ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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どうも、こんばんは。メラニンです。

やや、忙しかったので中々投稿できませんでした。

今回は番外編ですね。あの、キャラたちが小さくなって出てきます。
多分、賛否両論あると思いますが、温かい目で見てやってください…

では、どうぞ!


番外編 悪魔としての初仕事です!

―― 一誠side

「「一誠貴様!! またお前ばかりか!?」」

 

「「「「「「「「「「ちょっと、兵藤君!! 今の話本当!?」」」」」」」」」」」

 

「は、はぅぅ~……… イ、イッセーさん… 」

 

 

はい皆さん、引き続きおはようございます!今俺は、クラスから目の敵もしくは、質問責めにされてます。アーシアなんかは上目遣いでこちらを、見上げて来る。だから、その困ったような目は反則だって!

 

 

何故こんな事になっているかは、数分前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは部室でパーティをやった後、それぞれ教室に向かった。アーシアだけは転校生になるので、職員室へ送り届けて、教室へ何時ものように入った。そう此処までは何時もの通りなんだ。

 

そして、朝のホームルームが始まった。

「さぁ、こんな時期だがクラスに新しい仲間が増えるぞ! 喜べ、お前ら!」

 

それを聞いてクラスが盛り上がる。

ガラガラ!

 

そうして、入って来たのはアーシアだった。

 

「「「「「「「うおぉぉぉぉぉ、金髪美少女だーーーー!!!!!」」」」」」」

 

「「「「「「「「「「きゃぁぁぁぁ、可愛いーーーー!!」」」」」」」」」」

 

おぉ、クラスにも好評だ。当のアーシアは落ち着かない様子で俯いている。まぁ、そうなるよな。

 

なんでも、部長のお父様がこの学校の理事をやっているらしく、俺と同じクラスになれるように便宜を測ってくれたらしい。その、お気遣いには本当に感謝です!

 

おっ、アーシアが俺を見つけたようだ。表情がさっきより緊張した感じじゃなくなってる。

 

 

「じゃあ、自己紹介してくれるかな?」

 

「は、はいっ!は、初めまして、私アーシア・アルジェントと申しますっ!つい先日日本にきたばかりなので分からない事も多いですが、よ、よろしくお願いしますぅっ!」

 

そう言って、ぺこりとお辞儀をする。

 

 

 

 

 

 

 

さて、此処までは普通なんだ…………

問題はこの後やった、アーシアへの質問の方なんだ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、何かアーシアさんに質問のある奴いるか?」

 

一斉に手が挙がる。まぁ、外人と接する機会なんて滅多にないしな。

 

「アーシアさんは、外国から一人で来たの?」

 

クラスの一人が指名されて質問する。

 

「は、はい… 一人でこの国に来ました… 」

 

「じゃあ、一人暮らし? 寂しくない?」

 

「い、いえ、寂しくは無いです!イッセーさんと一緒ですからっ! ご家族の方もとても優しい方達なので、楽しいですっ!」

 

そう言うと真っ直ぐに俺の方へ歩いて来て俺の側に立って、

 

「あ、改めて、不束者ですが、よ、よろしくお願いしますっ!イッセーさん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

「「「「「「「「「「「「…………………………………………」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

… アーシアに口裏合わせしておくんだったと、後悔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇっ!?」」」」」」」」」」」」

 

 

 

はい、クラス全員が絶叫しました。

 

 

 

 

当のアーシアはキョトンとしている。あぁ、自分が何言ったか分かってないんだろうなぁ……

そして、皆の矛先が俺に向いてしまったという訳だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「一誠貴様!! またお前ばかりか!?」」

 

「「「「「「「「「「ちょっと、兵藤君!! 今の話本当!?」」」」」」」」」」」

 

「は、はぅぅ~……… イ、イッセーさん… 」

 

 

「い、いや、本当といえば本当なんだけど――」

 

「「くそ、羨ましすぎる!」」

 

松田と元浜が血の涙を流している。だから、そんなに怒るなって……

 

 

「と言うか、一つ屋根の下!?」

 

「ご家族の方もって、親公認!?」

 

 

などなど、勝手なことを言って来る。

 

あー、どうしよ、この状況?

