ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

23 / 90
今回は連投です!

さて、前回連れ去られてしまった黒歌。
合流したユリウス一行。今回がほぼ第2章の最終話ですね。

さてさて、どうなるのか?

ぜひ、ご自分の目でお確かめください!

では、どうぞ!


第8話 黒猫と元精霊の主助けます!

 

―― 一誠side

 

俺を含めた5人、俺と兄さん、木場、小猫ちゃん、イバルは、ミラに先導されて、魔導器の元までたどり着いた。

 

 

周りに民家は無く、あるのは森だけだ。そして森の少し開けたところの、やや高い場所にある魔導器の傍に黒歌たちが居た。

 

「黒歌、無事か!?」

 

 

黒歌は様々な機材が取り付けられた変な椅子に座っていた。頭には何かの機械が被されている。

 

「ん……ご、主人?」

 

 

虚ろな目でこちらを確認している。

 

「バルボス、黒歌を解放しろ!」

 

 

「ガッハハハハハハ、嫌なこった。ここで、魔核(コア)の採掘が終わったらこのまま俺の眷属にするんだからな!邪魔なラゴウを吹き飛ばしてくれて感謝してるぜ」

 

 

「悪いが、我が家の飼い猫は返してもらうぞ!」

 

 

兄さんが『賢者の双刃(クルスニク・ツインエッジ)』を構えて走り出した。

 

「おめえら、下の奴らを足止めしろ!」

 

何処からともなく『紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)』が現れた。まだ居たのか!?

 

 

俺たちは各自応戦することに。

一人一人は弱いけど、数が多い。しかも、バルボスやラゴウの物ほどではないが、魔導器を使っている。進むのにも一苦労だ。

 

「ガッハハハハハ、暫くそうしてろ。今の内に採掘させてもらう」

 

 

すると側にあった機械が動き出した。先端がドリル状になっている。

 

「くっ、イッセー、俺たちが道を拓く!その間に行け!」

 

「イッセー君、行って!!」

 

 

「分かった!」

 

 

兄さん達が一箇所の敵に集中的に攻撃を始めた。すると、そこに文字通り道が出来た。

 

「私も行くわ!」

 

敵を抜けようとした時、後ろからミラまで着いて来た。

 

 

「ちょっ、ミラまで付いて来るのか!?」

 

「あの小猫って子に頼まれたのよ。それに私の友達でもあるんだから、私が助けるのは当たり前でしょ!文句ある!?」

 

 

「い、いえ、頼もしい限りです…」

 

 

ミラが睨み付けて来るのでつい、同行を許可してしまう形となった。相変わらず頑固だな…

 

「ミ、ミラ様、危険です!お戻りください!」

 

「こんな乱戦状態じゃどこも変わんないわよ!イバルはそこで足止めしときなさい!頼んだわよ!」

 

「は、はい!分かりました!」

 

イバルは直刀2本を構え直して敵の方を向いた。

 

「来い、貴様ら!ミラ様の後は追わせん!」

 

 

それを皮切りに、下の方で戦闘が再会した。そして、俺とミラは上へと駆け上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「黒歌!!」」

 

 

「ご主人……………ミ…ラちん」

 

 

虚ろな目でこちらを確認する黒歌。俺は黒歌から装置を取り外そうと近寄った。

 

 

ドンッ!

 

咄嗟に俺とミラは後方に飛んで弾を回避した。その先にはバルボスが銃をこっちに構えていた。

 

 

「バルボスッ!黒歌に何をした!?何が目的でこんな事をする!」

 

「ここの魔導器(ブラスティア)はどうやら周囲の魔力を微量ずつだが集めるようでな。それが地下に蓄積し魔核(コア)になるって訳だ。通常なら魔導器(ブラスティア)に必要な魔核(コア)は、自然に魔力が地下に蓄積した物を採掘するって訳だが、そんな土地見つけるだけでも一苦労だってのに、大規模になるほど採掘にも気を使わなけりゃならないって話だ。要は魔力の流れを探って、何処から採掘するか決める。通常なら、ある国の技術を使うわけだがそんなモン持ってるわけがねぇ。そこで、こいつってわけよ!」

 

 

「う、いやあぁぁぁっ」

 

ピーーーッという音とともに黒歌が悲鳴を上げた。すると機械からホログラムが映った。

 

 

「黒歌!?」

 

 

「ガッハハハハハ、ようやく終わったか。こいつはな、使用者の脳の情報を一部だけだが抜き出して映し出せるって代物だ。当然、目的の情報を引き出すために特殊な魔術と薬を使用してるがな!まあ、この際これだけの魔核(コア)が手に入るならこのクソ猫を眷属にできなくても釣りが来る。おっと、妙な真似すんなよ」

