吸血鬼になった。
今度はいつものデカい反動を受けた。
太一は今のところ、満月や新月以外で吸血鬼や銀狼になることができるが、その分普通の3倍以上の反動を受けてしまうのだ。
疲れていた太一は反動を受けると床に膝を落とし、そのまま倒れた。
「大丈夫ですか?」
「動くな!」
皆が叫んだ奴の方向を見ると、椛だった。
「その少年は、大天狗様のところへ連れて行きます。」
「そんなウソをついたって。」
「本当らしいわ。」
さとりが、そう述べた。
彼女は、さとりの瞳を使い、相手の心で考えていることを勝手に読んでしまうのである。
でも、太一だけは読み取れる時と、そうでない時があった。
そんなことはどうでも良い。
「へぇ、みんな敬語を使っていると聞いたが、嘘なのか。」
萃香が文に威圧していたが、アメリカンジョークってことらしい。
「とりあえず、なんで太一が大天狗に呼ばれたのかを聞きたいのだが。」
勇儀が聞いてきた。
しかし、文は…。
「私たちも聞いていません。」
「なら。萃香、準備しな。私たちも行くよ。」
勇儀がそういうと、倒れていた太一が起き上がった。
「大丈夫かい?」
「妖力が切れただけだ。」
言い訳になっていない。
「とりあえず、寝るわ。おやすみー。」バタン
また、倒れたが、さすがに寝ているとわかった。
この状態からどうなるのかは特別篇で。
締めが悪い。
次回、大天狗と天魔が出てくるかもしれない(オリキャラだがな)。