ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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え~、お久しぶりでございます。


大学にバイトにと忙しく中々投稿できずにおりましたが、ようやく投稿できるので再開いたします。お待たせした皆様には大変申し訳ない。


では、今回はイッセーがなぜか病室スタートですね。


ではどうぞ!


第4章 月光校庭のエクスカリバー
第1話 元精霊の主様の暴走です!


―― 一誠side

 

 

えーと、皆さんこんにちは……

 

 

開始早々だが、ここ何処?

俺は今、清潔感溢れるベッドの上にいる。側の窓は全開になっていて、爽やかな風が吹き込んで来ていて気持ちがいい。

 

 

だが、目の前の光景には見覚えがない。

見た所病院の病室か?でも、何で病院?

 

 

「兵藤一誠さーん。診察の――あっ、目が覚めたんですね?ちょっと、待ってて下さい。先生に連絡してきますから!」

 

 

俺はそれから、医師の軽い診察を受けた。何ら問題なさそうと言うことで、俺の家族に連絡を入れてくると言って、病室から出て行った。

 

 

 

『相棒ぉぉ!目覚めたか!?俺は………俺はぁ………』

 

 

『主様!?無事に目が覚めたんですね!あぁ、良かった……』

 

 

えっと、何があった?何で俺は病室で寝かされてるの?

 

 

『……主、覚えてないのか?』

 

 

『無理も無いんじゃないかな?偶発的とはいえ、大精霊クラスの一撃で吹き飛ばされたんだから』

 

 

大精霊クラスの一撃で?

俺が?何で?

 

 

『どうやら貴様は本当に覚えて無いようだな。仕方がない、テミス』

 

 

『はい、そうですね。主様、私の鏡を一枚操作して自分を写してください』

 

 

えっと、こうか?

 

俺は言われるがまま、鏡を一枚正面に浮かべた。

 

 

『Transcribe!』

 

 

そこに写ったのは、俺自身の記憶だった。

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

――memory

 

 

 

 

俺は妖精さんを使い魔にしてから数日たった。で、休日に自室で妖精さん達と話していた。

取り敢えず、ここ数日で分かったのは、こいつらは記憶が本当に短時間しか持たないという事と、何かしらのアイテムを作るのが得意という事だ。

 

 

ただし、どれもこれも意味不明。何でそういった現象が引き起こされるのか、分からない上に原材料も一体何処から取ってくるのやら。

ただ、それらのアイテムで危害があった訳ではない。ザトゥージさん曰く、

 

『そいつらのアイテムは、よく分かって無いが、それらで死ぬ事は取り敢えず無い』

 

らしい。

 

 

……………すっごく不安なんだけどね。

 

 

 

 

ただ、確かに物騒に見えるアイテムでも危害が加えられるようなアイテムは、今のところ無い。

 

 

例えば、瓶の中に白い靄のような物が入っていて、瓶底には『すぺあ』と書いてあったアイテムがあった。

開けると、靄が広がって窓の外に出て辺り一帯の天気が曇りになった。つまり、スペアの雲って事だ。天候を左右するアイテムか………

便利だな。

 

 

他にも、驚いたアイテムもあった。

使っていた筆記具が壊れたり、フライパンなどの調理器具が古くなって所々傷んでいた。それを妖精さんの前でボヤいたら、2時間後に彼らが持ってきたのは『りぺあ』と書かれた手榴弾だった。

 

 

何でも、ピンを抜いて爆発させるとモノが直るらしい。物凄く不安だったが、人気が無く開けた場所に移動して、使ってみると巨大な爆発音はあったものの、その後に残ったのは、新品も同様の壊れた筆記具や、調理器具だった。

ホントに何でそうなるの?だって、爆破という真逆の工程踏んでるんだよ!?

