ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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どうも、前回からまたやや、投稿に間が開いてしまいました。


さて、今回は第2章の中盤でしていた約束の内容です。

では、どうぞ!


番外編 残りのGWも休み無しです!

―― 一誠side

 

「さぁイッセー、次はあそこ行きましょ♪」

 

俺は部長に手を引かれて、店から店を転々としている。今は家からそう離れていない、それなりに大きいショッピングモールに来ている。様々な店舗が入っていて、大抵の物ならここで手に入る。

 

なぜ、部長と二人でこんな風に買い物に来ているかと言うと、発端は昨日に遡る。

北欧から帰国して母さんの熱烈な歓迎があった後、北欧で起こった事件や、ミラと黒歌が新しく家に居候することを説明した。

母さんは初めの内は中々納得してくれなかったが、最終的には兄さんや父さんの説得もあって二人の居候を認めてくれた。

因みにイバルは、里の人たちと残ることにしたそうだ。向こうを出国するときに色々言われたけどな。

 

 

 

 

 

 

 

「貴様を認めたわけではないが、ミラ様は貴様と話している時だけ普段とは違う表情だった。あんな明るい表情は里に居た間は見ることができなかった。俺ではダメなんだ…

だから、貴様にミラ様を任せてやる!もしミラ様に悲しい思いをさせてみろ、必ず俺が貴様に罰を与えてやるからな!!」

 

そう言って、俺たちは別れた。当然俺だってミラに悲しい思いをさせるなんて事はしたくない。だからこそ、イバルとの約束は必ず守ると心に誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、昨日の夜ミラと黒歌の居候についての説得が終わり、母さんが入浴に行き、木場は剣術の修業をするという事で帰り、兄さんは会社に居る父さんに報告に行った後、部長が切り出した。

俺の家族が出払っている間にとは流石だよな…

 

 

 

「さて、イッセー?北欧で私たちにした約束覚えてるかしら?」

 

 

その言葉に俺は一瞬背筋が凍ったような気がした。やっぱり、忘れてくれてるなんて事ないか…

 

 

「え、え~と……あれですか?何でも聞くって言う…」

 

 

部長は妖しい微笑を浮かべて頷く。それを聞いていた、朱乃さん、アーシア、小猫ちゃんも集まってきた。

 

 

「ちょうど、あとゴールデンウィークも土日を入れて4日あるわ。一日一人のお願いを聞くって言うのでどうかしら?」

 

 

「あらあら、それは良い案ですわね」

 

 

「わ、私もそれがいいと思いますっ!」

 

 

「私もです」

 

 

当然蚊帳の外になっている、ミラと黒歌は分からないといった表情で頭の上にハテナマークが浮いている。

 

「イッセー、白音?何でも言うこと聞くってどういうことにゃん?」

 

 

「私も興味あるわね。どういう事か説明しなさい」

 

 

「…姉様には教えてあげません」

 

 

ツーンとした態度を取る小猫ちゃん。それに、がーんとうな垂れる黒歌。

うん、姉妹で仲がいい(?)のはいい事だな。まぁ、小猫ちゃんがこんな態度を取っているのにも理由がある。

小猫ちゃんは、結局黒歌が何で指名手配になっていたのか聞けていないんだ。

確かに黒歌の指名手配は消えたが、黒歌が利用されてたとはいえ、上級悪魔を殺害したことには代わりがない。恩赦とはいえ、指名手配と罪を消したのは超法規的措置だ。これを余り許していては治安維持にも支障が出る。だから、黒歌の一件はある意味闇に葬られるという形になった。

つまり、表向きは偽の情報を流したんだ。汚いとも思うが、『紅の絆傭兵団』が全て犯行を行ったことにして、冤罪だったという事にして黒歌の罪を消した。当然これを知っているのは俺を含めた極々限られた者だけだ。

10年以上前の事件だったから、情報工作自体に問題は無かったんだけど、事情を知る者は最小限にという事になった。さらに、本当の事を知ったら白音が自分を責めるかも、という黒歌の希望もあって、事情を話していない。それで、こんな感じに小猫ちゃんは黒歌に対してツンケンした態度を取っているというわけだ。

 

 

「にゃーん、イッセー!白音が冷たいよ~!慰めてー!」

 

 

「ちょちょちょ、く、黒歌!?」

 

 

黒歌がイタズラっぽい笑みを浮かべながら抱きついてくる。っていうか、黒歌スタイルいいから色々と…

 

