ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】 作:メラニン
お待たせしました。
さあ、いよいよ本格的に本編スタートです!!
サブタイトルがやや物騒ですが...
ぜひ、最後までお付き合い下さい。
では、どうぞ!
―― 一誠side
どうも、皆さん俺もついこの間進級して、2年生になった。
突然だが俺、兵藤一誠は神滅具(ロンギヌス)を5つ所有している。
俺は10年以上、それらを使いこなせるように鍛錬してきた。
もう、それはね…… 辛い鍛錬も多かったですよ。特に中学以降、成長期に入って体ができ始めたから、結構激しい鍛錬も始めたんだけど……
特にあれは酷かった。北欧から日本に帰る前に、オーディンの爺ちゃんと、父さん、兄さん同時に相手をして、最後に父さんの奥義ともいえる技を食らって、いつかの事件の時みたいに、2日間眠りっぱなしになったんだ。あれでも、かなり手加減したらしいけど、腹に風穴が空くかと思った…
その後、3人とも正座させられて半日も母さんから説教を受けていたらしい。ドライグ達は、「神が説教を受ける姿など中々見れるものではない!」と、嬉々として見ていたそうだ。
…拝啓、北欧にいる爺ちゃん。お願いですから北欧の主神としての威厳を取り戻してください。孫の自分としては、そこだけが心配です。
だが、それだけやっても神器(セイクリッド・ギア)の奥の手である、禁手(バランス・ブレイカ―)には至らなかった。至るには、何かしらの切っ掛けが必要だと言われたけど…
まあ、いずれできるようになるだろ。
さて、そんな事よりも現実に目を戻そう。今は、ホームルームが終わって帰ろうとしていたんだけど、俺の目の前には、悪友ともいえる友人が2人いる。それも土下座で…
教室の真ん中で、そんなことをしているものだから、目立ってしょうがない。
「松田、元浜、一体何なんだ。」
「「イッセー、頼む!! 女の子を紹介してくれ!!」」
またなのか、こいつらは…
「ハァ、またか。 だから、俺だって女友達は居るけど、そんな仲がいい訳でもないから、紹介なんかできないって。」
そう、女友達は多いんだ。何たって、この学校男女の比率が8:2だからな。ただ、皆とは軽く話すだけで、小走りに去って行くからそんなに仲の良い子がいないんだよ… もしかして俺、避けられてるのか?
「嘘を付け、イッセー! この学校に入ってから、何度女の子から話かけられた!?」
「…いや、今までの会話の数なんて覚えてないよ。」
「くっ、そら見ろ! イッセー氏、君はこの学校に入ってから、我々が女の子に話しかけられた数を知っているか!? たったの、7回だぞ! こちらから、話しかけても、簡単にあしらわれてしまっているんだ!!」
そうやって、血の涙を流しながら訴えてくる。そんなに、必死にならなくても…
「だから、言ってるだろ。そんなに仲の良い子はいないって。話しかけられても、すぐに小走りでどこかに行っちゃうんだって。」
「くっ、まさかこいつ、ここまでの鈍チンだったとは。松田氏!! やはり、プロジェクトISMを本格的に発動するぞ!!」
「おう、この鈍チンに天罰を食らわしてくれる!」
何だか嫌な予感がしたので、二人の襟を急いで掴んだ。
「おい、そのプロジェクトISMって何だ!? 俺に被害が及ぶものじゃないんだろうな!?」
「くっ、放せ!! イッセー!」
「お前らが、素直に教えてくれたら離してやるよ。」
元浜がメガネをクイっと上げながら、説明しだした。
「ふっ、既にプロジェクトを共に実行しようと同士を集めているから、ここで我々2人を抹殺しても無駄とだけ伝えておこう。」
「――ほう、で?」
「聞いて驚け。 イッセー氏。君は、実は女子にモテているのに、鈍チンということが分かった。無意識に女の子を落す君に天罰を与えようとしている計画。それが―――」
「「一誠を社会的に抹殺しよう!(Issei wo Shakaiteki ni Mssatusiyou)計画、プロジェクトISMだっ!」」
「…お前ら、そんなくだらない事を計画していたのか? 呆れて物も言えないんだけど…」
「ふん、何とでも言うがいい。既に計画は実行されている。手初めに、お前と木場のホモ説を――」
「…おい、今なんて言った?」
「「あっ」」
ガシッ!!
