ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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さてさて、今回こそ戦闘パート。

まぁ、模擬戦ですんであまり書いてないんですが・・・


さてさて、ではどうぞ!


第5話 VS聖剣です!

―― 一誠side

 

 

結局俺たちは模擬戦をする事になった。

 

 

まぁ、木場が今にも斬り掛かりそうな雰囲気だったし、仕方ないと思うんだけど。

マッチングは、それぞれの希望を擦り合わせた結果、

木場vsゼノヴィア

俺vsイリナ

 

 

という形になった。ミラが戦わせろと言ってきたが、先日の木場の聖剣計画を聞いてゼノヴィアの方は遠慮したようだ。ならイリナの方と、とも言ってきたが、俺が却下した。

正直、今のミラはアーシアの事で、かなり頭にきている。もし今の意気消沈中のイリナと戦わせたら、加減を間違えて殺しかねない。

そう思うほどに、今のミラは危険な状態だと判断した結果だ。

オカ研も大切だが、昔からの幼馴染であるイリナもやはり大切な存在だ。どちらを選べと言われても、情けなく、みっともないと思うが、どちらも選べない。

 

いや、両方を望んでしまうだろう。現に今がそうだ。

 

しかし、当のイリナは殆ど上の空状態。とてつもなく戦いにくい状況だ。

 

まぁ、こうなってしまったのは俺の責任な訳で……

 

 

 

「おーい、イリナ。やっぱり辞めとくか?」

 

 

「ひゃっ!?な、なにイッセーくひゅ――イタ!舌噛んだ!」

 

 

「……ぷ…ククク…アーハハハハハ!」

 

 

 

俺はつい、イリナの行動に堪えきれずに笑い出してしまった。

 

 

「ひ、ひどいわ!そんなに笑わなくてもいいじゃない!」

 

 

若干涙目になり、頬を膨らませつつ抗議してくるイリナ。俺にはそれが可笑しくてたまらなかった。

 

 

「ハハハハハハ…………はぁ~……いや、ごめんごめん、イリナ。やっぱり、イリナはイリナだなぁ、と思ってさ。安心したら笑いが止まんなかった」

 

 

「何よ、何よ!私はこれからイッセー君と戦って、それで………私自身の……

何よ…考えてる私がバカみたいじゃない!」

 

 

 

イリナが今何を考えているのかは分からない。けど、何となく俺はこう声を掛けた。

 

 

「イリナ、昔みたいにヒーローごっこでもしないか?」

 

 

 

「え?」

 

 

「よくやったろ?勝った方が次にヒーロー役をやるってさ。で、負けた方が悪役。ほら、俺たちが日本から引っ越す前にさ」

 

 

イリナはポカンとしていたが、ふっと表情が綻んだ。

涙を片手で拭いながら、返答をしてくれた。

 

 

「いつの話をしてるのよ……でも…うん!

分かったわ!その話に乗ってあげる!さあ、掛かってきなさい!」

 

 

そう言って、イリナは腕に巻いた紐状のものを日本刀に変えた。

あれも聖剣か!?

 

 

そして、白いローブを取って出てきた姿に俺は目を丸くした……

 

 

「ふふ、イッセー君も驚いているようね。これが私の授かった聖剣、『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』よ!」

 

 

俺は頭を抱えつつ、イリナに向き直る。いや、正直言って直視したくない!なぜなら…

 

 

「違うわ!俺が驚いてるのは、その格好だ!教会は一体何を考えてるんだ!?」

 

 

だって、そうだろ!?

白のローブを取ったイリナが身に着けていたのは、体のラインがピッチリと強調されている、黒いボンテージのような服だったんだから!

先に述べたように、体のラインは丸分かりだし、結構露出度が高い!こんなの着て街中を歩いた日には、絶対にナンパされるか、何かしら事件に巻き込まれるって!

 

 

「え、この服?この服は正式な悪魔祓い(エクソシスト)に支給される、戦闘服なのよ。かなり動きやすいから、気に入ってるんだけど…」

 

 

「……お前これ、おじさんが知ったら何て言うか…」

 

 

「パパ?パパなら、この服を似合ってるって言ってくれたわ!」

 

 

……おじさん、あなた実の娘の恰好に疑問を持たなかったんですか!?

