ハイスクールD×D ~審判を超えし者~【凍結】   作:メラニン

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ども、こんばんは!


さて、今回は決着です。前の話で同士たちと会話できた木場が、ついに覚醒です。
そして、今回は序章に登場して以来のあのキャラも。


ただ、イメージと異なる場合があるかも・・・

さて、取り敢えず、どうぞ!


第9話 騎士の覚醒と宿敵の襲来です!

―― 木場side

 

 

僕らはただ生きたかった。

だけど、その望みが叶う事はなく、僕は復讐を誓った。エクスカリバーを破壊する、と。

無念に倒れた同志達のために。同志達もきっとそれを願っていると感じたから。

 

 

だけど違った。彼らが願っていたのは僕にただ、生きて欲しい。幸せになって欲しい。ただ、それだけだった。何処にでもある普通の、ささやかな願い。

自分達が得られなかったからこそ、それを僕に望んだ。

復讐を誓ったのは、僕が弱かったからだ。復讐でもいい。それさえ支えになっていれば、僕は生きる事が出来たから。けど、そんな物は余計だと知った。彼らの本当の願いを聞いたのだから。

だから、僕はっ!

 

 

「……バルパー・ガリレイ。僕はもうあなたを憎んではいない。いや、違うな。憎しみは多分消えないんだろう。でも、今の僕はもう復讐を望まない!しかし、あなたとその聖剣がある限り、第二、第三の僕のような存在が出てくるだろう。だから、僕はその聖剣を破壊する!」

 

 

「……ふふふふふ、はーはははは!何を言う?貴様は所詮死に損ないだ。さっきエクスカリバーに敗れたばかりだろう?」

 

 

「そうだね……だけど、それは僕の剣の刃が曇っていたからだ。僕の中の復讐が邪魔をしたからだ!だけど、今は違う!行こう、皆!僕らが――」

 

 

「『『『『『『『『『『『――聖剣を超えるんだ!』』』』』』』』』』』」

 

 

 

カッ!

 

 

僕の周囲には再び光が溢れる。

 

 

「僕は剣になる!こんな僕を仲間と呼んでくれる彼らを……仲間たちを……そして、僕の同志達の願いを守る剣になる!僕らの思いに応えろぉぉ!

ソード・バァァァス!!」

 

 

 

そうだ、こんな僕を仲間と言ってくれる人達がいる。

 

 

いつも見守ってくれる、部長。

優しく朗らかに笑ってくれる、朱乃さん。

厳しいけど本当に優しい、ミラさん。

いつも心配してくれる、アーシアさん。

僕を先輩と慕ってくれる、小猫ちゃん。

からかいつつも、気遣ってくれる、黒歌さん。

そして一度は敵意を向けてしまった僕に協力してくれる、こんなしょうがない僕を親友だと言ってくれるイッセー君。

 

 

皆を守るためにも、僕はっ!

 

 

ゴゥ!

 

 

僕の目の前が燦然と輝きその中から、禍々しさと神々しさが一つになった、新たな剣が出現した。

これが、僕の新しい剣!

 

 

「――『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)』。魔と聖が同時に存在する剣。これが僕たちの思いだ!」

 

 

「はっはっはっはぁ!ナニナニナニナニ!?ここへ来てのパワーアップ、アーンド復活ですかぁ!?いいじゃないのよ、『騎士』君!カッコいいっすねぇ!そしてっ!それをこれから倒す俺様もっとカッコいい!さっさとくたばれぇ、クソ悪魔がぁぁ!」

 

 

フリードが『天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)』の速度で迫ってくる。僕はそれを受け止める。

 

 

キィン!

 

 

「はっはー!さっきみたいには折れないねぇ!それならコッチもギアを上げますよぉ!」

 

 

剣の先が透明になった!?『透明の聖剣(エクスカリバー・トランスペアレンシー)』か!?

 

 

ガッギィン!