「「あ、あのイッセー?」」
俺は二人の頭を、掴んだ。
「何か、弁解するか?」
「「我等が生涯に、一片の悔いなし!!」」
そして、俺はいつも通り二人の頭を、力を籠めて鷲掴みにした。
「「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁ!!」」
二人の悲鳴がクラス中に響き渡る。まあ、これも毎度おなじみになって来たな。
「「………………」」
二人は沈黙した。まま倒れた。
「ったく、お前らだったのか。俺や木場がホモだとか、言って回ったのは! 通りで最近、木場と居ると周りから変な目で見られるわけだ。」
そう、最近木場と居ると、周りの女子たちがヒソヒソと俺たちを見て色々と話してるみたいなんだ。不思議に思っていたが、こいつらが原因だった訳だ。
「とにかく、これ以上妙な噂を流すなよ。」
そう言って、カバンを持って教室を後にする。
うん、今日も平和だ。
その後、俺は本屋に寄ったり、買い食いしながらブラブラしていた。
――こんなに、暇なのも久しぶりだな。
最近の鍛錬はより一層激しくやっていて、ついにオーバーワークが祟ったのか、神滅具(ロンギヌス)が一切発動しなくなるまでやってしまったんだ。さすがに、やり過ぎだと父さんにも注意された…
『まぁ、暫くは休息を取ることだ、相棒。 あと3日ほどは俺たちの、力は使えない。 また、面倒事に首を突っ込むなよ。』
はいはい、分かってるよ。ドライグ。
『そんな、生返事はするな。 分かってくれ、相棒。俺は、お前の身が心配でしょうがないんだ。』
…なぜ、ドライグがこんなに性格が変わってしまったかというと―――
どうやら歴代の赤龍帝の中でも、力を発動させてドライグと会話したのは、俺が最年少らしい。今までは、俺くらいか、それより少し下くらいの年齢で能力を発現させていたらしい。だから、最年少である俺と会話するのは新鮮で、親心でも付いてしまったのではないか? と、テミスが教えてくれた。
けど、確かにそれだと納得がいく。何せ、父さんと幾度となく言い争いをしてるんだから。それも、全て俺関連だし。つまり、ドライグと父さんは根っこが似ているんだろうな。
同族嫌悪ってやつ?
『おい、相棒。刃紅と同列にするのだけはやめてくれ。なぜなら、奴よりも俺の方が親らしいからな!』
そう自信満々に言うドライグ…
おい、それでいいのか?二天龍…
『むしろ、これでいいのだ。 俺は相棒のおかげで、新しい境地へと至ったのだ!』
…何だか物凄く性格が愉快になっているな、このドラゴンは。
『まぁ、主様いいではないですか。 私たちも楽しいです。』
『……俺も、そう思うぞ…主。』
『ふん、プライドというものが欠けた、ドラゴンなど――』
『あれ~? クロノスいいの? そんなこと言っちゃって。君だってこの間―――』
『ま、待てオリジン!? 我が悪かった!』
――ホント俺の中のドラゴンたちと居ると、退屈しないよ。
『ところでいいのか、相棒? 今日は相棒の母殿に魔力の指南をしてもらうのではなかったか?』
『そうですよ、主様。 そろそろお母様が、心配してしまうのではないですか?』
そうなんだ。俺は確かに神滅具(ロンギヌス)を、今は使えない。だけど、母さんが元ヴァルキリーだから、その素養を受け継いでいるらしく、俺もある程度は魔力を使えるんだ。ま、当然母さんには敵わないけどね。さすがは歴代最強と謳われたヴァルキリーだよ。
だから、神滅具(ロンギヌス)を使えない間は魔力の鍛錬をすることにしたんだ。まぁ、簡単な魔力弾を放ったり、手や足に纏って攻撃できる程度なんだけどね。威力も、いつもの『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』ほどはないし。
さて、話を戻そう。
帰るのは、あともう少しだけ探してからな。
『やはり、まだあの2匹のことが諦めきれんか、相棒?』
そう、日本を発つ前に急に姿を消してしまった俺の飼い猫だった、黒歌と白音。あいつらを探すためにも、今でも町のいろんな場所を探してるんだ。 もちろん、あれから10年以上が経っているからあまり期待はできないけど、それでも俺は未だに諦められないんだ。
……にしても、子供の頃は気にしなかったけど、この町地味に広すぎる! 今は、黒歌と白音と初めて出会った場所の近くの公園まで来ていた。
『……主、そろそろ…』
分かったよ、レディオン。もう少し探索したいんだけどな。時計を見たら今は5時を指していた。
魔力の鍛錬は7時からの予定だから、そろそろ潮時か―――
ドンっ!!
