ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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さて、今回は連投です。

今回はアーシアとのデート回ですね。
うん、もっと文章能力を上げたい・・・

さて、ではどうぞ!


第5話 はぐれ悪魔祓いと、少女の過去です!

――  一誠side

 

「おやおやぁぁぁ?なぁ~んで、あんたみたいなぁ、ア~クマさんが侵入できてんでござんしょ?」

 

ふざけた奴だな… だが、聞いとかなきゃならない事もあるか?

 

 

「そんな事は、どうでもいい。 これをやったのはお前か?」

 

少し怒気を込めた声で聞く。

 

 

「えぇ、えぇ。如何にも如何にもぉ、そこに逆さ吊りになってるのは、この私! フリード・ゼルセンのせいでござんす♪」

 

「なぜ、この人を殺した?」

 

 

すると、一層の笑みを浮かべて、フリードが口を開く。

 

「うけけけけ、そんなの聞いちゃイヤ、イヤ♪ だが、君には教えてくれよう!」

 

ホントにこいつの言葉は勘に障るな!

 

 

「この男は、普段からそれは何回も悪魔と契約しなさっていた訳ですよぉ。悪魔と契約を交わした時点で即刻悪っ!それをっ、この愛と正義のフリード様が放っておくとでも!? アハハハハ!」

 

 

「フリード神父、どなたかいらっしゃるんですか?」

 

 

ッ!? 聞き覚えのある声がした。まさか――

 

 

 

「… あ… ぁ………… いやぁぁぁぁ!」

 

そこに、現れたのは昨日協会に案内したアーシアだった。

 

 

 

「おんやぁ? アーシアたんは結界しっかり張ったのかなぁ~?ここに宿敵たる悪魔君がいらっさるだけど~ん?」

 

「… えっ…悪魔?… イッ…セーさん…………?何で…?」

 

「っつ、アーシア…………」

 

 

 

アーシアも俺も沈黙してしまった。

 

 

「おやおや?おあやおあやぁぁ? お二人は知り合いでござんしたかっ!?おぅっ!これは何という悲劇っ!! お互い宿敵同士だったとはっ! まさにこれこそ、ロミオアンドゥジュリエッツッ!だが、我輩はそんな二人を引き裂くのだっ! これも正義の為だ、シクシク、許せよぅ悪魔君?」

 

 

そう言って、銃を向けて来た。何だ?体があの銃を最大限に警戒している!?

そう言えば、悪魔は聖なる物の類は一切ダメだったな…

 

 

「あーん?なんのつもりよー?アーシアたん、自分がな~にしてるのか分かってるんでしょうかぁ?」

 

 

アーシアが俺の前に両手を広げてフリードとの間に立つ。

 

「…… はい、フリード神父。この方を見逃して下さい。もう嫌です。…………悪魔に魅入られたという理由だけで、裁いたり殺したりするのは間違っています!」

 

「はぁぁぁぁぁ!? おいおいおいおいぃ、悪魔はクソ野郎って、何度も習っただろうがぁ! あーん?分かってんのかぁー?」

 

 

「悪魔にだっていい人は居ます!イッセーさんは間違いなくいい人ですっ!」

 

「ンなもん、居るわけ無ぇぇぇだろうがぁぁぁぁぁ! 頭のネジ取れちゃったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」

 

 

「いいえ、居ます!今ここに居るイッセーさんは悪魔だけどいい人ですっ!」

 

バキャッ!

 

「キャッ!」

 

奴が横薙ぎに殴った。

 

「堕天使の姉ちゃんには、アーシアたんは計画に使うから殺すなってぇ言われてるが、殺さなければいいんだよなぁ~?」

 

 

そう言うとアーシアの足に銃を向けて引き金に指をかけた。

 

アーシアの目は困惑している。

 

「ちょっとくらい、いたぶってもいいよなぁぁぁぁ?」

 

ヒュン!

 

「ざけんな… 」

 

メキッ…

 

俺の拳がフリードの顔に減り込むのがわかった。

 

「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁ… ! ク、クソ悪魔がぁぁぁぁぁぁ!」

 

ガンッ、ガンッ!… スパッ!

 

銃弾は避けたが、頬を何処からか出した光の剣で切りつけられた。刀身が光だから懐にでも隠し持ってたのか?ちっ、やっぱ痛いな…

 

「ハッハッァァァァ!その表情を見る限り光は普通に効くようですねぇぇぇ!? ならこのままーーー」

 

ドズンッ!