 

 

こんな感じで、妖精さんたちのアイテムをいくつか実際に検証した。

で、また壊れた物が出てきたので、リビングに壊れた物一式を集めて、あの手榴弾をリクエストした所、今度は『ばぁすと』と書かれた物がやって来た。

 

 

 

「えっと、リクエストと違うんだけど?」

 

 

妖精さん一同ずーん、と暗くなってしまった。

 

 

「がんばりましたが」「ちょうごうが、なんいど、えすくらすですゆえ」「すきるぽいんと、たりぬです」「りくえすとと、すこしちがうです」

 

 

「いやいや、少しって………『リペア』と『バースト』じゃあ、大分違うだろうに……」

 

 

「こうかはほしょう」「しょうめいしょ、あるです?」「こうかてきめんだ」「いっぱつで、ふきとびますが?」

 

 

何だか怪しい紙まで出して来て、言い張る始末。

 

 

「いや、吹き飛んじゃマズイんだって」

 

 

 

 

「こしょうを、はじきますが?」「けっかはおなじです」「これら、なおりますゆえ」「よけいなものも、はじきます?」

 

 

相変わらず、意味不明な説明の妖精さん。その、『はじく』というワードがどうにも気になるんだけど…

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ……

 

 

と、リビングのドアが開いて、先日から居候し始めたオカルト研究部の面々と、前々から居候しているミラ、アーシア、黒歌が入って来た。

 

 

因みに我が家は、ついに部屋が足りなくなり、アーシアと小猫ちゃんがルームシェア状態になっている。黒歌が小猫ちゃんと同じ部屋を所望したが、小猫ちゃんは激しく拒否。その時の黒歌の落ち込み様は、少し可哀そうな部分もあった。まぁ、翌日には元通りだったけど。

で、一回リフォームしよう、という話も持ち上がったが、今は準備中である。その話し合いのために今、父さんと母さん、兄さんは家に居ない。

 

 

「あら、どうしたのかしら、イッセー?使い魔達と睨めっこなんかして」

 

 

「あ、部長。それがこの間、こいつらに色々直して貰ったじゃないですか?また、同じのをヨロシクと言ったら、やや違うのが来まして……」

 

 

俺は皆の前に例の手榴弾型のアイテムを出す。

 

 

「『ばぁすと』?この間は『りぺあ』って書いてあったじゃない?失敗なんじゃないの?」

 

 

「「「「「「「「「「だうーん……………」」」」」」」」」」

 

 

ミラの容赦ない言葉に再び落ち込む妖精さん一同。

 

 

 

「けど、こいつらが言うには結果は同じらしいんだ。一応は直るらしい」

 

 

「あらあら、なら使っても問題無いのではありませんか?折角作ってくれたのですし」

 

 

今度は朱乃さんの言葉にパァっと明るくなる妖精さん。

 

 

「ごーさいん、でたー」「いざじっせんです」「どりょくの、せいかみせるです」「ひょうかあっぷ!」「しょうきゅう、きぼう!」「ぼーなす、いただきです?」

 

 

「はいはい、それは成功したらな。まぁ、朱乃さんの言う通り、折角だし使ってみるか。結構自信あるみたいだしな」

 

 

俺は手榴弾のピンに手を掛け、外してすぐに壊れた物へ向かって投げた。

 

 

 

ボンッ!!

 

 

 

「うわっ!?」

「きゃっ!」

「ちょっ!?」

「にゃ!?」

「わ……」

 

 

 

意外と大きい破裂音と爆発と共に、爆風の中からは以前同様壊れた物が直った状態で出てきた。

 

 

「ゲホゲホッ………お、成こ――ん?」

 

 

服からビ、ビって音がする……

 

 

ビリィッ!!

 

 

布が裂ける音と共に、服までが弾き飛んだ!?

『バースト』ってこういう事!?『はじく』って、故障個所を弾くだけじゃなくて、服まで弾いちゃってるじゃん!?

 

 

 

って、もしかして………

 

 

「あ、あら、急に服が……」

 

 

「あらあらうふふ♪イッセー君に全部見られてしまいますわ♪」

 

 

「わ、わわ!?イ、イッセーさん!見ないで下さい!!」

 

 

「先輩………」

 

 

「イッセー、そんなに私の裸が見たかったにゃん?何時でも見せてあげるのにぃ〜♪」

 

 

 

黒歌が裸のままで擦り寄って来るぅぅ!?