 

「く、黒歌?い、色々当たってるから離れ――」

 

 

「当ててるのよん♪興奮するかにゃん?このまま既成事実作っちゃおっか♪」

 

 

「はぁ!?な、なな何を言って…」

 

 

「何って、子供作ろって事にゃん。イッセーと私の子供だったら、きっとすっごく可愛いと思うんだよねん♪」

 

 

その時、俺の左手の甲から宝玉が出現し、そこからかなり大音量で怒りの声が響く…

 

『き、貴様ぁぁぁぁぁ、この化け猫がぁぁぁ!!相棒の相手は俺の認めた者のみだ!』

 

 

『そうです!今の所私とドライグが認めたのはアーシアさんだけですから!』

 

「あ、ありがとうございます!ドライグさん、テミスさん!」

 

 

当のアーシアは顔を真っ赤にしてモジモジしながらドラゴン2匹にお礼を言う。

 

 

「むぅ~~~、あんた達がイッセーの中にいる親ぶってるドラゴンか……」

 

 

『『親ぶってない(いません)!親だ(です)!』』

 

 

はぁ、こいつらは…

 

「でも、考えてみたら?あなた達が仮に親だとして、そしたらイッセーの子供って孫にあたる訳でしょ?孫の顔を見たくはないかにゃん?」

 

 

…………………

 

 

しばらく、沈黙が流れた。その後、宝玉から黒歌に対する質問の答えが返って来た。

 

 

『『『『『………見たい』』』』』

 

 

「おいっ、しっかりしろ、ドラゴンズ!!というか、クロノスと、オリジンまで何言ってんだ!?」

 

 

『はっ、わ、我は一体…』

 

 

『まぁまぁ、いいじゃないかイッセー。僕たちとしてもイッセーに子供ができるとしたら嬉しいことだしね』

 

 

「い、いやいやいや、早いだろ子供とか……色んな過程スッ飛ばしてるって」

 

 

と、そこで黒歌が爆弾発言。

 

 

「なら、その過程の相手になればいいのよね?なら、相手は私って事で♪」

 

 

「は、はいぃ!?」

 

 

ハッと、そこで後ろからの殺気に気付く…

壊れたブリキ人形のようにギギギと首を回すと怒りのオーラを放つ方々が…

 

 

「イッセー?また主の許可なく勝手をはたらく気かしら?」

 

 

「うふふ、あんまり勝手が過ぎるようでしたら、お仕置きしちゃおうかしら?」

 

 

「イッセーさん、お相手なら私がします!」

 

 

「姉さま、先輩から離れて下さい」

 

 

「イッセー、私にあんな事言っておいて………吹き飛ばされたいわけ?」

 

 

それぞれが鬼の形相で迫ってくる。こ、怖っ!!

 

 

「まぁまぁ、白音も皆も落ち着くにゃん。状況的にもイッセーと既成事実を今すぐには作るつもりは無いにゃん」

 

 

作るつもりはあんのかよ…

そうすると、部長が呆れながら口を開いた。

 

「…はぁ、分かったわ。取りあえずイッセーから離れなさい」

 

 

「それは嫌にゃん。イッセーは私のだしね♪」

 

 

「「「「「違う!!!!!」」」」」

 

 

それからも紆余曲折あった末、結局元の部長たちとの約束に話は戻り――

 

 

 

 

 

 

 

「とにかく!イッセーにお願いを聞いてもらう順番は私、朱乃、アーシア、小猫の順でいいわね?」

 

 

と、部長が皆をまとめる。さすがのカリスマ性ですね!

 

 

「ちょっと、待ちなさい!私と黒歌が入ってないのは何でよ!?」

 

 

「だって、あなた達はイッセーと約束してないんでしょ?それに、この約束はイッセーをあなたに貸し出した対価として私たちが勝ち取った権利よ?

それを横から欲しがるなんて、元とはいえ精霊の主がすることでは無いんじゃないかしら?」

 

さ、流石部長。

 

 

「……へぇ~言うわね、あんた。そういえば、まともな自己紹介もして無かったから、今しておきましょうか?元精霊の主、ミラ=クルスニクよ。これから、イッセーの家に住むことになってるわ」

 

 

「……公爵家であるグレモリー家次期当主、リアス・グレモリーよ。イッセーの主でもある。以後お見知りおきを」

 

 

………二人のバックに龍と虎が浮かび上がりそうなほど、切迫した空気になった。怖いよ、二人とも!