 

「このまま何だ?」

 

反撃を食らう前に、腹に一撃を入れた。

 

「ぐっほっ!」

 

 

「掌底波!」

 

ドッゴンッ!

 

魔力も込めたからか、壁を突き破って吹っ飛んだ。うーん、またやり過ぎたか?

 

っと、今はアーシアだったな。

俺は倒れているアーシアに駆け寄った。

 

「アーシア!大丈夫か!?」

 

頬が少し腫れていた。アーシアはおどおどしながら聞いてくる

 

 

「は、はい大丈夫ですっ!あ、あのイッセーさん。……… イッセーさんは、その…… 本当に悪魔なんですか?」

 

「……あぁ、そうだよ。騙すつもりではなかったんだ。俺自身も悪魔になってから3日も経ってないから、勝手が良く分からなくてさ… その、すまない。」

 

「い、いえ、そんな謝らないで下さい。イッセーさんは、私を助けてくださいました。その事実は変わりありませんっ! 助けてくださって、ありがとうございました。」

 

… 強い子だな。俺が悪魔だって知っても態度も変えず、お礼まで言ってくるなんてな。罵倒の一つ二つ覚悟してたんだけどな。

 

「お礼なんかいいよ。アーシアを助けるのは当たり前だ。だって俺たちは―――」

 

カァァァ!

 

いきなり、後ろで魔法陣が展開された。

「イッセー無事!?」

 

そう言って現れたのは、オカルト研究部の面々だった。って、何で全員いるの?

 

「…………状況を見る限り、あなたがあの『はぐれ悪魔祓い』を倒したのね。念の為皆も連れて来たけど大丈夫だったようね。…そちらはシスター?それよりも、急いでここを離れるわよ。堕天使が複数近付いているわ。」

 

「ま、待って下さい!ならアーシアも!」

 

「残念だけどイッセー、この魔法陣はグレモリー眷属しか使えないの。それに、彼女がシスターであるなら尚更よ。」

 

「な、なら俺がここで堕天使を倒します!その、近付いてる堕天使を倒せば――」

 

「ダメよっ!確かにあなたなら堕天使にだって勝てるかもしれないけど、もしかしたらその結果今の三代勢力の均衡にヒビをいれるかもしれないわ。それは、絶対に許容できない!」

 

 

 

っく、確かに部長の言うことはもっともだ。それでも――

 

「… 私は構いません。行ってください、イッセーさん… 」

 

 

「馬鹿言うなっ!アーシア、俺とお前は友達だろっ!? なら、助けるのが当たり前じゃ――」

 

ズンッ!

 

「… すいません、先輩… 」

「がっ!? … なっ!?」

 

小猫ちゃんの拳が俺の腹に食い込んでいた。この子の拳は効くな…

 

「…… お願いします。」

 

「ありがとう、シスター………… 」

 

 

俺は小猫ちゃんの肩に背負われるようにして、魔法陣の中に入った。そのまま魔法陣が光る。

 

 

「ま… 待って… 下さい。部長」

 

必死に声を絞り出そうとするが、まだ声が上手く出ない。ホントに何でこんなに強く、仲間相手に殴ったんだよ小猫ちゃん…

 

 

「………… イッセーさん、さようならです…… 」

 

っ!? 笑っているが、目には涙が溜まっていた。この子にこんな顔をさせるために俺は友達になったんじゃないのに!!何で、俺はっ!!

 

 

「アーシアァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

―――side out

 

 

 

 

 

 

 

―――木場side

 

やぁ、初めまして。僕はリアス部長の『騎士』の木場祐斗と言います。

 

今僕はオカルト研究部の部室に居ます。本来ならこの時間は家に帰ってるんだけどね。今日の活動が終わって、帰ろうとしたら急に部長に招集をかけられたんだ。理由は今日、いやもう日をまたいでるから昨日、オカルト研究部に所属した兵藤一誠君が活動中に、はぐれ悪魔祓いと遭遇したからだった。まぁ彼が自力で倒してしまってたんだけどね。問題はその後だった。そこに居合わせたシスターが彼の友達だったようなんだ。

 

 

それで、その場から無理やり魔法陣で転移して戻ってきたんだけど――

 

『………… すいませんでした、部長。熱くなり過ぎました。』

 

『いいえ、私もここ最近堕天使が出現して居たのをもっと考慮すべきだったわ。ごめんなさいね、イッセー』

 