公園を後にしようとしたら、急に爆発音が聞こえた。それと同時に、周囲に結界が張られていく。
誰か戦っているのか?俺はそちらに足を向けた。
『分かっていると思うが、相棒確認しておくぞ。俺たちの力は一切使えない。使えるのは、最近覚えた魔力による戦闘法と刃紅仕込みの体術のみだ。 それと、様子見が大前提だ。危険を感じたら、逃げることを考えろ。』
ああ、分かってるよ。サンキュードライグ。
そう言って、俺は走っていく。
―――side out
―――???side
「部長、お疲れ様です。」
「ええ、お疲れ様。祐斗。」
「あらあら、うふふ♪ もうお帰りですか、祐斗くん?」
「はい… 今日は久しぶりに、師匠が剣術の修業をつけてくれるので。」
「あら、そうなんですの。 お師匠様にもよろしくお伝えください。」
「はい、では失礼します。部長、朱乃さん。」
バタン…
「…部長、そんなにその駒と睨めっこしても何も始まりませんわよ。」
「ええ、分かっているわ。けど、やはり気になるじゃない。なぜ今日いきなり『悪魔の駒(イービル・ピース)』が『変異の駒(ミューテーション・ピース)』になったのか。それも、『兵士』の駒が全部よ。普通じゃないわ。」
「ええ、確かにそうですけど… 今度アジュカ様に見て頂けるんでしょう? なら、その時まで待ちましょう。あまり心配し過ぎては、体に毒ですわ。」
「ええ、そうね… それより小猫はどうしたのかしら? 今日は見かけていないわよ。」
「何でも、昔の思い出の場所に行くそうですわ。」
「そう。まぁ、深くは詮索しないでおきましょう。それより朱乃―――」
カァァァァァァ!
「こ、これは急に駒が!?」
「何ですの、この光!?」
シュンッ!
「こ、駒が勝手に転移するなんて……… 朱乃、転移先は分かる?」
「はい、部長。」
―――side out
―― 一誠side
俺は、音のした方に走って行った。すると、公園の噴水の傍でショートカットで白髪の少女と、黒い鳥のような翼を生やした女性が、対峙していた。
あれ、白髪の子の方はうちの制服じゃないか。しかも、腕から血を流している。さっきの爆発音の正体は、あの子に攻撃が当たったからか?
「こんな所で遭遇するなんて、あなた『はぐれ』? まぁ、どちらでもいいわ。私のストレス発散に付き合ってもらうわ。」
すると、女性の方が笑みを浮かべながら、光の槍を手元に出現させた。
――黒い翼に、光ってもしかして
『もしかしなくても、アレは堕天使であろうな。我も初めて見る。ドライグから話しか聞いていなかったからな。』
クロノスが俺の内から、話しかけてくる。俺も初めて見る。 悪魔なら見たことあるんだけどな。
「…ここは、あの人の家に近い場所。あなたのような堕天使がいては、いずれあの人に危害が及ぶかもしれない。 …だから、ここであなたを倒します!」
「あはは、その腕でよく言うわ! 私を倒す? そんなの無理よ。 なぜなら、あなたはここで、殺されるんだからね!」
女が槍を振りかざそうとする。
そこで、俺は飛び出した。
「夕凪!」
ゴッ、ガッ!