 

 

「ち、防がれたか!」

 

 

「イキナリ、割り込んでくんじゃねえよ、ビッチがぁぁ!」

 

 

フリードの横から『破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)』を横殴りにするように剣戟を放ったのはゼノヴィアさんだった。

 

 

「ぐ、はぁ、はぁ、やはり、打ち所が悪かったか……」

 

 

ゼノヴィアさんは剣を地面に突き刺し、それに体重を預けるようにしている。

 

 

「大丈夫かい?」

 

 

「ああ。それより、グレモリーの『騎士(ナイト)』。共同戦線はまだ有効か?」

 

 

「出来れば、そう思いたいね」

 

 

「ふふ、そうか。なら、私が一撃で隙を作ってやる。その隙にあの剣を破壊しろ」

 

 

「………いいのかい?あれは教会の所有物だろう?」

 

 

「……あれは、既に聖剣とは言えない。私達が請け負った任務は聖剣の奪還だ。あんなもの持ち帰った所で意味なんかないさ」

 

 

「そうか……分かったよ!ならば、今こそエクスカリバーは破壊させてもらう!」

 

 

「ああ、頼むぞ!さて――」

 

 

ゼノヴィアさんは手を横に上げ、何かを唱え始めた。

 

 

 

「ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ」

 

 

空間が歪み、剣の柄と思われるものを掴んだ。

 

 

「この刃にセイントの御名において、我は解放する。――デュランダル!」

 

 

空間の裂け目から現れたのは、エクスカリバーの比では無いほどの聖のオーラを纏った大剣だった。アレが聖剣デュランダル……

 

 

 

 

 

「馬鹿な!デュランダルを扱えるまでの因子に耐え得る人間などまだ――」

 

 

「悪いが、私はイリナと違い、天然の聖剣使いだ。コイツは暴君というヤツでね。斬らなくていい物まで斬ってしまう。だから、扱いやすい『破壊の聖剣』を使っていたに過ぎない。まぁ、出したはいいがあと一撃が今の私には限界なのが残念なところだが……

しかし、今はそれで十分!」

 

 

ゼノヴィアさんが大きく振りかぶり一気にデュランダルを振り下ろした。

 

 

ドオォォ!

 

 

大容量の聖オーラの斬撃が一直線にフリードに向かう!

それをフリードはエクスカリバーで受け止めた。

 

 

「ぐぅぅ……ざけんなよ!ビッチ……が……く……………らぁっ!」

 

 

フリードはあの斬撃を耐え切った。

 

 

ヒュ!

 

 

「見えてんだよ、クソ悪魔ぁぁ!」

 

 

「折れろおぉぉ!」

 

 

バギイィィン………

 

 

「な、マジか!?俺様の……ぐ……いつの…間に……」

 

 

フリードは鮮血を散らして地面に倒れた。

その周りにはエクスカリバーだった物の破片が飛び散っていた。

 

 

「………やったよ、皆。僕らがエクスカリバーを超えたんだ……!」

 

 

僕はその場に片膝を付いて、破壊したエクスカリバーをもう一度確認した。

 

 

 

――side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 一誠side

 

 

 

 

これであいつもようやく元に戻るだろう。

 

 

「いやぁ、良かったねぇ。あの『騎士(ナイト)』君。うんうん」

 

 

などと言って来るのは俺を拘束してる張本人の福山という人物だ。

 

 

「おい!もういいだろ!解放しろよ!」

 

 

「解放しても今の君は役に立たないよ。気付いてるんでしょ?今までの時間で結構力を吸われちゃってるの」

 

 

「ぐ……」

 

 

「ま、吸収しちゃってるのは俺なんだけど。

まぁ、安心しなよ。あとはお兄さんが片付けてあげるからさ。アザゼルにコカちゃん見かけたら、生け捕りにして来いってのも言われてるし」

 

 

「だったら、先にそっちをやれよ!」

 

 

「いやぁ、つい出来心でw」

 

 

あ、なんかムカつく……

 