『… 謝らないで下さい。むしろありがとうございました、部長。部長が来てくれなければ、間違いなく堕天使との戦闘は避けられなかったと思います。………… 小猫ちゃんもアリガトな。止めてくれて。…… 今日は失礼します。』

 

そう言って、帰宅してしまった。

 

 

今部室には、イッセー君以外のオカルト研究部の面々が揃っている。

 

「さて朱乃、堕天使が何をしようとしているのか調べてくれるかしら。」

 

「うふふ♪後輩にあんな顔をさせた堕天使にお仕置きしたいですし、是非ともお手伝いさせていただきますわ♪」

 

 

「…… 部長私も、お手伝いさせて下さい… 私も先輩にあんな顔させた堕天使が許せません。」

 

「部長、僕もお願いします。彼は僕がこの学校で一番最初にできた友達ですから。」

 

 

僕だって、イッセー君は心配だ。当然手伝わせてもらうよ!

 

それにしても、気のせいかな? さっきから、朱乃さんと子猫ちゃんから何だか、やたら怒りのオーラを感じるのは…………

気のせいということにしておきたい……

 

「ありがとう、祐斗、小猫。だけど、今二人には、しっかりと休息を取ってもらいたいわ。 もしかしたら、また一戦あるかもしれないから。」

 

「「了解です。」」

 

 

 

そして、朱乃さんと部長は魔法陣で転移行った。

 

「そういえば、小猫ちゃん。イッセー君を止めるのにあそこまで強い打撃はいらなかったんじゃないかな?」

 

「いえ、先輩はあのくらいやらないと止まらないと思いましたから。………昔からあれだけ、鍛えて来てますから。」

 

 

「--?小猫ちゃんは昔から彼と知り合いなのかい?」

 

「……… それは、ナイショです。じゃあ、祐斗先輩、サヨナラです。」

 

「うん、サヨナラ。」

 

小猫ちゃんが部室を出て行った。うーん、結局子猫ちゃんは、イッセー君と昔から知り合いだったのかはよく分からなかったな。

 

「ここで、考えてても始まらないか。さぁ、僕も帰ろう。」

 

そして、僕も部室を後にした。

 

 

 

―――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-- 一誠side

 

……… おはようございます、兵藤一誠です。

いきなり、ローテンションでスミマセン。というのも、俺は昨日は友達一人を救えずに泣かしてしまった。昔からあれだけ鍛えて来たのに………

 

結局は神滅具頼りの戦闘法がメインだったからな…

俺は神滅具無しだとここまで弱くなるのか………

 

『それは違うぞ相棒。相棒は神滅具無しでも充分戦える。実際に堕天使の一人を倒しただろう。もし神滅具を全て使いこなせれば、神や魔王をも凌駕する。しかし、リアス・グレモリーが言っていただろう。堕天使との戦闘は、三代勢力の均衡にヒビをいれると………… 誰かと戦って負けたのではない。強いて言うならば、状況に負けたのだ。力だけではどうにもならん。』

 

ありがとう、ドライグ。それでも俺は、アーシアを助けられなかったのは事実だ。

 

『……… 主、自分を責めるな… そんなことは、誰も望んでいない………』

 

『そうですよ、主様。ドライグやレディオンの言う通りです。』

 

『貴様、まさかこのような事で全て諦めるつもりではなかろうな? 』

 

『そうだよ。何度も言うけど君はあの時、審判を超えた唯一の人間なんだ。これ位じゃ、諦めないだろ?』

 

アリガトな、皆。所でオリジン、クロノス。まだその審判ってのが何なのか教えてくれないのか?

 

『『まだ、無理だ(よ)』』

 

 

 

うーん、相変わらずの秘密主義か…

 

あ、そうだ。ドライグ、俺の神滅具はまだ使えないのか?

 

『あぁ、スマンがまだ少し掛かる。今日中には使えるだろう。そうだな、夜には使えるようにはなる。もう少し待ってくれ。』

 

 

分かった。なるべく急いでくれ。

 

『ふふ、どうやら何をするのか決めたようだね。』

 

あぁ、オリジン。諦めてなんかいられない。それに諦めたら、またクロノスが口煩くなるだろうからな。

 

『ほぅ、言うではないか。まあ、その通りだがな。』

 

 

 

 

さて、夜までどうするかな?