 

 

その言葉だけで、黒歌に使った魔術や薬がロクな物でないことが容易に予想できる。何とかこの状況を打開できないか神滅具(ロンギヌス)を発動させようとしたが見破られたようだ。以外と隙が無いな…

しょうがない、賭けてみるか。俺はバルボスに聞こえないように小声でミラに話し掛ける。

 

「……ミラ、俺が突っ込む。その後少しの間、バルボスの相手頼めるか?」

 

 

「誰に言ってるのよ?私は元だけど精霊の主よ。黒歌を人質に取られて無ければ、あんな奴吹き飛ばせるわ」

 

 

はは、元精霊の主様は頼もしい事で。だけど、これでやることは決まったな。

 

 

俺は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と『賢者の槍(クルスニク・スピア)』を発現させた。

 

『Boost!』

 

それと同時にバルボスに向かって駆け出した。

 

 

「バルボス!」

 

 

「ちっ、馬鹿が!」

 

ドンッ!

 

 

バルボスの魔道器が火を吹く。そこで俺は『賢者の槍』の力を発動させた。

 

『Kresnik!』

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― ミラside

 

イッセーからバルボスの相手を頼まれた後に、本当に突っ込んで行ってしまった。ちょっと、本気!?

 

「ちっ、馬鹿が!」

 

ドンッ!

 

 

案の定バルボスが魔導器で反撃した。弾がイッセーに当たると思った時だった。

 

 

『Kresnik!』

 

 

イッセーの槍の宝玉が光って音声が聞こえたと思ったら、いきなり消えた…

 

 

「えぇ!?一体どこに――」

 

 

ガンッ!!!

 

 

「ぐわぁっ!!」

 

 

そう思った矢先に、バルボスが吹き飛んだ。そこには、イッセーの姿があった。どうやら、殴ってバルボスを吹き飛ばしたみたいね。一体どういうカラクリなのかしら?

 

 

「ミラ、頼んだぞ!!」

 

 

「え、あ…わ、分かってるわよ!!」

 

 

イッセーは椅子から黒歌を解放した後、そのまま屈み込んで黒歌の治療を始めた。黒歌は無事そうね。さて…

 

 

私はバルボスの吹き飛んだ方向に剣を定めた。

 

 

「まったく、この間も私に吹き飛ばされたっていうのに……飽きずによくやるわね」

 

 

のろのろと立ち上がりながら、こっちを睨み付けるバルボス。

 

 

「ちっ、あの小僧相当な使い手に成長しやがったな。しかも、妙な女も一緒たぁ、相手が悪い」

 

 

「妙な女とは失礼ね。これでも、アンタよりかはよっぽど真っ当に生きている自覚があるんだけど?」

 

 

 

「ガッハハハ、ちげぇねぇ!げほっ、がっ……はぁ、はぁ………あの小僧の一撃は…効くな、チクショウッ!」

 

 

血反吐を吐きながら傍の木にもたれ掛るバルボス。もう、戦う力なんか残って無いんでしょうね。

 

 

「どうやら潮時だな……」

 

 

そう言うと、バルボスが小型の銃を取り出した。あれは?

 

 

「潮時とか言っといて抵抗する気?悪いけど、私はイッセーほど甘くはないわよ?」

 

 

「やれやれ、最近の小娘はおっかねぇ。抵抗する気なんざねぇよ。だが――」

 

バルボスは、おもむろに上に向かって引き金を引いた。

 

ヒュー――……パンッ!

 

 

「あれは………あなたの『紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)』だけでも逃がす気?」

 

 

上空には赤い光が瞬いている。

 

 

「ご名答だ。だが、『紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)』だけじゃない。俺も逃げさせてもらうぜ?」

 

「やってみなさいよ。私から逃げられるかどうか」

 

 

「ガッハハハハハハ、逃げられる算段が付いてるから言うんだよ!!」

 

 

ドンッ!ドンッ!

 

 

一発を弾いて、もう一発を弾こうと思ったけど、そのもう一発が来ない…

 

 

「かかったな」

 

「何を――」

 

 

ガァァァン!

 

 

後ろで、爆発音が鳴った。急いで振り返ると魔導器に命中して、魔導器が折れている。な、何てことを…

 

 

「バルボスッ!!」

 

 

私はバルボスの居た方に視線を戻した。けど、そこにあの男の姿は無かった。やられたっ!

 

今度会ったらただじゃおかないわ!

