ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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こんばんは、メラニンです。


さて、今回は木場や小猫に(なるべく)焦点を当てたつもりです。
(あくまで、つもりです・・・)


では、どうぞ!


第9話 グレモリー眷属と、修行の成果です!

―― 一誠side

 

 

『ライザー・フェニックス様の「兵士(ポーン)」3名、リタイア』

 

 

俺と小猫ちゃんが運動場へと移動中、再びアナウンスが流れた。

 

 

今、朱乃さんは相手の『女王(クイーン)』と交戦中だし、部長と、アーシアは多分本陣。俺と小猫ちゃんは移動中。ってなると、相手の『兵士(ポーン)』をやったのは木場か!

 

 

かなり良いペースだな。こっちは損害ゼロ。向こうは既に駒を7つロスト。と言っても、駒数はこちらがまだ少ない状況だ。予断は許されないって所かな?

 

 

とにかく、これで『兵士(ポーン)』全員が『女王(クイーン)』にプロモーションするという事態は避けられる。あと相手側の残りは、9人か。

 

 

 

ふと、運動場の傍の体育倉庫の扉が半開きになっているのに気が付いた。そこから覗く目には見覚えがあった。木場だ。

 

 

『イッセー、聞こえるかしら?さっき、祐斗がアーシアを本陣へ送り届けた後、「兵士(ポーン)」3人を撃破したわ。祐斗には運動場の体育倉庫で待機しておくように言ってあるわ』

 

 

部長からインカムに通信が入ってくる。そこに、通信に割り込みが入ってきた。

 

 

 

 

 

『イッセーさん、大丈夫ですか?お怪我はありませんか?』

 

 

通信越しにアーシアの心配そうな声が聞こえる。

 

 

「ああ。無傷でピンピンしてるよ。アーシアも大丈夫か?怖くなかったか?」

 

 

『き、木場さんを待ってる間は怖かったです。でも、皆さんは私と違って、本当に戦っているんです。サポートしかできない私が、これではダメ!って思って耐えてましたぁ』

 

 

「そっか。じゃあ、今度は俺を待っていてくれ。何があっても戻るからさ」

 

 

 

『はわっ!?え、えと、その……は、はい!頑張ってください!イッセーさん!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『で、イッセー?運動場には到着したのかしら?』

 

 

 

 

 

 

 

「は、はい、今到着して木場と合流しました」

 

 

俺と小猫ちゃんは木場のいる体育倉庫に入った。部長の声がやや不機嫌気味だったのは多分気のせいだろう。

というか、気のせいであってくれ!

 

 

『よろしい。朱乃が「女王(クイーン)」を抑えているから、当初の予定通り祐斗と小猫が足止め。その隙にイッセーが一気に敵の本陣まで攻め込んで「(キング)」であるライザーを撃破してちょうだい。情けない話だけど、私たちの中であなたが一番ライザーへの勝率が高いわ』

 

 

そう、これが作戦の最終段階。

新校舎への主な侵入経路は二つ。一つは朱乃さんが吹き飛ばした体育館。そして、もう一つがこの運動場だ。侵入経路が一つだけになった以上、ここを警戒するのは当たり前。相手はむしろ戦力を一か所に集中できるから好都合と思うはず。

 

 

そこで、相手の戦力をここに釘付けにする。その役目は木場と小猫ちゃんだ。

そして俺はその隙に、ライザーを撃破するという算段になっている。これなら、長期決戦にならずに短期決戦に持ち込める。尚且つ、勝率が高い。

長期戦になると、数の暴力でジリ貧にさせられそうだし。

 

 

 

「了解しました。きっちり、打ち取ってきますよ」

 

 

 

『頼むわね。上手くいけば、これで一気にケリが付くわ。皆、あともう一息よ!』

 

 

「「「はい、部長!」」」

 

 

 

通信を切って小猫ちゃんと一緒に木場から状況を聞くことにした。

 

 

「で、今ここはどういう状況になってるんだ?」

 

 

「ここには、『僧侶(ビショップ)』が2名、『騎士(ナイト)』2名、『兵士(ポーン)』が2名だよ」

 

 

「ふむ、ほとんどの戦力がここに集まってる訳か。それに相手側にはあと、『王』が1名、『女王』1名、『戦車』が1名、か……『女王』は朱乃さんが足止めをしてくれてるとして、『王』であるライザーは多分本陣。ってなると、『戦車』の行方がどうしても気になるな」

 

 

「うん、そうだね。それを僕も考えていた。『戦車』にはキャスリングという手があるからね。けど、今から『戦車』を捜索していたら、その隙に今度は敵側から僕らの本陣へ仕掛けてくるかもしれないからね。そんな時間を与えないくらい、早くライザーを討ち取ってしまおう」

 

 

「応!」

 

 

「はい」

 

 

『Boost!』

 

俺は再び倍加をスタートして、運動場へと躍り出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには既に、『騎士(ナイト)』と思われる少女二人が立っていた。

それに並ぶようにして、平安時代の着物を着こんだ出で立ちの少女に、お姫様みたいなドレスを着て、金髪縦ロールの少女が立っていた。

その奥には猫耳を生やした少女が二人。

 