「くっ、何だお前は!?」
ちっ、浅いか。なら!
「烈破掌!」
ゴッ!
今度はクリーンヒット! 女が吹き飛んだ。
「君学園の生徒だよな? 大丈夫か?」
「あ、あなたはもしかして…」
「?」
何だ俺のこと知ってるのか? そう聞こうとしたとき、前から攻撃が飛んできた。
「ちっ、食らえ!!」
槍が投げつけられる。こんなの、父さんの拳に比べたら止まって見える。俺は悠々と避け、連撃を叩き込む。
「輪舞旋風! 三散華! 連牙弾!」
魔力を纏った蹴りで引き寄せ、三連撃、さらに前進しながら流れるように連撃を叩き込む。
「食らえ、怒号犀!」
最後に父さんの技を叩き込もうとした瞬間
「そこまでにして貰おうか、小僧。」
振り向くと、黒い翼を生やした男が少女を捕まえていた。
まだいたのか!? 迂闊だった…
「隙アリ♪」
ズブ…
俺は腹を槍で貫かれた。
「い、いやぁぁぁぁぁ!!」
『相棒ぉぉぉぉ!』
「ガ、ハッ!? く、放れろ!!」
振り向きざまに薙ぎ払おうとするが、虚しく空を切った。不意に足から力が抜けてその場に崩れてしまう。くそ、血が止まらねぇ…
「失態だぞ、レイナーレ。こんな、小僧如きに遅れをとるとは。 まあ仕方もないか。この小僧よく見れば、不確定分子のリストにあった者だ。」
「あら、本当ね。じゃあ、君が兵藤一誠君? 好みなんだけど、残念だわ。ここでお別れなんて。」
女が薄ら笑いを浮かべながら、見下ろしてくる。や、やべ… 意識が…
『相棒、しっかりしろ!! こんな所で、くたばるなど許さんぞ!』
『そうです! 気をしっかり持って下さい!主様!』
『…主、頼む、しっかりしてくれ…』
『貴様、こんな所で死ぬことなど許さんぞ。とっとと起きろ!』
『そうだよ、君は僕らの課した審判を一度は超えているんだ。こんな状況くらい超えられなくて、どうするのさ!?』
ははっ、手厳しいことで… だけど、ゴメンな。ホントにもう意識が…
「あ、ぁ、しっかりして下さい… じゃないと、私は…私は……」
いつの間にか、少女が俺の傍まで寄ってきていた。見たところ、怪我は無いようだ。良かった… だが泣かせちまったな…
「さて、小娘。証拠が残っても面倒でな。貴様も始末させてもらうぞ。」
っく、そんなことさせるか。そう思った瞬間、目の前が真っ赤に輝いた。これは、チェスの駒?
そうすると、不意に目に紅い光景が飛び込んできた。
「こんばんは、堕天使さん。私のナワバリで好き勝手しようとするなら、消飛ばすわよ?」
その言葉と共に、俺は意識を失った………
いかがでしたでしょうか?
さあ、いよいよD×Dのキャラたちも本格的に出てきますよ!
ちなみに、また設定をここでいくつか...
ユリウスは未だに、海外出張中です。なので日本にいる、兵藤家は、一誠、刃紅、コーネリアですね。あと、一誠が使ってた技はTOX2のジュードの技です。戦闘スタイルが格闘なので、採用させていただきました。刃紅(ビズリー)のも採用しましたが...
因みに、前回チラッとだけ出てきたノヴァとヴェルは、ご想像通り、TOX2に出てきた彼女たちです。あくまで、転生者ではないので、名前が同じそっくりサンってことですね。
転生者は、一誠、ユリウス、刃紅、そしてまだ登場してない、ミラだけです。それ以外はそっくりサンということに、しといて下さい。
では長くなりましたが、また次回~~