 

 

私は急いで魔導器(ブラスティア)の傍に居る、イッセーと黒歌の元に向かった。

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 一誠side

 

ミラがバルボスを抑えている間に、俺は黒歌の治療を終えた。だが、黒歌の治療に専念しすぎて飛んでくる魔導器(ブラスティア)の弾丸に気付かず、魔導器(ブラスティア)の破壊を許してしまった。その影響で、この里を覆っていた断界殻(シェル)が崩れていく。

 

 

「イッセー、黒歌!無事でしょうね!?」

 

 

「あぁ、だけど黒歌は気を失ったままだ。魔術なんかを掛けられる前の状態に戻したが、安静にしとかないとな…」

 

 

 

「そう、良かった……」

 

 

すると、ミラは魔導器に視線を向けて表情が歪んだ。

 

 

「黒歌が無事なのはいいとして、今は魔導器よ」

 

 

「ああ……直せないのか?」

 

 

「そんな事できないから、困って――」

 

 

ゴゴゴゴ……

 

 

いきなり、地面が揺れ始めた。何なんだ一体?

 

 

「イッセー!」

 

 

「兄さん、皆!」

 

 

すると、戦闘をしてたはずの兄さんたちが上ってきた。

兄さん以外どこかしらに、傷を負ってるが無事なようだ。小猫ちゃんは俺の腕の中で眠る黒歌を見て安堵の表情を浮かべた。やっぱ、心配だったんだな。

 

 

「黒歌は無事だよ、小猫ちゃん」

 

 

「黒歌姉さま…あぁ、良かった…………う、わぁぁぁぁ…」

 

 

 

小猫ちゃんは黒歌の傍に来ると、堰を切ったように泣き出した。よっぽど、我慢してたんだろうな。

 

 

「…さて、感動の再会のところで悪いが、今はここを離れた方がいい」

 

 

「……ぐすっ……黒歌姉さまは私が運びます」

 

 

ゴシゴシと目元を拭いながら小猫ちゃんはヒョイっと黒歌を背負った。さすがは『戦車(ルーク)』。

 

 

「さぁ、撤退だ。急げ!」

 

 

兄さんが先行して皆を導く。俺もそれに続こうとした時、俺たちの中で一人だけその場に残っている人物に俺は気付いた。彼女は折れた魔導器(ブラスティア)を見上げて呆然としているといった様子だ。俺は急いで、彼女の元に駆け寄った。

 

 

「ミラ、急いで撤退だ!魔導器(ブラスティア)が壊れた今何が起こるか分からない!」

 

 

「……分かってるわ」

 

 

ミラの表情は暗いままだ。この里を守る魔導器が壊れたんだから、無理もないんだろうけど、それでも今は――

 

 

ビシッ!

 

 

いきなり、魔導器(ブラスティア)を中心に地面に罅が入り始めた!?一体――

 

 

「急ぐぞ、ミラ!今は逃げるべきだ!」

 

 

しかし、時は遅かった。俺たちの足元が陥没し始めた。どんどん周りの地面が陥没していってるのが分かる。

 

 

俺は、急いでミラの手を引っ張った。

 

 

「ミラ様ぁぁぁぁ!」

 

 

「イッセー君!」

 

 

恐らく俺たちが居ないことに気付いた二人がこっちに近付いてくる。

 

 

「木場、イバル!俺たちなら大丈夫だ。逃げ――」

 

 

ゴゴゴゴ……

 

 

音と共に足元が崩れた。ちょうど、魔導器のあった場所を中心に大穴が空いたような状態になった。

 

 

「あああ!」「っぐぅぅぅ!」

 

 

ミラが大穴に吸い込まれそうになり、その淵に俺は右手で槍を突き刺し、左手でミラの手を掴んで、何とか引力に耐えた。っく、何に引っ張られてるんだ!?

 

 

そう思って下の方を見ると、遥か地下に光る巨大な鉱石のような物が見えた。

あれが魔核(コア)か!デカい!!そこに、魔導器の破片と思われる物が突き刺さっていた。あれが、原因か!?

 

 

『…マズイぞ、相棒。このまま放っておいたら全て、アレに吸い寄せられる』

 

 

吸い寄せられたら、どうなるんだ?

 

 

 

『あれを見ろ』

 

 

近くを飛んでいたのか、鳥が吸い寄せられ魔核の傍で消えた?

いや、霧散したって方が正しい。つまり…

 

 

『主様。恐らく、あれは魔力だけでなく生命力まで吸うのでしょう。そして、全生命力を吸われれば形を保てなくなり霧散してしまいます。このままですと、あたり一帯の生命が全て消失します』

 

 

んな!?それは、まずいじゃないか!