 

 

ま、マズイって!!

 

 

「く、黒歌!本当にマズイ!」

 

 

「ん〜?何がマズイのかにゃ〜?あっ………イッセーも感じてる?うれしいにゃん♪むふふ、このまま…」

 

 

 

ぬあぁぁぁぁぁ!!

 

 

 

「ちょっと!イッセーは私のよ!?」

 

 

「あらあら、リアス?聞き捨てなりませんわ」

 

 

「な、仲間外れは嫌ですぅぅ!」

 

 

「……姉様は離れて」

 

 

 

こ、今度は全員んんん!?

 

 

 

って、あれ?その後ろから、物凄ぉぉい殺気を感じる………

 

 

そこには肩を震わせながら、腕で体を隠すミラの姿が………

 

 

 

「……イッセー?何か言うことは?」

 

 

うわぁ、凄い怒ってる………

えーっと、えーーっと、こういう時何て言えば事無きを得ることが出来るのか……

 

 

 

「そ、そのミラも綺麗だよ?」

 

 

ミラの顔が一気に赤くなる。

あ、間違えた。

 

 

 

「な!?バ、ババババ……バカァァァァ!!」

 

 

ミラの周りには超巨大な4属性の魔力弾が……

それが俺目掛けて飛んで来る!

 

 

「「「「「「ぴっーーーーーーー!!」」」」」」

 

 

あっ、妖精さんたち逃げ足早い。じゃなくて!

 

 

俺は急いで部長たちを押し退けて、『無と連環の腕輪(オリジン・チェイン・バングル)』で無効化しようとしたが、タッチの差で着弾の方が速かった。

 

 

あ、死んだ☆

 

 

 

ドォォォォォォォォォォン!!!

 

 

 

 

ここで、俺の記憶は途切れた。

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

―― 一誠side

 

 

「なるほど、こんな事があったのか……」

 

 

で、絶賛入院中と……

にしても、これ便利だな。他の人には使えないのか?

 

『これは、主様のみ対象にできます。人の記憶というのは凄い情報量ですから、普通は無理です。ですが私達は主様を通して起こったことが、私達にも共有されているから出来るのです』

 

なるほど。つまり、本来必要な情報量はお前達に肩代わりして貰ってるから俺だけ可能って事ね……

 

 

 

で、この記憶から何日経ってるんだ?

 

 

『丸2日だ。そろそろ、来るぞ?』

 

 

え、何が?

 

 

ドドドド……

 

 

あー、………この複数の足音は……

 

 

バァンッ!

 

 

「イッセー!目が覚めたのね!」

 

「心配しましたわ、イッセー君」

 

「イッセーさん!大丈夫ですか!?」

 

「……先輩、心配しました」

 

「イッセー?無事かにゃん?」

 

 

扉を開けて入って来たのは、部長、朱乃さん、アーシア、小猫ちゃん、黒歌だった。

 

 

「あー、俺は大丈夫なんで、病院ではお静か――にっ!?」

 

 

 

俺の言葉は途中で遮られた。何でかと言うと――

 

 

「あぁ♪イッセー君の久し振りの感触ですわ」

 

 

「ふぐふがっ!?」

 

 

朱乃さんが自分の胸に俺の顔を埋めてきた……

や、柔らかい感触がぁぁぁ!?

ってか、息がぁぁぁぁ!?

 

 

 

「ちょっと!?離れなさい、朱乃!」

 

 

「朱乃ちん!抜け駆けはダメにゃん!!」

 

 

「あらあら、残念ですわぁ。では続きは二人きりの時ですわね、イッセー君?ふふ♪」

 

 

俺の耳元でそう言うと、朱乃さんは静かに離れた。

 

 

 

「イッセーさん!」

 

 

「は、はい!?」

 

 

アーシアの急な大声に声が多少上ずった。

アーシアと小猫ちゃんはやや、不機嫌そうだ。

 

 

「お身体は大丈夫なんですか?」

 

 

「あ、ああ。さっき、医者にも問題無いって言われた。今日退院してもいいってさ」

 

