幼馴染の変人ベーシストの料理番になった件について。   作:かんかんさば

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夏休みが終わりかけなので初投稿です。

夏真っ盛りなのにクリスマスの小説を書いてて寒暖差でバグりそうでしたが、なんとか8月に間に合いましたね。


#48 聖夜の起爆剤

12月24日、クリスマスイブ。

 

ここ新宿にはクリぼっちを満喫する紳士淑女、あるいはこの日を待っていたと言わんばかりにイチャつくカップルどもで溢れかえっている。

クリぼっちを満喫する同志の皆様方、ご苦労さまです。いちゃつきやがるカップル共、爆発しろ。

 

「今日の客は荒れてるぜ、気をつけろ」

 

結束バンドのリハーサル前、リョウはそんなことを言っていた。

 

「えっ、なんで!?そんなにあたし達歓迎されてない?」

「わざわざクリスマスイブにロックを聴きに来るやつなんて恋人がいないいわゆるクリぼっちの暇人に違いない」

「偏見すぎる!!」

 

いいだろロック好きのカップルだっているかもしれないし。現に俺の両親2人ともロック好きだし。まぁ姉貴は……うん、彼氏いないし暇人だな。

 

「いや虹夏、偏見ではないよ」

「どういうこと?」

「そこにいる下村くんがいい例だよ」

「は?」

「楓は今日のライブ、高校の友達いろいろ誘ってみたんだけど断られちゃったんだって」

「そうだったんだ……残念ですね!」

 

喜多ちゃんはいる側の人間だろうに……あぁ、ほんといい子だよこの子は。

というか、なんでその話を……ん?まさか……!

 

「なんで断られたと思う?」

「もしかして、『恋人とデートするから行けない』ですか?」

「正解。ただでさえ少ない楓の友達はみんな彼女とデートに行くから来れないんだってよ。ぷぷっ」

 

言われちまったよ。でも別に来なくても大丈夫だし!あいつらにきくりさんの醜態見せたらドン引きどこじゃ済まないかもしれないし!

 

「そういえば蘆名くんも上杉くんも伊達くんも付き合ってる子がいるって聞いたな〜。あ、もしかしてあのメンツで彼女いないの楓だけ?」

「そうだよ悪かったな」

「今からでも大槻ヨヨコに告白してくれば?この前めちゃくちゃ顔真っ赤にしてたしワンチャンいける」

「その場のノリで告白するのは失礼だろ……」

 

仮に今ダッシュで告白しに行ったら……いや、やめとこう。考えたらキリがない。

あ〜、可愛い彼女がいたらこいつらにいじられることもなかったんだろうな。あれ、ちょっと待て。恋人が居ないのはこいつらも一緒だよな。よし、倍返しだ。

 

「ってかお前ら2人も彼氏いないだろ。リョウに関しては好きな人誘ったのか?ん?」

「……うぜぇ」

「うわウザっ!そんなんだから彼女できないんだよ!」

「『人の振り見て我が振り直せ』っていうよな?このまま俺の事いじってたら彼氏なんて出来やしねぇぞ?」

「あ〜もう!楓のバカ、煽り厨、球技音痴!」

「おい最後の関係ないだろ!」

「3人とも喧嘩はやめてください!!」

「喜多ちゃん……ちっ、命拾いしたな。次は容赦しないからな?」

「こっちだって同じだよ?ね、リョウ」

「うむ」

 

よくよく考えたらライブ前にドンパチやるのはよくないな。反省反省。

 

「ていうかさっきリョウが『クリぼっちの暇人は来ない』って言ってたけど普通にカップルとか来るでしょ!」

「クリスマスデートでライブって素敵ですね!」

 

そうそういないだろ、クリスマスにSICK HACKのライブ見に来るカップル。いや、俺の両親が居るんだった。

 

「むむ、もしや私達の音楽が私達の音楽がカップルを盛り上げるBGMになるのでは……!?」

「結束バンドの曲でそんな雰囲気にはなんないと思うな」

 

虹夏の言う通りだ。まぁ、強いていえば『星座になれたら』ぐらいだろ。

 

