その日世界は激震に包まれた
空が裂け…地が割れ…異形の怪物の軍団が這い出てくるようになった
ある国は武力で未知の怪物を制圧しようとした
ある国は対話で未知の怪物を御そうとした
ある国は混乱に乗じて他の国に侵略を行おうとした
だがどれも失敗しインフラは破壊され、人々は怪物の食糧とされた
世界の9割9分9厘は怪物が蔓延り、人々は隠れて細々と生きていた
これはそんな世界で戦う少女達の物語
少女達に待ち受けるのは絶望か希望か…それは誰にも分からない
2058年 4月10日、その日 人々の隠れ里に1人の女の子が産まれた
女の子は順調に成長し
そして時は現在に至る
2065年 4月10日
「ん〜 今日もいい天気だな〜 そういや今日は私の誕生日だったっけ?」
少女の名前は秋葉 椎名 今日で7歳になる
少女が生まれ育った山奥の村は少女しか子供がいなかった
少女以外の子供は怪物によって喰われるか病気で死亡するかしていた
「ママから頼まれてた果物も取れたし家に帰ろっかな〜」
少女は母の頼みで果物を村の外に取りに行っていた
それが少女の運命を大きく変えるとはこの時の少女は思ってもいなかった
少女が森から村へ帰ろうとしている途中 村の方から火の手が上がっているように見えた
少女は煙を見ると山道を走って急いで村へと帰った
しかし所詮小柄な少女 急いで走った所で何か出来るとは思えなかった
しかし少女は走った 途中で転び膝を擦りむいても走った
そして村に辿り着くも全てが遅かった
優しかった少女の母は腹を喰い千切られ
頼りになる少女の父は首から下が無くなっており
遊んでくれていた近所の老婆は内臓を引きずり出され
他の村に住んでいた人も無惨な死体となっていた
少女は泣いた 少女は絶望した 少女は怪物に復讐心を抱いた
少女は家に置いてあった父の形見であるライフルを手に取り復讐の旅に出る事にした
少女にライフルを扱う技術などは無かった
それでも少女は戦う道を選んだ
少女は村の外で怪物と戦った
少女は命の駆け引きなど全くした事が無かった だが
怪物は不意をつかれ少女の手によって殺された
少女は初めて生き物を殺した
………我々の観測ユニットの電源が切れたか
ここから先は我々は手を出すことは出来ない
君達観測者も少女に声を掛ける事は許されない
何故ならば 我々は3次元の存在だが 少女は2次元の存在だからだ
ここから少女がどのような運命を辿るか それは我々にも分からない
だが 少女が苦しむ様を是非楽しんでいってくれたまえ
観測者諸君