 

「本当ですか!?また、イッセーさんと同じ家で暮らせるなんて……ああ、主よ――きゃう!?」

 

 

「ははは………アーシア、気を付けような。俺たち悪魔なんだから」

 

 

「は、はいぃ……」

 

 

皆苦笑している。俺もついつい苦笑いを浮かべてしまう。

 

 

あれ?そういえば……

 

 

「ところで、ここに居ないミラと木場はどうしたんです?」

 

 

「祐斗先輩はまた、剣術修行です。この間のゲームは結局先輩が一人で決着を付けてしまいましたから。

『必ず追い抜いてみせるから期待してて』だそうです。あと、お大事にと言われました」

 

 

「そっか………」

 

 

木場はこの間にも修行中か………

俺もウカウカしてられないな!

 

 

「で、ミラは?」

 

 

「「「「「…………………………」」」」」

 

 

 

あれ、何で皆顔を逸らすか、苦笑い?

 

 

 

「そ、そのぅ………ミラさんはイッセーさんと、おウチを半分ほど吹き飛ばしてしまった件で、謹慎中ですぅ………」

 

 

あー……やっぱり、吹き飛んだんだ。それくらいは。

 

 

「え、どこで?」

 

 

 

「彼女の自室よ。あの後、イッセーのお母様に、物凄いお説教を受けたのよ。思い出すだけでも………」

 

 

ありゃ?全員の顔が引きつっているか、苦笑い。そんなに怖かったのか?

 

 

「と、とにかく、お説教が終わった後に自室で謹慎しておきなさい、という事になったわ。元精霊の主がお説教を受けてる時なんか、本当に普通の女の子と同じで面白かったわ。ふふ♪」

 

 

 

なるほど。今はまだ謹慎が解除されてないから、ここに来れなかった訳か。

にしても、母さんの説教をミラが受けたのか……

本当に元精霊の主とは思えないよな……

 

 

「とにかく家に帰るわよ、イッセー。ほら、あなたのお母様に言われて、着替えも持ってきたのよ」

 

 

そうして、俺の着替えが入った紙袋が渡された。中身を見ると、この前母さんに付き合わされた買い物の途中で買った衣類が入っていた。

最近、土日が忙しくて相手をしていなかった反動か、一日中買い物に付き合わされたんだ。その時に無理矢理着せられた品々だ。あの時は途中から、俺の服を買うのがメインになってたからなぁ。

 

 

 

取り敢えず、俺は紙袋を受け取って着替えた後に、病院を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

 

 

 

「……………部長、コレなんですか?」

 

 

「何って、あなたの家よ?」

 

 

「…………いや、俺の家ってもう少し………というかコレと比べて、かなり小さかった筈なんですけど?」

 

 

 

俺は2日振りに我が家に帰れると思って、少し気分が上がり気味だった。別にホームシックとかそういうんじゃなくてさ?

で、角を曲がって俺の家を視界に収めようとしたら、俺の家が無くなっていた…………

いや、俺の家があった場所には別の家………というか豪邸が建っていた。

 

見上げて階数を数えると、6階建てだと分かる。

 

おかしい。明らかにおかしい。

俺が居ない間に何があった?俺が居なかったのは、たった2日間だけだぞ!?

それで俺の家が綺麗さっぱり無くなって、代わりに見上げるほどの豪邸が建つって………

どう考えても、悪魔的な力か魔術を使ったのが目に見えて分かる。近所への説明どうすんだ…

 

 

「さ、入りましょう、イッセー。あと、そうだったわ。お帰りなさい♪」

 

 

「はい、ただいまです、部長」

 

 

俺は部長に促されるまま、新しく建った豪邸に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………入って追い出されるって事無いよな?

 




はい、という事で、一足早く兵藤家は豪邸に。

原作読んでて思うんですが、日照権とか大丈夫なのかな……


まぁ、細かいことは、さておき。
いよいよ、第4章、月校庭のエクスカリバーの始まりです。

楽しんでいただければ、幸いでございます。


ではでは、また今度♪
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