「何でこんな日まで幸せな奴らの為に演奏しなきゃいけない……」

「この歌詞を共有したいのに……」

「恨めしい、リア充共め……」

「うぅっ……」

 

いくらなんでも卑屈になりすぎ……いや、彼女らが考えることは正しい。原始、ライブハウスというものはロックと孤独を愛する者が集まる場所だ。純愛幸せ満点ムードを作り出すところではないんだ。聖夜がなんだ、ロックはロックであるべきなんだ!その思想を抱えるリョウとひとりは敬愛すべき同志だ。彼女らの心に暗雲をもたらすものは消し去ってしまえ!!(※個人の考えです)

 

「同志たちよ、クリスマスイブなんてもんは存在しない!今日は12月24日、普段よりちょこっとリア充が多いだけのただの土曜日だ!」

「同志下村楓、よくぞ言ってくれた!」

「楓くん……!」

「変に一致団結しないで〜」

「下村くん、そろそろリハーサルやるって!」

「はい、今行きます!じゃ、リハーサル行ってくるわ」

 

 

 

 

と、恋愛とクリスマスに対するコンプレックスをひけらかすような一幕があった。

そんなことはさておき、今日はSICK HACKのクリスマスライブ当日。開演前にもかかわらず、会場であるフォルトの前には大勢の人が並んでいた。15時過ぎに会場入りした時ですらかなりの列だったことから今日は大勢の人が見に来るということが分かる。

 

俺は今ケータリングが置いてあるテーブルの前で水分を取りながらきくりさんと大槻の2人と会話を交わしている。

 

「楓くん、緊張してる?」

「まぁ……そうっすね」

「なに下村、アンタ緊張してんの?」

「ああ」

「ふふ、アンタもまだまだね」

 

緊張しますよ、そりゃ。それにもうすぐ本番だ。このタイミングであれば全くしてない方がおかしいのかもしれない。

 

 

「わかってると思うけど、今日のライブスベったらアンタのせいだからね?」

「わかってるって。いい感じに盛り上げてくるから安心しろ。あ、もしかしてめちゃくちゃ楽しみにしてくれてるのか?」

「……ちっ、違うから!べっ、別に楽しみじゃないから!……私はみんなと打ち合わせしてくるから。下手な演奏したら許さないから!!」

 

楽しみなのか、嬉しいな。

ぷんぷん怒りながら戻る大槻を肴にきくりさんは酒を飲み進める。ライブ前からこんなに飲んで大丈夫なのだろうか。「楓くんも飲む〜?」なんて言ってお裾分けしようとしてきたが、きっぱり断った。

 

「お〜い、そろそろ打ち合わせ始めよ〜!」

「はい、今行きます!」

 

鮫島さんに呼ばれ、一旦楽屋にもどる。

楽屋に戻ると流れを軽く再確認をした。円陣を組んでステージへと向かった。

 

リハーサルでは最終練習に来られなかったリードの吉野さんとも合わせることができ、素晴らしいパフォーマンスができた。それを自信にしていけば大丈夫だ。

 

楽器やエフェクターボードはあらかじめステージに置いてもらっているため、手ぶらで舞台へと出ていく。

 

角谷さん、鮫島さん、吉野さんがそれぞれチューニングなどの準備を始める。

俺もスタンドからマイクを取って軽くウォーミングアップをする。そして、目を閉じ深呼吸をして神経を統一する。再び目を開けるとそこにはたくさんの観客が今か今かと開演を待ち望むかのようにこちらを見つめている。もちろん、その中には結束バンドのみんなに家族だっている。父さんも間に合ったみたいだ。横を見れば次に控えるSIDEROSのみんなもいる。

 

準備は万全。後は火を起こすだけだ。

 

力強いリードギターのイントロから1曲目が始まる。段々と照明が強くなり、観客に俺の姿が見えるようになる。マイクを力強く握り歌い出すと少しばかりか歓声が聞こえた。

 

「パッと見綺麗な幸福の偽装 メッキが剥がれ落ちた」

 

1曲目に歌うのはキタニタツヤの「聖者の行進」。力強いギターリフとミニマルなビートが特徴的なダンスチューンからハードなスタジアムロックへと展開するダイナミックな構成の曲だ。