 

 

「ぐっ!?」

 

 

俺に掛かる引力がさらに強くなった。どんどん引力が強くなる。このままじゃ…

 

 

「………離しなさい、ルドガー」

 

 

 

「ミ、ミラ?」

 

 

ミラがこっちを、見上げて来る。何で……その名前で呼ぶ?

 

 

「前にもこんな事あったわね……状況はエルが居るか居ないかの違いと…彼らかしら?」

 

 

っ!?

上の方を見ると、斜面に剣を突き刺し耐えている二人の姿があった。木場とイバルだ。

 

 

 

「私が、あの魔核を破壊するわ。近づけば今の私の力でも砕ける」

 

 

「馬鹿言うな!そ、そんな事したら」

 

 

「分かってるわよっ!!けど、他に方法が思いつかない!!」

 

 

 

ミラはあの時と同じような表情をしている。俺がミラの手を掴んでおけなかったあの時と…

 

 

 

「………るなよ」

 

 

「えっ?」

 

 

「ふざけるなよっ!何諦めてるんだ!?」

 

 

「あ、諦めてなんかない!ただ、私はイバルやこの里の人たち、黒歌や、何よりあなたに生きていて欲しい!!」

 

 

「それで納得なんかするわけないだろ!話しただろ!?ミラが消えた後、エルがどうしたか!もう嫌なんだよ、誰かが居なくなるのはっ!!」

 

 

「……私は…っ!私だって、もっともっと一緒に居たかった!一緒に居たい!けど――」

 

 

「なら、一緒に居ろ!諦めるなよ!手離すなよ!俺はもう、お前の手を離すなんて事はしたくないんだ!!今誓ってやる、俺はもう二度とお前の手を離さないと!!!」

 

 

 

その時、槍の宝玉がより一層輝きを増した。俺は両手に力を込めた。そして、槍の宝玉を見る。

 

 

 

「神器は思いの力で動くんだよな?」

 

 

『…あぁ、主は至った。今こそ、俺の力を使え』

 

 

「そうさせて貰う!禁手化!!」

 

 

 

黒と黄色いラインに包まれて、どんどん俺の体に鎧が形成されていく。

 

 

「『賢者の完全龍骸殻(クルスニク・フル・ドラグニルアーマー)』!!」

 

 

俺の体には前世で使っていた、骸殻に近しい鎧が形成された。

ただ、以前の物よりかなり鋭角になっていて、鎧の頭の部分にはレディオンに生えている角と同じような形の物が作られ、背中から伸びている光のラインは計6本に増えている。

体の底から力が溢れるみたいだ。以前の骸殻を使っていた感覚とほとんど変わらない。これなら、いける!

 

 

「掴まってろよ、ミラ!」

 

 

「え?………って、ちょっ!?」

 

 

 

俺はミラを抱き寄せて片腕で抱える形で、思い切り跳躍した。

 

 

「な、何考えてるのよぉぉぉ!!」

 

 

うっすら涙を浮かべながらミラが絶叫する。

 

 

「いくぞ、レディオン!」

 

 

『……ああ、主、いつでもいいぞ!』

 

 

 

「はぁ!」

 

 

 

俺はちょうど魔核の真上で力を発動する。そうすると、魔核に吸い寄せられる感覚が無くなった。

 

 

「な、これはどういう事?」

 

 

「これが、『賢者の槍』のもう一つの能力、『引力』だ!そしてこれが――」

 

 

 

『引力』を発動させたまま思いっきり槍を振りかぶる。そして――

 

 

「『空間』の力だ!」

 

 

『Saber!』

 

 

槍を振りおろして魔核のある場所の空間を切り裂く。すると、ポッカリ空いた極大の空間に魔核が消えて行った。そして、完全にあたり一帯に影響を及ぼしていた引力は完全に消えていた。

 

 

6本ある光のラインで飛びながら、俺は鎧の頭の部分だけを消してミラを見た。

 

 

 

「もう、俺はお前の手を離さない。だから、ミラもしっかり掴んでおいてくれ」

 

 

「……言ったからには、責任取りなさいよ…」

 

 

「あぁ、お安い御用だ!」

 

 

 

ミラが、ふいっと顔を背ける。

なぜか、顔が赤いミラを直視できなくて俺も視線を逸らす。何か、ミラのこういう反応は新鮮だな…

 

 

「ミラ様ぁぁぁ!ご無事ですかぁ!?」

 

 

「イッセー君!大丈夫かい!?」

 

 

下の方で大声で叫んでいるイバルと木場の姿が見えた。

 

 

「ああ、大丈夫だ!今、そっちに行く!………ミラ?」

 

 