 

 

「さてと、そろそろ行きましょうかね」

 

 

そう言うと、福山はバルパーの方へと歩み始めた。

 

 

 

 

――○●○――

 

 

 

 

「な、何故だ!ありえん!エクスカリバー4本を統合した剣だったのだぞ!そもそも、なぜ聖と魔の融合な、ど………」

 

 

バルパーは何かを悟ったような表情に変わる。

 

 

「そうか!分かったぞ!既に――」

 

 

ズブ………

 

 

「がぁ……」

 

 

「はいはーい、それ以上は禁則事項でーす」

 

 

「き、貴様っ!………ぐぼ………はぁ、はぁ」

 

 

バルパーが何かを言いかけた所で、それを遮った人物がいた。福山だ。

背中から大剣……いや、刀身が反っているから大太刀ってやつか?

とにかく、それでバルパーの腹を貫いた。

 

 

「はい、ここからはRー18指定だ。ほら、結界の中の子達は目瞑っときな。さてと、バルパー?よくも俺の研究を悪用してくれたじゃないか」

 

 

「な、何を言う!?……がはっ、……ふぅ、ふぅ……そもそもあの聖剣計画は!」

 

 

「俺が考案した、か?」

 

 

 

――っ!?

アイツは今、何と言ったんだ!?

 

 

「はぁーーー………ホント、あの時何であのレポートを燃やしとかなかったのか、今でも後悔してるよ。あんな未完成な計画。それを未完成だと気付けなかった、お前はヤッパリ無能だな。ど三流」

 

 

「ぐ……おい!聖魔剣の『騎士(ナイト)』!私を助けろ!そうすれば、その聖魔剣をもっと――」

 

 

バルパーが、木場の方に手を伸ばす。木場は当然睨み返すが、バルパーの言葉は最後まで続かなかった。

 

 

「黙れよ」

 

 

ザンッ!

 

 

「ぎゃぁぁぁ!私の手が……手がぁぁ……」

 

 

もう一本取り出したナイフくらい小さい剣でバルパーは手を切断された。

 

 

俺は心配になって結界の方を見ると、アーシアと小猫ちゃんはそれぞれ、ミラと黒歌に目を抑えられている。だけど、アーシアの方は小刻みに震えていた。

 

 

「おい!もうやめろ!そこまでする必要は無いだろ!」

 

 

「あー、そういう訳にもいかんのよ、赤龍帝クン。イロイロと他にもコイツには私怨があってね。まぁ、けどそうだね。少しは自重しようか」

 

 

ザンッ!

 

 

「かっ……はっ……」

 

 

 

………福山は先ほどのナイフ状の剣でバルパーの首を斬った。そして、宙にはバルパーの首が飛んだ。

ゴトン、と鈍い音を立てて落ちたバルパーの首。全員が呆気に取られてた。

 

 

ズン!

 

 

さらに、飽き足りないのか先ほどの大太刀で、バルパーの頭を上から突き刺した。

 

「おい!もう死んでるんだぞ!やめろ!」

 

 

「はいはい、もうこれで、最後さ。じゃあな腐れジジィ。あとは燃え尽き、ろ!」

 

 

大太刀を振って、バルパーの首をコカビエルの方に投げると、さらに後ろの側に大太刀を構えた。それを思いっきり振り切った!

 

 

「行け、不知火!」

 

 

ゴオゥッ!!

 

 

大容量の白い炎がバルパーの首を燃やし尽くし、その勢いのままコカビエルに直撃した!

 

 

「さて、残りの部分も焼却っと」

 

 

そう言うと先ほどの白い炎でバルパーの胴体部分も一秒とかからず焼き尽くした。

 

 

「ふははは、いいな!相変わらず、貴様の聖剣『不知火』と言ったか?その炎は凶暴この上ない!お陰で、台座は全て燃え尽きたわ!」

 

 

上空に視線を戻すと、コカビエルが宙に浮いていた。先ほどの攻撃で、椅子があった台座は燃え尽きたようだ。けど、見た所無傷。

 

 

ドンッ!