 

アニメのオープニングにもなっているこの曲であれば盛り上がること間違いなし、ということで選んでみた。

 

「人間の間に沈殿したどす黒いものが暴発する日 それにずっと怯える僕達は緩慢な死の最中にあるみたいだ」

 

歌い始めからまもなく、曲調に疾走感が出てくるとリズムにクラップを合わせてみた。すると観客も釣られるようにそれをやり始めた。しっかり掴めているようだ。少しづつ盛り上げていこう。

 

「無力を呪う声と救いを祈る声が混ざったような歌が聞こえる」

 

サビ前の静寂に少し観客は静まる。しかし、それも全て前置きにすぎない。

 

さて、爆破するか……!

 

「全て飲み込んでしまうように進んでいく聖者の行進 弱い僕らさえも赦して連れ去ってしまう」

 

サビに入ると1度静まった会場は再び熱狂の渦に包まれた。まだ1曲目、しかもオープニングアクトでこの盛り上がりは上出来というか出来すぎと言ったところかもな。

 

「向かう先で待っているのが楽園だろうが地獄だろうがこのパレードは進み続けるだけ 怒りや悲しみの歌を歌いながら」

 

歌いながら再びハンドクラップの合図を出すと観客は同調するようにそれを行う。まるで会場を俺が支配しているみたいだ。

 

「跋扈する悪魔を踏み潰して 震える心臓が止まってしまうまで」

 

歌い終わると大きな歓声が俺に向けられる。まだ2度目だからこんなことを言うのもアレかもしれないが、この熱気に包まれた歓声は一度味わったらやめられない中毒のように感じる。

 

「みなさんこんばんは、そしてはじめまして!下村楓です!!今日はSICK HACKクリスマスワンマンライブに来ていただき、ありがとうございます!!」

 

水を飲んで深呼吸してからマイクを取ってMCを始めた。挨拶をするとまたもや歓声が返ってきた。

 

「1曲目に披露させて頂いたのはキタニタツヤさんで『聖者の行進』という曲です!この曲は──」

 

挨拶をした後、曲紹介を軽く行う。予めどんなことを言うのか、内容は決めておいたので長くなりすぎないように話す。

 

ある程度話したところで次の曲に移ることにした。あんまり時間を使いすぎると後に迷惑がかかる。ギターの最終調整をしたところでもう一度マイクを取る。

 

「さて、そろそろ次の……僕のパートの中では最後の曲を演奏して、次のSIDEROSさんにバトンタッチしたいと思います!」

 

観衆からは「もうちょっとやって行きなよ」なんて言葉が聞こえるが、用意している曲は『聖者の行進』を含めた2曲しかないから仕方ない。

 

「今日演奏した曲は全部カバーでしたけど、もしまた、SICK HACKさんのライブに呼んでもらえるのであれば、その時は僕のオリジナルソングを引っ提げて戻ってきたいと思います!」

 

「楽しみにしてるぞ!」や「絶対に戻ってこいよ!!」という声が聞こえる。今回のライブは出演するきっかけに曲、バックバンドのメンバーさんの紹介と何から何まで人の力を借りた。ロックの世界で生きていくには自分で出来ることは自分でできた方がいい。次ここに戻る時は立派なミュージシャンになって帰ってこよう。

 

そう心に誓って、俺はギターを掻き鳴らした。

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました!!このあとも楽しんでいってください!!」

 

最後の曲を終えて、舞台裏へとはける。歩き始めると幕が降り始めた。これからしばらく休憩に入る。

鮫島さんたちに先に戻ってもらい、水分をとってから楽屋に向かって歩き始めると、ちょうど出口の辺りにSIDEROSのみんながいた。大槻は他のメンバーから少し離れて腕を組んでいた。

 

「お疲れ様ッス下村先輩!凄かったッスよ!!」

 

長谷川さんから早速感想をもらった。人気バンドに評価してもらえるのはありがたい。

 

「見事でしたよぉ……あとで楽屋にいらしてください……処女の生き血をあげますから……」

「物騒だな……」

 