 

 

俺は、ドラゴンズとの会話を終えて一階に降りた。

 

「母さん、少し散歩してくるよ。」

 

「…… イッちゃん、もう遅くなったらダメよ?」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ……

 

か、母さんからもの凄いオーラを感じるんですが…

 

「わ、分かったよ、もう遅くならないようにするよ母さん… 」

 

そうして俺は、家を出た。実は家に帰ったのが、日を跨いでからだったんだよな。そしたら、母さんからの着信がとんでもない量になってて、本当に見た時はゾッとした。しかも、玄関開けたら目の前に仁王立ちしてんだよ!?

 

うぅ、俺はこれからの悪魔稼業どうしよう………

 

 

そんな事を考えながら、また家の近くの公園まで来た。今日は昨日の授業の振替休日だ。

 

ここで、アーシアと会ったんだよな。本人には言えないけど、出会った状況は内心笑ったな。

 

『そうでしたね。アーシアさんは、それが切っ掛けで主様と知り合ったのでしたね。本当にあの子であれば、主様の伴侶を任せても――』

 

『ま、待て、テミスよ!相棒にはまだ早いぞ』

 

『…………早いと言っても、日本の法律?…… とやらでは、主もあと一年で――』

 

『だ、黙れ!相棒の相手は俺が認めた者のみだ!』

 

『そう言っても、ドライグ。この前はアーシアを褒め――』

 

『な、何も言ってなどいない!』

 

はぁ… ドライグお前は姑か? にしても、朗らかだなぁ~。夜までホント暇だな。そういえばアーシアとの約束は――

 

 

「キャッ!」

 

 

………………………

 

『『『『『…………………………………………』』』』』

 

 

――っえ!?えぇぇぇぇえぇ!?

って、驚いてる場合じゃない!

 

 

俺は急いでアーシアの元に駆け寄った。

 

 

「うぅ、何でこんなにも転んでしまうんでしょうか……… ?」

 

「アーシア!?大丈夫か!?」

 

 

「あっ、イッセーさんっ! 良かった、お会いできましたぁ。」

 

「な、何でここに?」

 

 

「あ、それは――」

 

グゥゥゥゥ……

 

二人とも腹の音がした。

 

「あ、えっと…… イッセーさんこれは、その… はぅぅ~……… 」

 

あれ、そういえば俺も昨日の夜から何も食ってないや。さすがに腹も減るか。

 

 

「はは、お互い腹が減ってたら話も出来ないよな。一緒に飯でも食おう。」

 

「は、はいっ!是非ご一緒させてくださいっ!」

 

顔を、パァっと輝かせて同意してくれた。良かった。さて、どこで飯にすっかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ~、ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「あ、えと… その… はぅぅ~…… 」

 

俺たちは近くにあった、バーガーショップに来ていた。んー、やっぱアーシアはシスターだから、こういった店に入ったことは無いのか。店員さんも苦笑している。 さすがに困り果てたのか、アーシアがこっちを見てくる。って、アーシアそんな憂いのあるような目で見つめるのはやめてくれ。

 

 

「ははは… しょうがない。あの、これのセットを二つお願いします。飲み物は――」

 

 

さすがに初めてのアーシアには、自分で注文するのはハードルが高かったか。そんな感じで俺が注文をした。

 

 

「はい、かしこまりました。では、お席の方にお持ちしますので、お待ちください。」

 

俺たちは言われた通り席に付いていたら、すぐに来た。そりゃ、今日は平日で空いてるからな。

 

 

「うぅ… 注文一つ取れないなんて、情けないですぅ……… 」

 

「はは、アーシアはこういう店に入るのは初めてなんだろ?なら仕方ないさ。」

「は、はいぃ… あの、それでイッセーさん、これはどうやって食べるのですか?」

 

 

な、なんと!? まぁ、店に入るのは初めてって事は食い方も知らないよな。そう思って、食べ方を教えながら俺とアーシアは少し早い昼食をとった。

 

 

「す、すごいですっ、イッセーさん! こんな食べ方をするものを初めて食べましたっ!」

 

口にハンバーガーを運びながらアーシアが目をキラキラさせてくる。ホント純粋な子なんだな。

 

「それは良かった。そう言ってもらえるとご馳走した甲斐があるよ。」

 

さて、どうするかな? 昨日の事を事を聞くべきか?いや、今やることはそれじゃないな。今やるべきなのは――

 

 

「アーシア、約束憶えているか?」

 

アーシアは一瞬キョトンとしていたが、はっと思い出したように口を開く。

 

「はいっ、もちろんですっ、イッセーさん!」

 

「なら今から遊びに行こう!いいだろ?」

 

「は、はいっ!」

 