 

「いや、アーシアはウチにホームステイしに来てるんだよ。疚しい事は何も無いって。」

 

とりあえず、それっぽい理由を言ってみる。ま、実際似たようなものだし………… 多分…

 

「本当か、イッセー!?」

 

「本当だって、だから松田。そんなに怖い顔すんな。アーシアが怯えてんだろ。」

 

いつの間にか元浜が、アーシアの側に寄って自己紹介していた。抜け目ないな、あいつ………

 

「アーシアちゃん、俺はイッセー氏の友達の元浜という。本当に、イッセー氏に手は出されてないのか!?」

 

「お、俺は松田だ!!」

 

松田、必死すぎだ…

 

「はい、よろしくお願いしますね。松田さん、元浜さん!あの…… それで、手を出すって、どういうことですか?」

 

「「うっ、そ、それは……… 」」

 

 

アーシアが首を傾げて聞いている。ははは、墓穴を掘ったな松田、元浜。

 

そうしていると女子が、しっ、しっ、と松田と元浜を追いやった。トボトボと席に戻っていく、松田と元浜…

憐れ………

 

「さ、あんなの放って置いて。アーシアは、どうやって兵藤と知り合ったの?」

 

そう質問したのは、眼鏡をかけて、おさげを2つ下げている、桐生藍華だ。うーん、こいつ何かとトラブルメーカーだから不安だな……

 

「あ、イッセーさんとは、私がまだここへ来たばかりの頃に、道に迷っているのを助けてもらったんですぅ。それで案内をして頂きましたぁ。」

 

「ふむふむ、まっ、その辺は流石兵藤ねー。お人好しと言うか、なんと言うか。」

 

「おいコラ、お人好しは余計だろ。」

 

「あらあら、ゴメンちゃい♪ で、アーシアは何で兵藤と住んでるの?」

 

「いや、だからそれはホームステ―――」

 

 

「はわっ!? そ、それは、その… 」

 

アーシアが顔を真っ赤にして俺をチラチラ見て来る。あれ、何だか嫌な予感がするぞ……

 

「ちょっ、アーシア待――」

 

 

 

「わ、私が悪い人に捕まってた時に、イッセーさんが助けてくれたんですぅっ!そ、それでその…… 助けてくれた時に、ずっと一緒にいよう、と言ってくださってっ!そ、そそれで、はうぅ~… やっぱり恥ずかしいですぅぅ!!」

 

 

アーシアが両手を真っ赤になった頬に当てて、モジモジしている。

 

 

「きゃぁぁ、それってもしかして、プロポーズ!?」

「先越された!?」

「そういえば、親公認… 」

「もしかして、挙式も!?」

「まさかの、学生婚!?」

 

 

 

「にしししし、もしかしてアーシアは初夜も済ませちゃったのかにゃぁ?」

 

 

 

 

「ちょっ、待て!お前ら――」

 

「「「「「「「「「「兵藤君は黙ってて!」」」」」」」」」」

 

俺の声はもう届かないようだ………… うぅ、このままだと、また変な噂が…

 

 

「ところで、初夜って何ですか?」

 

「あぁ、それはねアーシア――」

 

桐生がアーシアの耳に何か耳打ちをした。

 

 

 

 

 

すると、一気にアーシアの顔が真っ赤になった。耳まで真っ赤だ。

 

 

「はわわわ…………… イッセーさん… と、そそそそそんな、事… 」

 

アーシアと目が合った。さらに、動揺してしまった…

 

 

 

 

 

「おいっ、桐生!アーシアに何吹き込んだ!?」

 

「あら、遅かれ早かれ知る事になるんだからいいじゃなぁい?」

 

っく、こいつ全然悪びれないな!

