ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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お待たせしました!!!

ついに、ようやくです!!

ただ、上手くかけてるかは自信が・・・

まぁ、とりあえず、どうぞ!


第5話 断界殻、壊します!

―― 一誠side

 

俺たちはオーディンの爺ちゃんとロス姉ちゃんに別れを告げて兄さんと合流した。爺ちゃんたちが居ればこの件も迅速に解決できるかもしれないから、協力できないか頼んでみたんだけど…

 

「……手伝いたいんじゃがのぅ。今北欧は問題を抱えておってな。そちらを解決するのが先じゃて。すまんのう、一誠」

 

 

ということらしい。残念だ…

 

そして、今俺は目的地に到着した。何と言うか、樹海みたいな場所だな…

 

近隣の住民もここには滅多に立ち入らないらしい。

 

そして、樹海の中をさらに奥へ進んだ場所に、今回俺の呼び出された目的の物があった。

 

 

「さて、これがイッセーを呼び出した原因だ。少なくとも半径5kmにわたってこの結界は展開されている。迷彩効果があるらしくてな、今まで見付からなかったわけだ」

 

 

……なるほど。俺は結界に触れながらどういった物かを確かめた。確かに強力な結界だ。結界というか、次元の壁って方が正しくないか?

これだと、ただ単に空間をすり抜けるだけじゃ、向こうへは行けないな…

 

 

『…イッセー、いいかな?』

 

オリジンが精神の中から話しかけてくる。

ん?なんだよ、オリジン?

 

『昔、こういった結界よりも強力で、世界を隔絶していた精霊術があっただろ?』

 

 

え?そんなの、あったか?

 

『貴様は覚えていないのか?「断界殻(シェル)」だ』

 

っ!?

そうだ、世界を隔絶するような精霊術を俺は知っている。かつて、精霊を守るために2000年もの間リーゼ・マクシアをエレンピオスから遠ざけるために、使われていた精霊術…

 

そして、それを使っていたのは――

 

『もう分かったようだね。そう、こんな芸当ができるのはマクスウェルだけだ。そして、マクスウェルの力がここにあるという事は、ここにもう一人の転生者がいるかもしれない』

 

 

…なぁ、その転生者ってもしかして――

 

 

『…ミラだよ。君やエルが初めて出会った、分史世界のミラだ』

 

 

なっ!?ウソだろ、だってミラはあの時――

 

『消滅する直前に僕の手元に魂だけを召喚しておいたんだ。彼女も、もう少しで君と同じように魂を昇華できた存在だからね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ミラが、生きてる?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…ははは、ミラは生きてるんだ!

 

俺は内心歓喜した!あのとき、手を離して死んでしまった彼女がこの、結界の向こうにいる!

 

なら、一層会いに行きたい。そして、俺たちの旅の続きを知ってもらいたい!

何より、あの時手を離してしまった事を謝りたい!

他にも、話したい事がたくさんある!

 

 

 

 

 

 

 

 

「……先輩、どうしたんですか?泣いてます…」

 

「えっ?」

 

 

俺は手を頬に当てた。いつのまにか涙が出ていたようだ。だけど、悲しくて流している涙じゃない!この涙は――

 

 

 

 

「大丈夫だよ、小猫ちゃん。悲しくて泣いてるんじゃない。もしかしたら、この中で再会できる人がいるかもしれないんだ。そしたら、嬉しくてさ!」

 

小猫ちゃんは、首を傾げている。まあ、いきなりこんな突拍子もない事言ったらそうなるよな。

 

「とにかく、大丈夫だ」

 

 

「…ふぇ」

 

 

そう言って、小猫ちゃんの頭を撫でてあげる。小猫ちゃんは一気に表情が緩んで、ふにゃ~ってなっている。

 

…あれ、何かこの撫で心地が懐かしい。ん?

 

「…………………白音?」

 

 

「!!?」

 

小猫ちゃんがいきなり、目を大きくした。あれ、何で俺…

って、小猫ちゃん?少し警戒体制のように見えるのは気のせいですか?

俺は慌てて手を放した。

 

 

 

「っと、ゴメンゴメン。何か、小猫ちゃんを撫でてたらつい、昔の事を思い出してさ。昔飼ってた猫たちを思い出したんだ。その…ゴメン」

 

 

「…先輩は昔猫を飼ってたんですか?」

 

「あぁ。あいつらが居なくなった時は落ち込んだなぁ。信じらんないくらいにさ」

 

 

実際に酷い落ち込みようだったし、そういえば、あの時初めて父さんに反抗したんだったな。残ってでも探すって言って。

 

 

 

 

 

 

「…………先輩はその猫たちにまだ会いたいんですか?」

 

 

「もちろんだ!だって、あいつらは俺の家族なんだから。少なくとも俺は今でもそう思ってる!」

 

 

「………ずるいです。先輩は…」

 

 

そう言って、小猫ちゃんは踵を返して歩いて行ってしまった。

見間違いか?少し涙目だったような…

 

 

「女を泣かせるのも大概にしとけよ、イッセー」

 

 

「っな、そんなんじゃ無いよ!」

 

いきなり後ろからニヤニヤ笑っている兄さんに、声を掛けられた。いつの間に、後ろに…

というか、やっぱり今小猫ちゃんは泣いてたのか…

 

 

 

「冗談は置いとくとして。どうだ、いけそうか?」

 

 

「うーん……」

 

 

実際問題どうなんだ、オリジン?