 

「ははは、小猫ちゃん、ほら。親戚がい――ぐぼぁ!!」

 

 

「……先輩、ふざけないでください」

 

 

「おぉぉぉ………冗談だったのに……」

 

 

ついつい、からかってしまった。けど、全力で肘鉄入れなくても……

 

 

「はぁ……あなたがリアス様の新しい『兵士(ポーン)』ですの?この人数相手に随分余裕ですのね」

 

 

金髪縦ロールの子が嘆息しつつ、話しかけてきた。

 

 

「まぁ、この人数が相手であっても負ける気はしないからね」

 

 

そう言うと、『騎士(ナイト)』の出で立ちの少女たちが色めきたった。『兵士(ポーン)』の子も同様だ。

 

 

「へぇ、言いますわね。ニィ、リィはあの『兵士(ポーン)』を。カーラマインは、『騎士(ナイト)』の子をお願いしますわ。シーリスは『戦車(ルーク)』をお願いしますわ。美南風はサポートですわ」

 

 

へぇ、あの金髪縦ロールの子は結構的確な指示を出すな。『王』に向いてるんじゃないか?けど、一つ気になるのは…

 

 

「指示を出すのはいいけど、君自身は戦わないの?」

 

 

「あら、何で私が戦わなくてはいけないんですの?」

 

 

「え?だって君は、ライザーの眷属だろ?戦った方が『王』のためになるんじゃ……」

 

 

すると、周りのライザーの眷属の人たちが手を額に当てたり、溜息を付き始めた。

ん?どういうこと?

 

 

「あ~……すまないな、リアス・グレモリーの『兵士』。彼女、いや。あの方はレイヴェル・フェニックス。特殊な方法でライザー様の眷属になっている方で、ライザー様の実の妹君だ」

 

 

シーリスと呼ばれた『騎士』が代弁してくれた。

 

 

「へぇ……ん?フェニックス家って、上級悪魔だろ?上級悪魔なのに自分の眷属を持たず、自分の兄の眷属になってるのか?そんな事ってあるのか?」

 

 

「え~っとだな………ライザー様曰く

 

『ほら、妹萌えっているだろ?俺は違うけど、俺様のハーレムに加えて羨む男共の姿を見てみたいじゃん?』

 

という事らしい…」

 

 

「「「………………」」」

 

 

俺たちは揃って黙ってしまった。えーと、つまり要約すると――

 

 

「え?あいつ変態?そっちの趣味?本当に馬鹿なの?」

 

 

 

そう言うと、相手側の眷属は揃ってソッポを向いてしまった。

うわぁ……

 

 

 

「えっと、主には苦労してるみたいだな。何だかゴメン」

 

 

 

「いや、それだけ分かってくれるだけでも十分だよ……」

 

 

「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」

 

 

 

き、気まずい…

何だか地雷を踏んでしまった感があって、罪悪感が…

 

うん、俺部長の眷属で良かった!

 

 

 

「まぁ、取りあえず、お互いに果たすべき役目は果たそうか」

 

 

「ふっ、そうだな。リアス・グレモリーの『兵士』!」

 

 

 

相手側が全員構える。こっちも同様だ。

じゃ、ここからは予定通りに。

 

 

俺は木場と小猫ちゃんの肩に手を置いた。

 

 

「『赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)』!!」

 

 

『Transfer!』

 

 

二人の力が一気に強まった。そこまで多く倍加の力を溜めていた訳ではないが、ここまで力が上昇したのは修行の成果だろうな。

 

 

「これが、イッセー君の倍加の力か……これなら、足止めどころか一気に倒すこともできそうだね」

 

 

「……過信はダメです、祐斗先輩」

 

 

 

 

 

 

 

「そうだね………ライザー・フェニックスの『騎士』は二人とも、僕が相手だ!」

 

 

「同じく、『兵士』の二人は私が相手をします!」

 

 

 

相手側の眷属は揃って訳が分からないといった様子だ。

 

 

「おい、待て。そっちの『兵士』は――」

 

 

「言ったろ?『お互いに果たすべき役目は果たそうか』ってさ!」

 

 

 

ヒュン!

 

 

舞斑雪(まいはだれ)と同じ要領で瞬時に相手の後ろへと移動する。相手の眷属の少女たちは反応できなかったみたいだな。

 

 

「俺は俺の役目を果たさせてもらうとするよ。じゃあな!」

 

 

 

俺はそのまま新校舎へと突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

――木場side

 

 

イッセー君が新校舎に侵入したところで、ハッと気付いたようにして相手側の眷属たちが動き始めた。さすがはイッセー君だね。あのスピードは中々出せないよ。

 

 

 

さてと……

 

 

「『魔剣創造(ソード・バース)』!!」

 

 

ギャァン!!