はぁ、これどうやって弁解しよう…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、何事もなかったように普通に授業を受けて今はまた放課後だ。

あの後皆に色々説明するのに苦労したが、誤解は解けた筈だ!………………………………きっと…

 

 

「ただいま参りました、部長。」

「こんにちはですぅ、部長さん」

 

 

既に部長、朱乃さん、木場、小猫ちゃんがいた。俺たちが最後か。

 

「さて、全員揃ったところで、イッセーの話を聞きたいところなんだけど、ここ数日悪魔として契約を取ってないからそろそろ、お仕事をしないと不味いのよ。悪魔のお仕事って分かるかしら?」

 

「えーっと、何か望みを叶える代わりに報酬として対価を貰うんでしたっけ?」

 

「そうよ、その対価は何であっても構わないわ。まぁ、昔なんかは命なんかもあったそうだけど、今のご時世だと命を貰ってもしょうがないから、様々な物品を貰うということが多いわね。」

 

 

「なるほど… で、どうやって契約を取りに行くんですか? ま、まさかチラシ配りした時みたいにチャリですか?」

 

 

「ふふ、まさか。朱乃、頼むわね。」

 

 

「はい、部長。お二人とも、この魔法陣に入って下さい♪」

 

そうすると、グレモリーの紋の浮かんだ魔法陣が出現した。その中に入ると、朱乃さんが俺とアーシアの額の方に手を伸ばしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

「あの、これは一体?」

 

「今、朱乃にあなた達の、魔力量を調べて貰っているの。さっき、どうやって契約を取りに行くのか、と聞いたわね。簡単よ、魔法陣でジャンプするのよ。」

 

「ただ、それにはある程度の魔力量が必要になるんだよ。」

 

木場が爽やかな笑顔を浮かべながら補足をしてくれる。

 

「で、どうかしら朱乃?」

 

「………… お二人とも有望ですわ。まず、アーシアちゃんの魔力量はこの眷属の中で私の次に多いですわ。そしてイッセー君は… 私と同等かそれ以上かと… 」

 

全員が唖然としていた。

まぁ、母さんが元歴代最強のヴァルキリーですからね…………

 

 

 

 

 

 

 

「はわっ、す、凄いですイッセーさん!」

 

「た、確かにそれなら、あの時の魔力量も納得だね………… 」

 

「… 先輩なら、当たり前です」

 

それぞれが反応を示してる。ていうか、小猫ちゃん、また無いム――

 

ゴッ!!

 

 

「ごはっ!?」

 

「………… またですか、先輩?」

 

「も、申し訳ございません… 」

 

こ、この子本当にツッコミに容赦ないな…

 

アーシアが急いで、回復の光を当てて来る。あぁ、癒されるなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…… それでいいかしら、話を戻しても?」

 

「は、はい!大丈夫です、スミマセン部長。」

 

 

 

「それじゃ、話を戻すわね。依頼者がチラシの魔法陣からこちらを呼び出すから、それの応じてここの魔法陣から依頼者の元に転移するの。そこで、契約を取れれば成功よ。簡単でしょ?」

 

なるほど、それで俺はあんな大量のチラシを配らされたのか……

 

 

 

 

 

 

その後も、細かな説明を受けた。色々と説明を受けている内にすっかり、日も暮れた。そして、夜になったら…

 

 

 

 

 

 

カッ!!