 

 

別方向から攻撃が飛んできた。ゼノヴィアだ!

 

 

「く……不意を突いたつもりだったのだが……」

 

 

ゼノヴィアはヨロヨロと立ち上がりながら、デュランダルの一撃を放ったようだ。

 

 

「ふん、聖剣デュランダルといってもこの程度か?先代には及ばんな。

それにしても健気なものだな。もう既に仕える主も居ないというのに」

 

 

「な、い……今何と言ったんだ!?」

 

 

今のコカビエルの言ったことにゼノヴィアは吠える。

主は居ない?まさかとは思ったが……

 

 

「既に、聖書の神は死んでいる!先の大戦でな!」

 

 

「な、そ……そんな……ならば、私達は一体今まで……」

 

 

「そんな……主はお亡くなりに……」

 

 

「アーシア!しっかりしなさい!」

 

 

崩れ落ちるアーシアとゼノヴィア。アーシアの方はミラが急いで支えた。

 

 

 

「ふははは!考えてもみろ!そこの『騎士(ナイト)』がやった聖と魔の融合。本来対極にあるその二つの力が同時に存在するなど、あり得ない!それも神の不在による恩恵という事だ!」

 

 

 

「はぁー……だから禁則事項だって言うのに、よぉ!」

 

 

コカビエルの話が終わると、福山がおもむろに大太刀を魔法陣に突き立てた!

 

 

ギィィィィン………

 

 

すると、魔法陣は脆く瓦解した。

 

 

「貴様あぁぁ!よくも、あの術式を!」

 

 

「コカちゃんよぉ。まだ子供のアイツ等を弄って楽しいか?

アザゼルに殺さなければ、何をやってもいいから連れ帰れってお達しが来てるんだ。まぁ、これは堕天使側の失態だからアイツなりにケツ持とうと考えてるんだと思うんだけど。さて、大人しく捕まるのと、死にかけで捕まるの、どっちがいい?って、聞くまでも無いか」

 

 

「当たり前だ!その返答はどちらでもない!何故なら貴様はここで死ぬのだからなぁ!」

 

 

「はー、めんどくさ」

 

 

カッ!ドオォォン!

 

 

二人はぶつかり合い、その余波で周りの地面は抉られた!

 

 

「ははは!やはり貴様との戦いは楽しいなぁ!む?」

 

 

「燃やせ、不知火」

 

 

ゴォォォォ!

 

 

二人を中心に、巨大な白い炎の火柱が上がった。

そこから、コカビエルが抜け出したようだ。

 

 

それを追うように福山が斬り付ける!

だが、惜しくもコカビエルの頬を一筋傷付けただけだ。

 

 

「チィッ!こざかしい!」

 

 

ギギギギギン!

 

 

コカビエルは翼を高速で動かし、福山に襲いかかるが、当の本人は余裕の表情で聖剣で応戦する。

 

 

「そぉらっ!」

 

 

ガン!

 

 

「フン!」

 

 

大きく横に振られた大太刀を翼全てでコカビエルが防ぐ。だが、それにより、コカビエルは後方に飛ばされる。

 

 

福山の方は大太刀に大容量の白い炎を纏って振りかぶった。

コカビエルの方は巨大な光の槍を出現させ、投擲するように構える。

 

 

同時に福山は大太刀を振り下ろし、コカビエルは光に槍を投げる。

 

 

カッ、ドオォォン!

 

 

二つの攻撃がぶつかり合い、巨大なクレーターが出来た!

 

 

煙が晴れる前に、互いに仕掛けてぶつかり合う。福山は大太刀を、コカビエルは翼をぶつけ鍔迫り合いで押し合っている。

 

 

ギャリィン!