 

 

「イリナ……やっぱり俺教会と仲良くできなさそうだ」

 

 

「そ、そんなの分かってるわよ!イッセー君は悪魔なんだし…」

 

 

「違う!自分の幼馴染にそんな恰好させてる教会が許せねえんだよ!お前もそんな、どっかの○○○が着そうな服をホイホイ着るな!」

 

 

「な、ななな、私○○○じゃないもん!清く正しい信徒だもん!」

 

 

「そんな恰好してる時点で疑わしいわ!悪魔を欲の塊みたく言ってるけど、教会こそ、それを体現してるんじゃないのか!?本当に教会潰すぞ!?」

 

 

「だ、ダメよ!そんな事させないわ!尚更、イッセー君を止めないといけないわね!」

 

 

取り敢えず、先程まであったイリナを励まそうという考えは、完全にイリナに如何にしてその格好が恥ずかしいものであるかを説得しよう?

という考えに入れ替わっていた。

 

 

そんな事を考えつつ、俺は歩を進めた。

 

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

――木場side

 

 

僕は憎き聖剣、エクスカリバーを前に打ち震えていた。

ついに、ようやくだよ、皆……

 

 

「どうした?さっき言っていた威勢の割には震えているじゃないか。聖剣を前に怖気づいたか?」

 

 

僕は彼女に向き直りながら、魔剣を一本創造する。

 

 

「今のは……『魔剣創造(ソード・バース)』か。創造系の神器の中でも高位の神器。なるほど、『失敗作』と烙印を押された君がそんなものを持っているなんて皮肉もいいところだな。

ここに来てから、驚かされる事ばかりだ。イリナの幼馴染のあの男の事。聖剣計画の生き残りが居た事。こんな極東の地で、ここまでレアな神器が集まっている事。君の『魔剣創造(ソード・バース)』といい、あの兵藤一誠が持っていた神滅具(ロンギヌス)の一つ、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』といい、『神の子を見張る者(グリゴリ)』が居たらさぞ喜びそうだな」

 

 

「もういいかな?そろそろ僕も始めたいんだけど?」

 

 

「ふっ、そうだな。ならば、お前の名を聞いておこうか!」

 

 

そう言うと、彼女は包みを外して聖剣を露わにする。

 

 

「僕は、リアス・グレモリー様の眷属である、木場祐斗。クラスは『騎士(ナイト)』。そして、エクスカリバーを破壊する者だ!」

 

 

「私は、カトリック教会に所属するゼノヴィアだ!そして、扱う聖剣は『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)』。いくぞ!リアス・グレモリーの『騎士(ナイト)』!!」

 

 

僕は全力でエクスカリバーに向かって、突っ込んだ。

 

 

 

 

―― side out

 

 

 

 

 

 

 

―― イリナside

 

 

私は故郷である日本に来て、自分の幼馴染と戦っていた。

 

 

理由は初めの内は色々あったけど、今はなぜだか幼馴染である、イッセー君が私の服の事で怒って、教会を潰す、なんて事を言い出したわ!

 

 

これ以上、幼馴染に罪を重ねさせる訳にはいかないの!主よ、この幼馴染を止める力を私に、お与えください!アーメン!

 

 

キン!

 

 

『Boost!』

 

 

私は真正面から進んできたイッセー君に、袈裟斬りの形で斬撃を繰り出したけど、イッセー君は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を出して止めてしまったわ!

そのまま私とイッセー君は、聖剣と籠手で鍔迫り合いを始める格好になった。

ぐ……やっぱり強いわね。

 

 

「うん、まぁまぁだな。だけど、その速度じゃ幾らでも防げるぞ?」

 

 

「なら、これならどう!?」

 

 

私は『擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)』の刀身の先端だけ、形状を変化させて、鞭のように伸ばした。

 

 

「うおっと!ビックリしたなぁ。なるほど、擬態ってのはこういう事か。これ随分奇襲向きだな」

 

 

私の攻撃は簡単に避けられてしまったわ。

 

 

「そんな事言って、簡単に避けてるじゃない!」

 

 

「ははは、まぁな」

 

 

そんなやり取りをしつつ、私は擬態の力を入れつつ何回か斬り掛かるけど、掠りもしない。

むぅ、全然当たんない!

と、イッセー君が大きく後方へ飛んだ。あんな位置から攻撃?

魔力弾でも放ってくるのかしら?ならそれを切ればいいだけね!

 

 

 

「さて、次はこっちからだ!」

 

 

『Kresnik!』

 

 

 

「え!?な、なんで!?」

 

 

いきなり、イッセー君が私の前に!?

 

 

ドン!