 

床に書いてある魔方陣が青白く輝き始めた。

 

「あら、早速来たみたいね。朱乃調べてくれるかしら?」

 

「ふふふ、了解しましたわ、部長♪」

 

朱乃さんは、魔方陣に近づいて手をかざして数秒調べていた。

 

いつもの、ニコニコフェイスでこちらに、聞いてくる。

 

「イッセー君は、お料理できますか?」

 

ん? 料理?何で料理なんだ?まぁ、前世(?)でも日常的にやってかからな――

 

「はい、できますよ。えっ、まさか悪魔なのに、料理をしてくれなんて依頼じゃ……」

 

「はい、その通りですわ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

いいのか、それで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まぁ、こんな依頼は来るの初めてなんだけど、依頼であることには変わりないわ。行ってらっしゃい、イッセー」

 

「うふふ、イッセー君ならやれますわ♪」

 

「イ、イッセーさん、頑張ってください!」

 

「頑張ってね、イッセー君。肩の力を抜いて行った方がいいよ。」

 

「先輩、頑張って契約取って来てください…」

 

 

 

うーん、応援してくれるのは嬉しいんだけど…

えっ、これでいいの、悪魔って?イメージしてた依頼よりよっぽど平和すぎるんですけど…

ま、猟奇的なのが来たりするよかマシか。

 

俺は魔方陣に入って召喚される準備に入る。

 

「じゃ、行ってきます!」

 

 

ヒュン!

 

 

さぁ、どんな依頼なのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転移させられたのは、ある店の前だった。え?

なんか、俺が知っている店の名前に酷似してるんだけど…

 

 

 

なぁ、オリジン。この世界に来た魂って、何人なんだ?

 

『あぁ、そういえば教えてなかったね。君を含めて4人だよ。』

 

4人?えーと、俺と多分、父さんと兄さん。えっ、あと誰だ?

 

『それは、お楽しみに取っておきなよ。実は転生させるときに妨害を受けてね。同じ時間、空間に転生できなかったみたいなんだ。幸いにも、君とユリウス、ビズリー、っと今は刃紅だったね。今言った君ら3人は大体同じ場所、時間に転生できたんだけど、あと一人は分からないんだ。あ、そうだ。記憶を持って転生してるのは君と、行方の分からないもう一人の方だ。ユリウスと刃紅、他の君の仲間にはくれぐれも――』

 

 

分かってる、言わないよ。この世界に異世界の情報は必要ない、だろ?

まぁ、確かにそれでエレンピオスやリーゼ・マクシアに迷惑はかけらんないしな。

なあ、この内容を、その記憶を持って転生している方にも言った方が良いんじゃないか。色々話されたら、困るだろ?

 

『恐らく、その心配は無用だろう。貴様も、あのドラゴンの影響で記憶を失っていたのだからな。もう片方も恐らく同様だ。だが、念のため意識を集中して探してはいるのだが…』

 

だが?

 

『それが、僕やクロノスの力を持ってしても分からないんだ。何か大きな力に阻害されているようなんだ。』

 

何か大きな力?それが、近くにあるってのか?

 

『うむ、少なくともこの町に居ることは間違いないだろう。』

 

うーん、それは気を付けないとな。この間、堕天使騒動もあったばかりだし…

 

『ところで相棒、契約とやらはいいのか?』

 

っと、そうだった。速く仕事を済ませちまおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カランカラン…

とドアのベルが鳴る。

 

「お、いらっしゃい。『宿泊処ロランド』へようこそ。こんな夜にお客とは珍しいな。」

 

そう言って、出迎えてくれたのはゴツイ体躯に似合わないピンク色のエプロンを着用した大柄の男性だ。

うーん、この人ってやっぱり…

 

「いえ、俺は客じゃなくて魔方陣で召喚された悪魔です。あの失礼ですが、お名前は…?」

 

「えっ、君が悪魔なのか!? あと、名前か。ウォーロック・ロランドという。」

 

………なぁ、オリジン。何度も確認するが本当に違うんだよな?