 

 

そして、一回二人ともが距離を取った。

 

 

「さて、そろそろおっかないのが来るから、決めさせてもらうよ」

 

 

「は!やってみろ!貴様がいくら――」

 

 

ボオォォォ………

 

 

振り上げた大太刀が白い炎に包まれて巨大な炎の剣ができた!高さにして20mくらいか?

 

 

それを高速で振り下ろした!

 

 

ズン……

 

コカビエルは何とか10枚の翼を全て使って耐えていた。

 

 

「ぐ……くっ、な、何故貴様の様な男が……」

 

 

「存在しているのか、か?知るか、ボケ。

じゃあな!」

 

 

ゴオゥ!

 

 

さらに炎の勢いが強くなった!

 

 

「く、そ……クソがぁぁぁぁ!」

 

 

 

ドオォォォォォォォン!

 

 

炎の刃がコカビエルを押し潰した瞬間にさっきの比じゃ無いくらいの火柱が上がった。余波で結界が揺らぐ。

 

 

 

そして、その焼け跡には、白目を剥いたコカビエルが横たわっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………強い。剣の腕もそうだけど、何よりあの聖剣の力が物凄い。

堕天使の幹部相手に無傷。コカビエルの攻撃を受けている時も、余裕の表情で全て防ぐか受け流すかしていた。

 

 

「さてと、そろそろ調査は終わってるかな?いやぁ、ゴメンね、赤龍帝クン。今外してあげるからさ」

 

 

 

 

 

 

そう言って、俺に近付く福山の前に立ちはだかった人物がいた。

木場だ。

 

 

「……あなたには聞きたい事があります。――聖剣計画、あれを計画したのはあなたなんですか?」

 

 

「うん、そうだよ。計画の大本となる理論は俺が構築したものだったね。因子を発見したのはバルパーだったけど」

 

 

「………そうですか。あと、もう一つ。その炎――」

 

 

木場はスッと福山の持つ聖剣を指差す。

 

 

「あぁ、これかい?珍しい色でしょ?俺もどうしてこういう色の炎が出てくるようになったのか、まだ分かんないんだけどね」

 

 

「………その炎の色は――」

 

 

「ん?」

 

 

「聖剣計画の施設の焼け跡にあったものと同じ色だ……」

 

 

――ッ!?

じゃあ、コイツが?

 

 

「あぁ、なるほど。つまりこう言いたい訳ね。聖剣計画の発案は俺で、施設を焼き払ったのも俺だと。なるほど、確かにそれで辻褄が合うよね」

 

 

「………なら」

 

 

「うん、そうだね。その通り。計画の大本を考えたのは俺で、君の言う同士を焼き払ったのも、俺だよ」

 

 

ギィン!!

 

 

木場は即座に聖魔剣を創造し斬り掛かった!

 

 

「おいおい、無茶しなさんな」

 

 

「ふざけるな!よくも……よくも!」

 

 

ガッ!

 

 

「ぐっ!?」

 

 

「木場!」

 

 

木場は勢いよく蹴り飛ばされた。

 

 

禁手(バランス・ブレイカ―)を発現させたばかりなんだろ?体に結構ガタが来てるんじゃないの?そこで寝てなさいな」

 

 

「ぐ……あなたさえ……あなたさえ居なければっ!」

 

 

木場は剣に体を預けるようにして立ち上がる。

 

 

「まぁ、お怒りは分かりますがね。っと、そろそろ本当に赤龍帝クンを解放し――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリィィン!