「……まったく、空気の読めない…けど、ルド……イッセーもイッセーよね…自覚があるんだか無いんだか……ブツブツ」

 

 

 

俺の腕の中でブツブツと独り言を言うミラ。なんて言ってるのかは、よく聞こえないけど、現実に引き戻さないとな。

 

 

「ミラッ!!」

 

 

「ひゃっ!?な、何よ?大声出して?」

 

 

う~ん、ミラがこんな声あげるのは初めてだな。ちょっと、面白い。

 

 

「いや、降りるからちゃんと掴まっとけよって、言おうと思って」

 

 

「はぁ~…」

 

 

ミラが一つ大きな溜息をついた。

 

 

「な、何だよ?不満か?」

 

 

「不満……まぁ、不満に思うことが無いわけじゃ無いんだけど。まぁ、いいわ。

降りるのよね?私はちゃんと掴まってるし……な、何より離さないでくれるんでしょ?」

 

 

「まぁ、そりゃな。」

 

 

「なら、いつでもいいわ」

 

 

「分かった。戻ろう!皆の所に!」

 

 

「ええ!」

 

 

俺たちは、白み始めた空を背景に、皆の所へ降りて行った。下で、手を振っている皆の元に、ミラと一緒に!

 

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――??side

 

 

「おぅ、おぅ、すごい大穴が空いたもんだねぇ。おっさん、ビックリして目ん玉飛び出そうだわ」

 

 

「ちょっと、冗談言ってないで手伝ってよ!本当に目ん玉飛び出すぐらいの衝撃喰らいたいの!?」

 

 

「ちょ、ちょっと、魔力抑えてってば!あんな、大穴を作った人たちが敵か味方か分からないのに、気付かれる訳にはいかないんだよ!?」

 

 

「あら、これだけ離れてるんだもの。大丈夫よ、きっと」

 

 

「そうそう、きっと大丈夫だぞぅ、少年」

 

 

「はぁ、何でもいいから手伝えよ、おっさん」

 

 

「へいへい、わかってますよと。最近の若いモンは年寄りの扱いが酷いわ。もう、おっさん涙で前が見えない」

 

 

「「「……はぁ」」」

 

 

 

 

「だが、結局バルボスたちは逃がしちまったな」

 

 

「ま、しょうがないでしょうよ。ほれ、前を向け青年!若いモンが暗い顔してちゃいかんでしょうよ」

 

 

「…おっさん、ホントに黙らないと、燃やすわよ?」

 

 

「ちょ、ちょっと!?皆、おっさんの扱い酷くない!?わ、分かったから、その炎を消してちょうだいよ、天才魔導少女?」

 

 

 

「はぁ、僕頭が痛い」

 

 

「あら、私は楽しいわよ?」

 

 

 

「はぁ…お前ら!早く調査済ませて帰るぞ!」

 

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――??side

 

「ぜっ、はぁ、はぁ、あの小僧共、今度はただじゃおかねぇ。一先ず今はアジトに――」

 

 

 

「今度があると思うのか?」

 

 

「何だ、てめぇは!?」

 

 

「もう、貴様らは用済みだ。余計な情報を漏らす前に処分しておこうと思ってな」

 

 

「はっ、処分か。なら、俺よりラゴウの方が情報を漏らす可能性が――」

 

 

「ラゴウ?あぁ、あのジジィか。もう、あいつならこの世に居ない」

 

 

「はっ、それで次は俺って訳か!やってみろ!」

 

 

ドンッ!

 

 

「愚かな」

 

 

ザシュッ!

 

 

「な、い…つの間に……」

 

 

バタッ……

 

 

「神に銃口を向けるとはな。つくづく、愚かな連中だ。…………待っていろ、かんな。必ず俺が…」

 




さて、いかがでしたでしょうか?
こんな感じにまとめました!

最後の方におっさんが出てきましたね。ほか数名も・・・
個人的に好きなキャラクターなので登場させちゃいました。活躍するのはまだまだ先なんですがねw

さて、一番最後に出てきた謎の人物(?)と言うか、思いっきり神を名乗った人物。
ビジュアルのイメージは、長髪でトサカのような髪型に、日本の神様が着ているような服を身に纏った男性です。それに、「かんな」というワード。わかる方は分かるかもしれませんね・・・
あまり、有名な作品ではないかもしれませんが、お気に入りの漫画が原作のキャラクターに登場してもらうことにしました。(出番はまだそれなりに先なんですが・・・)
必ず説明入れるんで、知らない方でも大丈夫です!!


では、また次回お会いしましょう!
アリーヴェデルチ!!



※禁手の名称がやや間違っていたので、修正しました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。