アーシアの元気な返事を聞いて俺たちは立ち上がった。さて、まずはどこに行こうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほっ、そらアーシア、そこだ!」

 

「キャッ、うぅ… イッセーさん無理ですぅ~~~~~」

 

俺たちはゲーセンに入って、シューティングゲームで遊んでいた。けど、アーシアにはやっぱり荷が重かったか… しょうがない。

 

 

「アーシア、ちょっとそっちの銃貸してくれるか?」

 

「は、はい、どうぞ… 」

 

 

そう言って俺に銃を渡してくれる。さて、アーシアの前で情けない姿は見せらんないし、少し本気を出しますか。

 

俺は二丁の銃をディスプレイに構えてプレイし始める。

ガガガガガガガガガガガッ!

 

 

「はわっ、凄いですっ!どんどん敵が倒れて行きます!」

 

『Perfect!!』

 

と画面に表示された。うーん、何でか2丁拳銃でプレイした方が何時もしっくりくるんだよな………

 

 

「ま、こんなもんかな。アーシア次はあれやろう!」

 

「この機械は何ですか?」

 

「ま、この機械は写真を撮るための機械だな。撮った写真に色々装飾できたりするんだ。」

 

「ほ、本当ですかっ!? わ、私やってみたいですっ!」

 

 

俺は笑いながら、アーシアと写真を撮った。出来た写真を見て、アーシアはかなりご満悦の様子だ。

 

「わぁ、わぁ……… す、スゴイです。これは一生の宝物にします!」

 

「そ、そんなに喜んでくれるとは、嬉しい限りなんだけど。そんな写真ならまた何時でも撮ってあげるよ。」

 

「ほ、本当ですか!?ありがとうございます、イッセーさん!」

 

うお!?アーシアの笑顔が眩しい!

 

「… それに、そんな写真じゃないです……… これは私とイッセーさんが初めて一緒に撮った……… 」

 

「ん?どうした、アーシア?」

 

「はっ、な、ななな何でもないですぅっ!」

 

 

アーシアは顔を真っ赤にしてブンブン顔を横に振る。あらら、可愛いらしい。

 

「そ、それよりっ次はアレをやってみたいですっ!イッセーさん!」

 

「あぁ、クレーンゲームか。いいぞ。」

 

 

 

そして、アーシアにゲームの説明をしてプレイし始めたんだけど………

 

「はぅ… す、すいません、イッセーさん。取れません………… 」

 

アーシアは涙目でこっちを見てくる。だから、その目はやめてくれ!反則だから!

まぁ、7連敗してたんじゃしょうがないか。よし、助け舟を出しますか!

 

 

「よし、任せとけアーシア! えーっと、あのヌイグルミを取ればいいのか?」

 

そう言って、ネズミをモデルにしたマスコットキャラクター、『ラッチューくん』のヌイグルミを指差す。このキャラクター世界的に人気あったもんな…

 

「は、はい。よろしくお願いしますぅ!」

 

 

コインを投入して、ゲームをスタートする。さっきのアーシアのプレイを見ていて何となく、どうやれば取れるのか分かった。慎重にクレーンを進めて……… よしっ、取れたっ!

 

「す、スゴイですっ、イッセーさん!一回で取ってしまうなんて!」

 

アーシアは取ったラッチューくんを抱きしめながら、言ってくる。さっきに引き続き、大成功だな。

 

 

「良かったよ、アーシアが喜んでくれて。さぁ、まだまだ時間はあるし、遊ぼう!」

 

「は、はいっ!」

 

 

そうして、俺たちは一日中遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~、さすがに遊びすぎたな~」

 

「は、はいぃ、少し疲れましたぁ。」

 

 

 

今はもう夕方だ。また、公園に戻って来て噴水のそばに二人で腰掛けていた。今日が休みで良かった。いや、本当に。もし、学校をサボろうものなら、母さんがまたなんて言うか……… いや、何で休んだか心配し過ぎて、今以上に過保護になるかもしれない。もう、高校生の俺としてはそれだけは勘弁だっ!

 

 

「イッセーさん、このキズ……… 」

 

そう言って、頬のキズに触れて来た。あぁ、そう言えばフリードの奴に切られたんだったな。

 

「少しジッとしていて下さい。」

 

そう言うと、アーシアの手が淡く光り始めて、あっという間にキズが塞がった。

 

「おぉ、スゴイなアーシア。もう、痛みもないよ、ありがとう。」

 

「い、いえそんな、ありがとうだなんて… 当たり前です。これは、イッセーさんが私を守ってくれて出来たキズですから。」

 

 

「本当に、アーシアは優しいな。俺みたいな悪魔でも治してくれるんだから。アーシアの力は温かいな。」

 

 

そう言うと、アーシアの目から涙が溢れて来た。え、何で!?