 

 

突如として、上空にあった結界が大破した!全員が上を見上げる。そこには、やけに眩しい光があった。それはユックリと垂直に降下してきた。

 

 

光が治ると、その中からは純白の全身鎧を纏った誰かが立っていた。あの鎧の形状と、この力……

まさか……

 

 

『ああ、そのまさかだろうな、相棒。宿敵の登場だ。最悪のタイミングでな』

 

 

ああ、本当に最悪だ。何たって今の俺は鎖で拘束され、しかも力を殆ど吸い尽くされている。ここで宿敵の登場って……

俺は今度こそ絶体絶命だと覚悟していたが、視界の端に写った福山の様子がおかしい事に気が付いた。表情が引き攣り、やや逃げ腰だ。

 

 

すると、鎧の人物が声を発した。

 

 

「福山?これはどういう事?」

 

 

「………落ち着け、俺は悪くない。むしろ、ここの事態を収束に導いたんだ」

 

 

「そういう事を聞いてるんじゃないの。アレはどういう事?」

 

 

そう言って、俺を指差す。声からして女性か?よく見ると鎧の方もそんな形状だな。ただ、その声はやや怒っている様子だ。俺を拘束している堕天使達も心なしか震えている。

 

 

「……………アザゼルに調べて来いって頼まれまして」

 

 

「調べる?彼を?なら、何で拘束する必要があるの?」

 

 

「調べるのに使ってる計器に、下の魔法陣が必要だったからです……」

 

 

「ふふ、そう。帰ったら、お仕置きね♪」

 

 

「……勘弁してくれ」

 

 

福山は先ほどとは別人のように落ち込んでいる。周りの堕天使達も暗くなってるか、震えているか、その両方だ。

まぁ、それもその筈だ。何故なら今目の前に居るのは赤龍帝の宿敵である、白龍皇なんだから。

 

 

 

白龍皇のお仕置きか……

想像できん。

 

 

と、白龍皇は俺の目の前まで歩を進めてきた。万事休す、か?

 

 

 

「そんなに警戒しないで。今その拘束を解いてあげるから」

 

 

その優しい声音に俺は目を丸くして驚いた。

 

 

「………俺を殺さないのか?」

 

 

「何で?……あぁ、赤龍帝と白龍皇の宿命ってヤツ?生憎と私は宿命とやらに縛られたくはないの。まぁ、戦うのは好きだけど」

 

 

戦闘好きではあるのか。なら、どちらにせよ警戒はしておかないとな……

 

 

「それに、私は愛してる人を殺すような事はしないわ」

 

 

「そうか……………………え?愛?」

 

 

「「「「「「「…………………………………………」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………こういうのを本当に時間が止まったって言うんだろうな。

 

 

 

 

「「「「「「「ええぇぇぇぇ!?」」」」」」」」

 

 

向こうの結界の中の部長やミラ達も揃って驚いていた。いや、俺が一番驚いてるんですが………

ああ、また後で何かありそうな嫌な予感が……

 

 

「あら、おかしい?」

 

 

「い、いや、おかしくは……いやいや、おかしいのか?そもそも俺と君は初対面だろ?」

 

 

「……ああ、コレがあるから分かんないか。アルビオン」

 

 

 

そう言うと、鎧が消えて現れたのはダークカラーの強いセミロングくらいの長さの銀髪で、透き通るような蒼い碧眼、上がワイシャツで下がパンツルックの少女だった。

この髪色何処かで………

 

 

「……………ヴァーリ、か?」

 

 

「ふふっ♪ええ、久しぶりね、イッセー。色々話したい事もあるんだけど、先にやりたい事があるの。

そのまま動かないでね……………ん」

 

 

「んっ!?」

 

 

 

 

俺が動けないのをいい事に、ヴァーリは唇を重ねてきた。

 




ついに再会。→いきなりキス・・・
展開早いわ!

えー、決着は着きましたが、また新たな火種になりそうな予感・・・


コカビエルを倒したのは、福山でした。うん、強い。
こいつについては次の話で、ある程度語ります。


そして、感想に投稿してくださった、ジュードたち、エレンピオスとかの件。
えー、実はですね、書きます。登場します。


・・・・・・・・いずれ








こればかりは本当に申し訳ない!!
ストーリーに組み込んでいるので、先には話せんのです!
取り敢えず、登場予告のみさせていただきます!
なるべく、ペースアップをするよう頑張るので、何卒お待ちください。

では、次回は後日談のような話です。


アリーヴェデルチ!

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