 

 

 

「「ふんっ!」」

 

 

二人揃ってそっぽを向いた。

……この二人多分あれだ。水と油か、混ぜるな危険、のタイプだ。

 

 

 

そんな問答がありつつ、その日は部長、朱乃さん、アーシア、小猫ちゃんが俺と約束を取り付け解散となった。

 

約束の内容は、女性陣の買い物に付き合うことで合意となった。つまり、4日連続でオカルト研究部の女性陣の買い物に付き合わされる羽目になったのだ。

 

普通の男ならこんなデートみたいな事喜びそうなものだが、俺は母さんの買い物によく付き合わされてたから、よく分かっている。

女の子の買い物は大概大変な事になるのを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶ、部長?まだ、買うんですか!?」

 

 

「あら、当り前じゃない。あなたと二人きりで買い物に来てるんだもの。あなたも楽しみなさい」

 

 

そうは言うが、俺の両手は紙袋で一杯だ。さすがは名家のお姫様だけあって、支払いは見た事のない、紅色のカードで全部済ませていた。ブラックカードなら知ってるんだけど、あんな色のカード見た事ないんですが…

グレモリー家専用カードかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、結構買ったわね」

 

 

「そうですね。俺もまさかここまで買うとは思いませんでした」

 

 

取りあえず、お昼になったので近くで昼食をとる事になり、ショッピングモール内のファミレスに入った。結局午前中だけでも、俺の両手に収まりきらないほどの買い物量になった。

 

 

「退屈かしら?」

 

 

「え?」

 

 

「何だか、折角あなたと出かけているのに、はしゃいでるのは私だけみたいで」

 

 

「そう見えます?俺は俺で楽しんでますよ。部長の意外な、しおらしい一面なんかも見ることができて」

 

 

「もう!からかわないでちょうだい」

 

 

そう言って、ぷいっとそっぽを向かれた。ありゃ、ご機嫌損ねちゃったか?

 

 

「まぁ、俺は俺で楽しんでるんで、部長は気にすること無いですよ」

 

 

「『俺は俺で』か……はぁ、まぁいいわ。なら、まだまだ行けるわよね?食べ終わったら、さっきの続きよ」

 

 

「えっ、まだ買うんですか!?」

 

 

「当り前よ。まだ、行ってないお店もあるもの。あなたはあなたで楽しんでるんでしょ?なら、問題ないわよね?」

 

 

部長はニッコリと微笑みながら、確認してくる。

 

 

「…分かりました。お供致しますよ」

 

 

「ふふ、よろしい」

 

 

 

それから、昼食を食べ終え買い物が再開した。もう本当にどれだけ買うんだこの人は?

まぁ、最近忙しかったから買い物すらする暇が無かったんだろうけどさ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、これだけ揃えば満足かしら?」

 

 

「た、助かります。さすがに、これ以上は持てない気がしますから…」

 

 

俺の両手、両腕、首すべてに紙袋がぶら下がっていた。う、腕が痺れる。首が重い…

昼食が終わった後も、部長はカードで豪快に買い物を続けた。

 

 

 

ようやく終わったと思ったところで、ある店の前で足が止まった。

ん?これって…

 

 

「どうしたんです、部長?やっぱり、部長もウェディングドレスとかには憧れるんですか?」

 

 

 

部長の目はショーケースの中に展示されているウェディングドレスに注がれていた。だが、どこか目は憂鬱そうだ。

何でだ?

 

 

 

「……そうね。自分の望んだ相手となら幸せなんでしょうけど」

 

 

「え?す、すいません、最後の方よく聞き取れなかったんですが」

 

 

「…ううん、何でもないの。さあ、帰りましょうかイッセー」

 

 

そう言って、踵を返して俺と部長は帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日はこれで終わり、それから3日連続で残りのオカルト研究部の女性陣の買い物に付き合うことになった。

こうして、俺のゴールデンウィークは何とも騒がしく過ぎ去っていった。

 

ただ、後から母さんに買い物に付き合っていたのがバレて、大変な事になったのは別の話である。

 




さて、今回はいかがでしたでしょうか?

次の章への布石も打っておきました。
個人的に次の章への抱負(?)をひとつ。





政略結婚クソくらえ





少し、すっきりしました。

はい、という事で、次回もご期待ください!
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