 

 

『………この結界、確かに「断界殻(シェル)」に似てるんだけど、「断界殻(シェル)」よりは脆いよ。これは、推測だけどマクスウェルが上手く力を発動できて無いんじゃないかな?要因が何かは分からないけど…』

 

 

つまり、入れるってことか?

 

『うん、問題ないよ。』

 

 

『少しいいか?』

 

どうした、クロノス?

 

『周囲の様々な力の流れを見てみたが、ここへ極僅かだが、収束させられているようだ。この結界、もしかすると黒匣に近いものかもしれん。気をつけろ。』

 

 

…分かった。

 

 

 

「問題なく入れそうだよ、兄さん」

 

 

「そうか。なら、早速やってくれ」

 

 

 

俺は、『無と連環の腕輪(オリジン・チェイン・バングル)』を発現した。

常に光り輝き、螺旋状の形態の腕輪だ。

 

 

部長たちが眩しそうに目を細めている。やっぱ、これ眩しいですよね…

「あれが、イッセーの5つある神滅具(ロンギヌス)のひとつ…」

 

「そうだ。『無と連環の腕輪(オリジン・チェイン・バングル)』の能力は「無効化」。つまり、あらゆる異能の力を無効化できる。魔力だろうと、神器の力だろうと全てだ」

 

 

全員が目を見開いて、驚いている。まぁ、そうですよね。考えようによってはチート能力ですから…

 

ただ、弱点もある。あまり離れすぎているものは無力化できない事だ。あとは、自分より上位の存在の力も消すことができない。爺ちゃんの槍とかな。さすがは神様だよな。たまに忘れるけど…

 

 

まぁ、厳密に言えば上位の存在の力でも消せるが、それだけ多く力を使っちゃうからな…

 

 

 

っと、解説はここまでだな。

 

そして、俺は神滅具(ロンギヌス)に力を集中した。

 

 

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ミラside

 

 

私は、ミラ=クルスニク。ニ・アケリアの里の皆からはミラ様って呼ばれてる。

私が昔から、不思議な力を使えるから信仰の対象となってるのよね。

 

昔、様々な理由で迫害された人が魔導器(ブラスティア)というのを使って、結界を張り、結界の中にできた里が、このニ・アケリア。

 

 

皆良くしてくれるけど、正直籠の中の鳥の気分で息が詰まりそうなのよね…

 

 

 

 

 

 

そんな中、黒歌と名乗る私と同い年くらいの子がここへやって来た。皆はここに入れるのを反対したけど、押し通したわ。

だって、ようやくこの「断界殻(シェル)」の外が知れるかもしれないじゃない?

 

こんなチャンス絶対に逃がさないわ!

 

 

 

そして黒歌が来てから連日、外の世界について教えてもらってる。

 

 

 

「――ま、つまりミラちんのその不思議な力というのは、神器(セイクリッド・ギア)で間違いないわ。その、ミラちんが首から下げてる十字型の首飾りがそうにゃん」

 

 

「なるほど…いつも、力を使おうとするたびに現れるから変だと思ったのよ…」

 

 

私は首に出現している首飾りを黒歌に見せながら納得していた。神器(セイクリッド・ギア)には固有の名前があるそうだけど、私は名前が分からない。

黒歌もそこまで神器には詳しくないそうで、分からないと言っていたわ。

どんな名前なのかしら、気になるわね…

 

 

そして様々な事を教わったわ。「断界殻(シェル)」の外には、悪魔や堕天使、天使といった種族がいて争っているだとか、山や海、建物だって、この里より何倍も大きな物があると知った。外の世界の料理や、文化や文明、他にも色々な事を聞いていくにつれて、私はこの「断界殻(シェル)」の外へ飛び出したいと思った。

 

 

「うーん、ミラちん一ついいかにゃ?」

 

 

「何よ、どうかした?」

 

 

「この里に保護された時から、思ってるんだけど、ミラちんの神器から力があの、魔導器(ブラスティア)(?)とかいうのに流れてるんだけど、どういうことにゃん?」

 

 

「えっ、どういうことかしら?」

 

 

「そのまんまの意味よん♪ミラちんの神器から少しずつだけど、力が魔導器に流れて行ってる。昔とあの魔導器が違う点って無いかにゃん?」

 

 

 

「そういえば、私がこの里に生まれてから結界の力が強くなって、「断界殻」と呼ぶようになったって聞いた事があるわね…」

 

 

「うーん、これはあまり良くないかにゃ…」

 

 

「どういうことよ?」

 

「今まで、保ってるのが不思議なくらいだけど…ミラちんは、このまま里に居ると多分死んじゃうにゃん。神器は所有者と深く結びついてる。つまり、神器の力が無くなったらミラちんも、死んじゃうってこと」

 

 

私は、黒歌の言葉に頭が真っ白になった…

 

私はこの里に居ると死ぬの?