 

『うん、所謂、平行世界というやつかな。』

 

 

 

 

 

 

 

んー…

俺の知ってるウォーロックさんより若い気がするんだけど…

ま、いっか

 

「俺は兵藤一誠と言います。それで、今回はどういった依頼内容で――」

 

 

「パパ、お客さん?」

「誰か、来たの?」

 

 

 

奥の方から小さな女の子が2人出てきた。特に、片方の茶色っぽい髪色のショートの子は物凄く見覚えがある。もう片方の、白っぽい髪色の子も何だか見覚えが…

 

 

「おぉ、レイア、アグリア。ごめんな~、起こしちゃったな~。」

 

 

………かつて、共に旅した仲間の幼い姿を見ることになるとは、思わなかった。

こっちのウォーロックさんも、親馬鹿なんだな。二人の娘両手に抱きかかえて物凄い満面の笑みであやしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんは!お兄ちゃんは誰?」

「あははははは、白黒!変な髪~。」

 

 

ウォーロックさんの手元を離れてテテテ、とこっちへ寄ってくる。ていうか、小さい子の暴言は悪意が無い分、グサッと来るものが…

 

 

「こらぁ~、アグリア。そんなこと言ったら、失礼だろぉ。レイアはちゃんと挨拶できたな~。よ~しよし♪」

 

 

それぞれ、父親に撫でられてニコニコしている。微笑ましいな。ただ、ウォーロックさん、顔が緩み過ぎだよ…

 

「で、兄ちゃんは誰~?」

 

アグリアの方が聞いてくる。

 

「俺は、兵藤一誠って言うんだ。よろしくな。」

 

「「よろしく、いっちぇー!!」」

 

「二人は何歳かな?」

 

「「3っちゅ!!」」

 

ん?二人とも年齢が同じって、双子か?それにしては似てな――

 

 

 

 

 

 

 

「こら、あんた!!仕事は済んだのかい!?」

 

その場にいる全員が、ビクッと体を硬直させた。

声の発生源に顔を向けると、これまた知った顔が…

ソニアさんだ。やっぱり、俺の知ってるソニアさんより若い。

 

 

「ほら、レイア、アグリア。奥に入ってなさい。仕事の邪魔になるでしょ。」

 

 

「「えぇ~~~!!いっちぇーと遊びたい!!」」

 

 

二人が、がっちり俺のズボンを掴んで、こっちを見上げて来る。

はぁ~、どうも俺はこの角度で要求されると弱いな…

エルを構ってた影響か?しょうがないから、俺は二人の頭に手を置きながら言った。

 

「じゃあ2人とも、また今度遊ぼう!今日は、俺も仕事で来てるからさ。今度はお土産でも持って遊びに来るよ、な?」

 

 

「「ホント?」」

 

「ああ、ホントだ!約束だ。」

 

 

そうすると二人は頷いて、ソニアさんと一緒に奥の方へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ははは、すまないねぇ。娘の遊び相手の約束をさせてしまって。」

 

 

「いえ、大丈夫ですよ。けど、あの二人って年齢が同じってことは、双子ですか?失礼ですが、あまり似てないような…」

 

「あぁ、一応双子なんだが二卵性の上、アグリアの方は髪の色素が生まれつき薄くてな~。まあ、健康に影響は無いから大丈夫みたいだよ。」

 

 

「なるほど。っと、今日はどのような依頼で?」

 

 

 

 

 

 

 

すると、急に落ち込んでしまった。あれ?

 

「あ、あの、どうしたんですか?俺何かやっちゃいました?」

 

「いや実はな、一旗この国で挙げようと思ってこの店も開いたんだが、あまり繁盛しないんだ。それで、せめて料理だけでも絶品になれば流行るんじゃないかと思って…」

 

 

「なるほど。それで、その料理を一緒に考えてくれ、という事ですか?」

 

 

「そういうことになるな。」

 

俺は、傍に置いてあったメニューに手を伸ばして、ぱらぱら捲った。

こ、これは……

 

 

 

 

 

 

「あの…ウォーロックさん、このメニューは誰が考案したんですか?」

 

「ん?とりあえず、家族が好きなものを、片っ端から書いてあるぞ。」

 

あぁ、やっぱり…

 

 

「あの、大変言いにくいんですけど、この珍味シリーズは外した方が良いと思いますよ。」

 

 

そりゃ、客も遠のくわ!!だって、書いてあるメニューの中に色々と危なそうなものも入ってんだもん!!