内田さんなかなか癖の強いこと言うし、見た目的にマジで生き血抜いてそうで怖いんだよな。そんなことはないだろうけど。

 

「大丈夫っスよ、多分ラズベリーのグミとかなんで」

「そういえばヨヨコ先輩、さっきのステージすごい楽しそうにみてましたよ」

「マジで?」

 

本城さんの言葉を聞いてふと大槻の方へと目を見ると、いつものように顔を少し赤くして何か言おうとしていた。

 

「……な、なによ」

「楽しそうにみてくれたんだってな。ありがと」

「べ、別にそういうんじゃないから……ま、まぁ……やるんじゃない? すごく上手かったわ……」

「わ、褒められた!」

「なによ!! 褒めたっていいじゃない!! ま、まぁ私の方がまだまだ上みたいだけどね」

 

ドヤ顔で誇る大槻に他のメンバーは苦笑いする。

スタッフさんからSIDEROSに向けてスタンバイするよう指示がでたので、楽屋に引き上げることにした。

楽屋にギターを置いて通路に出ると家族がいた。全部終わってから来たらいいのに。

 

「楓兄すごかったよ〜!!!」

「おわっ!?彩乃、引っ付くなこんな所で!!」

「え〜、いいじゃん減るもんじゃないんだしさ〜!!」

「まあまあ彩乃、その辺にしといて」

「母さん……」

「最初は失敗したらすごく叩かれるかと思って心配してたの……」

「えぇ……」

 

マジで息子のことなんだと思ってるんだこの人は。心配しすぎてなんか変な方にいっちゃってるよそれ。

 

「だけど歌ってる時の楓、すごく楽しそうに見えたわ。なんか剣道やってた頃を見てるみたいですごく嬉しかったわ!」

 

でも喜んでもらえたのはよかった。剣道を辞めてからなにかと俺を心配していた様子だったし。

 

「にしても1曲目ギター使わなかったの意外だったわ。楓はギターボーカルってイメージだし」

「たまにはボーカルに集中してみたかったんだ」

「なるほどねぇ〜。まぁいいんじゃない? 流石は私の弟って感じだったし」

「あ、ありがと……」

 

姉貴ほど上手いとは感じないんだよなぁ……

でも、伸びしろがあると捉えれば今の言葉は自信に繋がるからいいか。

 

そういえば終わってから父さんを見ていない気がする。確かアメリカに戻るのは年が明けてからって言っていたけど、もしかして急遽仕事が入ったのかな。

 

「いやぁ、ライブハウスはいつ来てもいいね。心が洗練されていく気がするよ」

 

という訳でもなかったみたいだ。

 

「あら柊一郎さん、どこ行ってたの?」

「ちょっと掲示物とか壁に書いてあるサインを眺めてたんだ」

「まぁ、昔からライブハウスに行くの好きだったものね」

「ふふ、ここはなかなかいい雰囲気が出てて気に入ったよ」

「私と伊織と彩乃は先に戻ってるから柊一郎さんも後で戻ってきてね」

「ああ。そうだ楓、これを」

「え、あ、ありがと……なにこれ?」

 

父さんは大きな紙袋を渡してきた。中を覗くとそこには高そうなお菓子の箱が何箱か入っていた。一体いくら使ったんだろうか。

 

「それは差し入れのお菓子だよ。バンドメンバーやほかの出演者のみ人達、リョウちゃん、虹夏ちゃん達で食べてくれ」

「お、おう……改めて……ありがと……」

 

本当にこの人、給料を少しは自分のために使おうとか思わないのかな。いや、もしかしたらこういった人のためにお金を使うことこそが父さんにとっての「自分のため」なのかもしれない。

 

「どういたしまして。あ、楓、少しいいかい?」

「どうしたの?」

「今日のライブ、自分自身にとって楽しいと感じたかい?」

「うん、とっても楽しかった!!こう……言葉に言い表せないくらいに……!」

「そうか、それならよかったよ。この先音楽で食べていくつもりかい?」

「……」

 