 

 

「かっは……」

 

 

 

急に目の前に現れたイッセー君に、お腹の辺りに当て身を入れられて私は後ろの木まで吹き飛ばされた。

 

 

「い……今の…は…?」

 

 

「悪いな、イリナ。お前に昔見せた力が俺の全てじゃないんだ。俺は神器(セイクリッド・ギア)を5つ所持している」

 

 

「な……5つ…も……けほっ、けほっ…」

 

 

く、苦しい。当たり所が悪かったのかしら?

 

 

 

すると、イッセー君は金と銀色をした懐中時計を取り出した。細かい部分は黒いけど。あれって、もしかして…

 

 

「クロノス、頼む」

 

 

イッセー君の手の中にある時計が光ったと思ったら、いつの間にか苦しくなくなっていた。これって…

 

 

「今のって、治癒系の神器(セイクリッド・ギア)?」

 

 

「いや、これは治癒とは少し違うんだ。ただ、さっき見せた力なんかが、ずっとイリナに隠していた能力だ。黙っててゴメン」

 

 

私は立ち上がって、もう一度イッセー君と向き合った。

 

 

「ううん、いいの。何か理由があったんでしょ?それに、もう昔は昔。今は今。

ふぅ~……決めた!やっぱり、私は主に仕え続けて、それでもしイッセー君が悪事を起こしたら、すぐに断罪しに来るわ!」

 

 

「ははは……そうか……分かった。そうならない様に注意するよ」

 

 

 

これで、良いんだ。

私は私の道を。イッセー君にはイッセー君の道があるから。多分もう一緒には居られないけど、もしかしたら交錯する事くらいはあるかもしれない。

なら、私はそれで充分。

 

 

こうして、私とイッセー君の戦いは終わった。

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 一誠side

 

 

結局俺とイリナの模擬戦は俺の圧勝だった。けど、エクスカリバーの能力は少し厄介だというのは分かった。

イリナは顔に出るから、不意打ちしてくるのも分かったので、あの鞭みたいに伸びる攻撃も避ける事が出来たが、もっと上位の使い手が使っていたらどうなっていたか…

何せ、聖剣は少しでも傷つけられれば悪魔は大ダメージだと言うからな。だから、掠り傷すら負わない様に気を付けてたんだけど。

 

 

まぁ、今はそんな事より、もう一方か。

そう思って俺は木場の方に目を向けた。

 

 

 

「どうした!?こんなものか!?」

 

 

「く…まだだ!『魔剣創造(ソード・バース)』!」

 

 

木場の周りに魔剣が地面から大量に突き出てくる。

それで、木場に接近してたゼノヴィアは一度距離を取った。

 

 

「ち、やはり厄介だな。その神器(セイクリッド・ギア)は!」

 

 

ガキイィィン!

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

金属音を響かせて、木場の魔剣はゼノヴィアが横なぎに払った斬撃で一斉に折れた!

あれも、聖剣の力か?

 

 

 

「まだだ………!僕は…絶対にエクスカリバーを破壊する!おおぉぉお!」

 

 

「ならば、やってみろ!はあぁぁあ!」

 

 

 

ギイィィィン!!

 

 

「二人ともそこまでだ!」

 

 

俺は二人の間に入って、ゼノヴィアの聖剣は籠手で。木場の魔剣は、『無と連環の腕輪(オリジン・チェイン・バングル)』でかき消した。

やっぱり、取り敢えず異能が絡んでいる物であれば、それごと消せるみたいだな。

 

 

「な!?剣士同士の戦いを邪魔するのか!?」

 

 

「そこを退いてくれ!イッセー君!」

 

 

「少し頭を冷や、せっ!」

 

 

「ぐっ!?」

「うっ!?」

 

 

俺は二人にそれぞれ掌底を入れて、弾き飛ばした。

 

 

「目的をはき違えるなよ。これはあくまで、模擬戦でないといけないんだろう?これ以上は殺し合いになるかもしれないから、止めさせて貰った」

 

 

ゼノヴィアはイリナ同様、後方の木にぶつかっていた。木場は片膝を付いて俺を睨み付けている。その目はやはり、どこか危うさを感じてならない。

 

 

「……分かった。すまなかったな。では、お詫びとして一つ情報をやろう」

 

 

ゼノヴィアは立ち上がると、そんな事を言ってきた。

 

 

「情報?」

 

 

「ああ。赤龍帝である君ならば、知っておいて損は無い。白龍皇は目覚めているぞ。それでは、私たちは聖剣奪還の任務に戻る」

 

 

「あ、待ってよ、ゼノヴィア!じゃあね、イッセー君……」

 

 

俺は足早にその場を去る二人を見送りながら、ゼノヴィアの言った事について考えた。

 

 

……白龍皇は目覚めている、か。

 