 

 

魔剣創造(ソード・バース)』の力で新校舎への入り口を、地面から生えるようにして発現させた大量の魔剣で塞いだ。

これだけの量の魔剣はイッセー君の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の力があってこそだね。

 

 

「在り来たりなセリフで悪いけど、そこから先は行かせられないよ」

 

 

小猫ちゃんも、僕の隣で『兵士』2人と『僧侶』を睨み付けている。

 

 

「ここで、君たちを足止めしておくのが今回の僕らの役目だ。僕らの中だと相手の『王』に対して一番勝率が高いのは、彼だからね」

 

 

すると、レイヴェルさんが前に出てきた。

 

 

「あら、随分自身があるようですわね。お兄様に、あの『兵士』の方ごときが敵うとは思わないのですけど」

 

 

「……あなたは先輩の実力を知らない。あの人は絶対に勝ちます。そのためにも、あなた達をその先には行かせません!」

 

 

僕の前のカーラマインと呼ばれていた『騎士』が剣を抜き放った。

 

 

「さて、では私はそちらの望みどおりに『騎士』同士で決着を付けようか!」

 

 

彼女が真っ直ぐ突っ込んで来る。直進しながら剣を構えて横に薙ぎ払うように剣が振られた。

 

 

キィンッ!

 

 

「ほう、やるな!リアス・グレモリーの『騎士』!」

 

 

「君も中々の速度だね。けど、僕には及ばないようだよ」

 

 

「何!?」

 

 

鍔迫り合いをしながら、彼女が睨み付けてくる。しかしながら、彼女の頭に巻いてあるバンダナが切れて、それに一瞬驚いたようにして、僕から距離を取った。

 

 

「いつの間に!?」

 

 

「君が切りかかってくる直前に、一回剣を振って切っておいたんだ。その後で君からの剣戟を防御した。ビックリしたかい?」

 

 

 

相手の『騎士』2人の表情が一気に変わった。これは中々、効果的だったかな?

 

 

「何という速度だ……」

 

 

 

「お褒めに預かり光栄だよ。僕の速度は、僕らの眷属最強の『兵士』にも認めてもらえる程だったからね。これだけは負ける訳にはいかないんだ」

 

 

そうすると、今まで後ろで腕を組んで傍観していたシーリスという『騎士』もカーラマインの横に並んで立って、背負っていた大剣を構えた。

 

 

「カーラマイン、お前は嫌がるだろうが、この『騎士』のスピードは尋常じゃない。二人でやるぞ」

 

 

「ちっ、しょうがない!」

 

 

 

二人の『騎士』が高速で僕に斬り掛かって来た。

 

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――小猫side

 

 

祐斗先輩が二人の『騎士』を相手に斬り合いを始めました。すごい。

相手も決して遅くは無いのに、私では目で追うのも困難なスピードで、『騎士』二人を相手にしています。

 

 

私も役目を果します!

 

 

 

「はぁ、折角人のよさそうな殿方と、かわいい子に会えたと思いましたのに。一人には逃げられて、もう一人は剣とか戦いしか頭になさそうな剣バカだなんて……しかも、こちらの相手はこんな小さいのが相手ですの?」

 

 

ムッ……

 

 

「……あなたも、あまり変わらないです。…………焼き鳥の妹の癖に」

 

 

 

「………今、何とおっしゃいました?」

 

 

 

「焼き鳥」

 

 

 

「な!?や、やややや焼き鳥ですって!?ゆ、許しませんわ!!ニィ、リィ!やってしまいなさい!」

 

 

彼女の後ろに待機していた、『兵士』二人が同時に襲い掛かってきました。

 

 

ガッ!ゴッ!

 

 

それぞれから繰り出される、拳や蹴りをガード。先輩との鍛錬と倍加のおかげでしょうか?ガードした腕があまり痛くないです。

 

 

 

「…この程度?」

 

 

「にゃっ!?こいつ、ちっこい癖に強い!?」

 

 

「けど、私たちのコンビネーションは――」

 

 

臥龍空破(がりょうくうは)!」

 

 

ゴッ!

 

 

「がっ!?」

 

 

身をかがめた後からの強力なアッパーを片方に食らわせると、浮き上がりました。

でも、まだです!

 

 

砕氷刃(さいひょうじん)!」

 

 

ガンッ!

 

 

宙に浮いた状態の相手に冷気を纏った拳を打ち付けます。朱乃先輩に魔力の事を一応聞いておいて良かったです。

先輩の見様見真似だけど上手くいきました。

 

 

 

相手は落下した時に頭を打ったのか、そのまま意識が無くなったようです。

体が光に包まれて透けて行ってます。そして、完全に消えました。

 

 

 

『ライザー・フェニックス様の「兵士」1名、リタイア!』

 

 

 

「コンビネーションが厄介なら、片方を倒せば済みます。さあ、次は誰ですか!」

 

 

 

私は構え直して、相手と向き合います。このまま押し切ります!

 

 

 

先輩も頑張ってください!

 

 

 

 

 

 

 

 

――

 

 

リアスside

 

残り

6名

 

 

ライザーside

 

残り

8名

 




はい、という事で今回は短めです。

お気付きかもしれませんが、木場や小猫は結構強化しています。


あと、小猫が何でこの技を使えるのかというと、一誠の小さい頃の鍛錬の様子を見ていたからですね。(まぁ、合宿もありましたし)


さて、この章も段々と佳境の方に入ってきました。


ではでは続きは乞うご期待!
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