父さんの一言に俺は言葉が詰まる。

自分の音楽で熱気を帯びた歓声を溺れるくらいに浴びてみたい。その夢を叶えるということは音楽で食べていくということ。答えは決まっているというのに言葉が出ない。父さんの柔らかくて優しいように見えて冷たく鋭い目線が俺を突き刺してくる。覚悟を問うている目だ。

 

勇気を出すんだ。言葉にするんだ。ここで言えなきゃこの先ロックの世界で生きていけるわけがないだろう。

覚悟を決めた俺は右手に持っていたペットボトルの蓋を開け、水を一気に飲み干した。

 

「うん、そのつもりだよ。俺は高みを目指してる。そしていつかドームとか武道館とか大きな会場で、自分の音楽で熱気を帯びた歓声を溺れるように浴びてみたい。その夢を叶えるためにも俺は音楽で食べていくよ」

 

そう伝えると、父さんはにっこり笑った。その顔に俺は安堵感を感じた。

 

「そうか、いいと思うよ。楓がやりたいようにやれればお父さんはそれでいいよ。父さん応援してるからその夢を諦めないでくれよ」

「ありがとう。俺、頑張るよ……!」

「どういたしまして。さぁ、さっちゃんや伊織たちと一緒にこのあともライブを楽しむとするか。リョウちゃんや虹夏ちゃんも出るんだろう?」

「うん、あいつらすごいいいバンドだから見てってよ」

「そう言われたら見るしかないな。さぁ、まだまだ楽しむとするかね」

 

母さんたちの元へと戻っていく父さんを見送って俺は再び楽屋へと戻った。

その後、角谷さん、鮫島さん、吉野さんにお礼を言って会場へと向かった。演者から一観客へと立場を変えて眺めるステージではSIDEROSが圧倒的な演奏を披露していた。

 

本城さんのハイレベルなギターに長谷川さんの正確なドラム、内田さんの重厚感溢れるベースに大槻の圧倒的な歌唱力を誇るボーカル。

世代トップクラスと言ってもいいほどのパフォーマンスに俺は息を飲んだ。高みを目指すにはあのバンドに肩を並べる、いや、追い越すほどの技術を得なきゃいけない。そう思うとなんだか心がメラメラと燃えるような感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、結束バンド、SICK HACKと熱狂は続いていきクリスマスライブは幕を閉じた。特に結束バンドはぽいずんさんに色々言われてから着実に進歩している。今日はそれがより一層わかりやすく感じた。

俺は今、打ち上げ兼店長の誕生日会に行く為に荷物をまとめて外で待っている。真冬の夜の冷たい風が吹き付けるが、先程までの熱狂で体が火照っているのかそこまで寒く感じない。

 

「すみません、下村楓さんでお間違いないでしょうか?」

「は、はい……」

 

突然話しかけてきたのはスーツを着た緑色の髪をした女性だった。

あれ、この人どっかで見たような……

 

「あれ、もしかして、前にどこかでお会いしてました?」

「そうですね。10月の終わりのころでしょうか、ライブのチケットを買わせていただいたものです」

「あ〜、あの時のOLさん!今日も見に来てくれたんですね!!」

 

ノルマ裁きに協力してくれたOLさんだった。まさかの再開に俺は驚く。

 

「ところで僕に何か用ですか……?」

 

あれ、これもしかして逆ナンってやつですか。年上の綺麗なおねーさんと奇跡のクリスマスデートってことですか?これで蘆名達に肩を並べられるぞ……!

 

「そうでした。要件を伝えないといけませんね。単刀直入に言わせていただきます。あなたをスカウトしに来ました」

 

よっしゃクリスマスデー……え、えええええ?

ス、スカウト?ドッキリかなにかかこれ?

 

「え、えええ?俺ですか?」

「はい、あなたです。あ、申し遅れました。私、ストレイビートでマネージャーをしております、司馬都と申します。どうぞよろしくお願いいたします」

 

OLさん、もとい司馬都さんからの突然のスカウト。一瞬の浮かれ気分から引き戻された俺には、この状況が上手く理解できなかった。




次回、「スノースマイル」

バイトとかで書く機会が減ると焦るな……

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クロスオーバースピンオフは

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