 

これは随分と貴重な情報だな。ただ、警戒しないといけない相手が増えたのか…

それも、赤龍帝。俺の宿敵が。

何とか、やり過ごせないものかなぁ。

 

 

 

 

 

「待ちなさい、祐斗!」

 

 

後ろでは木場が膝に付いた土を払いながら、その場を去ろうとしていた。

 

 

「私の元を離れて、『はぐれ』にでもなるつもり?あなたはグレモリー眷属の『騎士』なのよ!勝手に居なくなられては困るわ!」

 

 

「部長、すいません。けど僕はそれでも、やり遂げなければならないんです。僕を生かしてくれた同志たちのためにもっ……」

 

 

「祐斗…」

 

 

 

俺は歩いていく木場に声を掛けた。

 

 

「木場、試に魔剣を一本作ってくれないか?」

 

 

「……どうしてだい、イッセー君?」

 

 

「まぁまぁ、いいからさ」

 

 

木場は怪訝そうな表情を浮かべて、俺の言った通り魔剣を創造した。

 

 

「サンキュー。さてと……」

 

 

「…イッセー君、何を?」

 

 

木場が驚くのも無理はない。俺は魔剣の中央辺りを素手で掴んで、力を籠め始めたんだからな。

しかし当然、俺の手からは出血が始まっている。

ぐ…いってぇ~!

 

 

 

「イ、イッセーさん!?」

 

 

「はぁ!」

 

 

バギャン!

 

 

魔剣は俺の手の中で砕けて、真っ二つに折れた。

 

 

「……脆いな」

 

 

「え?」

 

 

「合宿の時、何度かお前の剣が掠ったが、あの時の方が刃が澄んでいた分、切れ味も良かったし、俺の一撃にも耐えてた。

けど、お前の今の剣はこの様だ。俺の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を使うまでもなく、素手だけで折れちまう」

 

 

俺は血の流れている方の手を、木場の方に突き出して問いかけた。

 

 

「こんな刃の曇った脆い剣で、お前は何を斬るんだ?」

 

 

「……っ!?」

 

 

「いや、違うな。何を斬れるんだ?聖剣を斬るなんて、今のお前じゃ到底叶わないぞ?」

 

 

木場は悔しそうに歯噛みをしながら、俺に再び視線を向けてきた。

 

 

「……忠告と、受け取っておくよ……じゃあね、イッセー君」

 

 

それだけ言って、木場は夕暮れ時の森の中へ消えて行った。

 

 

 

……あれでも、止まらないか。よっぽど、憎いんだな。あの聖剣が…

それにしても、別れ際のアイツは…

 

 

「仲間に殺気を飛ばすんじゃねえよ、バカ野郎っ……!」

 

 

 

 

 

――○●○――

 

 

「あの……ごめん、アーシア。けど、木場を止めるためにやったのであって…それにほら、そんなに血も大した事ないし、しばらくしたら塞がるさ。いやぁ、剣を掴んだ割に傷が浅くて良かった」

 

 

「良くありません!!」

 

 

木場が去った後、俺はアーシアに座らされて『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』による治療を受けていた。

 

 

「イッセーさんは、自分の体を甘く見過ぎです。ニ・アケリアの時だって、ボロボロになってたのに…

私はイッセーさんの傷つく姿を見たくありませんっ!」

 

 

 

涙目で、必死に訴えてくるアーシア。そっか……

またこの子には心配を掛けちゃったか。

 

 

「うんうん、アーシアちんの言う通りにゃん。イッセーは時たま、自己犠牲か一人で解決しようとするよねん」

 

 

と、治療を見てた黒歌が話しかけてきた。

 

 

「そんな事ないよ」

 

 

「……いいえ、先輩が意識してないだけで、そんな事あります」

 

 

「うっ、小猫ちゃんまで」

 

 

「とにかく、総じて皆、あんたの事を心配してんのよ。ほら、言う事あるんじゃないの?」

 

 

「皆さん、ご心配を掛けて申し訳ございませんでした」

 

 

俺は深々と頭を下げて皆に謝罪した。

 

 

「ふふ、ようやくイッセーにも反省の色が見えたかしら?」

 

 

「あらあらうふふ♪なら、次は慰めちゃおうかしら?」

 

 

そこに、部長と朱乃さんも加わってきた。

あとは、ここに木場だけ揃えば全員集合なのにな……

 

 

「はぁ……けど、これくらいなら心配するまでも無かったかも」

 

 

ミラが溜息交じりにそんな事を言ってきた。

 

 

「え?ミラも心配してたんだ」

 

 

「ちょ・う・し・に・の・る・な!!」

 

 

ゴン!