 

 

「な、何よ、それ……」

 

 

 

「…ごめんね、ミラちん。あまり言いたくは無かったんだけど、恩人であるミラちんには言っとくべきと思ったにゃん」

 

 

「なら…私は何のために……

これから、どうすれば…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミラ様ぁーー!」

 

 

勢いよく部屋に入ってきたのは、髪を後ろで結んで腰に直刀を二本差した「巫子」と呼ばれる存在のイバルだ。

まったく、タイミング悪いわね!

 

 

「っあぁーー、うるさいわね!そんな大声出さなくても聞こえてるわよ!」

 

「も、申し訳ありません、ミラ様…」

 

 

「巫子」というのは、信仰対象である私の護衛や、この里の防衛が仕事の存在。

イバルの場合この賑やかな性格と器用さが相まって、この里のあらゆる雑事まで引き受けている。他にも、動物と会話ができたり特異な能力を持ってる。

 

能力は高いんだけど、この騒がしさは何とかならないのかしら?

 

 

「で、何かあったの?」

 

 

「は、はい!「断界殻(シェル)」の外に大きな力を持った者が複数います!」

 

 

「それなら、この間の黒歌の時だってそうだったじゃない。それに、この「断界殻(シェル)」が破られるなんて事無いでしょ」

 

 

「そ、それが、先日の者の比ではなく…」

 

 

「?だから、何が言いた――」

 

 

 

バッキィィィィン!!

 

 

 

 

高音と共に、上空の「断界殻(シェル)」にヒビが入った。って、上空だけじゃない!?

 

そこから、全体に広がってるじゃない!

 

「すぐに、里の皆に避難するよう伝えなさい!私は迎撃に行くわ!」

 

 

「そ、そんな、危険です、ミラ様!」

 

 

すくっと、黒歌が立った。

 

「なら、私も行くにゃん。それで、文句ないでしょ、巫子さん?

何たって、私あなたより強かったもんねん♪」

 

 

黒歌が立ち上がると同時にイバルを挑発している。

 

「なっ!?あ、あれは貴様が妙な術を使った所為だ!!普段通りなら、俺が必ず勝つ!」

 

 

「へ~、負け犬の遠吠えほど聞き苦しいものは無いわねん♪」

 

 

二人がにらみ合っている…

後ろに、猫と犬が浮かび上がっているのは気のせいかしらね?

 

はぁ、まったくこの二人は…

 

 

「喧嘩なら後にしなさい!今はやるべきことがあるでしょ!イバル、皆を頼んだわよ。行くわよ、黒歌!」

 

 

「は、はいミラ様!」

 

「了解にゃん♪」

 

そして、私たちはヒビの入っている発生源に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――

駆け付けた先で妙な一団を見つけた。あれは明らかに、里の者じゃないわね。

一応、忠告で済まそうかしら。

私は、進んでいる一団の前方に、火、水、地、風の魔力弾を放った。

 

 

 

 

カッ!!!! ドォォン!

 

 

 

 

魔力弾は奴らの前で、弾けて奴らは歩を止めた。

 

私と黒歌はすかさず目の前まで移動した。

 

煙が晴れていく。

 

 

 

 

「止まりなさい!それ以上この里へ入ろうとするなら、容赦しないわよ!」

 

 

黒歌も隣でかまえている。

 

 

煙が晴れた後に、先頭にいた少年に目が留まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

私は彼を知ってる?どこか、懐かしい感じがする。

 

 

 

 

 

 

白黒の髪色をした少年を見て、色んな映像やワードがフラッシュバックする。

 

 

私は……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、私と彼は同時に口を開いた。

 

「ルドガー?」

 

「ミラ?」




はい、今回はここまででです。

ようやく、ルドガーとミラが再会できましたね。
ついでに、イバルも出てきましたね。まぁ、所々で活躍してもらいましょう。

ここで、設定を一つ。
今回から出てきたブラスティアですが、元は結界魔導器です。これについてはまた詳しく次回以降に紹介します!

そして、早いとも思いますが、ここで発表を一つ。(まぁ、何となく気付いてる人もいらっしゃる、とは思いますが・・・)



「凛々の明星」が出てきます。(いずれ)



はい、ではまた次回にご期待ください!

ではではw
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