こんなん絶対レイアしか食べないって!!

書いてある内容が、「クリームコロッケパフェ」とか「たこ焼きラーメン」、「フルーツ焼きそば」、「サイダー飯」とか色々とマズイものだもの!

「おいしいもの×おいしいもの=絶対においしいもの」っていう危険思想の産物でしかないよ!!

 

 

 

 

 

 

 

それから、小一時間ほど外すかどうかで、論争を繰り広げた。中々、引かないんだよな、この人。娘が絡むこと限定で。そんなことしていたら、ソニアさんが、降りてきて一喝してくれて、結局外すという事になった。

 

やっぱり、ソニアさんの尻に敷かれてるんですね…

 

 

 

「じゃあ、空いた分のメニューを考えましょう。ほら、そんなに落ち込まないで下さいって。」

 

「……うぉぉぉぉ、俺は明日から娘たちにどうやって顔を合わせれば…」

 

この人ホントにゴツイ体躯してるのに、結構ナイーブだよな…

 

「大丈夫ですって。娘さんたちはいい子ですから、分かってくれますよ。」

 

「そ、そうだな!うちの娘たちなら、分かってくれるよな!!」

 

 

 

その後、俺とウォーロックさんは、空いたメニューを考えた。

どうせなら何かの食材に関して、集中的にメニューを考えようってことになって、追加されたのが、「ポトフ」、「トマト入りオムレツ」、「ミネストローネ」、「トマト・ア・ラ・モード」など、トマト主体のメニューにした。レシピも俺とウォーロックさんとで、色々とアレンジしたから、自信作だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~、助かったよ。これで、客の足が向いてくれれば御の字だ。今度は是非、客として来てくれ!」

 

「はい、そうさせてもらいますよ。レイアや、アグリアとも約束しましたから。」

 

 

 

そうすると、トントントン…

と、ソニアさんが降りてくる足音が聞こえた。

 

 

「あら、終わったのかい?」

 

 

「ああ。レシピの考案も協力してくれたからな。かなり、期待できそうだ。」

 

 

「そうかい。なら、報酬もはずまないとねぇ。」

 

「いえ、このくらいならそれなりの報酬でいいですよ。実際には、メニューを考えただけですから。」

 

 

 

「そういう訳には、いかないよ。あっ、そうだ。確か昔の武術大会で獲った――」

 

そう言ってソニアさんは奥へ行ったと思ったら、所々に装飾がされ、先端にクリスタル(?)がはまった棍を持ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほれ、これでいいかい?」

 

 

「えっ、これ本当にいいんですか?明らかに高そうじゃないですか。それに、さっき武術大会で獲ったって…」

 

 

「あぁ、いいんだよ。これ、無駄に装飾がされてるだけで、使いにくくてね。貰ってくれるなら、これを報酬にしたいんだけどねぇ?」

 

 

う~ん、明らかに俺の仕事に対して、報酬を払い過ぎだと思うけど…

 

「分かりました。これは、有難く頂戴します。次も呼んでいただいた時にサービスしますね。」

 

 

「あぁ、それで頼むよ。ほら、あんたもとっとと、礼を言いな!」

 

 

バンッ!!!!

 

うわぁ、ウォーロックさんの顔が今の一撃ですごい苦悶の表情に変わったよ…

 

 

「あ…ありがとうな、一誠君………また…呼ばせてもらうよ…」

 

「はい、ご利用ありがとうございました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺の初めての悪魔の仕事は大成功だった。何せ、もらった報酬を後で鑑定したら、物凄い金額になったからな………

 




はい、ということでした。

TOX2で、分史世界においてですが、レイアとアグリアが仲良くしている姿が印象的で、どうせなら、やっちまおうと思って、こんな感じに…
ちょいと、無理がありましたねぇ。
後悔はしてないです!

さて、次回からいよいよ、新章突入です!

乞うご期待!!
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