 

 

「いった!!女が拳骨で殴んな!」

 

 

「うるさい!だいたい、あんたあの幼馴染相手にかなり手を抜いてたでしょ!?」

 

 

「う……いや、ほら模擬戦って事だったし。それに俺が本気でやったら、さ?」

 

 

「……先輩、幼馴染だから手を抜きましたね?」

 

 

「い、いや、そりゃさっきも言ったように模擬戦だからであって――」

 

 

「あら、そう言えば、イッセー君に幼馴染が居ただなんて初耳でしたわ。何で教えてくれなかったのでしょう?」

 

 

あ、朱乃さん!?その笑顔は怖いです!

 

 

「その…聞かれませんでしたし……」

 

 

「……これは、またイッセーのお母様に頼んで、あのアルバムをチェックし直すしかないようね」

 

 

「!?そ、それだけは勘弁をぉ~~!!」

 

 

俺はその後、必死に部長たちの説得を試みたが無駄に終わった。

その日の夜また、例のアルバムを見られたのは言うまでもない。

しかも、まだ段ボール2箱分以外にもあったとは……

 

 

 

 

因みに、帰ったら兄さんが疲れた様子で、ソファに項垂れていた。

原因はノヴァさんが持ち帰ったあの写真らしい。これが原因でしばらく兄さんが出社拒否になりかけたのは別の話である。

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――??side

 

 

 

「へぇ、アレが噂の赤龍帝ね。あの状況だと、紅一点ならぬ、黒一点ってか。羨ましいねぇ」

 

 

「なんじゃ、そら?ってか、妻帯者のお前が何言ってんだ?まぁいい。とにかく今度機会を見つけて、アイツを調べて欲しい」

 

 

「調べるって、何をさ?」

 

 

「アイツの中に存在しているモノだ」

 

 

「へ?『赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)』だけじゃないの?」

 

 

「ああ、さっきのあいつの能力を見ただろ?急に消えたと思ったら、あの聖剣使いの娘の前に現れやがった。あんな力は、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』には無いはずだ。

とにかく、アイツの情報が不足してんだよ」

 

 

「はぁ……白龍皇は傍にいるからデータ取り放題なのにねぇ。

ってか、俺神器専門じゃないんだし、専門のアンタが行けよ。俺はどちらかと言うと、あっちのエクスカリバーの方が興味ある。と言うか、そっちの方が俺の専門なんだし。それに、バルパーのクソゴミクズ野郎をいつだか討ち漏らしちゃってるから、そっち行きたい。惨殺したい。星屑にして、その星屑すら焼き尽くしたい」

 

 

「ったく、我儘な奴だな……あの赤龍帝はどうやら、堕天使を毛嫌いしてるようでな。その分、人間であるお前なら問題ないだろう」

 

 

「え~、やだなぁ……

どうせ毛嫌いされてるのも、まぁたアンタの監督不行き届きとかで部下が暴走して、そのトバッチリを受けたからなんじゃないの?」

 

 

「ぐ……んなこたぁ、どうでもいいんだよ!

それより、お前なぁ、仮にも組織のトップには従うもんだぜ?」

 

 

「はぁ……パワハラだぁ、威圧上司だぁ。堕天使は労基法無いからツライよぉ~。あったら、この胡散臭い未婚独身総督上司を訴えてやるのにぃ」

 

 

「おい、テメェ…」

 

 

「あ~、ほらほら。抑えて抑えて…………………

見た目に反して、随分と過保護な親御さんなのかな?あちらさんに気付かれるよ?」

 

 

「ちっ、クラン社のエージェントか……あの『怪物』め…

取り敢えず、俺はこの場を離れる。とにかく、頼んだぞ!」

 

 

バサバサ…

 

 

「……あ~あ、任されちゃったよ…

メンドくせえなぁ。第一、あんな攻撃力持ってる奴を、どうやって調べろと!?

戦闘になったら痛そうだしなぁ。う~~ん……

まぁ、戦闘せずに調べればいいか。よし、そうしよう。

ん?待てよ………むしろ、この状況をエサに……

ははは、これでいこう。したら、一応準備を始めとかないとな」

 




はい、こんな感じでした。
イリナは結局信仰を失わない方向で。ちょっと寂しい感じしましたけど。


因みに、イッセーの握力は測定不能ですw



そして、最後に出てきた二人組。正体は一体?
一誠を狙っていましたね。


まぁ、この辺はいずれまた。


ではでは、また次回~
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