 

「ご、ごめんアーシア… 何か気に障ったのか?」

 

「い、いいえ… イッセーさんは悪く無いんです……… ただ―――」

 

 

そうして、彼女の口から語られたのは悲しい過去だった。

 

 

 

アーシアは、まだ赤ん坊の頃に教会に捨てられていたそうだ。そこで、拾われ教会に育てられた。

 

そして、ある時この神器を発現したそうだ。まだ、アーシアが8歳の頃だ。怪我をした子犬を治療しているのをカトリックの関係者に見つかり、本部に連れて行かれた。

 

そこで、どんな傷でも治す「聖女」として崇められた。最初のうちは良かった。待遇も良く、色んな人が親切にし、感謝もいっぱいされた。だが、崇められ信仰の対象となった彼女には友達と言える人は、一人として出来なかった。

 

ーー俺は前にもこんな話を何処かで?

 

 

そして、彼女の状況は一変する。教会に迷い込み、負傷した悪魔を治療してしまったのだ。そこを、協会関係者に見つかってしまい、今まで「聖女」と崇めていた人々が彼女を、「魔女」と蔑み始めた。そして、彼女は追放されて堕天使の元に身を寄せるしかなかった。

 

 

… 俺は、この子に何てことを言ってしまったんだ。よりにもよって、追放された原因の力を誇りに思えだなんてっ!?

 

 

「きっと、お祈りが足りなかったんです… 主もそんな私を見兼ねて、試練を与えたんだと思います… だから、私はこれを乗り越えて必ず……… お友達をたくさん作って、たくさん色んなことをするんです。」

 

笑いながら、涙を拭っているアーシアをもう、見てはいられなかった。俺は、今目の前で泣いてる女の子一人救えない……… けどっ!

 

 

「アーシア、もう友達なら居るだろっ!俺がいる!まだ、一人だけどこれから一緒に作ればいいさ!」

 

 

「…… 私、こんなに世間知らずですよ?」

 

「関係ないっ!これから幾らでも教えてやる!」

 

「…… 友達と何を話せばいいのか分からないような、ダメな子ですよ… ?」

 

「今日一日、俺と普通に話して一緒に遊べたじゃないか!それでいいんだよ! アーシアには、まだ見せたいものや、知ってもらいたい事がいっぱいあるんだ!」

 

「……… 本当に… こんな私でもいいんでしょうか………?」

 

「ああ!だから、これからも友達でいよう!」

 

 

 

アーシアが、俺の差し伸べた手に、手を伸ばす。

 

「は、はい、イッセーさん――」

 

ジャラッ…

 

一瞬でアーシアの体に鎖が巻きついた。次の瞬間、彼女が鎖の伸びている方へ引っ張られた。その先には…

 

「お久しぶりねぇ、兵藤一誠くん♪悪魔になってるなんて最悪だけど、まぁいいわ。

それよりも、アーシアを返してもらうわよ。おっと、動いちゃダメよ。あなただって、アーシアの頭と体が離れる様は見たくないでしょ?」

 

そう言って、堕天使の女はアーシアの首元に光の槍を近づける。確か、レイナーレとか言ったか?

 

「ちっ、アーシアに拘るのは、あのフリードが言っていた、計画とやらに利用するためか!?」

 

「あら、知ってたの? 厳密に言えば、この子の神器が必要なのだけどね。

まぁ、いいわ。とにかく、この子は返してもらうわね。」

 

神器が必要?……… まさかっ!?

足元に魔法陣が展開している!? マズイ、転移する気か!?

 

「イッセーさ―――」

アーシアが手を伸ばす。急いで、俺も駆けて手を伸ばす。

「アーシ―――」

ヒュン!

 

痛いぐらいに、拳を握りしめる………

 

 

――俺は……… 俺はっ!

 

 

 

 

 

 

「アーシアァァァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の手は届かなかった………

 




いかがでしたでしょうか?

ちょっと今回も詰め込みすぎましたね・・・
次回も長くなるかと思います。すいません。

さて、この章もいよいよ佳境です!

次回は、奴らを全員吹っ飛ばすぜ!!

ということで、また次回~
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